超ロングシュート

2010年02月05日

私のポジションは、
サッカーを始めたころからずっとDFでした。

なぜDFになったのか
はっきりとした理由はいまだにわかりませんが、
おそらく体格がよかったからではないかなと思っています。

かつてはDFがオーバーラップして
ゴール前にいるなんてことはあまりありませんでした。
ですから、試合に出ても得点に絡んだことなどほとんどありません。

ただ一度だけ、得点をしたことがあります。

小学校のときだったと思いますが、
右サイドバックとして出場していた試合で、
エンドは風上でした。

ハーフウェーラインを少し超えたあたりに(たまたま)いた私のところに
こぼれ球がバウンドしながら転がってきました。
その瞬間、ゴールが見えました。
ゴールまで40メートルはあったと思います。
しかし、私は迷わず右脚を思い切り振り抜きました。
ボールは風に乗ってぐんぐん相手ゴールに向かっていきます。
ゴール手前で落下しはじめたボールは
ゴールキーパーの手とクロスバーの間を抜け、
ノーバウンドでゴールネットを揺らしました。
思わず両手を天高く突き上げました。

「俺には必殺の超ロングシュートがある」
一気に自信を持ちました。
狙えるときには積極的にシュートを打っていきました。

中学生になって、練習試合で同じような場面がありました。
私の放った超ロングシュートは、どんどん相手ゴールに向かっていきます。
キーパージャンプ!届かない!決まった!と思った瞬間、

「カーン」

という音とともにクロスバーに弾かれ、
あえなくゴールキックとなってしまいました。

その後、交代させられ、
監督から「あれが決まっていれば、お前の人生も変わった」
と告げられました。
それからしばらくの間、
レギュラーからはずされることになりました。

厚別で上里選手が、
65メートルの超超ロングシュートを決めたとき、
少しだけそんな過去のことを思い出していました。


post by PA

21:44

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