ダヴィの小道

2008年12月15日

最終戦が終わったから、もう練習なんてないと思っていたし、
外国人なんてさっさと帰国すると思っていた。
そしたら、練習はあったし全員ちゃんと参加していた(ようだ)。


もうどこへでも行ったらいいさ、
と半ばふて腐れて見ていたダヴィは、最後にちゃんとお別れの挨拶をしていた。
テレビでそれを見ていたら、この2年間のいろいろなことを思い出したのだった。


選手としてのダヴィのことはここで書くまでもなく、
みんなの心の中に残っていると思う。
わたしが思い出すのは、あちこちで偶然見かけた姿である。
郵便局で、銀行のATMで、スーパーのレジで。
ときには
「え?ダヴィ、こんなとこ知ってんの?」
というところで見かけるほど、すっかり宮の沢人だったダヴィ。
雪解け道を必死に自転車をこいでいたこともあった。
寒さを知らないブラジル人だ。


わたしが日常的に使う道路と合流する細い道路がダヴィの通勤路だった。
自転車でぴゅーっと出て来る姿や
リュックを揺らしながら遠ざかる後ろ姿をよく見かけた。
負けた試合のあとのちょっと怒ったような背中を見たこともある。
誰か車で送ってあげればいいのにな~と思ったけど、
もしかしたら、
そこを歩いて帰るのがダヴィのクールダウンだったのかもしれない。


もういないとわかっているけど、
この小道からひょっこりダヴィが出てきそうな気がするよ。


建設中のマンションを見上げているダヴィを見かけたことがある。
後ろから
「ダヴィ、買っちゃえ」
とささやいていたら、札幌に残ってくれてたかな。


「これは罰ゲームか」へのお返事です。



この記事に対するコメント一覧

通りすがり

Re:ダヴィの小道

2008-12-15 19:00

涙でそうです・・・orz

ひとみ

Re:ダヴィの小道

2008-12-15 19:26

家買っちゃえダンマクは、 もっと早くにダビィに対して出すべきだったんですね。 それは冗談として。 良いお話です。ホロリときました。 サッカーだけではなく生活面でも、 日本に順応できるように頑張っていたんですね。やっぱり寂しいです。

SB

Re:ダヴィの小道

2008-12-15 19:48

外国人選手はそう長くは札幌にいられないとは 判っているもの、いい形で見送ってあげたい 選手でした

bon

Re:ダヴィの小道

2008-12-15 20:27

こんばんは。 勝手な映像に勝手にBGMまで付けて 想像しちゃいました。 泣けます! それにしても、凄いところに住んでますね! そして、声を掛けない所が奥ゆかしいです。

ドールズママ

Re:ダヴィの小道

2008-12-15 21:40

なんだか、切なくなってしまいました。。。(-_-;) 新天地で頑張って欲しいですね。 頑張れ~ダヴィ。。。

すいとこびっち

Re:ダヴィの小道

2008-12-15 21:41

私も、ぐっときました。 ダヴィも、きっと名古屋の小道を出るたびに、rocketさんのこと、思い出してくれるかも知れませんね。 そういう思い出があるのって、いいなあ。

ぽっぽ

Re:ダヴィの小道

2008-12-15 21:52

建設中のマンションを見上げていた時は、何を思っていたのでしょうか・・? 「お客さま、お買い得ですよ」と言っていたら、買っていたかも?・・なんて。 私にとっては、どこに行っても”札幌のダヴィ”という印象が抜けないような気がします。 いつか小道からひょこっと出てきますよ。

さくら

Re:ダヴィの小道

2008-12-16 09:20

最近皆さんのブログを拝見しては泣かされてばっかりで……ううっ。

rocket2号

ダヴィの小道へのお返事

2008-12-16 15:08

>通りすがりさんへ 泣いてください。 そして、来季に向けてスカッと気持ちを切り替えましょう。 >ひとみさんへ 日常生活には不自由しないほど日本語が上手だったという話です。 インタビューでも聞きたかったですね。 >SBさんへ マンションを買うことはないだろうとは思っていましたが、 こんなに早く別れが来るとは思いませんでした。 >bonさんへ どんなBGMだったのか気になります。 声をかけないのは奥ゆかしいからではなく小心者だからです。 それに、あまりどこででも声をかけられたらダヴィもイヤだろうなと。 >ドールズママさんへ どこへ行っても愛されるでしょう、ダヴィは。 いつでも戻っておいで~~~。 >すいとこびっちさんへ ダヴィがわたしを認識していたとは思えません、残念ながら。 3回に1回は声をかけておくべきだったかしら。 >ぽっぽさんへ そうですよね、ウィルもひょこっと戻ってきたし。 そのときは思い切って声をかけてみようと思います。 >さくらさんへ オフシーズンはそれもまたよしです。 来年はうれし泣きしましょう。

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