2009年12月31日
2009/12/29(火)11:30 @国立競技場 高円宮杯第21回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会 決勝トーナメント 決勝 コンサドーレ札幌ユースU-15 1-2(0-0、1-2) ヴィッセル神戸ジュニアユース (40分×2) 得点者:松田猛(神・53分)、神田夢実(64分)、小西智貴(神・69分) コンサの警告等:なし 試合公式記録は→こちら(PDF) 試合の動画はJFA TVで見れます→前半 後半 ひぐまさん撮影による試合ダイジェストの前半、後半、表彰式のようすは→こちらから 国立競技場の空にコンサドーレの旗がはためいています。 よいお天気の決勝戦になりました。 思えばこの大会、コンサの試合はすべてお天気に恵まれました。初日はちょっと風が強くて寒かったですけどね。
高円宮杯U-15の決勝戦は天皇杯準決勝のチケットが必要とあって、どの席のチケットを買うか私はしばらく迷いました。 みんなと一緒に応援して選手たちの後押しをしたい。けど、表彰式で金メダルを首にかけて輝く笑顔のユースくんたちの様子もよく見たい。 結局、表彰式の魅力に負けて、サポ仲間と合流できないことも覚悟の上でSS席のチケットにしました。指定席だからどの門からも入れるだろうと思っていたら、指定席も自由席も込みでホーム側とアウェイ側にしっかりと分けられており、国立競技場の外周をぐるりと回ることになりました。おかげで清水サポや名古屋サポの決勝戦の並びのガムテープがすでに貼ってあるのを感心して眺めることができました。2006年の私たちのときは準決勝の会場がエコパだったので分かりませんでしたが、準決勝の国立ってこういうことになるんですね。 スタンドに入ってみると、自由席の一角にコンササポのエリアが設けられており、コンササポの格好をした人なら自由に出入りすることができました。私もみんなのところへ行って挨拶をしたりおしゃべりをしたり。アウェイサポのビッグフラッグを広げるプランがあったようですが、フラッグを広げきるスペースがなく悪銭苦闘しているようです。 結局断念したのね。 神戸サポもダンマクを張って応援態勢準備中です。 コンササポのエリア。 うちのサポーターは普段の話題でもこういうときの動員でもユースに関心が深い方だと思います。 なんといってもユース専用のチャントがあるくらいですもんね。 両チームの選手紹介が始まりました。 大型ビジョンの映像は、生で見るときれいに見えているのに写真に撮るときれいに写せません。なにかコツがあるでしょうか。 コンサのスタメンです。 リザーブの選手の名前は全部が写っている写真がありませんでした。 上半分と 下半分を脳内で合成してご覧ください(汗)。 選手入場 「俺たちの札幌」を歌って選手を迎えるサポ 整列 高円宮妃殿下が選手審判ひとりひとりと握手をして激励します。 キャプテンの堀米くんが妃殿下にチームメイトを紹介していきます。 緊張するのかな。どんな気分でしょう。 今だから言うけど2003年の高円宮杯U-15決勝戦のとき、他意はないのでしょうが妃殿下は鮮やかなグリーンのスーツをお召しでした。対戦相手がヴェルディだったので気になったのを覚えています。今回はそんなことがなくてホッとしました。って、どっちも赤系のチームだから問題ないかw スタメンの写真撮影 さ、行くぞ!って感じです。 こちらは神戸のスタメン コイントス。 コンサのキャプテンは堀米悠斗くんです。 輪になって「赤黒の勇者」を歌います。 サポも心得ていて一緒に歌い出します。 でも歌の終わり方は合ってなかったw 円陣を組んで。 思いっきり自分たちのプレーをやれますようにと念じながら見つめました。 神戸の円陣 コンサのキックオフで、いよいよ試合が始まります。 <前半のメンバー> 27蒲生幹 11下田康太 10神田夢実 9林雄紀 7中原彰吾 8佐々木誓哉 6堀米悠斗 3月館海斗 4永坂勇人 20前寛之 16福永浩哉 (控え) GK21輪島稜、15志田尚弘、18鷺谷直人、5深井一希、13稲田浩平、17内山北斗、22國分将 出だしは神戸の選手たちに気圧されたかちょっとおたおたするような感じで始まりました。神戸の選手たちは見るからに体格がよくて、しかも強くて速いです。ボールの奪い合いでもはね返されてしまう感じ。選手はちょっとびっくりしているのかなと思いました。今までの相手とは勝手が違うと思っているのでしょう。 前半3分にようやくパスをつなげられるようになったかと思い、前半4分に浩哉くんが神戸の最初のシュートをストップして、これでみんな気持ちが落ち着くかなと思いました。 