一致団結

2007年05月27日

前半戦は、食堂でわらわらと居残り組みもユースも満席で、無言で試合観戦。

そういう時は、私も朋ちゃんも「男の世界」を感じて座ってみる事は、なんとなく出来ない。

後半戦は、夕飯の仕込みをしながら、普段なら立たない場所に立ってアスパラに豚肉を巻き巻きしながら遠巻きながら観戦。


どんどん、コンサドーレが攻めていく。

このまま。誰か点を決めて。

巻き巻き・・。次のアスパラを手にした瞬間。

やったーーーーー!

石井ちゃんのどんぴしゃゴール。

食堂にいた総勢15人くらいいた選手達が一斉にどよめきたった。


黙ってみていた試合が、そこからワイワイいいながら。

笑いながらの大騒ぎ。


そのままホイッスル。試合終了。


今日も、負けたくない一戦。

でも、特に今日は、ちょっと意味のあった試合だった。

マネージャーの津村君が今日でコンサの試合に関わらなくなる日だったから。

私も大好きな「津村君」つむらーにゃと呼んでいる。




潰れそうだった時もあった新川食堂。

みんなが住む宮の沢から私の自宅の新川までは、遠くて。

選手が離れそうになった時、マネージャーになりたての彼が車のない選手を乗せて朝早く。

そして自分の仕事がまだ片付いてないのに、選手を乗せてご飯を食べさるために運んでくれた。

最後は、一緒に住もうぜ。という事になり、私たち家族と新川の自宅で一緒に暮らした。

しまふく寮でも一緒に暮らしていた。

困った時には、いつも相談していた。

あてにしていた。いつも期待に応えてくれた。

そんな彼は、日本サッカー協会へサッカーのフロントの経験を積む為にコンサドーレを離れる。

私は、大賛成だ。

寂しくなるけれど。大賛成だ。

彼は、選手達に、時に厳しく。一緒に笑う。くっだらない話でみんなと笑ってた。私たちとも笑いあった。


そんな彼を笑って見送るためには、今日は、負けたくなかったのだろう。





石井ちゃん。彼は、母の日とか何かイベントがあると必ず彼が中心になって動いてくれる。

忙しいだろうに。当たり前の顔して何でもやってくれる。

勝ってつむらーにゃに真っ先に走っていくなんて。

真心をモットーにしてる石井ちゃんらしい。




最後は、皆でつむらーにゃを胴上げしたと聞いた。

胴上げって。誰にでもしてもらえることじゃない。

言いたくないコトも言わなければいけない立場だった時もたくさんみてきた。



報われたんだね。って思った。







2004年、最下位だったチームは、勝ち点を大きく離し単独首位に立っている。

そして、みんながイキイキと諦めることなく最後まで、走っている。

彼らが行きたい「J1」へと繋げられるように、ひた走っている。



「チームが一つになる」という事は、容易な事ではないだろう。

ひとつの出来事。ひとつの試合。ひとつの悔しさ。ひとつの笑顔。

ひとつひとつを大事にしてきたから。

チームが一致団結して「ひとつ」になろうとしているみたいだ。





「J1」への道は、まだまだ険しい事もあるだろう。

でも、今日くらいは、よかったね。でいいよねって思うのだ。


post by murano

21:47

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