2013年04月10日
札幌だけまとめてみた。
Jリーグが公開している「個別経営情報開示資料」からのまとめ。
2012年の札幌データは、「有価証券報告書」から。
J1で下から3番目と4番目の間を1つの基準として、「残留ライン」とした。
★2011営業収益順(百万円)
J1では、18チーム中、下から3番目。平均2,912。
J2では、20チーム中、上から4番目。平均1,021。
J1残留ラインは2,000百万円。J1定着には最低でも20億円が必要と思われる。
(札幌 1,297★J2/2011)
(札幌 1,345★J1/2012)
★2011年広告料収入順(百万円)
J1では、18チーム中、下から2番目。平均1,313。
J2では、20チーム中、上から8番目。平均 484。
J1残留ラインは700百万円。J1定着には最低でも7億円が必要と思われる。
(札幌 399 ★J2/2011)
(札幌 475 ★J1/2012)
★2011年営業収益に締める広告料収入の割合順(百万円)
J1では、18チーム中、下から2番目(優秀)。平均45%。
J2では、20チーム中、下から1番目(最優秀)。平均47%。
40%を切ると親会社やスポンサー様に依存しすぎずバランスがとれている。
広告料割合 収入(百万円) 営業収益
(札幌 31% 399 1,297★J2/2011)
(札幌 35% 475 1,345★J1/2012)
★2011年入場料収入順(百万円)
J1では、18チーム中、下から3番目。平均 605。
J2では、20チーム中、上から4番目。平均 165。
J1残留ラインは400百万円。J1定着には最低でも4億円が必要と思われる。
入場料収入 試合経費 興行粗利 売上利益率
(札幌 310 205 105 34%★J2/2011)
(札幌 396 281 115 29%★J1/2012)
★2011年客単価(円)
J1では、18チーム中、下から2番目。平均2,123。
J2では、20チーム中、上から6番目。平均1,352。
J1残留ラインは1,800円。J1定着には最低でも1,800円が必要と思われる。
客単価(円) 興収(百万円) 入場者数 試合数
(札幌 1,557 310 199,162 19★(J2/2011))
(札幌 1,786 396 222,192 20★(J2/2011))
★2011年アカデミー関連収入順(百万円)
J1では、18チーム中、下から4番目。平均139。
J2では、20チーム中、上から10番目。平均 60。
J1残留ラインは70百万円。J1定着には最低でも7千万円が必要と思われる。
利益を生むには1億必要と思われる。
関連収入 運営経費 粗利 売上利益率
(札幌 41 56 -15 -37%★J2/2011)
★20011年その他収入+アカデミー収入順(百万円)(4/13追記)
J1:18チーム中、下から6番目。平均764。
J2:20チーム中、上から2番目。平均274。
J1残留ラインは308~388百万円。J1定着には最低でも4億円が必要と思われる。
アカ+他 割合 アカ その他 営業収益
札幌 486 37% 41 445 1,297★J2/2011
札幌 267 20% 1,345★J1/2012
2011年はダニウソン移籍金という当たり年だったため、注意が必要だろう。
これを書いて思ったこと。
列挙した「残留ライン」を超えたことが過去にあったのだろうか?
