2013年08月24日
コンサドーレ札幌の経営状況と現在地を、Jリーグ経営情報開示資料を基に探ります。 「アカデミー関連収入」編。 もくじ 1★2012年J1/J2営業収益順(百万円)こちら 2★2012年J1/J2広告料収入順(百万円)こちら 3★2012年J1/J2営業収益に締める広告料収入の割合順(百万円)こちら 4★2012年J1/J2入場料収入+アカデミー収入+その他収入の合計順(百万円)こちら 5★2012年J1/J2入場料収入順(百万円)こちら 6★客単価J1/J2 客単価(円) 興収(百万円)こちら 6-2★客単価+バクスタチケット価格J1/J2 客単価(円) 興収(百万円) バクスタチケ代(円)こちら 7★2012年J1/J2アカデミー関連収入順(百万円)←今回★ 8★2012年度J1/J2その他収入+アカデミー収入(百万円) 9★2012年度J1/J2チーム人件費順(百万円) 10★2012年J1定着,残留,昇格/J2PO進出基準(Jリーグ経営情報で見るコンサドーレの現在地2012年度まとめ) 参考資料 2012年度Jクラブ経営情報開示 平成24年12月期有価証券報告書(PDF:2.16MB) 経営状況で見るコンサの現在地(2011年度まとめ)
★2012年J1アカデミー関連収入順(百万円) 関連 運営 売上 ユース所属 収入 経費 粗利 利益率 リーグ 横浜FM 458 315 143 31% プリ関東1 F東京 419 245 174 42% プリ関東1 清水 315 136 179 57% プレ東 名古屋 275 208 67 24% プレ西 鹿島 270 173 97 36% プレ東 神戸 225 107 118 52% プレ西 J1平均 169 118 51 30%) 川崎F 158 73 85 54% プリ関東2 磐田 149 162 -13 -9% プリ東海 大宮 143 59 84 59% プリ関東1 新潟 137 122 15 11% プリ信 G大阪 123 102 21 17% プレ西 広島 100 132 -32 -32% プレ西 仙台 86 75 11 13% プリ東北 木白 74 38 36 49% プリ関東1 鳥栖 45 20 25 56% プリ九1 札幌 44 58 -14 -32% プレ東★ 浦和 18 101 -83-461% プリ関東1 C大阪 0 0 0 0% プレ西(※) =============== J1平均 169 118 51 30% (札幌 41 56 -15 -37% プレ東★J2/2011) (札幌 44 58 -14 -32% プレ東★J1/2012) (札幌 50 60 -10 -20% プレ東★J2/2013予算(収入は推定。運営経費はユースチーム管理費より)) ※C大阪は、ユースチーム、サッカースクール、アカデミーを一般社団法人に移管。 他にもあると思われるが調べてないので割愛。 ユース所属リーグの略称 プレ:プレミアリーグ、イースト/ウエスト プリ:プリンスリーグ、東北/関東1/2/北信越/東海/関西1/2/四国/中国/九州1/2 全クラブが、プレミアやプリンスに所属しています。 【プロ選手輩出の実績あり→ユース世代が強い→プロになれるかもと憧れる】 この図式の正否はさておき、ブランド向上のため、 プレミアやプリンスに出ていることがユース世代の1つの基準になるのでしょう。 「ユースが県リーグに所属しています」より、 「ユースが全国リーグ(東)に所属して、プロ選手を輩出しています」という方が、 良いイメージを持たれますね。 横浜FM、F東京がアカデミーで4億売り上げてます。 東京や横浜には、子供に金をかけられる親や祖父母がたくさんいるということですね。 横浜FMのジュニアスクールは、月謝1万円という張り紙を見たことがあります。 1年間通えば、毎試合足を運ぶゴール裏サポーターよりも売上に貢献してると言えます。 横浜FMアカデミーの特徴は、小学生世代から「お受験」化してることです。 横浜の少年団の指導者に合ったとき「今年は○人受けた」といった話が出てました。 ジュニアチームに入ることが特別なことであり、 それに近づけるために塾へ行くかの如く、スクールに通うのでしょうか。 