なぜ厚別の芝が荒れたのか?1(冬芝って何?)

2013年06月12日

厚別の芝事情を私は全く知らなかったので、調べてみました。

■厚別メイングラウンドの芝
105m×70m
天然芝(ケンタッキーブルーグラス・トールフェスク・ペレニアルライグラスの3種混合)
ソース:札幌市公園緑化協会

■それぞれの芝の特徴。
ケンタッキーブルーグラス:
寒地型芝草の中では比較的耐暑性・耐乾性が高い。旬旬茎をもつ。成長速度は遅い。

トールフェスク:
寒地型芝草の中では最も耐暑性・耐乾性が高い。成長は比較的早い。葉は粗い。

ベレニアルライグラス:
寒地型芝草の中では最も成長が早いが,耐暑性・耐乾性は低い。

寒地型芝草は春・秋が生育適温で成長が旺盛に行われる
最低:5度
最適:18~24度
最高:32
ソース:一般社団法人山口県造園建設業協会

厚別で使用されている芝はいわゆる【冬芝】なんですね。

■寒冷地芝草(冬芝)の生育適温
常緑性で5℃前後から生育を開始して【生育適温は15~20度】で5℃以下になると生育が停止します。
これは目安ですが、種子にはそれぞれ発芽に適した温度があります。
寒地型草本植物では【20℃前後が発芽に適した温度】で、
5℃前後が発芽可能な温度限界と言われています。
ソース:大和開発工業株式会社(札幌)

以下、球技が行われる会場の芝生管理について、とてもよくまとまった連載記事です。
そもそもどのように管理しているのか?ご存じない方は、一読するとよいと思います。
「芝が傷む=張り替え!」という言葉を連想しなくなると思います。限界はあるようですが。

芝生の話 
「なぜに国立競技場の芝生は美しいのか? ~グラウンドキーパー汗と涙の奮闘記~」

・芝生張り替えの一部始終
第8回 新生秩父宮ラグビー場ができるまで!Part.1 

・部分補修の一例
第9回 新生秩父宮ラグビー場ができるまで!Part.2
(コンサート終了後の補修工事は、大変ユニークな方法で行われました。のくだり)

穴を埋めるだけが補修ではないんですね。

余談ですが、その昔、札幌の某芝競技場で某リーグの公式戦を行うはずが、
非常に珍しい理由で会場変更されたことがありました。
「鳥が虫を食べるために穴を掘り、それが広がり芝が傷んだため、使用不可」
んなわきゃねーだろ、と思って試しに見に行ったところ、
そりゃあ見るも無残な姿になっておりました。
一昔前は、サブグラウンドに鳩やカラスが舞い降りてましたが,
最近の厚別あたりは、大丈夫なんですかね?


post by sca25

00:28

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