危機管理意識の乏しいトップでは選手ばかりが苦労する見本のような試合だった。

2024年07月21日

 この試合は前半序盤は前から行くのだろうとは思ったが、前半かなり暫く割り切ってマンツーマンでのプレスをやっていたのには驚いた。

 浦和は基本的に後ろからしっかり繋ぎ、攻撃も人数をかけてきて、かなりパスを重ねてからシュートをしてくるチーム。ゆえに勝利の可能性が高いと思っていた。

 だから勝利という結果には驚かなかったが、この高温多湿のピッチでそれをずっとやらせた方が驚いた。

  それでもこれをやったことで相手に何度も裏を取られて危ないシーンを連発したが、確かに、前半のように相手の弱点を攻め立てたことが、2得点を得たとも言えるだろう。

 武蔵の運のよいゴールもあった。
  そして後半も早々に2点取って4対0となったところまでは良かった。

 しかし、そこから3失点したことには本当に残念だった。

  現在は会社でもどこでも危機管理能力の高いトップが求められる。危機管理意識に乏しい会社は何か問題があった際には、対応を謝り、すぐ潰れる。

 このチームはこの試合、かなり無理をして4点取った。ゆえになおさらそれに対するケアをしなければいけない試合でもあった。

  しかし、いつものように交代は遅いし、マンツーマンをずっと続け、ただでさえ疲労している選手達をさらに疲労させ、失点する確率を上げさせ続けた。
 
 大八は「本当に疲れた。気温も湿度もありましたし」と言っている。さらにマンツーマンを長時間続けたことで選手たちの疲労が増したと思う。

 選手達はその高温多湿な中でよくやってくれたと思う。

  そのなかでトップはいかに被害を拡大しないかを考えなければいけないはずだ。
 大八は「相手は次々とシステム変更をしてフレッシュな選手を投入してきた。」とも言っていて、かなり相手の戦術の変更がかなりきつかったとも言っていた。

 要するにこれに対してマンツーマンがなかなか疲労と環境のために機能することができず、マークを外され、相手に走られてしまったということだろう。

  ミシャはこれに対していつものように昨年から5人も主力が抜かれたとか、5人交代はビッククラブに有利だとか、さも「相手の控えがレベルが高いから3失点もした」とも言える言い訳を言っていたが、そんな言い訳をする前に、選手たちがそのような危険性におかれる前、もっと有効な対策をするべきだったろう。

 それをせずに毎回同じ言い訳を言いつづける。この人の神経が本当にわからない。

 これで同点になってしまったり、更には逆転されたら毎度お馴染みの「毎年、主力が居なくなり、昨年は5人も主力を抜かれてしまった。選手はみんな頑張った。負けた責任は私にある」と言ういわば「ミシャ構文」を言いつづけるだけで、なんにもやらないし、責任もとらない。まあこういう監督だ。

  昨日は勝っただけという試合だったろう。ただ、それでも勝利したことで奇跡を得られるチャンスがまだ残ったし、なんとか良い形でサマーブレイクを迎えることができた。これは良かった。


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