2009年12月28日
2009/12/27(日)11:00 @西が丘サッカー場 高円宮杯第21回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会 決勝トーナメント 準決勝 コンサドーレ札幌ユースU-15 3-1(2-0、1-1) ヴェルディジュニアユース (40分×2) 得点者:神田夢実(PK・前半2分)、蒲生幹(前半25分、後半22分) コンサの警告等:月館海斗(黄)、福永浩哉(黄) 試合公式記録は→こちら(PDF) 試合のダイジェスト映像は→JFATV ひぐまさん撮影の前半、後半で見ることができます。 もしかして観戦記を楽しみにしてくださっていた方がいたら、あらかじめ謝っておきますが、今日の私はまったく使い物になりませんでした。 ドキドキふわふわ浮き足だって興奮して。試合を見ながら何も手に着きません。なんせ後半キックオフのときにストップウオッチをスタートさせるのを忘れてしまうくらいでした。 準決勝にまでなると注目度も高くなりますから、ユース大御所のサイトなどで観戦記も出るでしょうし(もしかしてJユースの決勝@長居に行ってしまっているかしら?)、日本サッカー協会サイトにダイジェスト動画もアップされています。ひぐまさんの動画もきっと出るでしょう。だから申し訳ありませんが、試合のことはそちらの方もご覧になってください。 前にも書いたことがあるかもしれませんが、私がコンサユースを見始めた2001年から今まで、コンサのユースはU-18、U-15、U-12すべてのカテゴリを通じてヴェルディの下部組織に一度も勝ったことがありません。聞いた話によれば、それ以前から、コンサユースの創設以来ずっと、ヴェルディの下部組織には一度も勝ったことがないのだそうです。ヴェルディはJ村でも高円宮杯やJユースでも対戦するたびに「強い・・巧い・・判断も何もかも早い・・」と力の差を痛感させられることの繰り返しでした。近年はそれでも「けっこうやれていた。勝てたんじゃないか?」と感じる試合展開になることもありましたけれど、結果としては勝てたことはなく、引き分けどまりに終わっていました。 そんなヴェルディが相手の今回の準決勝です。 ユースくんたちにとってみれば、自分たちとは直接関係のない昔の話を引き合いに出して望みを託されるのは迷惑な話でしょうけど、ユース好きサポは「今度こそ悲願のヴェルディ越えを」と胸を熱くしていたわけです。 会場は西が丘サッカー場。 お天気もよく穏やかで、サッカーを見るには絶好の環境です。 こういう季節ばかりを「冬」だと思っている人は、冬こそサッカーの季節だと思うのでしょう。 大会看板はバックスタンドの中央に掲示されています。ピッチが近くてサッカーの醍醐味が味わえるスタジアムです。
試合開始時刻がいよいよ近づいて、両チームの選手紹介が始まります。 コンサのメンバーは以下のとおり スタメン リザーブ Jリーグアンセムが流れる中、選手入場です。 選手を迎えるゴール裏のコンササポーター 整列 互いに握手をして挨拶します。 スタメンの記念写真 思ったよりも中央寄りでの撮影だったので、慌てて移動したのですが、正面から撮るには間に合いませんでした。 そしてその間にヴェルディの写真撮影は終わってしまっていました。 ヴェルディが前半開始前の円陣を組んでいます。 コンサの選手たちはいつものように輪になって「赤黒の勇者」を歌い始めます。 呼応して一緒に歌うゴール裏。選手とサポで速度がちょっとずれているのはご愛敬。 円陣を組んで、さ、行こう ヴェルディのキックオフで前半スタートです。 <前半のメンバー> 11下田康太 27蒲生幹 10神田夢実 9林雄紀 8佐々木誓哉 7中原彰吾 6堀米悠斗 3月館海斗 4永坂勇人 20前寛之 16福永浩哉 (控え) GK21輪島稜、15志田尚弘、18鷺谷直人、23田代薫彦、5深井一希、17内山北斗、22國分将 試合が始まって、形勢がどちらとも見極める間もないうちに、前半2分、右サイドからのひらりとしたパスをフリーで受けた夢実が、ヴェルディのペナルティエリア内左寄りに進入します。それに対応した相手選手が夢実を後ろから倒すようになってしまい、ファウルになりました。ペナルティエリア内でのファウルですからPKです。 PKになりました。蹴るのは夢実です。 自分でとったPKですもんね。 スキップのようなステップの助走をつけて夢実が蹴ったボールは、いったんGKが弾きましたが、弾いたボールが夢実の方へ転がってきて、夢実がそれをゴール中央に蹴り込みました。早くも先制点を決めました!(1-0) ゴールが決まり、ゴール裏のサポの方へ駆け出す夢実 サポに向けてガッツポーズして喜んでいます。 みんなが駆け寄ってきて喜んでいます。 早々にリードできて、これでだいぶ気持ちが楽になりました。 でも私の落ち着かない気持ち(勝てるかも・・。勝っちゃう??!ドキドキ)はますます増幅されることになるのですがw 前半7分には林くんのクロスから幹くんにチャンス。シュートを打つ前にGKに抑えられました。 先制したものの、でもヴェルディはやはり強いです。寄せや判断がとても早いし、足元の技術が巧みだし、フィジカルも強く体の使い方も巧い。これまで対戦してきた相手とはひと味違いました。今までで一番強い相手だったセゾンFCをさらに洗練させて10%パワーアップした感じです。 前半10分にはヴェルディのFKからのワンタッチでのシュートが入ったかと思ったら左ポストに当たってはね返る幸運もありました。ここで失点していたら試合の流れも変わっていたかもしれません。そういう意味でもコンサには運がありました。 