2010年03月07日
今季、プレシーズンマッチが2試合組まれたが、私は行けないな~と思っていた。 しかし考えてみると、 比較的早めに発表された高知県春野(懐かしい)で行われる一戦目・神戸戦はみんな行けるだろうけど、 二戦目の大分戦は、 1、ホームでは決起集会の温泉ツアー 2、関東では関東後援会の総会 という日程上の問題があって、「俺たちにアウェーはない」が伝統(?)のコンササポでも、あまりたくさんは来られなさそうな感じがした。 さらによく考えてみると、 今季はまだ始まっていないのに、大分に行けるのはこれが最後なのだった。 公式戦は鹿児島・鴨池陸上競技場で行われるのだ…なぜ札幌の試合なんだ~九州には5チームもあるのに(ToT) しかも2度目だよ…J1の時、国体の影響で大分県内の競技場が使えず、鹿児島で開催したときもうちとの試合だったのに(ToT) というわけで、本場の鳥天を食べるのはこれが最後のチャンスなのだ。 行きますとも、大分に。
試合当日の朝、一便目の大分行きで出発。 飛行機に乗り込むと、私はいつも機内オーディオを聞く。 この日は、普段はめったに聞かない「NHKラジオ」を聞いた。 というのは前の日、南米チリで大地震が起き、その影響で日本にも津波が来るかもしれなかったからだ。 ラジオでは、番組を変更して津波情報を流していて、 日本に到達するのはこの日の午後、ということだった。 地球の反対側だから、到達にはほぼ丸一日かかるらしい。 特に、東北の三陸海岸で大きい津波が予想されるという。 空を飛びながら、海の情報を聞く。眼下には穏やかな瀬戸内海。 なんだか不思議な気がした。 初めて訪れる、大分空港。 以前一回だけ、天皇杯での大分戦のため、大分に来たことがあったが、その時は大分便が満席で取れず、福岡から特急で来た。 だから今回が初めて。 しかし試合当日なので、のんびり空港見物しているヒマはない。 到着口から出るとすぐ、大分市内への直行高速バスに乗った。 このバスは別府温泉を通らず、高速道路で一気に大分市内へと向かう。 バスは別府湾をくるりととりまく山の中腹を走り、別府温泉の町並みを見下ろしながら行った。 前の日は大雨だったようだが、この日の大分は晴れて暑いほど。 青い海と山並みが、ダイナミックで美しく、1時間のバス旅を楽しんだ。 終点の大分駅前まで行かず、少し手前で降りた。 泊まるホテルが近くにあり、荷物を預かってもらうため。 市役所の西隣の『ホテルフィーノ大分』。 こぢんまりとしてはいるが、すごくシックなホテルで、私の路線(ってなんだ?)とは違うな~、ちょっと失敗だったかな…と思ったが。 余談ながらこのホテル、なかなかよかった。とくにベッドが。 遠征系サポという商売(?)柄、各地のホテル(主に安めの)に泊まるけど、ここのベッドが今までで一番寝ていて疲れなかった。 寝て疲れるなんてヘンな言い方だけど、布団派の私には、ベッドのかたさ(あるいは柔らかさ)がけっこう腰に来たりしてつらいことがある。 しかしここのベッドは「チェックアウトの時間が遅かったらもっと寝ていられるのに」と思うほど、寝心地が良かった。 当初別府泊のツアーを吟味、でも安いツアーのせいかホテルの場所がよくわからなくて、 もう面倒だから大分市内泊でいいやと思って決めたのだが、ちょっとうれしかった。 荷物を預けると歩いて駅前に移動。九石ドームへのシャトルバスに乗るため。 バス乗り場はすぐわかった。赤黒い人たちが並んでいたから。 しかも知り合いサポさんや、見たことのある人が何人かいるぞ。 よかった、意外と来てるんだ。寂しくなくてうれしい。 バスの中でしやばりくさん達と一緒になる。 大分サポのおじさんに席をつめてもらったりして、またうれしくなる。 そういえば一昨年、J1として対戦した鴨池(さっきも言ったけど鹿児島ね)の時も、 シャトルバスの中で年配大分サポ夫婦とおしゃべりしながら行ったし、大分サポさんてフレンドリーだよなぁ… としみじみ思っていたのだが、油断した。 今日の試合は、大分トリニータのスポーツイベントの一部として企画。 だからアウェー側のサポーターはやっぱりそれなりの扱いを受けることに… 全席自由だったが、今日は声を出すために来たので、アウェーゴール裏席へ。 缶ビールを持ってきていたので、ゲートで紙コップに移しつつ、係のお姉さんと話す。 お姉さん「すみませんね~規則ですので」 私「いえいえ、慣れてます。足りなきゃ売店で買いますし。大分さんもサッポロビールがスポンサーだから助かります」 お姉さん「あ、えっと…(ちょっと返事に困ってる)」 私「(?)…あの、売ってるビールはサッポロですよね?」 お姉さん「えぇそうなんですが、えっと…こちらのエリアにはアルコール販売はなかったような…」 えっ? 