握手

2007年11月04日

いったい彼と何度 握手をしたんだっけ?


11時頃、家と食堂をつなぐインターフォンがなって。

「あのー行きます。」常くん。

慌てて、インターフォンを切って食堂へと向かった。


また、いっちゃうんだね。冬には、一緒にスノボ行けたらいいなって思っていたのに。










常くんは、連絡がつかないところがいいんだよ。

携帯も持ってるのか、持ってないのかわからないところ。

どこで、どんな風に生息しているかよく解らないところがいいんだよ。

だけど。10月過ぎると帰ってくるところ。

あと。うちのスーツケース帰してくれないところもいいんだよ。

そのスーツケースでいつかアタシ。イタリア行くんだから、そんときは、ちゃんと持ってきてね。


はい。もってきます。



常くんと、アタシのスーツケース。レンタル移籍。





今日、いつもより朝早く。常くんが起きてきた。

「今日、行きます。いったん金沢にいきます。」


常くんが、朝食を食べている時、ごんちゃんに手紙を書いた。

短めの手紙を書いた。

でも、考えながら書いていたから、ちょっとだけ時間がかかった。


常くんは、私が権ちゃんに手紙を書いてるのを知っていたみたいで。

ゆっくりトーストをサクってかじる音がして、ゆっくりヨーグルトのガラスの器にスプーンがカチカチと音を立てていた。





来年でいいんだけど、ごんちゃんに会ったら渡してくれる?


「明日あいます。」




それは、速達より仕事が速い。










         今年も、11月になったんだ。
















post by murano

18:50

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