斜め上の角度から見る、今年のチームの弱点

2006年10月25日

世間では替え歌が流行ってるようだけれど、一語一句替えなくても渡辺美里の"10 years"はいい歌なのでとりあえず若者も聞いとけ、そして泣け(挨拶).

先日オフサイドで話してたときに、お付き合いいただいた居合わせた2人にはわりと好評だったのでねたにしてみる。

神戸戦の敗戦後、各ブログを見ると「札幌は他のJ2チームから見て練習環境もサポにも恵まれているのにどうして勝てない」とか、「今年の低迷の原因は?」というのがかなりお題になっていたけれど、ここであえて他の人はあげない違う視点で見てみようかと。
#あ、日刊スポーツのまともな代案のないどうにかできるんではとかいうつぶやきはヌルーでひとつ
#悔しかったらトラックバック・コメントつきのブログで意見聞いてみたら? > 長島氏

札幌はいろいろ恵まれているというのはそのとおり。しかし致命的に恵まれていないのがあります。
それは、練習相手. 本州のJ2チームだと、たとえば関東方面ならシーズン中でもJ1なりJFLなりと練習試合が組めるわけですが、札幌は春のあとはJ1チームが夏季キャンプにきてくれるときに組めるぐらい。あとは大学生ぐらいとしかやりようがなくて、それだとあんまり練習にならないし、調整にはなっても実力を反映させる場にはならないわけです。たとえば13番さんがサテ得点王とかいいつつトップではもうどうにもならないというのがあるわけで、要は大学生なりサテレベルのプレッシャーなりマークなり大きなトラップへの詰めなら自由にやらせてもらえるけど、普通のJ2レベルじゃぜんぜん通用しませんよと。まあ大学生相手とかにしても、たとえばオシムさんみたいにこちらの人を減らしたりとか相手には1, 2人増やしてもらうとか、たとえば13番さんには常にマンマークついてもらった状態でやってもらうとかの方法を取れば多少はましになるでしょうけど、それ以上じゃない。

じゃあどうすれば練習相手を確保できるか。今年は組みはしませんでしたけど、たとえばシーズン中で水土の本州方面連戦とかなったときに、費用負担は出てくるにしても札幌には戻らずに練習試合つきのミニ合宿を組んで調整するとかいう地道な方法がひとつ。
もうひとつ、えげつなくも効果的だと思われるのが、地域リーグ優勝チームに使ってない選手を期限限定レンタルほぼ金はこちらもちで貸し出すということ。
去年ノルブリッツが挑戦してあえなく敗れたJFLへの道への後押しということで、ノルブリッツなりベアフットなりが来年度北海道社会人優勝決定後に、全国地域リーグ結晶大会まで、たとえば今年なら岡田なり川崎なり清野なりを貸し出して、でなんとしてでも優勝してもらってJFLに参入してもらうと。で、レンタル選手は参入決定後にコンサに復帰と。
まあレギュラーとしてシーズン通して戦ってた人たちをいじりたくないという意向にしても、練習相手としてならこちらの選手は高い能力があるはずですから、同じレベルの人たちだけで練習するよりかはためになるでしょう。出された選手にしても同じ環境で試合に出れないままやり続けているよりかは刺激になるでしょうし。
そうすればもう一レベル上のチームが道内にできるわけで、そこと練習試合の日程が組めれば今の大学生レベルとは違う戦いができるはず。
とはいえ、今年のサポ集で聞いたけどその後もかたくなに道内社会人チームと練習を組まないコンサのこと、どこかがJFLにあがってもやってくれないかもしれませんけどね。