それぞれの収入の限界点をクラブの潜在能力と位置付けて着目したい。
2005~2012年までは予算実績があるが、それ以前が見つからないので捜索中。
EBT
Re:経営状況で見るコンサの現在地8(札幌だけまとめ)
2013-04-11 21:45
はじめまして。調べるだけでも大変な経営状況のまとめ、お疲れさまです。 さてHFCの2004年度以前の予算実績は多分WEB上には詳細は無いと思います。書籍ではコンサドーレ札幌の誕生から10周年を記念して2006年7月に予約販売された「コンサドーレ札幌10年史」のP190~191のクラブ経営の項目で1996年度~2005年度までの決算情報が載ってい増す。 これによって上記の「残留ライン」を超えたことが過去にあったか調べると、まず営業収益で20億円を超えたことはありませんでした。過去この数字に最も近かった年は2001年度で約18億円です。内訳は入場料収入=7億1000万、広告料収入=5億1700万、販売収入=2億7300万、その他収入=3億6700万ですが、 この内の入場料収入と広告料収入に関しては翌2002年度が上回っていて、入場料収入=7億1100万、広告料収入=5億7000万で今のところ2002年度が最多となっています。 こうして見ると広告料収入も「残留ライン」7億円を超えたことはないようです。入場料収入は「残留ライン」4億円を超えたことは上記の2001年度と2002年度以外にも1998年度(J=現J1相当)=4億2100万、2000年度(J2)=4億2000万、2003年度(J2)=4億8100万、2005年度(J2)=4億200万、2007年度(J2)=4億6400万、2008年度(J1)=5億2000万と結構あります。 客単価の「残留ライン」1800円を超えたことは1998年度=1883円、2001年度=2084円、2002年度=2273円、2003年度=2031円、2004年度=1815円、2008年度=1939円で、やはりJ1の年は客単価が高いといえます。 最後のアカデミー関連収入は公表されていないので不明です。 こうして見てみるとHFCの収入でネックになるのは広告料収入と言えそうです。
sca
Re:経営状況で見るコンサの現在地8(札幌だけまとめ)
2013-04-12 09:38
EBTさん、はじめまして。 コメントならびに情報提供ありがとうございます。 「コンサドーレ札幌10年史」には、そこまで載っていたんですね。 是非とも欲しくなりました。 広告料には破れない壁があると感じています。 入場料収入と客単価は、引き上げられる余地がありそうに思いますが、飛躍的な延びを期待できないです。 私のわがままで申し訳ないのですが、2003から05の「その他収入」「配分金収入」を情報提供いただけると大変嬉しいです。 その他収入が札幌の肝だと考えていて、分析の材料とさせていただきたいのです。
EBT
Re:経営状況で見るコンサの現在地8(札幌だけまとめ)
2013-04-13 01:16
「コンサドーレ札幌10年史」にはクラブ経営の項目で各年度の営業収入・営業支出・入場料収入のHFCと所属リーグの平均数値との比較や、チームスポンサーの変遷も載っているので入手は難しいでしょうが役に立つ本だと思います。 営業収入の細目は入場料収入・広告料収入・販売収入・その他収入に分かれていて配分金収入は、その他収入に含まれているようです。 2003年度-その他収入=5億4200万、販売収入=1億3300万 2004年度-その他収入=5億1800万、販売収入=5700万 2005年度-その他収入=3億6300万、販売収入=8500万 ですがリニューアル前の2コンサのオフィシャルHPに2003~2005年度の決算情報が出ていて、その時の脚注に2003年度その他収入は配分金が約2億(前年J1だったので降格後1年だけJ1並)と移籍金2億1000万(山瀬の浦和への移籍)が含まれ、2004年度その他収入は配分金が約1億と移籍金2億(今野のFC東京への移籍)が含まれ、2005年度その他収入は配分金が約1億と移籍金6000万(藤ケ谷のガンバへの移籍)が含まれていると記載ありましたので参考までに。
sca
Re:経営状況で見るコンサの現在地8(札幌だけまとめ)
2013-04-13 09:38
EBTさんありがとうございます。 調べていたら、予約販売、販売ルート、価格、豪華さなど、 いろいろ出てきて面白かったです。 情報元は、ほとんど公式HPとブログの過去ログでした。 過去の蓄積が残っているのは、とてもよいことだと思います。 情報提供ありがとうございます。 山瀬や今野の移籍金が2億もあったのは知らなかったので驚きです。 配分金と移籍金を除くと3億を割るので、この辺を掘り起こしたいですね。 今後記事書く際に参考にさせていただきます。
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