なぜ厚別の芝が荒れたのか?5(まとめ)

2013年06月14日

前回までの記事:
その1(冬芝って何?)
その2(天候)
その3(使用頻度)
その4(その後の天候)

■まとめ(調査結果と改善施策の考察)

★なぜ、厚別の芝は荒れていたのか?
・昨年は5月~10月まで養生期間を設けず毎週使用して冬になった
  →雪解けした後から養生しようとしたが・・・。
・4月の熊本戦を雨の中で試合を行い、芝を痛めまくった
  →濡れた芝でサッカーすると、いつも以上にはぎ取られます。
・5月水戸戦までは、曇りが多く、低温のため生育が悪く回復に至らなかった
  →冬芝の生育適温は15~20度に対し、15度超えた晴れの日は3日。
・前週もサッカーの試合をやっており、芝にダメージが残った
  →Jに限らず、週1ペースで使われる。
・2日前まで陸上競技の投てき競技で使用したため、回復する時間がなかった
  →陸上競技場を併用している限り付きまとう問題であり、回避はできない。
  →水戸戦の後にするよう調整できなかったのか?(できなかったからこうなった)

★荒れてない芝で試合をするにはどうすればよかったのか?
・空いてればドーム使う
  →そんなカネは払えません。実はこれが真の原因だと思っている。
・試合前1週間はメイングラウンドを使わないよう他団体と調整する
  →道サッカー協会や札幌地区協会とは調整できるが、陸上競技協会など他団体とは競合し続ける。
   それでも土日は優先してもらってる様子。

★今後どうするの?
・開催週は、芝を使った競技(特に陸上の投てき)しないよう他団体と調整。
  →Jの開催日が中2週空くタイミングで使用する、他会場を使ってもらうなど。
   しかし、各団体の日程調整の先には全道や全国大会があるため、限界あります。
   6月の中2週期間中は、平日の使用はないですから、生育期間として調整したのでしょう。
・晴れが続いて、18~24度の日が続くことを祈る。
  →補修に人海戦術が必要なら、ボランティア発動してもいいんじゃないの?
   と思ったが、素人のやることではないな。
・次年度は、5月後半~6月前半に中2週程度(土日1週分使用しない)の養生期間を設ける
  →1週使わないだけで、生育が進む?

★調査したが判明しなかったこと
・厚別が最後に芝生張替した時期(全面、部分問わず)
  →芝も年々弱ってくるので、張り替えが必要なケースもあるようです。
   数千万かかりますが。

このエントリの結論は、以下と考えています。

厚別の芝生は、毎年5月~10月まで養生期間がないまま毎週使用されている。
その状態で冬になり、今年5月は天候が悪く生育の悪い条件が揃う中、
毎週インフィールドがサッカーで使用され、水戸線直前に陸上の投てき競技する団体と
日程調整できなかったHFCの力のなさにガッカリ。
とはいえ公共施設使ってる以上、調整にも限界があるから、そんなもんだろう。
管理者へ申し入れしたり、Jリーグへ騒ぎ立てても、それはポーズ。
芝が病気で枯れたとか、異常気象で育たないならいざ知らず、
通常利用で傷んだのが原因ですから、これからまともな生育期間に入るのに、
芝の張り替えの理由にならない。
冬芝が根を張り生い茂るよう、天候に恵まれることを祈ってます。
6月の日程は、試合前の平日に芝を痛めるイベント入ってませんから、
公益財団法人札幌市公園緑化協会の厚別芝管理者の皆さん、いい仕事を期待しています。
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post by sca25

01:58

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