2014年08月23日
深井自身の責任? クラブ・スタッフの責任? サポーターの責任? 散々迷ったのだけど、載せることにしました。 クラブの考えが正しいとは思えなかったので。 とはいえ、最終的には、クラブや選手自身の考えを尊重するしかないってのが結論です。 それで壊れようが、選手の責任ってことになる・・・のか?
8/20(水)、天皇杯3回戦 清水戦の後半18分すぎ。 左サイドへスプリントでプレスをかけにいった深井が 進行方向に対して左90度の方向転換をするため、 強く右足で踏み込んだときにそれは起きた。 右足に異変が生じ、もつれるように倒れる深井。 見た瞬間「ハムストリングやったな」と感じた。 (半月板(昨年の古田)だったら、太もも裏を気にすることはないはず) (靭帯や腱は膝界隈にはいろいろあるので、靭帯損傷ではないことを祈る) 今回ばかりは、クラブもスタッフも本人も救いようのない 人の判断ミスによるケガの発症としか捉えられない。
深井のケガ略歴 2011年6月:U-17W杯でベスト8(ブラジルに2-3で敗れる) 2011年秋:「秋から膝の痛みがあった」 2012年3月:左膝を手術(皿の骨の一部が生まれつき一部離れていた。) 2012年8月:復帰 2013年3月:プロデビュー 2013年6月:右膝じん帯を損傷 2013年9月:全体練習復帰 2013年9月:右股関節痛 2013年11月:左膝前十字靱帯断裂(全治:8ヶ月) 2014年7月:全体練習復帰 2013年8月:(右膝?右ハムストリング?) ネタ元 http://web.gekisaka.jp/news/detail/?104737-106801-fl http://www.consadole-sapporo.jp/news/2013/11/015759.html 他は「さっかりん」から。
これだけ見れば、大体分かると思いますが、 深井はまだプロでシーズン通して活躍できるフィジカルを見につけていない。 走り続けられる心肺能力とか、若いから回復力が・・・とか言っているのではなく、 試合中のスプリントにどのくらいまで耐えられる筋力か、 その回復力は高いのか?というあたりのことを言っている。 つまり「筋肉への負荷に対する耐性と回復力」がプロ仕様になっていないにも関わらず、 筋肉が回復してない中2日で先発したことが、判断ミスだと私は考えている。 能力が高い選手ほど、体が動くから「出られる」と言ってしまいがちだが、 コンディショニングの知識に乏しいと、こういう結果になる。 それを外から止めるのも、必要な動きであると思うけれど。 今年、同じように、上里が靭帯断裂から復帰していたが、 そもそも彼の場合は数年間プロでトレーニングしてきた積み重ねがあるわけで、 「負荷に対する耐性と回復力」において、上里と深井の間には、 「Jリーガー」と「サッカーの上手い高校3年生」くらいの差があるのだから、 怪我から復帰した後のケアや動きの違いにも大きな差が出てくるのは当然なのだ。 怪我から復帰したときに誤解されるのが、 「全体練習への復帰=怪我以前の状態に戻る」と捉えられていること。 十字靭帯断裂の再建手術の場合、他の腱を拝借して再建手術しますし、 その後のリハビリたるや、本当にきついもので、 (何キロ持ち上がる的な)筋力の強度という点では元に戻ったとしても、 「負荷耐性と回復力」、短期間に元に戻るわけではない。 むしろ怪我前より下がった状態なのが一般的な考え方なようです。 (この辺は、種目別のコンディショニングの知識ごとに違ったりしますが)
コンディショニングについては、専門家によって意見も違いますし、 クラブが抱える選手の質、設備環境によっても大きく異なります。 ですので、その知識が正しいか、クラブに合っているかは 怪我人が多いか少ないかってのが、判断基準になってしまいますね。 数値化は金かかるので、これは仕方がないか。
じゃあ、冒頭に使った「サポーター」はどこに出てくるのか? 全体練習に復帰⇒何とかJ1昇格したいから試合早く出てね ⇒チーム連敗しちゃった⇒何とか立て直したい のような流れの中で、サポーターから発せられる「些細な期待」が 積み重なっていくと、「早く復帰して試合で活躍せにゃならん」といった 思考に選手が走ってしまってんじゃないの? と感じることが、あるからです。 「復帰したばかりの選手を中2日で出すわけないよね」 「そんなのありえない」くらいの空気が クラブやサポーターやパートナーから充満する位が望ましいのですが、 まだそこまでではないようで。 怪我を押して(or隠してor痛み止め打って)でも、試合に出て活躍するのがプロ みたいな空気感は、プロとして活躍を続けてる選手に向けられるならまだしも、 まだプロ通用するフィジカルを手に入れてない選手に向けられるのは、 正直どうなの?って思うのでした。 ちなみに、そういう方向に促しかねない記事を平気で垂れ流してくる マスメディア(しんぶん、広告専用地上波てれびじょん)を一番信用してません。
足がかかったり、危険なスライディングから 怪我を回避するためにダイブすることがありますが、 それをブーイングで返すのってどうなんだろうって話もあるのですが、 興奮状態だったり、ピッチまで遠くてビジョンもない陸スタだったら しょうがないか、という思考もあります。これは脱線がすぎました。
なお、文中で使っている「負荷耐性と回復力」って言葉ですが、 私なりの解釈と意訳で書いてるので、検索しても出てこないようです。 戦術的ピリオダイゼーション哲学(PTP)ってあたりから探すと それっぽい話が出てくると思います。
こう
Re:深井がケガを繰り返すのは・・・誰の責任?
