営業収益は親会社あってナンボ(Jリーグ経営情報で見るコンサ現在地'12_1)

2013年08月14日

2012年度版Jリーグの各クラブの経営情報が開示されたので、
改めて経営面で見たときのコンサドーレの現在地を確認しよう。

もくじ
1★2012年J1/J2営業収益順(百万円)←今回★
2★2012年J1/J2広告料収入順(百万円)
3★2012年J1/J2営業収益に締める広告料収入の割合順(百万円)
4★2012年J1/J2入場料収入+アカデミー収入+その他収入の合計順(百万円)
5★2012年J1/J2入場料収入順(百万円)
6★客単価/J2 客単価(円) 興収(百万円)
7★2012年J1/J2アカデミー関連粗利順(百万円)
8★2012年度J1/J2その他収入+アカデミー収入(百万円)
9★2012年度J1/J2チーム人件費順(百万円)

参考資料
2012年度Jクラブ経営情報開示
平成24年12月期有価証券報告書(PDF:2.16MB)
経営状況で見るコンサの現在地(2011年度まとめ)


★2012年J1営業収益順(百万円)
親会社 チーム 営業収益
三菱自 浦和 5,353
住友  鹿島 4,160
トヨタ 名古屋3,993
東ガス F東京3,865
日産  横浜FM3,717
日立  木白 3,551
鈴与  清水 3,449
ヤマハ 磐田 3,391
Docomo 大宮 3,344
パナ  G大阪3,285
マツダ 広島 3,176
(- J1平均 3,152)=
富士通 川崎F3,073
ヤンマーC大阪2,618
--  新潟 2,405
-   仙台 2,303
楽天  神戸 2,250
-   鳥栖 1,454
-   札幌 1,347★
=======
- J1平均 3,152
(札幌  1,297★J2/2011)
(札幌  1,347★J1/2012)

札幌の最下位降格を避けられなかったんだなあという印象。
鳥栖の好成績は素晴らしいが、レンタル選手が主力だと長期的な収益に繋がらず、
長持ちしないのは札幌も経験済み。
今年や来年どうなるかが、注目。

様々な問題があり、少ない収益で残留するケースや、その逆もあり得るわけだが、
J1定着するには最低でも30億必要という証のようなデータ。
30億あれば降格争いの可能性は減り、安定するといえそう。
そのためには、売上が「兆」単位の親会社は欠かせません。
J1定着ラインは、32億円。
J1残留ラインは、23億円。


★2012年J2営業収益順(百万円)
親 チーム 営業収益
JEF  千葉 2,408
京セラ京都 2,039
-- 東京V1,470
-- 甲府 1,179
-- 横浜FC1,054
大塚 徳島 1,050
-- 山形 1,047
-- 大分  986
(- J2平均 936)
-- 松本  893
-- 岡山  878
-- 湘南  869
-- 福岡  854
-- 栃木  791
-- 北九州 682
-- 熊本  678
-- 富山  599
-- 鳥取  576
-- 愛媛  546
-- 岐阜  528
-- 群馬  496
-- 町田  493
-- 水戸  483
=========
-- J2平均 936

親会社のある企業の2トップ。
J1未経験で平均以上は、徳島のみ。
株主比率は分かりませんが大塚製薬さんが主要株主と思われるので、親会社という認識でよいのかな?
平均以下では、今季好調な松本と岡山が平均に迫る勢い。
J1昇格を目標にするには、最低でも10億円が必要と捉えられますね。
J1昇格ラインは、21億円。
PO進出ラインは、11億円。


※親会社について。
「親会社」は、クラブの前身企業だったりクラブ設立から関与していて、
現在も主要株主として残り、影響ある企業としています。
広島は、筆頭株主はエディオンのようですが、主要株主2番目で前身のマツダとしました。
新潟のNSGも親会社と思いますが、売上規模が小さい(300億)ので外しました。
神戸の楽天は創立時には関与していませんでしたが、影響力が大きいので親会社としました。
京都は、京セラ+任天堂+ワコールと思われますが、売上が最も大きい京セラにしました。
千葉は、JR東と古河電工ですが、長いので略してJEFにしました。
こんな感じなので、少々主観が交じっています。


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