でもその後もなんだかプレーが思うに任せずという雰囲気で。神戸がボールを持つ時間が多くなっています。最初は単に神戸のフィジカルが強いから、速いプレスをかいくぐって自分たちのパス回しをするリズムがなかなかできないのだろうと思っていました。そのうち慣れてくればなんとかなるかな、と。でもいったんは慣れたかなと思ったのに、前半11分ころにフリーでいるのにもかかわらず、動きがちぐはぐになってパスの意図が合わなかったり足もとが滑ったりボールがあらぬ方向へ行ってしまったりしているのを見たとき。もしかして固くなってしまって足が動かなくなっているのかと思いました。そういえばいつもならみんなでぐいぐい動き回ってパスコースをいくつも作りながらすいすいとパスをつないでいくのに、ボールを持っていない人の動き出しがほとんど見られないような。 大舞台に気負ってしまって身体(と頭)が動かないのかもしれないと思いました。 そうなると選手たちが慣れて気持ちがほぐれるようになるまでなんとかしのぐしかないか。 見ている私も気負ってドキドキしているのか、このままここで見ているのはいたたまれない気分になって、やっぱりサポみんなのところへ移って一緒に応援しようと思いました。ひとりで見ていても何も手に着かないし。メモ帳やカメラをバッグにしまいこんで、ゴール裏のサポーターのところへ移動したのは前半20分ころでした。 なのでその後はただ無心で応援しただけ。メモも何も残っていません。 詳しいことはJFA TVで後からも見れるからそれでいいや。と思いました。 試合中のシーン 試合中のシーンその2 神戸に攻め込まれる時間が多かったですが、神戸の決定的なシュートがバーに当たって助かることも2回くらいあり、これはついてる、このまましのげばこっちに流れが来るのではないかと期待しました。浩哉くんも果敢な守りでファインセーブを見せてくれています。 前半の終わりころには、選手たちの気持ちもほぐれてきたのか、コンサらしいパス回しが見られるようになり、よいシーンが増えてきました。よしよし、この調子。ハーフタイムに落ち着きを取り戻せば後半はいけるんじゃないか、と思いました。というか、そうであってくれと願いました。 前半は0-0で折り返します。 後半はコンサの選手の方が先にピッチに戻ってきました。 円陣を組んでいます。 神戸の円陣。コンサの選手はもう定位置についてキックオフを待っていますね。 後半もやっぱり押され気味な時間が続きました。 後半10分、林くんに代わって一希くんが入りました。 一希くんは大阪鶴見での準々決勝までは毎試合スタメンで中盤の底を守る頼れるボランチだったのですが、準決勝のヴェルディ戦@西が丘ではリザーブになっていました。怪我でもしたのかなあと思いましたが、それでも出場できないほどではないのでベンチ入りしていたのでしょう。推測ですが。 彰吾が右サイドに移って誓哉くんと一希くんのダブルボランチになったようです。 27蒲生幹 11下田康太 10神田夢実 7中原彰吾 5深井一希 8佐々木誓哉 6堀米悠斗 3月館海斗 4永坂勇人 20前寛之 16福永浩哉 フレッシュな一希くんが入って、中盤でセカンドボールを少し拾えるようになってきたかなと感じたのですが、後半13分、とうとう向こう側のゴールが割られて失点してしまいました。(0-1) あー、ついに守りきれなかったか。 でもまだ時間はあるから。これから、これから。 サポはいっそう声を張り上げます。 サポの励ます気持ちに応えるように、選手の動きが活発になりました。失点して開き直ったのかもしれません。チャンスを作り出せるようになりました。スルーパスに反応してゴール前でチャンスになったしもっこのシュートは惜しかったなあ。あーーー!!惜しい~!とサポが笑顔で興奮してまもなく。再びボールをパッパッと動かして、気づいたら夢実がゴール斜め前でチャンスになっていました。 夢実、チャンス!! 夢実が右足を一閃すると、ボールはずばっと反対側のゴールネットに突き刺さりました。(1-1) うわーーー!!やったーーー!!!ビューティフルゴール!! しばらく周囲のサポと狂喜乱舞して、サポの前に駆け寄ってきた選手たちの笑顔と夢実のガッツポーズに大喜びして、それからおもむろにカメラ、カメラ、と構えたので メインスタンドの方へ喜んで走っていく選手たちの後ろ姿になっていますけどw みんなで大喜び 団子状態になっています。 よーし、この勢いだ~~! と思ったのですけど。 