2014-08-23 17:30
ふ~ん、じゃぁあなたが正しいんだ。 だったら、あなたが深井選手を正しい道に導いてくれよ。
孔明
Re:深井がケガを繰り返すのは・・・誰の責任?
2014-08-23 17:42
私は中2日で出したのがまずかっという考えです。それまで90分フルに使わず、大事に使っていたはずだったのになぜそこで深井を使ったのかまったく理解できません。 願わらくば軽傷であってほしいと思うのですが、クラブの広報として試合当日、怪我の結果のアナウンスをするんでしょうから、月曜日に深井の怪我の検査の結果がでますね。 本当に軽傷であってほしいと思います。
フラッ太
Re:深井がケガを繰り返すのは・・・誰の責任?
2014-08-23 18:15
そっか、代表絡みか…。 FC東京の米本を思い起こしました。期待されながらケガを繰り返して遠回りというのがカブるので。 深井としても焦りはあったと思います。小野が入って更にポジション争いは激しくなるし、 選手のサガとして多少無理してでも試合に出るというのはあるだろうし…。 クラブ側も時間限定で試合で使いながらコンディションを回復させようという腹積もりだったのでしょう。 >怪我から復帰したときに誤解されるのが、 >「全体練習への復帰=怪我以前の状態に戻る」と捉えられていること。 ぶっちゃけ、今年は深井さんを戦力として計算に入れて欲しくなかったし、 シーズンの最終盤に間に合えば御の字くらいに思っていたのですが 上里が戻ったことで行けるとクラブも深井自身も思ってしまったのかな、と。 それでも中2日でスタメン起用ってのは理解できないです。結果論ですけどね。 過保護になるのもそれはそれで問題ですが、 深井さんはコンサの金の卵なだけにこれ以上の無理使いはしてほしくない。 今年はもちろん、来年の前半まではアテにしないくらいでちょうどいいくらいのでは。
Mop boy
Re:深井がケガを繰り返すのは・・・誰の責任?
2014-08-23 20:59
いけるか?って聞かれりゃ大抵の選手はいけます って答えるよ。怪我明けで90分無理な選手を中2日で 出すのは正気の沙汰とは思えん。 スタメンみて大丈夫かよ〜って思った人は多いハズ。 まともな監督なら出さないだろうね。
匿名希望
Re:深井がケガを繰り返すのは・・・誰の責任?
2014-08-23 21:49
scaさんの意見に同意です。 私の誤解もあるかもしれませんので、匿名でコメントさせていただきます。 以前のサポーターズミーティングでGMがコメントしていたのですが、コンサは基本的に選手にハードトレーニングを課すと。その結果、選手が怪我をするかもしれないが、ハードトレーニングのメリットもあると。 その他、これは個人的にコンサの元選手の家族から聞いたのですが、若手が怪我などを訴えると試合で使ってもらえなくなるので、若い選手は怪我をしていることを隠してしまうとのことです。 若い選手を保護する仕組みがコンサにはないと感じています。
sca
Re:深井がケガを繰り返すのは・・・誰の責任?
