2015年04月01日
2015/3/29(日) J2 第4節 大宮アルディージャ vs コンサドーレ札幌 NACK5スタジアム大宮へ行ってきました。 バクスタホーム自由席で、前方の席に陣取ります。 とにかく近い! 選手がボールを蹴る音や、走るときの風切る音や、選手間の指示の声まで聞こえます。 双方のゴール裏に屋根がないので、必要以上に音が反響せず、ピッチの音が身近に感じられます。 さて、今回の注目は、ドリブルでのアタックを得意とする 大宮・泉澤仁 vs 札幌・古田寛幸 のサイド対決。 泉澤仁といえば、昨年札幌に加入した工藤光輝の阪南大時代の同窓生。 当時の評価は、大学3年のころから全日本大学選抜の常連だった泉澤に対し、 3年冬になって活躍し始めた工藤光輝ということで、泉澤が圧倒していました。 昨年加入した大宮・J1リーグで16試合に出場し、少しずつ頭角を現し始め、 今年はJ2でその実力を発揮し始めています。 おそらく、大宮がJ2降格したことにより、最も大きな恩恵を受けるのは彼でしょう。 J1レベルでなかなか大活躍とまでいかずともシーズン後半で非凡なところを見せ始めたところで まさかのJ2降格。 しかしながら、彼のようなドリブルとキレを主体とした選手にとって、 プレッシャーのきついJ1から始めるより、J2で場数を踏んだほうが成長を促すと思います。 そんな泉澤と対峙するのは、札幌の至宝とも称された古田寛幸。 彼もまた、ドリブルからのアタックでシュートを打ってくる見ていて気持ちの良い選手です。 そんな彼ら2人がどんな戦いを繰り広げるのか注目していました。 試合は前半から、個の能力で勝る大宮が押し気味の展開。 泉澤は左サイドを縦に斜めに横にと縦横無尽に切り裂いていきます。 しかし、古田はそれにくらいついていきます。 サイドでは決してフリーにさせず、縦にスピードの乗ったドリブルで突破してきても、 最後までついていきますし、体を寄せて刈り取る場面もありました。 私はその姿を見て、ようやくフィジカルの不安がなくなり、 古田本来のキレのあるプレーができるようになったのかなと感じました。 古田は攻撃面でもよい動きを見せ、サイドチェンジなどややスペースのある展開でボールを受けると 積極的に縦に突破を図ります。 当然古田が相手を振り切って、シュートまで持ち込めればよいですが、そこは相手もうまく、 中へは入らせない守備をしていました。 私が見た限り、前半だけでCKを3本取っています。 こういうセットプレーを得られるのは古田のアタックが効いている証拠。 その1つが、PKにつながりました。 前半、泉澤が古田を簡単に突破できないと見るや、積極的にDFラインと稲本の間や、 ボランチ2枚がやや上がったエリアに入り込んでくる。 大宮の2トップはDFラインを押し込んで、その後ろを泉澤が狙う。 常に「間」を突いてきて、泉澤にボールが入ると、 瞬時にターンしてシュートまで持っていく怖さを見せる。 これが非常に効果的で、古田が守備時にやや浮き気味で、中に入って泉澤をケアするか、 サイドを押し込んでくる和田をケアするか、はっきりしない場面もあったが、 3バックで枚数が足りてる状況を活かして、決定的場面は作らせません。 大宮の2トップ富山と清水は、ほとんど怖さがなく、前を向かれなければ問題ないかなという感じ。 富山は体の強さを活かして、櫛引や河合を押し込んだり、 裏を狙ってファウルをもらいに行くプレーが怖かったかな。 実際、札幌の失点は富山の狡猾なプレーで河合からファウルをもらったFKからでした。 (狡猾というと語弊がありますが、体の寄せ方と河合の弱いところを突くのが上手いという意味) 後半は、逆サイドでばかりプレーしてたので、あまり印象がありませんw。 実は横谷が右サイドを突破する場面が多くみられるかなと思っていたのですが、 アタックする怖さを見せたのは泉澤の方が多かったです。 試合後、バックスタンドまであいさつに来た選手の中で、 思わず「泉澤、よかったぞー」と声を挙げてしまいました。 古田と泉澤に今後も注目。
ここからは試合の雑感を。 でも長くなってきたので、次回へ続く。
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