2009年07月13日
前記事に続き、今回は十勝らしい大平原チックな風土の中を散策した3ヶ所を紹介します。
まず、十勝川に架かる「十勝大橋」の袂に佇む「十勝川インフォメーションセンター」を訪れました。 「川の駅」ってのもあるんですか。 ここは、十勝川の治水と十勝大橋の建設に関する広報・学習のための施設で、「STVライブカメラ」の帯広の画像に写っていることが多いので、一度は見学したいと思っていました。昨年は場所が分かったものの、時間が足りなくて諦めていました。 塔の部分の3階は展望室になっています。 先代の十勝大橋は10数年前に解体されて架け替えられ、 まるで「トカチの竪琴」のような印象を受ける現在の形式は「三径間連続PC斜張橋」と呼ぶんだそうで、斜めに張ったケーブルで支える橋という意味なのでしょう。データは古いかも知れませんが、国内最大級のコンクリート橋で、幅が広いため橋の「面積」は日本一だとか・・十勝の大平原に架かる橋に相応しく、スケールの大きな話です。 1995年に、土木学会の田中賞(作品部門)を道内で初めて受賞したので、記念の品々を展示してあります。 河川敷を見下ろすと親水空間になっていて、水遊びができます。 春先には、河川敷にビニールシートを敷いて宴会の場所を確保している光景も見られるし、花火大会の会場にもなるようです。 古い橋の一部が保存されており、銘板が十勝御影石に埋め込まれていました。
少し南下して、川西町にある「とかち大平原交流センター」に行ってみました。 右端に一部が写っているのが交流センターです。 十勝地方の帯広市、芽室町、中札内村にある農村部の風景や歴史的建築物などを「作品」に見立て、55ヶ所の施設・名所をまとめて「とかち田園空間博物館」という概念を創出しています。 既に開館時間を過ぎていることが分かっていたので、隣地に最近オープンしたばかりの「農機具歴史館」の方がお目当てです。 看板が鍬の形をしています。 外観は、農家の倉庫を少し大きくした感じです。 横からみた図:周囲の景観と違和感がありません。 入口は閉まっているので、通用口の窓から中を覗いてみると、 農業機械が並んでいます・・ただそれだけ。 隣村では「国際トラクターBANBA」という催しも行われるほどで、農業機械は捨てるほどありますから。 上富良野町の「土の館」などとは大違いで、期待はしてませんでしたけど、勿体ない気がします。 交流センターと農機具歴史館との間に、富山県から入植した「川原家」の屋敷を復元してありました。 敷地内の芝生の手入れが見事で、サッカーが出来そうでした。 説明パネルによると床の間や襖が素晴らしい部屋もあるようですが、 玄関から覗ける部分だけを見て、他は想像を巡らします。 雨戸の戸袋にまで彫刻を施す余裕に驚嘆。
翌日は、中札内村に昨年オープンした「六花の森」を散歩してみました。 昨年も大樹から帯広へ戻る途中で寄ってみたけれど、開館時刻まで待っていたら試合に間に合わなくなるので、場所を確かめておいただけでした。 枕木に無数の犬釘を打ち付けたベンチがあります。 全身の筋肉が弛緩するほどの、長閑な風景が展開しています。 かつて美術村の方に展示してあった坂本直行さんの絵画を、こちらに移して展示しています。 直行さんが好んだ?山小屋風な雰囲気です。 展示棟は3棟あり、テーマ別にまとめられていました。 建物の外壁は、120年ほど前に建てられたクロアチア古民家のオーク材を再利用しているそうです。 他に、児童詩誌「サイロ」の50周年記念館などもありました。 六花亭の看板である「はまなす」が咲く脇を小川が流れていて、 遠くの丘の上には芸術作品が置かれています。 入園は有料(500円)ですが、休憩棟には無料のクッキーとドリンクが用意されていました。今日のような暑い日に歩き回った後では、極楽のもてなしですな。
プロフィール
作者の雁来 萌(かりき もえ)は、休日になると弁当と単語帳を持参して、札幌市東区にある「北海道コンサドーレ札幌・東雁来グラウンド」(通称:カリキ)で過ごしています。 コンサドーレの次代を担う(かも知れない)若者達が、しゃかりきにボールを追っている姿を眺めて癒されています。 性別:非公開 年令:非公開 特技:非行かい? 職業:占い師、トイレ評論家 住居:熊が出没する札幌市中央区 過去記事のリストを「記事一覧」カテゴリに載せています。 コメント欄に「今後の投稿予定」を記してあり、随時更新します。 オフィシャルブログ内であれば、このブログをリンク集に加えるのはご自由で、問い合わせも不要です。 深夜・早朝のコメント投稿はご遠慮下さい。
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