で、もうひとつの今年の低迷の理由ですが、池内が怪我でシーズン通して出られなかったから芳賀がシーズン通して出てしまったからというのをあげておきます。

ただこれはJ1昇格できなかったのは両選手が悪いということではなくて、それに伴うもろもろの原因があぶり出てきますということで。
池内のほうは「セットプレイの得点源、そしてそれなりに計算できる守備の選手がいなくなった」というわかりやすいポイントの他に、ムードメーカーがいなくなったというのが大きいかなと。
大塚は声を出せるけど彼は引き締め役であって盛り上げ役とかはつらそうだし、スナマコや西谷も声を出すけど盛り上げ役やまとめ役というキャラじゃないと。
池内は、特に点を入れればものすごく盛り上げることができるし、声もがんがんだせると。あえていえば悪ノリのできる選手というのがレギュラーメンバーでは他にいないと思うんですよ。まあ、本来ならそういう役割はキャプテンや副キャプテンができるべきなんですが、何も考えずに在籍年数でまだまともなほうという理由からか決めてしまった和波はそういうキャラじゃないし試合にも出られてないし、ソダンはいまだにメンタル面の課題持ちなのでどうしようもないし。
ということで、来年は計算できる守備力の人で、かつ誰か盛り上げられる人を雇わないとだめでしょうね。さすがに今年昇格したら「柏に家買っちゃえ」の人は柏から離れられなくなるだろうけど、そういう人を札幌に。

あと、今回の池内の件ではチームとしての怪我に対する対応策というか約束ごとができてないってのも明らかになっているかと思われます。今回、秋に半月板損傷でレギュラー落ちし始めてから症状名が明らかになるまで約1ヶ月。サッカー選手はどこか痛むってのがつきものにしても、そんな長い間痛みが引くかなあとほっぽっておくってのは他のチームじゃないでしょう。たとえば1週間、痛みが引かなかったら本人の「行けそうな気がする」とかの感想に関わらず病院で診断を受けさせるとかいうルール作りをしたほうがいいでしょうね。

芳賀はまあ正直いって、出力100%ならかなり使える選手で今年の補強でいけば成功な方なんですが、これだけ疲れてるのにひっぱったのは大間違いで、この面に限っては監督の育成采配が原因ということ。
西谷のプレイに関して今年「去年、我慢して使い続けていたから今年はフルで走れるようになった」みたいなコメントをつけていたのでおそらく芳賀も来年フルで走れるようにするための連続起用だとは思うんですが、疲れがたまってのパフォーマンスの落ちてる試合の惨状は結構ひどくて、神戸戦の不要なPKみたいなわかりやすい例でなくてもあの辺のよせの甘さや動かなさで崩される起点になったこともわりとあったわけで、他にも疲れのたまってる選手は思い切った1アウェイ完全休養札幌で調整、くすぶってる選手を起用しておいて次に備えるみたいなことをもっとやるべきだったかなと。
結局、ほぼ同じ選手を状態に関わらず固めて起用していたおかげで層が薄くなり、誰が出ても戦えるチームどころかレンタル選手とレギュラーが誰かが抜けたら、あとはぼろぼろになる岡田監督時代のチームに逆戻りっていうのが現状です。実際貧乏なコンサとしては、フッキもカガケンもレンタル元から転売なりチームに引き上げなりされたらもうどうしようもないわけですが、今年フッキもカガケンも完全移籍でもらおうとして失敗してこんなことになってるわけなんで、来期以降はこの辺の話はなあなあですまさないで必要な選手なら「完全移籍でもらえないならレンタルではいらん」としっかりいうしかなさそうです。

もちろん、バックアップできる選手がいないというのも大問題。
日本人もほしいけどいい選手は高くつくとなると、U-18とかの選手を何とか雇うか、安くて効く外国人を雇うかだと思います。
誰かいませんかね? ブラジル人とかで日本語で簡単な意思疎通ができて元ユース代表とかいう人。もしくは日本になじめるかはのるかそるかだけど、有望なのを一本釣りで青田買い。ちょうどバルデスとかU-17パナマ監督だし、ペレイラとかもちゃんとお金払ってレポートくれっていえば紹介してくれそうなもんですけど。


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