付け加えて、ユースからプロに上がった選手がいる実績から、 「プロを夢見る」ことが具体的にイメージできる。 見事なまでのブランディング戦略です。 小さいころからサッカーの楽しさに触れて、その何割かがスタジアムへ行き、 その何割かが成長してスタジアムへ行くようになることが、狙いの1つ。 日産スタで試合中にコンコースへ行くと、試合に飽きて走り回ってる子供に遭遇します。 それも1人や2人ではなく・・・数10人単位で、そこらじゅう走り回ってる。 スタンドも家族連れが多いです。 それに対して地方クラブはというと・・・。 これら2クラブほどの都市でなくても、鹿島のように2億円を超えているところもありますし、 最低でもアカデミー事業で1億円くらい売上を見込まないとダメですね。 多くのプロ選手輩出実績があるG大阪や広島が、売上が多くないのも気になる傾向です。 ユースのブランドが小学生世代にまで浸透してないのか? 大阪や広島は強豪の高校が多いですから、そっちに目が向くのかもしれません。 北海道の場合、広すぎ、子供少ない、送迎が必要、少年団やスクールが多いなど、 課題が多いのですが、北海道でやっていける力を見につけたら、 他の地域にノウハウを提供できる強みに変わります。 ニトリやツルハやアインが道外や世界でもやっていく力を北海道で蓄えたのと同じように。 風呂敷広げすぎかな? とはいえ、育成は投資ですから、どこで回収するかを常に意識し、 入場料、広告料、配分金に匹敵する収入の柱にすべきと考えます。 J1定着ラインは、1.7億円。 J1残留ラインは、0.5億円。
★2012年J2アカデミー関連収入順(百万円) 関連 運営 売上 ユース所属 収入 経費 粗利 利益率 リーグ 福岡 172 63 109 63% プレ西 東京V134 59 75 56% プレ東 京都 129 126 3 2% プレ西 愛媛 63 10 53 84% プリ四 山形 57 68 -11 -19% プリ東北 千葉 53 53 0 0% プリ関東2 大分 53 71 -18 -34% プリ九1 J2平均 50 34 16 32%) 徳島 49 18 31 63% プリ四 岡山 48 20 28 58% 北九州 44 18 26 59% 横浜FC 40 61 -21 -53% プリ関東1 鳥取 39 31 8 21% 水戸 35 11 24 69% プリ関東2 富山 33 15 18 55% 岐阜 32 18 14 44% 熊本 31 24 7 23% プリ九2 栃木 29 30 -1 -3% 甲府 26 18 8 31% 町田 24 0 24 100% 群馬 6 24 -18 -300% 湘南 0 0 0 0%(別法人?) 松本 0 0 0 0%(別法人?) ============== J2平均 50 34 16 32% (札幌 41 56 -15 -37% プレ東★J2/2011) (札幌 44 58 -14 -32% プレ東★J1/2012) (札幌 50 60 -10 -20% プレ東★J2/2013予算(収入は推定。運営経費はユースチーム管理費より)) ユース所属リーグの略称 プレ:プレミアリーグ、イースト/ウエスト プリ:プリンスリーグ、東北/関東1/2/北信越/東海/関西1/2/四国/中国/九州1/2 東京Vは納得しつつ、もっと高いと思っていた。 福岡が、東京V以上の収入あるとは知らなかった。しかも1億の粗利。 あと、愛媛、山形が千葉を超えている。 愛媛ユースはプリンス四国、山形ユースはプリンス東北を戦っているので、 実力も県内有数のチームというイメージが定着し、 アカデミー事業のブランド向上に一役買っているようだ。 千葉や横浜FCは、この辺がヤバいのでは? 水戸や熊本もプリンスで頑張ってもらいたい。 新興チームやJ1未経験クラブは、どうやって既存クラブのような強さにつなげるのか? 地方での高校ブランドは強力なので、U-18よりもU-15に力を入れて底上げを図るのか? U-18を徹底強化してプリンス昇格し、徐々にブランドを向上するのか? 両方必要ですが、新興チームはU-15に重きを置いた方がよいのかもしれません。 J1昇格ラインは、1.3億円。 PO進出ラインは、0.5億円。 962
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