ユース新人(U-17)大会・準々決勝

2008年11月05日

高校ユース新人(U-17)大会が、11月1日(土)~3日(月・祝)に「釧路市民陸上競技場」などで開催されました。

都合により(笑)、大会2日目の11月2日(日)に行われた、コンサU-18と北海高校との試合のみを報告します。

当日はまず3回戦(準々決勝)の4試合が行われ、会場は陸上競技場と、隣接するサブグラウンドで2試合ずつ行われました。
コンサvs北海の試合はサブグラウンドの第二試合で、10時半キックオフでした。


サブグラウンド第一試合の、札幌第一(青) vs 帯広北(オレンジ)の対戦
第一 vs 帯北
晴れて風も無く、昨夜の寒さを忘れさせる小春日和のような心地良い天気です。
帯北が優勢で、後半の早い時間帯に上げた先制点を守って(1-0)で勝ちました。


第二試合の、北海(黄) vs コンサ(赤黒)
試合開始
コンサのスタメンは、GK:松原、DF:菊地・松田・中山・十川、MF:山室・大地・濱田・葛西、FW:菅原・三上 で、控えには今岡(旭川)・大野・工藤直・實盛・菅野 がいます。

北海の方では、コンサU-15出身の岡本龍生くんがDF、小島翼くんと平井雄大くんがMF、松野大輝くんがFWに出場しています。

気圧の谷が接近しているので南寄りの冷たい風が吹き始めており、コンサのエンドは風下側で、逆光でもあります。
円陣
後方に見える石油備蓄タンクのような建物は、「総合体育館・湿原の風アリーナ釧路」という名称で、2006年から建設を進めていて今年の9月27日に供用を開始したばかりの、複合スポーツ施設です。

内部にはメインアリーナやサブアリーナ、多目的室、トレーニングルームなどの他、釧路湿原を一望できる展望室も備えており、道内では道立総合体育センター「きたえーる」に次ぐ規模を誇るそうですから、釧路・根室地域におけるスポーツ振興や地域住民の健康づくりの拠点となる設備が誕生したことになります。

エゾシカやタンチョウもびっくりするような、巨大な入れ物が出来た後は中身のソフトの充実で・・屋内体育館だから風は吹かないだろう・・というクレームは受け付けられそうもなく・・。

12分にPエリア外でファウルを犯して、北海にFKを与えました。
北海のFK
これはクリアできましたが、この場面に限らず、かなり分が悪いです。
言い訳じゃないですけど、中盤をこのメンバーと配置で闘ったことはあまり記憶に無く、連携が悪いです。
プレイの積極性というか勝負への気迫も、北海の方が勝っているように見えるのは、選手権で優勝した自信や勢いも加わっているのでしょう。

13分に葛西から大地へパスが渡り、左サイドを上がります。
左サイドを大地が上がる

14分に中央30mほどの位置でFKを得ましたが、このキックを遅らせたため北海の選手にイエローカードが出ました。
16分には北海のカウンターで速攻を受け、最後はオーバーヘッドキックまで打たれました。
コンサにもチャンスはありましたが、シュートに威力が無かったり枠を外したりで、あまり得点の匂いはしません。

31分には、GKが倒れているピンチに北海の右サイドからフリーで打たれたものの、枠の左上角をかすめて外れて行きました。
大ピンチは左上へ外れる
これは完全に1点モノと思われましたが、まだ運があるようです。(運に頼るのか・笑)

34分の北海のスローイン
北海のスローイン

前半は、多くのピンチと少ないチャンスという印象ながら、(0-0)で終わりました。
コンサはJユースカップの試合と掛け持ちになっているのも不利ですが、他のチームにもそれぞれ事情があるでしょうし。
 

交代なく後半が始まり、風はさらに強まって雲も多くなりました。
3分に、北海の岡本の左クロスにヘディングを当てられましたが、右へ外れました。
お返しに4分には十川がミドルを打ちましたが、上へ外れました。

7分には北海の松野にボールを奪われ、右からクロス、打たれたヘディングはセーブしましたが、9分に松野からパスを受けた小島が左クロスを入れ、こぼれ球を右から打たれて失点しました。(0-1)
失点その1

これで吹っ切れたのか、むしろコンサのチャンスが多くなり、13分に菊地が右を深くえぐって右クロスを入れ、ネットの上に乗ってしまったのは惜しかったです。
14分には濱田が競ってボールを奪い、30mほどの距離からシュートを打ちましたが、押さえられました。

さらに17分には三上の突破からCKを得て、菅原が蹴り入れた右CKはクリアされたものの、再度左CKになって山室が蹴り入れましたが、ゴール前のこぼれ球を押し込むことが出来ません。
絶好機に押し込めず
こんなに集まった黄色い選手達を外したんですけどね・・。

22分に十川がボールを奪って突破したもののつぶされ、左を上がった葛西のシュートもセーブされました。

逆に24分に松野(左端)が突っ込んだピンチで、浮き球を右から押し込まれました。(0-2)
失点その2
北海を相手にして、終盤でこの点差になったのは苦しいです。

26分に十川が倒されて北海にイエローカードが出たところで、山室に代わって菅野が入り、葛西がFWへ上がり、大地が右サイドへ移動したようです。

27分にボールを競る菊地(左)と北海の岡本(右)
競る稜健と龍生

32分から試合終了までの間は(宇宙人と交信していたせいか)全くメモが無く、記憶も曖昧なんですが(汗)、ロスタイムに中央から打ち込んで1点を返すことが出来ました。(1-2)
1矢を報いる
得点者は十川らしく、葛西あたりがゴール内のボールを拾って急いで戻りました。

途中で負傷の手当てもあったので、残り時間は思ったより長く感じたものの生かせず、3分ほど過ぎて終了になりました。
試合終了

予定では、今日の2試合と明日の決勝の、合計3試合を見て帰るつもりでしたが、負けた1試合を見ただけで今年の新人戦は終わってしまいました。
新人戦は、今まで3年生の陰に隠れてプレイしていた選手達が、自分で攻撃を組み立てたりピンチを打開したりするなど、積極性やリーダーシップを養うのに役立つようです。


翌日まで残って決勝を見るとすると、帰路は雪が降る峠を越えるか遠回りをすることになるので、一休みしがてら、準決勝の1試合だけを見た後に帰ることにしました。

午後からは陸上競技場で準決勝の2試合が行われ、第一試合は旭川実業(白)と帯広北(オレンジ)との対戦です。
準決勝:旭実 vs 帯北
アリーナの全体像が分かり、左側が長方形で右側が円形です・・前方後円墳?

旭実にはコンサ旭川U-15出身の選手達が多数出場しており、今年のプリンスリーグでも見かけましたが、来年は更に活躍を見る機会が多くなるだろうと思われます。

試合は、旭実が右CKからの混戦を押し込んで先制し、Pアーク内からのFKを直接左隅へ入れて優位に立ちましたが、終盤に帯北が1点を返しました。(2-1)
旭実のFKが決まる
旭実のFKで2点目

終了間際に得た帯北のFKにはGKも上がって、遠めからシュートを打とうとしましたがミートせず、旭実が決勝へ進みました。

結果的には準々決勝2試合と準決勝1試合を見たので、(コンサ関係じゃない試合も含めれば)合計3試合という当初の目的は果たせたとも言えるんですけど、悪天の中を札幌まで運転して帰るのは大儀です。

決勝は、高校選手権と同じく旭川実業と北海との対戦になり、北海が(3-1)で勝って選手権に続いて優勝しました。



post by 雁来 萌

23:59

闘う若梟 コメント(0)

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