勝てば英雄、負ければ地獄に突き落とす

2008年08月18日

昨夜はなんだか疲労困憊し、ものすごく早く寝てしまった。
そのくせ、寝つけずに何回も起きた。
夢を見ては目が覚め、寝返りを打つ度にぱっちり目が開いた。
朝起きたらたくさんのサポーターの顔が頭に浮かんでいた。
いったい、どんな夢を見ていたのか。


先週行われた五輪女子サッカーの準々決勝で、日本が2点目を入れたとき
「中国のサポーターが帰り始めました」と実況が言っていた。
柔道かレスリングの試合でも、同じような光景を見た。
自国の選手が負けた途端に席を立つ人々。
負けた選手をねぎらう気はないのだろうか。


スエマエに負けたバドミントンの選手たちはメディアで酷評されていたという。
もう彼女たちが日の目を見ることはないとのことである。
五輪に出るまでの努力や、たとえ負けても世界レベルであることは何も評価されず、
ただただ負けたことを「国家の恥」とする人々。
全ての人がそうだとは思いたくないが、
負けた人をかばえば、その人まで砲火を浴びそうな雰囲気が感じられる。


昨日のドーム。
2失点した直後に帰り始めた人たちがいた。
「こんな試合見てられるか」という意思表示なのかもしれない。
でも、最後まで見届けてから思いを伝えることも必要なんじゃないのか。
リーグ戦は五輪とは違う。
「負けたけど頑張ったね」とは言えない。
わたしは負けた選手にあたたかい拍手を送ることができない。
まだ何か足りない、次は勝ってほしいという気持ちを
なんとかわかってほしいと思っている。
難しいな。


「『馬鹿野郎』の使い方」へのお返事です。


この記事に対するコメント一覧

クラシック

Re:勝てば英雄、負ければ地獄に突き落とす

2008-08-18 18:18

先取点を取る、追いつかれる、逆転される・・・ この繰り返しばかりだと「やる気があるのか!」と言いたくなります。 チームや選手を応援するが故に、言いたいこともありますよね。頑張っているのなら、それを少しでもいいからピッチの上で見せてほしいと思います。 このままだと、ダビィがフッキ化するかもしれません。それが心配です。 ピッチからサポーターに向かって「どうだ!」と拳を振り上げる選手が現れることを信じています。

むーこ

Re:勝てば英雄、負ければ地獄に突き落とす

2008-08-18 20:03

ジャッジがひどく、観ているのが辛くなって帰りたくなったことがあります。 でも実際に帰っってしまったことはありませんが。 負けても、選手は本当に頑張ってた!と実感できる時は大きな拍手で迎えることができます。たとえば一昨年の天皇杯のときみたいに。(古い?) でも今年のコンサは、一部の選手は頑張ってたとしても、皆が頑張っていたと私には感じられません。 岡田監督が代表戦の何かの試合の後言っていたように、コンサも、チームの中でモチベーションの温度に差があるのでしょうか。みんなの心が一つになってない気がするんですが。気のせいだといいけど。

rocket2号

勝てば英雄、負ければ地獄に突き落とすへのお返事

2008-08-19 17:26

>クラシックさんへ シーソーゲームって本来ならおもしろいものですよね。 でも、目の前でそれを見るのは心臓に悪いです。 勝てば全てが報われるわけでですが…。 >むーこさんへ 温度差をなくし、本当の意味でみんなが一つになることが大切なんですよね。 それはわかっているはずです、選手もサポーターも。 だけど、これが難しいんですね。

コメントする