2006年03月31日
ドームでの練習が多かった去年。 お昼を食べたら昼寝するという事だそう。 夏には、芝生の上で。肌寒いと寄り添いながら。 寮生は、昼寝の時間を確保する為にお弁当を買ってきて食べる事が多かったらしい。 でも、ごはん1パックでは、お腹を満たさないそうで、「ごはんだけ持っていきたいんですが。」との事。 彼等が持ってきたのは、ありえないほどの大きさ。 軽く2合半は、入りそう・・。 「よっしゃ。」翌日から全てのジャーにゴハンをセットして、朝、朝食の支度の時にご飯を詰めた・・・。 ・・・・余りに寂しい・・。 にこやかに「はい!いってらっしゃい!今日もがんばってね!」等と渡せられる代物ではないのだ。 「ごはんだけでいいです。」って言われても。ごはんだけでは、さみし。 梅干を乗せても・・。ふりかけを乗せても・・。寂しさは募るばかり・・。 朝食のウインナーやチキンナゲットを乗せてみる・・。 大きな大きなタッパにドカ~ンと白いごはんと。ポツンとおかず。 前の晩の残りだって殆どきれいに食べているのでない・・。 いっそのこと全ての選手がお弁当を持っていけば公平なので問題は解決するのだが・・。 朝から15個のちゃんとした弁当を時間内に作る自信も無い。 ・・頂けない。胸を張って出してあげられないご飯。 「必ずおかずは買いなさいよ!このお弁当じゃカロリーもたりないのよ。」 と言いながら、半ば未完成なお弁当を持たせていた。 ある時、時間がなくて、石井ちゃんの乗車する車が早くて日の丸弁当のまま、手付かずのまま出してしまった。 その日の夜。「石井が俺の弁当だけ、日の丸弁当でした・・。と こんにゃろ~言ってましたぜ!」と聞き何故かツボにはまって大笑いしてしまった。 やっぱりか。おかず買ってないかもしれないな。 『うわ~~言わないで!言わないで!』と石井ちゃんが後ろで騒ぐ。 以前「みにくいアヒルの子」というドラマで先生役の岸谷五朗さんが生徒にお弁当を作ってあげるシーンがあった。 先生は、お弁当の下に早起きして作ったオカズをご飯で隠して日の丸弁当を持たせたのだが、 女子生徒は、「こんなお弁当じゃない!」とかなんとか言ってその日の丸弁当を食べずしてぶちまけてしまったのだ。 ・・・私は、その先生のセンスに感銘を受けた・・。 いつか、いつかやってみたいなと・・。 その“いつか”がまさに訪れる時が来たのだ・・。ターゲットは(今のところ)可愛い子羊。 これ以上のキャストはいない! 開けると日の丸弁当!だけれど、下にはおかずが埋まってるなんて素敵。 (あ~あったぁ!おかずあった~!)(今のところ可愛い子羊の)石井ちゃんなら喜んでくれるはず。 翌朝15分寝坊してしまった。 朝の15分は、余りにも大きい。 もくろみは徒労に終わってしまった。口が痒くなって石井ちゃんに↑こんな弁当作ってやろうと思ったのにさ~! とネタばれまでしてしまった以上プライドにかけて、それはもう使えない。 結局、色々考えたけれど、みんな同じお弁当を作る事にした。 その後、宮の沢の芝生も使えるようになりお昼は、しまふく食堂で食べるようになったので、大きいタッパは他に利用させてもらっている。 海苔弁チーズは。ウケルと思ったが不評だった・・。 真ん中の海苔の上にトロケルチーズを乗せて炊きたてごはんを被せる。 トロケルものの。固まった後は、問題ありだったらしい。 大体自分で食べてもいない物を思いつきだけで堂々と出してみる自分に問題がある。 今日は、明日オフなので、みんな出かけている。 久しぶりに静かなしまふく寮だ。 今年は、殆ど宮の沢で練習すると聞いている。 お弁当を持たせる機会は、ないだろうな。
プロフィール
寮メシ作りに関わって、今年で6年目になりました。 毎年、シーズンが終わる頃、課題を発見しています。 昨年は、本になったしまふく寮通信と厚別競技場での売店「しま福」 この2つのお陰で、たくさんの方とお会い出来るチャンスが増えました。 たくさんの方と笑いあう事が出来ました。 寮メシを大事にして、周りの人に感謝して、しまふく寮を愛して。 新しい寮生も加わって、また時間が流れていく。 J1という新しいステージを目の当たりにする。 凹んでも笑っても。 しまふく寮は、しまふく寮で。
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