気を取り直して、私「そうですか~でも、メインスタンドの方に買いに行けばいいんですよね」 お姉さん「(さらに困って)えっと…通り抜けられないかも…」 えええっ!? お姉さんは困ったらしく、運営の人を呼んできてくれた。 運営の人は非常に申し訳なさそうに言った。 「金網で仕切っているので通り抜けはできませんが、 売り場にお連れすることはできますので、その都度おっしゃっていただければ対応できます」 ああ…あの時と同じだ。 一昨年の鴨池(くどいようだけど鹿児島ね)の時、お土産にニータンぬいぐるみを買おうとしたら、アウェーゴール裏にはグッズ売り場がなく、 まぁそれは当然としても、アウェーサポはアウェーエリアから出られないようになっていたのだ。 それで私はチケットもぎりの人に事情を必死に説明(お土産にどうしてもニータンを買って帰りたい、と)、 結果、コワモテの現地運営関係者(おそらく鹿児島県サッカー協会の人で、いかにも体育会系な感じの指導者っぽい人)がやってきて、 彼に先導されて大分サポでにぎわう売り場に「潜入」、 コンササポ(私)は、大勢の大分サポの注目を浴びながら、無事ニータンを買って戻ってきたのだった… 買い物が終わると「終わりました~」とか言って、また先導されて帰ってきたの…そこまでしなくても別に乱闘騒ぎとか起きないカードだと思うんだけど… …ということが瞬時に思い出された。 ま。すんだことはすんだこと。 話は九石ドームに戻る。 他のサポ友達もサッポロビールがあると思っていたのに買えないというのがショックだったのか、 売店から帰ってくると口々に「ビールが売店にない」と嘆いていたが、 ついに売店の売り子さんが他の売り場に電話をし、 サッポロビールを一箱届けさせて緊急に売り始めた、という話を何人目かの知り合いサポ氏から聞いた。 すごい、コンササポ。自力で道を切り開いたんだ! さらにすごいのは、最初は一般的な紙コップで売られていたが、 最終的にはちゃんとサッポロビール仕様の紙コップが用意されたのだった。 これもおそらくはコンササポのリクエストであろう… スカパーで一瞬映ったあの紙コップにはそういう裏話があったのでした。そして私はラクして完全仕様のサッポロビールにありつけたわけで…ありがとう、コンササポ(^0^) ところで、ゴール裏には何人くらいのサポが集まったのか… 私は非常に気になって数えてみた。 28人まで確認しました。 最終的には30人余りはいたのではないかと思う。 どういうわけか札幌ドームの関係者の方もみえていた。 お仕事でみえたのだと思うが、コンサのゴール裏に座っていた。 そうこうしているうち大分トリニータのマスコット、ニータンがやってきた。 アウェーゴール裏まで来るつもりはなかったかもしれないが、 あまりの可愛さにみんなで手招きしたら来てくれた。 幼稚園児みたいなカバンを斜めがけにしている。 癒し系マスコットでは一番じゃなかろうか。 もちろん、私が一番好きなのはドーレくんで別格なのだが、 どうもこのニータンの愛らしさにはやられてしまう… しゃがんだり、両手(ウミガメだから前ヒレ?)をひらひらさせたりするだけで、コンササポから「きゃ~っ」と歓声が上がるニータン 試合前練習が始まり、ゴン中山がコンサの練習着でピッチにいるのを見て、あらためて「あのゴンがコンサの一員になった」と感じた。 キックオフイベントの時に見たから実感できていたつもりだったけど、 試合という状況で見たのは初めてだったので、なんだか感激してしまった。 ベンチ入りしたんだなぁ。42才の現役選手。 出場してもしなくても、私ったらけっこうこれでジーンとしていた。 そしてあらためて、今季の選手との対面を果たす緊張感を感じていた。 どんなにしんどくても、今季私たちが応援する選手達。 だんだん気持ちが試合モードになっていくのを感じた。 さ~応援するぞ~~! アウェーゴール裏から見上げる大分の空 その2に続く。
プロフィール
東京の西、山の近くでコンサを応援している主婦「A小」。学生時代に旅行で北海道を訪れ、すっかり魅了される。初めてサッカーを見たのは、94年・W杯アメリカ大会。九州旅行の帰りのフェリーの衛星放送だった。その後コンサ誕生を知り、旅行がてら各地に試合を見に行き始め…。当初はサッカーに興味のない夫を置いて一人で出かけていたが、彼は2007年にわかに「各地のウマイもの」に目覚め、その飽くなき食欲と舌を満足させるべく、妻にくっついて遠征を始める(ただし留守番の猫が心配なので宿泊ナシの日帰り)。個人的にFC東京にはいろんな意味で負けたくない。
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