鹿島3-1千葉【巻と心中?】

2007年08月16日

鹿島は小笠原が復帰、千葉はレイナウドを獲得、と両チームとも補強でどう変わったのかが楽しみな一戦。さっそく二人とも先発メンバーに入りました。

鹿島
GK:曽ヶ端
DF:内田 大岩 ファボン 新井場
MF:野沢 小笠原 中後 本山
FW:田代 マルキーニョス

千葉
FW:巻 レイナウド
MF:   工藤
   山岸 下村 佐藤 水野
DF:水本 斉藤 ジョルジェビッチ
GK:立石


まずペースを掴んだのは鹿島。前からの早いプレスで千葉の攻撃を作らせず、ボールを奪うとその勢いのまま選手が裏に飛び出して千葉ディフェンスをかく乱させます。小笠原はボランチの位置から積極的に前に出て攻撃に加わっていました。セットプレーなどで見せる素晴らしいキックは以前より怖さが増した印象があり、守備でもしっかり抑えるべき所で体を張ったプレスも見せていました。イタリアではあまり出番がありませんでしたが、一回り大きな選手になって帰ってきた感じです。
しかし、先制点は千葉。前半19分に右サイドからのFKを水野が蹴ると、ファボンのヘディングがクリアミスになって痛恨のオウンゴール。確かに良いボールでしたが、攻撃面に難がある千葉にはもったいない失点でした。
これで試合が面白くなるかと思いましたが、鹿島のどとうの攻めに千葉ディフェンスが持ちません。更に前掛りになって人数をかけて攻める鹿島に対し、千葉は自陣で防戦一方に。せっかくボールを奪っても押し込まれているので出し所がなく、再び奪われてピンチを招くという悪循環の繰り返し。ビルドアップするときの起点が作れないというのは、今年の千葉の大きな問題点ですね。去年はハースがキープする事で周りの上がりを待つ余裕が作れていたのですが。。。このようなサンドバッグ状態ではやられるのは時間の問題で、前半25分に新井場、前半31分に小笠原が共に素晴らしいミドルシュートを決めてあっさり逆転に成功します。

後半になるとリードしている鹿島はやや引き気味に。千葉がボールを持つ時間が多くなりますが、なかなか有効な攻撃を仕掛けられません。後半20分頃からはレイナウドが引いてボールを受け、再び前線にフリーランニングで上がる動きを見せていました。「考えて走るサッカー」がテーマのはずの千葉ですが、ちゃんと走っている選手が少なかったのはどうした事でしょうか。何人かの選手はレイナウドの動きを見習って勉強する必要がありそうです。
微妙なオフサイドの判定もあって追加点を逃していた鹿島でしたが、後半40分にカウンターから右サイドでボールを持った内田を楽山が倒してしまってPKに。小笠原がしっかり決めて、決定的な3点目が鹿島に入ります。1対1で苦しい体勢だったとはいえ、ファウルをしてしまった楽山の対処はちょっといただけないものでした。まるで池内・・・

3-1で鹿島の快勝。小笠原のプレーには王者の風格すら感じられました。鹿島にとってこの一年、埋めようとしても埋められなかった穴が元通りになり、チームとして完成された感があります。曽ヶ端はたまに見せるポカがこの日は出ず、山岸の1対1を止めるなど素晴らしい活躍でした。何かやらかさないかとちょっと期待していたんですが^^;後は地味に目に付いたのが右サイドバックの内田。終了間際に長い距離を走ってPKを取ったのも良い働きでしたが、守備面でも着実に成長している所を評価したいです。

千葉は中断前の悪い流れを変えられず、かなりやばい状態です。レイナウドが早くもフィットしてきているのは好材料ですが、点を取る形が水野の右足からしか生まれそうにない雰囲気があります。個人的には去年もハースが居ない時はこんな感じの試合になっていたイメージがあるので、ある程度は予想できたのではと思ってしまいますが。
後、誰も指摘しないのが不思議なんですが、今の千葉にとって巻は必要なんでしょうか?この日もゴール前での体を張ったプレーはありましたが、その他の局面での貢献度は決して高くありません。今の千葉に最も必要なのは「ボールを運べる選手」と「点を取れる選手」なんですから、新居や青木孝太を入れた方が上手くチームが機能すると思います。このままだと巻と心中する事になりかねないぞ・・・?


post by roque816

18:14

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