2009年02月12日
残業して作成した書類が PCの不調で消えてしまったので 誕生日だというのに 本日 休日出勤しました しかし 日曜祝日は 暖房が入っていないため 事務所は寒く 休日出勤して 翌日 風邪をひいて休んだら シャレにならないので 最低限の仕事だけ片付けて 早々に 終了 という事で 午後からは サポーターズ集会ではなく 映画館へ行きました 『おくりびと』 予告編 息子から 「是非 観た方が良い」 と薦められていたので、遅くなりましたが やっと観てきました。 静謐で 美しく とても良い映画でした。 あまりに月並みな言葉で恥ずかしいですが、笑いと 涙と 感動が そこにありました。 以下、少々ネタバレあります
「おくりびと」 とは 「納棺師」 のこと。 亡くなった方の 遺体の処置、湯灌、死化粧、納棺をする仕事です。北海道では これらは葬儀屋さんがするようなので、専門職としては 多分無い仕事ですね。 職業に貴賎は無い とはいうけれど、昔から 死にまつわる仕事は 忌み嫌われてきました。この映画の中でも 納棺師という仕事を軽蔑するように話す人が出てきます。それは 妻であり、友人であり、遺族であり、殆ど全ての人たちです。 しかし、身近な人が亡くなった時、納棺師にお世話になることで、その仕事を理解していきます。 おくるひと、おくられるひと。 生と 死と。 その二つの間にある門を守る人々のお話です。 山崎努や 本木雅弘 扮する納棺師の 日本古来からの様式美に通ずる 流れるような 美しい所作には、思わず見惚れてしまいました。 「石文 (いしぶみ)」 というのが出てきます。 まだ、人が言葉を持たなかった頃、自分の気持ちにしっくり合うような石を選んで 相手に渡し、その形や大きさ、肌触りなどで 想いを伝えたのだとか。 主人公が幼い頃に 父親からもらった石文は、大きくて、黒っぽくて、ゴツゴツ、でこぼこしていました。 父から子へ、子から親へ、夫から妻へ、親から子へ、そしてこれから生まれ来る子へ。 “愛”を伝える とても大切な小道具です。 「食べること」 も大切なエピソードです。 今朝さばいたばかりの鶏、干し柿、ふぐの白子、フライドチキン。 「これだってご遺体だ」 「でも 美味いんだなぁ、これが、困ったことに、、、、、」 音楽は 久石譲 が担当しています。 主人公の前職は チェロ奏者です。古い家の中で、山形県庄内の美しい景色の中で、会社の事務所で、深く静かに響くチェロの音色が とても印象的で、映画に深い余韻を与えてくれます。 東北でチェロと言うことで 宮沢賢治の 「セロ弾きのゴーシュ」 を思い出しましたが、特に関係はありません。 葬祭業に 山崎努 とくれば、伊丹十三監督の 『お葬式』 を思い出します。 あの作品は、葬儀に巻き込まれた人々の戸惑いを コミカルに描いていました。 この作品にも 重いテーマばかりではなく、笑いを誘うようなシーンが沢山出てきます。 今日は一人で行ったので 1800円を払いましたが、充分にその価値はあったと思います。 【余計な話 1】 それにしても 観客の半数以上は 60歳以上の高齢者でしたが、おしゃべりや 携帯電話、お菓子のガサゴソ、上映中の出入り 等々、久しぶりの映画館で 慣れていないのかもしれませんが、若い人よりもマナーが悪かったようで、ちょっと残念でした。 【余計な話 2】 知り合いの葬儀屋さんの話によると、実際の納棺というのは相当大変な仕事だそうです。死後硬直というのがありますから、この映画のようにスムーズには行かないようです。関節をはずしたりして ここでは書けないような事もして なんとか姿形を整える事もしばしばだそうで、とても遺族の見ている前では出来ない作業だと言っていました。
ブラコン2号
Re:おくりびと 【映画】
2009-02-12 08:46
お誕生日おめでとうございまーす☆ ウチも昨日、午後から映画に行きましたよ。 「ゴーオンジャー」でしたけど……。 キャラメル味のポップコーンが意外に美味しかった。 と、言っても、映画を観たのはチビと父ちゃんで、あたしはその間、ファクトリー内をプラプラ。 (大人2人+子供のお金を払って子供映画を観る気にはなれない。大人はどちらか一方で結構という考え) あ、もう12日なのにCVSの申込書を出してない……
ボーナス
Re:おくりびと 【映画】
2009-02-12 17:35
うちの父が亡くなったとき、葬儀社の方が納棺師さんを手配して下さいまして、、、 胆振地方では有名な方だそうで、大変良くしていただき感激しました。 次回お越しの際にもう少し詳しいお話を!
青空
Re:おくりびと 【映画】
2009-02-12 21:21
>ブラコンさん ありがとうございます。 僕も子供が小さい頃は一緒に映画やショーに行きました。ゴジラにガメラ、東映マンガまつり。中島公園の○○レンジャーショーや仮面ライダーRXショー。懐かしいなぁ。 やはり 行くのは僕と息子。奥さんは留守番か 別行動。いずこも同じですね。 >ボーナスさん 北海道にもいらっしゃるんですね。知りませんでした。 もしもの時には 是非お願いしたいものです。 今のうちに葬儀屋さんに聞いておかないといけないですね。 詳しくは後日。近々 またお邪魔します。