秋春制問題で私が思ったこと

2008年07月25日

まぁ、かなり出遅れていますんで、あまり深く突っ込むつもりはありません。
(↓と言いながら少し長いな…)

一言感想を言うとすれば、whiteowlさんのエントリーにつきまして大変興味深く拝見させていただきました。


但しこれは私が秋春制に賛成するからではありません。一見するとデメリットしか無いような事柄を敢えて少し肯定的に考えてみる、言い換えれば様々な視点から物事を検討するというのはとても重要なことであり、かつ僕らに不足している部分であると思っているからです。

ごく単純に考えれば

秋春制 → 冬に試合をする
北海道 → 冬は雪と寒さに閉ざされる
Jリーグで秋春制を検討 → とんでもない!

という論理であれば、これは子供でも分かるでしょう。

しかし、子供でないのならそこで納得してはいけないと私は思っています。そういう「常識」を疑わなければならないと思っています。この「疑う」というのが、どうにも僕らの苦手な所のように思います。

集客問題にしろ、ファンサービスの問題にしろ、何にしてもまず常識を疑ってかかる所から新機軸が生まれてくるのではないかと思います。自戒のために言いますが、チームの消極性、硬直化を批判する資格が僕らにあるか、つまりサポーターこそが新機軸を拒絶してそれらの元凶となっているのではないかと最近思っています。コンサドーレというチームはサポーターのものであると私も思いますが、我々自身がその意味を履き違えるならば、このチームは遠からず淘汰されるでしょう。それが困るというならば、我々が考え方を改める以外に無い。そういった意味では、矢萩新社長以下役職員の皆様には是非とも、ある意味でサポーターを「無視した」経営・運営を考えて頂きたいと思っています。

余計な話をしましたが、whiteowlさんは冷静に分析されていると思いました。タイトルこそ「賛成」とされていますが、多くの問題点が存在することは十分に承知されていると文脈から分かります。その上で真冬期の中断の事を押さえ、代表の強化によるサッカー人気の底上げ、さらにそこから派生してコンサへの集客・注目度の上昇を目論むという考え方(と私は読み取りましたが)はとても面白いと思いました。

タイトルの「賛成」というのはあまり意味が無くて、要はその考え方、プロセスを理解することが大事だと私は思います。そして頭ごなしに反対するのではなく、「そういう考え方もあるのだ」ということを理解し、自分なりの考えをまとめる上での参考とする。そういう読み方を私はしました。

ただ、具体的にどういう日程になるのかという事だって想像するしか無い中で、自分の意見をまとめるのは中々難儀なことです。

そこで、大変乱暴ながら、もし今年の日程を秋春にすれば・・・と考えてみました。

今年の開幕が3月の2週だから、秋開催とすると半年ずらして9月2週と考えてみる。ちょうど敬老の日が絡む3連休に開幕します。

ここから、今年の最終節にあたる12月1週まで試合をするとすれば、J1の場合15,6試合消化できそうです。その後3月1週から再開するとすれば、6月の3週あたりで34節消化となりそうです。

繰り返しますが、あくまでも他の大会やら代表スケジュールやらは無視した乱暴な考え方です。

こうして考えてまず思ったのは、「厚別での観戦に最適な7月や8月がオフシーズンになるのは、正直嫌だなぁ」ということ。でもこの時期の昼間の屋外が最高なんて言っているのは北海道だけだろうから(現に今時期デーゲームをやるのはウチだけだ)、この点多数決では絶対不利だ。シーズン間のインターバルを短くすればある程度納得いくものになるとは思いますが・・・。

逆に7,8月がオフになれば、冬とは反対に北海道がキャンプ地になることもあるでしょうから、PSMの開催も期待できるか・・・!?