それからまもなく、あ、あ、あぶない、、と思った流れから、コンサのゴール前をつつーーっと転がっていくボールが見えて、反対サイドからちょんっと合わされて浩哉と反対側のゴールの隅にボールが転がっていってネットを揺らずのが見えました。(1-2) あーやられちゃったか。 でもまだ時間はある。もう一度追いつくぞ。まずはそれから。 選手たちは神戸の選手たちのフィジカルの強さと出足に苦労していました。 パスをつなごうと思っても、間にさっと神戸の選手が出てきて身体を入れてボールを奪ってしまいます。 でもユースくんたちは、それでもいつもの自分たちのサッカーを懸命にやっていました。神戸の選手たちの身体が強いから、大きいから、それに対抗するためにいつもと違う特別な対策をとろうとするのではなく、あくまでもいつものの自分たちのやり方で攻めていこうという姿。 大人のサッカーなら「工夫がない」と言われることかもしれません。 でも中学生の今の年代なら、相手に合わせて普段やっていない特別なことをやろう(としてますますうまくいかないかもしれない)とするより、自分たちの今の力をそのままぶつけていく方が、うまくいかなかった場合の悔いが少ないし、その体験から得るものも大きいんじゃないかと思いました。だからユースくんたちのその姿を、そうだ、そうだ、そのままがんばれ!と胸を熱くしながら見ていました。チャンスを作れる数が多くないと思って慎重になるせいか、もうちょっと思い切ってシュートを打っていってもいいのにとは思いましたけれど。 後半34分に幹くんに代わって志田くんが入り、ゴメス、彰吾、誓哉くんを一枚ずつ前に押し上げて、全体に前がかりな布陣になりました。 11下田康太 7中原彰吾 10神田夢実 6堀米悠斗 8佐々木誓哉 5深井一希 15志田尚弘 3月館海斗 4永坂勇人 20前寛之 16福永浩哉 何度かいい形を作りかけはしましたが、結局神戸の厚い壁をはね返せないまま、タイムアップとなりました。 試合終了。 神戸の選手たちも倒れ込んでいますね。必死でがんばっていたんでしょうね。 ピッチ中央で整列して挨拶をした後、表彰式が始まるまでメインスタンド側で整列して待ちます。 悔しいよね。 がんばったけどかなわなかったと感じたかな。 準優勝チームの表彰が始まります。 キャプテンを先頭に表彰台へ登ります。 ひとりずつ銀メダルをかけてもらって、壇上で整列。 堀米キャプテンは準優勝の賞状を持っています。 銀メダルをかけてもらいながら会場のアナウンスでは大会得点王の発表がありました。しもっこと夢実がともに8得点で並んで2人が得点王に輝きました。2人ともすごいや。おめでとう。 優勝チームの表彰 壇を下りて、記念撮影があります。 カメラマンたちが先に神戸の写真を撮影しているのでそれを待っています。 待ってる間、やっぱり悔しい顔になってしまいます。 優勝を喜ぶ神戸の選手たち。 おめでとう。あなたたちは強かったです。 さて次にコンサの記念写真!と張り切ったのですが。 カメラマンが大勢こちら側に移ってくると視界が遮られてしまうのでした。仕方ないけど、じゃま~~~。 全員の顔が隠れずに写っている写真はありませんでした。輪島くん、顔が隠れちゃってごめんね。 それから監督やコーチも一緒にサポのところへ向かいます。 拍手とねぎらいの言葉で迎えるサポーター。 よくやった! 準優勝も十分すごいよ。おめでとう。 応援ありがとうございました。って言っているのでしょう。 いえいえ私たちもとっても晴れがましく、嬉しかったです。 国立まで連れてきてくれてありがとう。 悔しい思いもこれまでの嬉しかった思いもしっかりと胸に刻んで、この先の栄養にしてね。
高円宮杯(U-15)でいうと、2002年と2003年に続く3個目の銀メダル。U-18も含めると、2001年のクラセン(U-18)と2005年の高円宮杯(U-18)に続く5個目の銀メダルになりました。
銅メダルは去年高円宮杯(U-15)でもらったし、そろそろ違う色のメダルも・・・とおねだりしてみたりして。
