国際化が加速する洞爺湖町

2007年10月06日

先日、洞爺湖町へ行ってきました。
虻田町と町村合併する前の「洞爺村」だった頃から、「洞爺村国際彫刻ビエンナーレ」という国際彫刻展が、文字通り2年毎に開催されています。→関連記事
合併で自治体名が変わっても、世界的なイベントの名称を変える訳にはいかない(変えたくない)ので、今後も「洞爺~」あるいは「TOYAMURA International Sculpture Biennale」のままです。(*注)

今年は第8回に当たるので16年間続いていることになり、私は第1回から毎回見に行ってます。
片田舎の小さな村(当時)なのに、国際彫刻展を企画して、世界に向けて作品を募集して、応募作品が到着したら審査をして受賞作品を決め、図録を作って、作品を展示して・・という作業を毎回続けているんです。

サミットの開催地に決まった今でこそ、洞爺湖で国際的な活動を行うのは不自然ではありませんが、初回当時は「なんで洞爺村で?」と思ったもんです。
G8国旗
作品展会場の玄関に掲げてあったサミットグッズ(笑)

確かに、洞爺湖の周囲には色々な彫刻作品を据えてありますが、それらは日本人の作品がほとんどで、わざわざ世界中から作品を募集して展覧会を開く、ということが不思議でした。

東洋の端に位置する小さな島国の、北の端にある小さな島の中の、小さな村が企画した小さな展覧会に、果たして応募する芸術家がいるのかどうか、応募があったとしても誰がどうやって審査するのか、展示できるような施設はあるのか、と、疑問ばかり湧いてきました。
運営も施設も小じんまりで、手作り感たっぷりなのが、却って良いのかも知れません・・その作品展を見るためだけに洞爺村まで行く、という人間もどうかと思うでしょうけど。

作品展は10月21日まで開催されており、無料です。
会場は、洞爺湖温泉とは対岸にある「洞爺総合センター」の中の1室で、場所は分かり難いですが、「とうや・水の駅」を目指して行けば、看板が立ってます。

雷雲
会場前から見た雷雲
前日に続いて今日も雷雨で、昼間なのに電光が見えました。


順序としては、札幌を出て小金湯にある「サッポロピカコタン」をまず見学しました。
ここは、展示品に触ってもいいし写真を撮ってもいい、という変わった施設です。でも、展示してある品は昔に作られた物ではなく、新たに作られたようです。
アプローチ

獲物
アプローチにあるレリーフは、シマフクロウが魚を捕まえて飛んでいる姿のようです。

番犬ならぬ番梟?
入口の前でシマフクロウが迎えてくれます。

古いトイレ
屋外展示:男のトイレ(左)と女のトイレ(右)
展示用なので使えません。

新しいトイレ
こっちの現代風なトイレを使うこと・・似てるかも。

祠
これは・・トイレではなくて祠のようです。

桂不動カコタンの場所は、小金湯温泉の「桂不動」の隣です。


そこを出発して間もなく、道路が全く流れなくなりました。
事故チュー
道路工事かと思ってしばら~く待つと救急車が中心部の方へ走り去って、少し進んだ先で事故がありました。(最近、よく出くわすなぁ)

カーネルおじさん
留寿都の道の駅にある、浪越徳治郎さんの胸像
命の泉ではなく、飲み水が出るようです。

帰りは、豊浦、虻田、伊達、壮瞥、大滝の道の駅に寄って帰ってきましたが、途中のあちこちで道路工事をしてました。
サミットが行われるんだから、こんな縁石も無い道路じゃだめだ、って工事してるんだろうなぁ・・と最初は思ってましたが、光ケーブルらしき物を敷設してる工事もありました。これって、サミットの取材拠点から全世界に報道するための通信ケーブルなのか??

道の駅でも観光案内所でも、サミット関連グッズを売ってました。饅頭とか、Tシャツとか、帽子とか、絵葉書とか・・
サミット会場のホテルは、ホントに山のサミットにあります・・昔は確か、ゴルフ場のちっぽけなクラブハウスだったのに。
近付いたり写真を撮ったりすると、官憲から怪しまれるから・・


*注(作品展の案内パンフレットより):
平成18年3月27日に洞爺村は虻田町と町村合併をし、「洞爺湖町」となりました。洞爺湖町となりましても、「洞爺村国際彫刻ビエンナーレ」の名称で継続します。



post by 雁来 萌

22:24

蝦夷の細道 コメント(1)

この記事に対するコメント一覧

こだま より ひかり

2007-10-19 21:28

やっぱり、光ケーブルを敷設していたようです。 http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/55887.html 監視カメラをたくさん設置するとか・・迂闊なことできないな。

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