2014-08-26 04:18
こうさんコメントありがとうございます。 外部の人間である私が何を言おうが、クラブや本人が下した判断が全て正しく、 それによって発生した事象は、全てクラブと本人に返るのです。 私の考えの基となっているコンディショニングの知識を、 すでに実践して成果を上げているクラブもあれば、 取り入れたが成果が出ていないクラブもあります。 コンサの場合は、どちらでもないようですが、 今までとは違ったアプローチを今年から始めてるようですので、 1~2年くらいのスパンで見守ってあげたほうがよいです。 こういう文化は、そう簡単に切り替わるものでもないので。 そういった活動の中で得たものを、クラブは地域へ発信するようになってほしい。 孔明さんコメントありがとうございます。 >私は中2日で出したのがまずかっという考えです。 同感です。直接原因はこれですね。 >本当に軽傷であってほしいと思います。 2週休めば治る程度ならよいですが・・・。 仮に肉離れであっても、クラブとしても本人にとってもは致命的な怪我だと思います。 ここでコンディション落とすと、AFC-U19には間に合いませんから。 フラっ太さん、コメントありがとうございます。 >FC東京の米本を思い起こしました。 確かに、似てますね。 米本が出てきた頃も「こいつまじで高卒?」って印象があります。 刈り取りの上手い選手は私好みです。怪我も多いんですけどね。 >シーズンの最終盤に間に合えば御の字くらいに思っていたのですが 本人のコンディション重視するなら、同感です。 しかし、試合から長く離れ過ぎると試合勘が鈍る、AFC-U19が10月にある、 河合も怪我してDHが手薄、少しでも順位上げたい、長期離脱により深井自信に焦りがある、 フルに使うと壊れるが交代すると交代枠をDHで1つ使うことになる、など、 判断を惑わす材料はたくさんあるんですよね。 クラブとしても難しい判断を迫られたと思います。
sca
Re:深井がケガを繰り返すのは・・・誰の責任?
2014-08-26 04:20
Mop boyさんこめんとありがとうございます。 >いけるか?って聞かれりゃ大抵の選手はいけます って答えるよ。 答えるでしょうね。 小野くらいの怪我歴があると、自分で判断するための材料も多いでしょうけれど。 >怪我明けで90分無理な選手を中2日で 出すのは正気の沙汰とは思えん。 私もかなり驚きました。 そういう経験や知識を吸収し、 クラブにはもっと適切な判断を下せるようになってほしいですね。 匿名希望さん、短い言葉の中に、非常に中身の濃いコメントありがとうございます。 >ハードトレーニングを課す・・・ >選手が怪我をするかもしれないが、ハードトレーニングのメリットもある 2012年秋にクラブ主催で開催されたサポミの件かな? 当時の選手層を見るに、J1で出続けられそうな選手は多いようには見えませんでしたから、 リスクは理解した上で、ある種正しい判断ともいえます。 コンディショニング云々以前に、そのレベルに達していない選手が多かった。 割り切って負荷を落としてコンディショニング重視したとしても、 クラブの成績があれより圧倒的に上がることはなかったと思います。 でも、あのサポミのやりとりは新鮮でしたね。 サポーターからああいう意見が出るようになってきたというのは、 クラブ、サポーター、パートナーの全てがとても進歩している証拠ではないでしょうか。 クラブの言うことを全て信じて、全て正しいみたいなのはちょっと危険なので。 >若手が怪我などを訴えると試合で使ってもらえなくなるので、 >若い選手は怪我をしていることを隠してしまうとのことです これは難しい話です。 若いかどうかではなく、レギュラーとして扱われてない選手はこうなります。 そりゃそうですよね、試合に出られなければ、クビになるかもしれないんですから。 レギュラーの選手が怪我とか何らかの理由で、自分にチャンスが回ってきたら、 やっぱり怪我してるんで出れませんなんて、言えないですよね。 あなたがもしクラブのオーナーで、ことあるごとに怪我について細かく報告してきて、 ほとんど試合に出る機会がなかった選手を何年雇い続けますか? 怪我とコンディショニングに対する知識が必要ですが、 リスクについて理解するには経験も必要ですからねぇ。 将来を嘱望してるけど、まだフィジカル弱いから3年は出れない・・・ なんてことになったら、一般的にはどんどん能力が落ちていきます。 この辺はいまJリーグのレベルが向上してきたことで起きている 「若手の実践経験不足」って話にも繋がります。 プロサッカー選手になったはいいが、いきなりレベルが上がり過ぎて、 試合に出る機会が無くなり、それまで毎年試合に出続けてきた選手が、 年間9試合300分くらいの公式戦出場にとどまるわけですから。 なんだか、パウロンを正当化してる気分だw >若い選手を保護する仕組みがコンサにはないと感じています。 ここはちょっと違う印象を持ちます。 若い選手を保護する仕組みがないというより、 コンディショニングにリスクを加味して、適切な判断を下せる知識量と経験が、 クラブにも本人にもまだ不足しているのかな、と。 フラッ太さんの言葉を借りると「過保護になるのもそれはそれで問題」だと思います。 今負うべきリスクと、リスクを回避してでもやるべきことと、 非常に難しい判断を下さねばならない状況において、正しい判断を下せるようになってない。 だからといって、毎回全ての判断が正しいとは限りませんね。 (結果的に今回は判断ミスでした) プロサッカーの世界でも、ビジネスの世界でも、 何らかのリスクを追ってでも、やらねばならない時はあります。 プロサッカーも巷のビジネスの世界も厳しい環境に身をおけば、 起きている事象は違えど、リスクに対する考え方と判断すべきポイントは一緒です。 そして、その結果と代償は全て自分と組織に返ってくるのです。
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