2011年12月30日
昨日、さいごに残っていたゆうとくんが実家へ帰っていき、いつもにぎやかなしまふく寮が今はしーんとしています。 ブログを始めて8か月。 まさか、自分がしまふく寮通信をなんて考えたこともありませんでした。 りょうかんが、まだ寮生として暮らしていた時に読んだことがあったしまふく寮通信。 読むと、りょうかんや選手の様子が書かれていてすごく面白くて、そして、優しいあったかい文がすきで見ていました。 何回か会ったことのあった、あっこさんはいつもニコニコ優しくて。 娘が生まれたばかりの頃、私の体調が悪くて、りょうかんが娘を連れて寮へ遊びに行ったことがありました。 お土産にって、ランチで残った根菜の煮物をもらってきて。それがすごく美味しくって、同じ具材で真似して作ってみても同じ味には全然ならなくて、さすがだなぁ~なんて思ったり。 優しくてキレイなのに、すごくおっきい人だなって。 三年前。 何もわからなくて、ただ、りょうかんの後ろについて行って入った世界でした。 しまふく寮で仕事をすると聞いた時は、びっくりしすぎて、へ?って感じだったけど それよりも、りょうかんがまたコンサドーレ札幌で働ける、サッカーができるってことがすごくうれしかった。 りょうかんとは高校生のときからの付き合いです だから彼が入団したときの、すごく嬉しそうなかお サッカーをしているときの楽しそうなかお 試合に出られない悔しそうなかお そして、戦力外通告をうけた時の悲しそうな寂しそうなかお 色んなかおをみてきたから。 いつか、またサッカーに携わっていてほしいって思っていたから、聞いた時は素直にうれしくて。 やったじゃん!!!って。 でもやっぱり不安もありました。むしろ不安だらけで。 娘は5か月。この子と一緒にどうやって働くんだろ 料理は何を作ればいいんだろ 半人前なわたしが、高校生や若い子達の面倒みれるのかな。こんなあたしでいいのかな。親御さん達は心配だろうな。 サポーターのみなさんも、私たちみたいな寮生と歳もそんなに変わらない二人が後任でなんてきっと心配だろうな。受け入れてもらえるかな。 一番不安だったのがみんなとのコミュニケーション。どうすればいいのかわからなくて。 あたしは、本っ当にコミュニケーションをとるのがへたくそで 人見知り、そのうえ、愛想も悪くて、話ベタで。 人見知り、愛想悪い、話ベタって最悪ですよね(笑) だけどもう後戻りはできない。 ここでやめるなんて言ったら、村野さん夫婦にも迷惑かけるし、りょうかんの大切なものをあたしが奪っちゃうような気がして。 でもやっぱり自信がなくて。 無理だよあっこさんみたいにできるわけないよって、りょうかんに泣きながら言ったこともありました。 そして、あっとゆうまにしまふく寮への引っ越し、初めての年のシーズンが始まって。 毎日毎日夫婦ゲンカして、たくさん泣いて 二年間はあっとゆうまでした。 振り返ることすらできないまま時間だけがたっていって、子育てと仕事の両立がうまくできなくて 寮生の子達のフォローができていなかった。 たくさんの人に迷惑かけた。 私がみんなに助けてもらった。 もっと器用にできたらいいのに、どれも全部中途半端でした。 でも料理のレパートリーと栄養の知識だけは結婚前よりはるかにふえました。 昔から料理はすきで。 りょうかんは、なんでも美味しい美味しいと言って食べてくれる人だから、結婚してからも作りがいがあって。 そしたらあっという間にりょうかんの体重が…(笑) でも、家族以外に料理を作るなんてことなかったから、ひたすら勉強。毎回毎回味見させられるりょうかんは、運動してるはずなのに、なかなか体重が…(笑) りょうかんの体重の話は怒られるのでこのへんでやめておきます。 働きはじめて、旬の野菜や果物、魚の栄養に詳しくなった 調味料売り場が大好きになった いつも行くスーパーではレジの店員さんに顔を覚えられるようになった 盛り付けってすごく難しいんだ…って悩んだ 上に寮生の子達がいるって思うと、怖いテレビを見たあとでもこわくなくなった 夏になると窓をあけてるから、上から聞こえてくるみんなの笑い声が当たり前になった 寮生の子達が、娘と遊んでくれる姿がほほえましくて、厨房からのぞいては一人にやにやしたり 食堂へ来る足音で誰が来たかわかるようになった 娘と公園へ行き、遊んでいる小学生の子達がコンサドーレの話をしているとなぜか私が鼻が高かった 試合の前の日は緊張して寝れないことがふえた サポーターさんの歌う応援歌が大好きになった すごくすごく涙もろくなった 他にもたくさん。書き出したらきりがないくらい家族三人で暮らしていたらこんなことは思わなかっただろうなってことがたくさん出来た。 三年目。 ブログ始めたときに、あっこさんに手紙かいたら。返事の手紙に「三年目はきっと楽しくなるよ」って書いてあって。 こないだ、りょうかんと話していた時に「今年はたのしい一年だったな」って。 さすがカリスマ寮母。 手紙に書いてたとおり、本当に三年目は楽しくなりました。 りょうかんも私も、ちょっとずつ余裕ができたのかな。 娘も三歳になって手もかからなくなり、寮でのリズムにやっと慣れてきて。 そして、J1昇格。 チャンピオンシップは残念だったけれど、ユースのプレミアリーグイースト優勝。 他にもいっぱい毎日の生活の中でも楽しいことやうれしいことがあった。 みんなのおかげてたくさんドキドキして、たくさん感動した。 そしてやっぱり、しまふく寮通信2。 トラックバックを初めてもらった日は嬉しくて嬉しくて嬉しくて泣けてくるし、テンションあがってりょうかんと二人でパソコンの前ではしゃいで。 でも、トラックバックがなんなのかいまいちよくわかっていなくて、お返事をかえせていなくてすみません(>_<) みなさんから頂いた、ブログに書いてくださった言葉やトラックバック。私の元気のでる薬になりました。 落ち込んだり元気がでない時、読み返すとすごく元気がでてきて。また頑張ろうって思えて。すごくすごく支えられました。 本当にありがとうございました。 気持ちのいい涙をたくさん流した一年でした。 今年一年、本当に本当にありがとうございました。 来年も良い年になりますように。 よいお年を。