札幌の売上はJ2中位(2013年J1/J2営業収益(売上)ランキング)

2014年12月16日

Jリーグ経営情報開示資料2013年度版から、コンサドーレ札幌の営業収益(売上)と現在地と目指すべき未来を探ります。
今回は、2013年J1/J2営業収益(売上)に焦点を当てます。
※あくまで2013年の数字です。
 8月にまとめてあった記事を放出し忘れていたので、加筆しつつ慌てて公開します。
 いまさら2013まとめかよっと思う方いると思いますが、
 Jリーグから開示されたの8月なんでたったの(w)4ヶ月遅れです。


もくじ
1★2013年J1/J2営業収益(売上)ランキング(百万円)こちら←今回★
2★2013年J1/J2広告料収入ランキング(百万円)こちら
3★2013年J1/J2営業収益に締める広告料収入の割合ランキング(百万円)こちら
4★2013年J1/J2入場料収入+アカデミー収入+その他収入の合計ランキング(百万円)こちら
5★2013年J1/J2入場料収入ランキング(百万円)こちら
5-1★2013年J1/J2年度別入場料収入こちら
5-2★2013年J1/J2年度別スタジアム別入場者数こちら
5-3★年度別入場料収入と興行粗利こちら
6★2013客単価J1/J2 客単価(円) 興収(百万円)こちら
6-1★2013客単価+バクスタチケット価格J1/J2 客単価(円) 興収(百万円) バクスタチケ代(円)こちら
7★2013年J1/J2アカデミー関連収入順(百万円)こちら
8★2013年度J1/J2チーム人件費順(百万円)こちら
9-1★2013年度J1/J2チーム人件費/勝ち点比率(勝ち点獲得の効率の良さ)こちら
10★2013年J1定着,残留,昇格/J2PO進出基準こちら
11★コンサドーレ札幌はJ1定着,残留,昇格/J2PO進出できるのか?

参考資料
2013年度Jクラブ経営情報開示
有価証券報告書平成25年12月期(PDF:6.24MB)
予算実績平成25年12月期(PDF:189KB)
経営状況で見るコンサの現在地(2011年度まとめ)
コンサドーレ札幌はJ1定着,残留,昇格/J2PO進出できるのか?(2012年度まとめ)


★2013年J1営業収益順(百万円)
親会社 クラブ 収益 順位(2013リーグ戦順位)
 1三菱 浦和 5,786 6
 2日産 横浜FM4,315 2
 3トヨタ名古屋4,226 11
 4住友 鹿島 4,122 5
 5東ガスF東京3,545 8
 6日立 木白 3,412 10
 7ヤマハ磐田 3,298 16
 8Docomo大宮 3,228 14
 9富士通川崎F3,214 3
10ヤンマC大阪3,213 4
11edion 広島 3,198 1
12鈴与 清水 3,084 9
===J1平均 3,078===
13-- 新潟 2,548 7
14-- 仙台 2,429 13
15-- 鳥栖 1,704 12
16-- 甲府 1,481 15
17-- 大分 1,406 18
18-- 湘南 1,191 17
=============
(札幌  1,297★J2/2011)
(札幌  1,347★J1/2012)
(札幌  1,071★J2/2013)
(札幌  1,341★J2/2014予算)


横浜FMは、リーグ戦2位、天皇杯優勝と結果を残したので、営業収益にふさわしい結果を残したといえる。
売上40億円を超えた浦和、名古屋、鹿島は、タイトルなしで終わり、売上相応の結果を残したとは言えない。
そんな中で、J1平均の売り上げに近い、広島がリーグ2連覇を飾ったのは、非常に良い傾向かもしれない。
これに対し、磐田の降格はインパクトのあるできごとで、J1平均を超える営業収益であっても、
クラブ運営や強化の歯車がかみ合わなければ、J2降格の憂き目に遭うと2年連続(昨年はG大阪)で証明された。

J1平均を超えたのは、ビッグな親会社を持つクラブで占められた。
地方クラブの雄として知られる、新潟と仙台はビッグな親会社を持たずともJ1平均に近いところにいる。
後発の地方クラブが視察に訪れる理由が垣間見える。

J1定着基準:30億円(J1平均相応)
J1残留基準:17億円

※J1定着⇒J1平均より、J1残留⇒下から4番目を基準としています。


 ★2013年J2営業収益順(百万円) 
親会社 クラブ 収益 順位
パナ G大阪2,786 1
JEF千葉 2,330 5
楽天 神戸 1,960 2
京セラ京都 1,930 3
-- 東京V1,236 13
大塚 徳島 1,211 4
-- 横浜FC1,152 11
===J2平均1,090===
-- 札幌 1,071 8
-- 山形 1,041 10
-- 岡山 1,034 12
-- 松本  939 7
-- 栃木  876 9
-- 福岡  871 14
-- 長崎  718 6
-- 富山  701 18
-- 北九州 686 16
-- 熊本  680 19
-- 鳥取  646 22
-- 岐阜  576 21
-- 愛媛  547 17
-- 水戸  508 15
-- 群馬  469 20
===========
(札幌  1,297★J2/2011)
(札幌  1,347★J1/2012)
(札幌  1,071★J2/2013)
(札幌  1,341★J2/2014予算)

ビッグな親会社をもつ昨年のJ2BIG4は、きっちり昇格orPO進出しました。
G大阪27億、千葉23億、神戸19億、京都19億。
確実に手が届くためには、このくらいの営業収益(売上)が必要なのでしょう。

これらの4チームを除けば、J2平均を超えたのは、東京V、徳島、横浜FCの3クラブ。
BIG4を除いた平均は、831百万円なので、こちらを真のJ2クラブ平均としたほうがよさそうです。
J2下位のクラブは、まず売上8億円が目標で10億円まで引き上げればJ2上位の常連となれそうです。

札幌は緊縮財政モードで「過去最低レベルの予算」(前社長談)での運営でした。
営業収益も8番目、リーグ順位も8位と、相応の結果といえます。
惜しくもPOに手が届かなかったというのは、よくできたほうともいえます。
札幌ドームの使用料が高い(J2トップ!1回800万円)のが足枷にもなってますし、
札幌の営業収益10億円台を最低ラインとして、今後どこまで伸ばしていけるか。
北海道内のマーケットだけでは、大幅な増額が見込めない以上、どうすべきなのか。
地道な営業活動も大切ですが、市場を拡げることも大切・・・
というか、大きく伸ばすには市場を拡げるしかないわけで。

欧州のビッグなクラブは、売上の半分以上を欧州圏外から稼ぎ出しています。
コンサドーレ札幌も北海道にだけ目を向けていては、いつまでも変わらぬままです。
10年20年かかる話ですが東南アジア関連の売上が半分を占めるくらいになってほしいです。

J1昇格基準:20億
PO進出基準:12億

※J1昇格⇒上から2番目、PO進出⇒上から6番目を基準としています。


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