朴訥さは、時には罪

2006年05月20日

単なる思いつきであります。
一日1エントリという決め式を破るほどのことでもないが。
 
もう一ヶ月以上勝利から縁遠く、お立ち台のインタビューを
受ける選手の姿を目に出来なくて久しい。
チーム状況は痛いほどわかりつつも、サポならやはりヒーロー
インタビューを受けた選手が遅れて挨拶に向かってきてくれるのを
大声援と拍手で迎えてから家路につきたいものだ。
 
ところで、ホントに思いつきというか難癖のように思われる
かもしれないが、札幌の選手は若いのと、そして勝ち試合に慣れて
いないせいか、あのヒーローインタビューで堂々としたコメント
と態度で臨むのを、あまり見たことがない。
 
「たまたま」「偶然」「運が良かった」みたいな、どうにも
自信なさげな言葉を、おどおどと、つっかかりながら訥々と話す。
 
若いから、まあ、初々しいとも言えるが。
同時に、どうも頼りない(汗)
湘南戦でインタビューのトリをつとめたフッキが一番大人びた
シャキシャキしたコメントをしていたのは、かっこいいが
ちょっと日本人選手も気の利いたことを言ってくれよ、と
思った。
この辺は、日本語とポルトガル語の特性の違いもある、とも
考えられるが、19歳のブラジル青年よりも幼いコメントでは
少々情けない気もしないでもない。
 
サッカー漬けの若者が、別に喋りに熟達している必要はない、
プロは黙って結果を出せばいい、という美学もあっていいとも思う
が、今はむしろプロだからこそ、自分を効果的にアピールし、
さらにチームやファンの気分を盛り上げる話術も必要になって
きている。
 
わざわざそのための準備に時間を費やす必要はないかとは
思うけれど、札幌の選手、特に得点に絡む事の多い選手は、
あのお立ち台の上でカメラを向けられて、マイクを差し出された
時に、会場の、そしてテレビの前の観客の心を高揚させるような
言葉を吐けるように心がけてほしいのだ。
 
そしてこれが肝心なのだが、その言葉を吐くに値するプレイを
してもらいたいのだ。
ヒーローインタビューで大観衆の賞賛を得るコメントを話すには
何よりも勝利に貢献する活躍が必須。
逆に言えば、自分がヒーローインタビューに答える心構えを
することが、勝利に自らをかき立てる原動力になると思うのだ。
 
 
極論。

口べた、謙遜、自信の欠けたコメントは、チームを勝利から遠ざける。
 
自分の言葉に煽られてどんどんプレイのパフォーマンスを上げていける
ように、お立ち台に立ったらしっかり、自信を持った、オトナのコメント
を吐いて、頼りになるヤツだとサポに思わせるようにしてほしい。
どうだ、若い札幌の選手たち?


この記事に対するコメント一覧

こんびに

Re:朴訥さは、時には罪

2006-05-21 17:11

新居のコメントは凄く、堂々としていたんですよね。忘れもしない2002年シーズンの市原戦、決勝ゴールを決めた新居は「次はない気持ちで試合に臨みました。」と堂々コメントし、頼もしいな格好いいなと思ったものです・・・・(涙)。

aru

Re:朴訥さは、時には罪

2006-05-22 11:00

ブログ巡りをしていて反応しました。 まったくその通りですね。「たまたま」「運が良かった」。日本語には(よそは知らない)謙譲語があって、謙遜する美学なるものがあるのか知りませんが、そんなの使い方間違ってると思います。 ゴール。どんな形であろうとゴール。それこそサッカーじゃないかな。それをやってのけたのだから、そんなコメントは聞きたくないと思いました。 「俺様のおかげだ!」くらい言ってみろと! まこと、刺激を与えて下さる文章に感謝です。

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