2007年03月01日
自宅の白い薄手のカーテンには、さんさんとお日様の光が入ってくる。 ・・・今日で3月では、ないか? もうすぐ。本当にもうすぐ彼らが帰ってくる。 いったいどんな顔で帰ってくるのだろう。 ちょっと大きめになった選手もいるだろうし、大人っぽくなった選手もいるのだろうか。? ・・・だいごくんは、写真で見る限りは、いつものままみたいだけれど、がんばっていると聞いてうれしい。 帰って来る頃には、ズボンの丈がほつれていないだろうか・・? 選手が、帰ってきて、しばらくするとユースの入寮もある。 今は、入学試験に備えて勉強中だろう。 毎年、入寮には、泣かされる。 高校1年生で、親元から離れて入寮するのでお母さんは、感極まってしまう。 ご心配だと思いますが、精一杯見るようにしていますので・・と言いながら私も前が見えなくなる。 息子たちは、しれっとしているようにみえるけど、実際は、不安でいっぱいなんだろう。 最初のユースの子は、今年で3年生になる。 来年は、卒業だ。 入寮と、卒業で泣く機会が来年から2倍になる。 あどけない中学3年生は、高校生の間で、いろんなことを経験して大人になる準備期間にはいる大事な時期だ。 ・・・3人のユースたちは、見ている限りとてもいいかんじなのだ。 トップの選手は、とてもユースたちを可愛がっている。 からかったりもするけど、応援している感じが伝わってくる。 朝のお弁当が3個から8個になる。間食用の小さいお弁当も8個。 ・・・いったい何合のご飯を炊こう。20合近いだろうな。 私たちは、毎日毎日、お弁当で飽きないのか? と時々たずねる。 「飽きてます・・。」と例え言われたとしても容赦なくお弁当を持たせるのに愚問だと思いながら聞く。 「全然あきてません!」と理想的な答えが返ってくる。 私が、小学生の頃にたまにある「お弁当の日」には、おばあちゃんに“わら半紙”・・(今、見ないかも・・・。) にお弁当の絵を描く。 そこには、エビフライと甘い卵焼きとお肉の甘辛煮ときゅうりの絵を描いていた。 プチトマトが苦手だった私は、とりあえず緑で彩ろうよ。と思ったんだと思う・・。 デザートには、小さいタッパに季節を問わずイチゴやメロンの絵を描いたものだった・・・。 結局。父のお弁当と同じ。お肉の甘辛煮と鮭がどんとごはんに乗っているお弁当だった。 ご飯も汁を吸い込んでいる。 デザートのイチゴやメロンも残念ながらオプションでついてはいなかった。 ・・・でも。おいしかった。ほとんど茶色のお弁当だったけれど、一口食べるとおいしいなって思った。 汁を吸い込んだお米の一粒もお箸で拾って食べて返した。 でも、また、お弁当の機会があると“わら半紙”にエビフライの絵を描いた。 エビフライの絵は、いまだにうまく描けるかもしれない。 ・・・・そういえば、ユースのお弁当に「エビフライ」入れてあげてないことにふと気がつく・・。 ・・・・なんだ、どういうことなのか・・・。
プロフィール
寮メシ作りに関わって、今年で6年目になりました。 毎年、シーズンが終わる頃、課題を発見しています。 昨年は、本になったしまふく寮通信と厚別競技場での売店「しま福」 この2つのお陰で、たくさんの方とお会い出来るチャンスが増えました。 たくさんの方と笑いあう事が出来ました。 寮メシを大事にして、周りの人に感謝して、しまふく寮を愛して。 新しい寮生も加わって、また時間が流れていく。 J1という新しいステージを目の当たりにする。 凹んでも笑っても。 しまふく寮は、しまふく寮で。
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