ベトナムVリーグがヤバい!チームが突然消滅!(札幌ベトナム提携38)

2013年08月27日

コンサドーレ札幌と提携してるĐồng Tâm Long An FC(ドンタムロンアンFC)が
Vリーグ1部で降格争いをしているので順位を調べようと、
ベトナムのサッカー情報サイトBongdaと、
Vリーグのサイトを読んでいたら、1試合を残して「ハノイT&Tが優勝」と書いてる。
先週まで12クラブいて20試合まで終わっていた順位表が、
今週見ると11クラブ19試合消化になっている。

あれ?

あわてて BONGDA と VPFのサイトを読み漁る。

★BongdaのVリーグコーナー
http://www.bongda.com.vn/VDQG-V-League/Index.aspx?sub

★VPF公式
http://www.vnleague.com/

★本当は21節終了時点の順位はこうだった(ドンタムロンアンFCの更新が中途半端w)
http://dongtamlongan.com/index.php?option=com_bangxephang&Itemid=75
(8位に「Xi Măng Xuân Thành Sài Gòn」がありますが・・・)
12

★VPF公式の順位表(11クラブしかない。19節終了時点になっている)
http://www.vnleague.com/vdqg-vleague/bang-xep-hang/
(8位にあった「Xi Măng Xuân Thành Sài Gòn」が消えている。試合数が19になっている。)
11


何が起きたのか、要約すると・・・
1)
Xi Măng Xuân Thành Sài Gòn(XMXTサイゴン)というクラブが
残り2試合で突然活動を停止(全22節中20節まで消化)
(原因は不明。そこまで読んでません。オーナーが5年資格停止と罰金らしい。)

2)
これを受け、VPF(ベトナム・プロフェッショナル・フットボール)は、
XMXTサイゴンの消化済み結果を全てキャンセル。
(つまり、XMXTに対して2勝してたクラブは2勝引かれる)

3)
優勝争いをしていた上位2クラブは21節終了時点で、
1位T&Tハノイ(勝ち点41)
2位ソンラムゲアン(勝ち点39)
それが・・・
1位T&Tハノイは勝ち点37に(XMXTサイゴンに1勝1分してたので4pts引かれた)
2位ソンラムゲアンは勝ち点33に(XMXTサイゴンに2勝してたので6pts引かれた)
で、残り1節で4pts以上開いているので、優勝決定!

ソンラムゲアン(SLNA)・・・そう、我らがレコンビン様が7月まで所属してたクラブです。

4)
さらに、レコンビン様が退団までに挙げた14ゴールのうち、
1ゴールもXMXTサイゴンで挙げたゴールだったので、1つ取り消されました。
で、得点ランキングが・・・
1位Samson Kayede Olaleye(ハノイT&T) 14ゴール
2位Le Cong Vinh (SLNA)       13ゴール★★
2位Cheikh Abass Dieng(Thanh Hoa)13ゴール
となってしまい、10数年ぶりのベトナム人得点王の夢が無くなりました。
(実は、すでに抜かれてたかも?専修見落としたので定かではありません)

レコンビンさんの初出場初アシストに日本人が浮かれている頃、
ベトナム国内ではこんな混乱が発生し、
レコンビンさんにとっては所属クラブの優勝だけでなく、
得点王までが自分たちの不可抗力で無くなったのですから、
相当頭にきてるでしょうし、ストレスになりそうです。
ちょっとまた調べてきますが、後日改めて。

Jリーグのクラブライセンス発行については、猶予期間があったりしますが、
オーナーの強権でいきなり解散しちゃったりするのが、
タイやベトナムでは、たまにある話です。
レコンビン様が昨年所属していたハノイFCが、
シーズン終了後にオーナーの不祥事で解散してしまい、
今年1月頃は子供生まれるのに食いっぱぐれてたんですから。
こんな背景もあり、なぜ東南アジアのクラブがJリーグと提携したがる理由が分かる気がしますね。

ちなみに本来の成績だと降格圏と1pts差だった我らがドンタムロンアンFCが、
XMXTサイゴンの成績キャンセルのおかげで、Vリーグ1部(日本で言うJ1)残留が決定しました。
なんというオチ。



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