札幌vs横浜FM 斉藤宏則さんの「見どころ」 

2024年06月22日

Jリーグ公式HPに掲載されています。


    「見どころ」タイトル  「例によって激戦か。対照的な結末を経て相対する」


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前半戦最後の試合となるこの明治安田J1第19節。札幌ドームでは現在勝点11で20位の札幌が勝点23で12位につける横浜FMと対戦する。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の影響で横浜FMは週中の19日に第13節・広島戦を戦い終えて中3日での試合だ。

札幌は前節、京都と対戦して0-2で敗戦。アウェイゲームだったこともあり慎重に試合へ入った印象が強かったが、18分に左サイドを突破されると、そこからのクロスで失点。その2分後には自陣ゴール前でのビルドアップでボールを奪われるという手痛いミスから失点を喫し、早い段階で2点のリードを許す苦しい展開を強いられてしまった。その後は選手交代を織り交ぜながらなんとか一矢報いようとするも、技術的にもフィジカル的にも相手に上回られる場面が目立ち、そのまま守り切られて敗れてしまった。

あまりにも痛い敗戦だった。札幌が20位、京都が19位と下位直接対決というシチュエーションだっただけに、札幌としては勝って最下位脱出、さらには降格圏脱出の足がかりにもしたかったが、逆に勝点3を献上する結果に。4連敗となり、苦しい状況が続く。

一方、夏の近づきを感じさせる6月下旬の北海道へと乗り込む横浜FMは、19日に未消化ぶんの第13節・広島戦をホームで戦い、3-2で勝利。開始直後に先制される難しい展開となったが、前半のうちにヤン マテウスの得点で同点とすると、後半立ち上がりに相手選手の退場により数的優位に。そこから勝ち越されて流れが悪くなりかけたが、終盤にアンデルソン ロペスとヤン マテウスが立て続けにゴールネットを揺らして逆転に成功。接戦をモノにした。

非常に貴重な勝利だった。ACLでは決勝まで駆け上がったものの、タイトなスケジュールや負傷者の発生などでリーグ戦ではなかなか勝点を伸ばせず。直近では上位の鹿島、町田に連敗を喫していた。そんな中で迎えた難敵・広島との試合を終盤の逆転劇で勝利したのだから、ムードが一気に上昇している可能性は大いにある。

さて、そんなチーム同士の対戦だが、熱い攻防に期待したい。JリーグYBCルヴァンカップでの顔合わせも含め、近年のこのカードは結果こそさまざまだが、どの試合も攻め合い、時にはしのぎ合い、アグレッシブな展開になるケースがほとんど。今節も結末こそ当然ながら読めないが、例によって激しい試合になることが予想されるため、いまからキックオフがとても楽しみである。


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