と、話し出すとキリがありませんが、練習場の問題もありますし、じゃあJFLや学生の大会はどうなるんだ、また学生のプロ入りのタイミングは? 等々の問題を協会がどう考えているのかが見えてこないうちは、中々賛成するのが難しいのは確かでありましょう。

ただ、世界的には秋春制が主流である以上、こういった話が出てくるのもまた理というものだろうと思います。「損して得取れ」という言葉もあります。安易に否定するのではなく、効果と問題点を私達なりに考えて、その上で各々が自分なりの結論を導き出すことが大事だと思います。私は現状では秋春制に賛成できませんが、異なる視点からの意見は大変参考になりました。

口では反対しておきながら、実は秋春化しても良いように着々とシミュレーションを重ねている、というズルさをウチの経営に期待したいのですが。


この記事に対するコメント一覧

whiteowl

Re:秋春制問題で私が思ったこと

2008-07-26 17:27

はじめまして。 トラバありがとうございます。 あまり褒められるとこそばゆいです・・・。 ただの天邪鬼かもしれませんが、秋春制反対一色の中で、 違った視点を提供したくて敢えて賛成というタイトルにしました。 >口では反対しておきながら、実は秋春化しても良いように着々とシミュレーションを >重ねている、というズルさをウチの経営に期待したい このご指摘は、最もだと思います。現状でもかなり厳しいので、 どちらにしてもサッカーコート一面が入るくらいの 屋内練習場は、早晩必要になってくると思っています。 お金がないと無理ですけれど(笑)、そういう強かさは、必要ですよね。

EBT

Re:秋春制問題で私が思ったこと

2008-07-27 02:41

先週の神戸戦の後の某所の反省会(と言う名の飲み会)で私が「誕生日(2月27日)にコンサの試合あった事がない」と言ったので犬飼会長が発言されたのかな(w ちなみに2011年2月27日は日曜日です。 この秋春制については2006年から実行予定が頓挫したのが同年開催のドイツW杯で日本代表が2敗1分で惨敗したのが効いて会長交代を契機にアドバルーンあげた気がします。 私も心情的には秋春制は勘弁してもらいたいですがJリーグ創設の主目的である日本代表の強化と、もう一つ犬飼新会長の豪腕を考慮すると遅かれ早かれ秋春制に移行は避けられないと思います。 >口では反対しておきながら、実は秋春化しても良いように着々とシミュレーションを重ねている、というズルさをウチの経営に期待したいのですが。 これに関しては当然やっているでしょう。なぜなら”コンサドーレ札幌強化計画”においても、この件のシミュレーションしている記述が明記されていますから。 http://www.consadole-sapporo.jp/club/pdf/kyouka.pdf(P12の最下段)

Gekitei

Re:秋春制問題で私が思ったこと

2008-07-30 00:09

TB、コメントありがとうございます。 >○たさん 考えてみれば日本には「元日に始まり大晦日に終わる1年」と、「4月1日に始まり3月31日に終わる1年」という、いわば2つの暦が並立しているのですね。「年明け」は1月1日、「年度始め」は4月1日。ただでさえこの2つの暦を使い分けている私達が、このどちらの暦にもあてはまらない秋春制を「第3の暦」とするのは、難しいでしょうね。確かに「すぐに変えるのは無理」と考えるのが妥当でしょう。前にもこんな話はありましたし、いちサポの立場からは過剰反応する必要は無いのかなとも思います。 でも、決まってからでは文句の言いようが無いので、事ある毎にこうして議論が出てくることも必要ですよね。 >みんみさん この前私は久々の速報サイトでしたが・・・(泣)。 実は前半、あまりの不甲斐なさにずっとナック5の夕焼け映像を見ていたことは秘密です(爆)。 そうですね、確かに1週間遅ければ中断期間中の良いヒマ潰しになったでしょう。 (ウチの選手が出ないオールスターは華麗にスルー^ ^ヾ) 私は冷静に考えるべきという当たり前のことを言っただけで、中身があるのはお二方のほうですから。 >whiteowlさん 率直に言えば、冷静な記事内容のわりには、それに対する感情的なコメントが目立つなぁと感じたので、蛇足と思いながらもこういった記事を書かせていただきました。人それぞれの考え方があるのですから、コメントをするのであればブログ主へのリスペクトが必要だと思うのですが。オフィシャルが謝罪しなきゃならなくなるようなケースが出ていることも含めて、ここの「住人」各々が考える必要があると思います。 >EBTさん 確かに何度も消えては現れしているこの秋春問題ですから、いずれはそうなると考えるのが妥当と私も思います。犬が川に溺れなければ良いのですが。 >強化計画 今年のサポ集で児玉前社長は「5段階の5段階目」という、私に言わせれば甚だしい戯言を発言されておられますので、当時書かれた文言が今どうなっているのかについて、一言一句疑ってかかる必要があるでしょう。

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