神戸の選手たちは、中学生とは思えないような強さでしたね。現時点で比べると、やはり神戸の方がチーム力として1枚も2枚も上手だと感じました。基本的な足技を前提として、選手が大きくて強かったし、その強さ・大きさを活かす身体の使い方ができていて、1対1の攻防では神戸に分がありました。強くて速いプレスをかけ続ける運動量もありました。加えて前線の選手はドリブルで突破していける力がありました。 でも、去年の準決勝敗退のときにも同じことを思いましたが、この年代でのフィジカルの優劣はこの先も同じとは限りませんから。現時点で大きくて強い選手が3年後、5年後にも同じストロングポイントを備えているとは限りません。高円宮杯U-15の時点ではちっちゃくて(身長159センチ!)華奢だった大伍が7年後にはガチムチなプロ選手になっているわけですからね。コンサの選手たちも、フィジカルを鍛える努力や、自分より強くて大きな選手にも負けずに自分のやりたいことをできるようになる工夫や技術や判断力で、3年後、5年後、10年後の時点で素晴らしい選手になっていられるように、今の悔しい気持ちが活かされるといいなあと思います。 いや、何なら3年後と言わず、来年の高円宮杯U-18で見せてくれてもいいですけど(笑)。 3年生はこの大会でコンサドーレ札幌ユースU-15というチームでのサッカーはひとまず終わりですね。進路もいろいろになるのでしょう。 みんなにとってコンサドーレでプレーをした思い出が人生の宝物になってくれることを祈ります。 U-18に昇格する選手たちはこれからもよろしく。ますます追っかけしちゃうからね。 高校でサッカーを続ける選手たちは、元気にプレーしている姿を見る機会を楽しみにしています。プリンスリーグや新人戦で対戦することもあるでしょうね。楽しみです。 みんなのサッカー人生に幸あれ。 これから受験を控えている選手は、勉強もがんばれ(爆)。
ひろや 16
Re:高円宮杯(U-15)決勝トーナメント 決勝 ヴィッセル神戸Jrユース戦@国立競技場
2009-12-31 16:45
宮崎、大阪、東京までわざわざ来て応援してくれてありがとうございました。 この試合が僕のコンサドーレでの最後の試合でした。 優勝できなくてすみません。 今までありがとうございました。
あきっく
Re:高円宮杯(U-15)決勝トーナメント 決勝 ヴィッセル神戸Jrユース戦@国立競技場
2009-12-31 17:27
>ひろや 16くん コメントをどうもありがとうございます。 そして準優勝おめでとうございます。 優勝できなかったことを私たちサポーターに謝る必要はちっともないですよ。私たちは勝手に押しかけていって勝手に応援しているうえ、本当に楽しく誇らしい思いをさせてもらいました。あんな大舞台にまで連れていってくれてどうもありがとう。 浩哉くんのプレーもとっても素敵でした。 夏のJ村での大会でも、この高円宮杯でも、浩哉くんはチームのピンチを何度も何度も救っていましたね。的確な判断での位置取りと、思い切りよい決断力で、堅実かつ果敢な守りを見せてくれる勇敢なGKのプレーには、「身体が小さくてもこういう活躍の仕方があるんだ~。」と心から感心しました。 何度も感心していたのは私の文章にも現れていましたでしょ(笑)。 試合のことに関しては、素人の感想ですので選手や専門家のみなさんには噴飯ものな記載もあったと思います。どうか(一方的な)愛情に免じてお許しくださいませ。 浩哉くんのコンサドーレでの試合はあれが最後になりますか。残念ですけれど、これからもサッカーを続けるならまた元気な姿を見せてもらえるはずと楽しみにしています。 大きな大会が終わってひとまずはちょっとひと息かな? 風邪をひかないよう気をつけて、勉強も残り少ない中学生活も大いに楽しんでください。お元気で。どこへ行っても応援しています。
プロフィール
札幌出身・東京在住(釧路に単身赴任していましたが2014/4月に東京に戻りました)のあきっくと申します。 生観戦デビューは1999年8月15日の大分戦@厚別。 夏休みに札幌に帰省したときでした。 以来「仕事のしわ寄せは平日に」をモットーに、週末にコンサを追いかけるための生活をしています。 2001年夏にJ村でユース(特に石郷くん)を見てユースに傾倒。 いわゆるユースヲタなんだろうと自覚するこのごろ。 詳しい自己紹介と私宛のメールアドレスは「ごあいさつ」のカテゴリから、シーズンごとのトップチーム関連、ユースチーム関連別の主なエントリの目次は「まとめ・目次」のカテゴリから、エントリーナンバー順の全エントリーリストは「全エントリーリスト」のカテゴリからどうぞ。 2010/02/07からツイッターを始めてみました。 ユーザー名は akikconsa です。ユースの試合を見に行ったときは気が向けばつぶやいているかもしれません。 コンサU-18選手の背番号一覧表を作りました(2015/4月版)。ユース観戦のお供に、こちらからご自由にお持ちください。 →http://www.evernote.com/l/APefpdtBmUJCBo1gGdT_yWpEMjGm6cvq_oQ/
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