2014年02月06日
「Jマジ!20」を実施していたじゃらん(リクルート)が、「Jリーグ観戦実態調査」を発表しました リリース 調査結果詳細(pdf)
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20歳限定でマーケティングリサーチを行うと思っていたら、それ以外の年齢層にも展開していたようで。 ハイライトを真に受けるほど素直な人間ではないので、この調査を読み解きながら、 「若者」をスタジアムへ目を向けさせるためには何ができるか分析していこう。
先に注意事項をいくつか。 1)サンプル 市場調査のサンプルが「全国の18~69歳の男女(18000名)」なので、 北海道とか札幌の状況には必ずしもヒットしないだろう。 そもそもスタジアムに足を運べる圏内を対象にしたのかが気になるが、そこまで言及されていないのは気になるところ。 2)Jリーグの観戦者調査との違い Jリーグの観戦者調査は「スタジアムに来た人」に対する調査なので、来たことがない人が対象ではない。 じゃらんの調査は、来たことがない人も対象にしているため、潜在需要の分析に適している。 3)調査方法はインターネット インターネットを普段から使っている人が対象。 個人的には若い世代の分析が主目的なので、あまり影響ないか。
■Jリーグ観戦の現状― 観戦経験― 観戦したことがない人の比率 全体:76.7% 男性:71.9%(うち、18~25歳:74.3%、26~29歳:65.4%、30~39歳:67.3%) 女性:81.5%(うち、18~25歳:81.0%、26~29歳:79.2%、30~39歳:78.2%) 見たことがない人が、男性で7割、女性で8割。 もっと少ないと思ってました。 これだけ見たことない人がいるということは、開拓の余地がありそうですね。
■今後Jリーグを観戦したいと思うか? ⇒何かのきっかけがあれば観戦してくれそうな層は18~25歳男女 私が注目したのは、 観戦意向なしが男性:43.9%、女性:49.9%に達する点と、 機会あれば+誘われたらが男性:29.8%(16.0%+13.8%)、女性:28.5%(12.2%+16.3%)もいること。 見たことのない人(観戦経験なし)のうち3割は、行く可能性があるのだ。 一切見る気がないという人がもっと多いと思っていた。 これは機会損失の表れともいえる。 ・コアなサポーターは、人を誘っても来ないことを経験上理解しているので誘わない。 ・たまに行く人は、誘うほどのパワーがないので誘わない。 私の偏見だろうけれど、私はこのような印象を抱いている。 何度誘っても誰も来ないんじゃあ、心折れても仕方がないですが。 結局のところ、誘う側の問題のような気がしている。 昨年「過去2年間でサッカーを見に行ったことがない人」をかき集めたら、ウン十人釣れた経験があるからだ。 ちょっとした工夫を仕掛けたら、予想以上に釣れた。(参加ゼロの企画倒れもあった) 彼らは、一様に「誰にも誘われなかった」とか 「自分は行きたいと思ったことあるが、他の人はどーせ来ないから誘わなかった」と言っていた。 私は一度行った人に対しては、同じ年に1度しか誘わない。 1年で最もシチュエーションやイベントが揃ったときしか、彼らは来ないからだ。 1年に1度足を運べば十分。サポーターになってもらう必要なし。 翌年、おなかがすいたころに、足を運ぶ機会を作れば十分と考えている。 自分がターゲットとする層が思いのほか多くいるというのを調査結果が示してくれたことは、 自分の目の付け所が外れているわけではないと、ちょっとした自信(勘違い?)になる。
■年をとってからJリーグ観戦デビューする人は少ない データを見せる程のことではないけれど、 年を重ねるほど、趣味や趣向が固まっていき、新しいものへ飛びつく意欲が低下する。 私が活動したときもターゲットは22歳~39歳までだったし、実際に来た人も全てこの範囲だった。 そういう傾向、という程度の話。 つづく 注:タイトルは○ンマーク出版ばりの煽りです。
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