その後も苦しい時間帯が続きます。ヴェルディのボール運び、パスの展開は、さすがだなと唸りたくなるほどです。 でもコンサもやられっぱなし、押されっぱなしというわけではなく、時々は素敵なパスをつないで人数をかけてヴェルディゴールに攻め込むこともできていて、見てて両方ともほんといいチームという感じ。もし判定での勝負があれば、判定ではヴェルディに少し分があったでしょうが、サッカーはゴールの数で勝敗を決するスポーツですから。臆することなく堂々と渡り合っているユースくんたちは素敵でした。 前半のコンサは、左側から攻撃の起点を作り、相手を左寄りに引きつけておいてから右側のスペースへ展開し、そこへ夢実がフリーで走り込んでチャンスを作るという形が多かったです。先制点のPKにつながった夢実のチャンスもそうでしたし。 しもっこはこの大会で多くの得点を叩きだしていることからも明らかなように、純粋なストライカーなのですが、夏(J村)に見たときよりも格段に前線でボールをキープできるようになっているなあと感心しました。しもっこが前でボールを失わず収めてくれるので、またそこから前へ向いて突破していってくれるので、チーム全体で攻撃ができるようになっている気がします。 前半17分、ヴェルディが右のスペースへ展開してそこからドリブルで進んでクロス、ゴール前でフリーで飛び込まれたときは思わず失点を覚悟するほどのピンチでしたが、シュートが枠の左に逸れてくれて助かりました。 前半19分、左側へひらりと飛んできたパスがタッチラインを出そうになっているのにどうして夢実はゆったり見ているんだろう?と思ったら、なんかよく分からないのだけど、空中のボールに夢実が足を伸ばし、そしてそのままするりとラインを割らずに、かつ、相手をすり抜ける結果になって、目がぱちくり。マジックを見ているようでしたが、狙ったプレーであることはわかりました。いいものを見ました。再現できないけど。 (前半のワンシーン。本文とは関係ありません。) 前半21分、相手を後ろから掴んで倒す形になってしまった海斗くんにイエローカード。でも1次ラウンドでのカードは決勝トーナメントに入ったときにクリアされているし、残り試合はあとひとつだから累積も気にしなくていいし、この試合でもう1枚もらうことにならなければOKです。どんまい。 どっちが次のゴールを決めてもおかしくない展開でしたが、次に決まったゴールはコンサの追加点でした。 前半25分、林くんが左サイドでボールをもち、オーバーラップしてきた寛之くんに渡すように前に出します。寛之くんがスピードゆるめずにそれを受け、クロスをあげました。それをファーのゴールすぐそばから幹くんが頭で地面に叩きつけるようにして押し込み、GKの脇を通ってゴールの中に吸い込まれました。やったー!これは大きいです。(2-0) (幹くんの追加点!) (サポにガッツポーズ) 前半26分、ピンチを浩哉くんのナイスキャッチで防ぎました。 前半27分、浩哉くんがよい出足でシュート打たれる前にボールを抑えました。 ヴェルディうまいなあ・・というプレーが続きます。 前半28分、ゴールキックに時間をかけていた浩哉くんにイエローカードが出されました。遅延行為ということでしょう。 前半32分、やられるかも・・と思ったドリブルからのシュートを浩哉くんがナイスキャッチです。 前半37分、逆にコンサの攻撃になりました。ペナルティエリアの中でもハッとするようなパスが出て、より可能性の高いシュートを狙いますがうまく打ち切れませんでした。 前半37分、ペナルティエリア左手前からのFKはゴメスくんが直接狙いましたがバーの上でした。 ロスタイムの1分を経て、2-0で前半終了です。 今のところ上出来ですね。
選手交代なく後半開始です。 後半開始時の円陣 コンサのキックオフで後半スタートです。 後半の立ち上がり、よい感じで試合に入れたようです。五分五分の一進一退の展開が続きます。 後半9分、FKを蹴るのはゴメス 後半10分、ヴェルディの5番に裏を取られましたが、クロスを海斗くんがナイスクリア。サンキューです。 後半12分、GKと1対1になるピンチを浩哉くんがよい飛び出しで抑えます。ナイスキーパー! 後半17分、夢実くんが相手選手を抜いていってシュートしましたが相手GKがキャッチしました。 チャンスとピンチがいったりきたりし、どうなるかドキドキハラハラワクワクの時間が続きます。 と、そのとき。 後半23分、相手GKのキックが目の前にいたコンサの選手の体にあたり、はね返ったボールがGKの後ろに飛びました。すかさずボールを追いかけた幹くんが、無人のゴールに流し込み、コンサがリードを広げました。(3-0) 3点目を喜ぶコンサの選手たち そのリードを広げた勢いか、ヴェルディの選手たちががっくりときてしまったのか、それからしばらくコンサのチャンスがかなり増えました。幹くんのシュートがバーすれすれの惜しいシーンもありました。ここでさらに追加点を挙げていたりしたらもうお祭りだったでしょうね。 でもさすがにヴェルディは強かった。気持ちを立て直し、ゲームの流れを押し戻してきました。 後半31分、中央をパスでパンパンとつながれ、コンサのDF陣が連携ミスというか棒立ちになってしまっているところをさっくりと抜けられ、ゴールを決められます。(3-1) さっき3点目が入っていてよかったと心から思いました。 後半34分、決定的なピンチでしたが相手5番くんが打ち上げてくれて助かりました。 後半35分、しもっこが相手ゴール前で粘り強くボールをキープし、とうとう密集から抜け出して左前方の夢実にパスを出しましたが、夢実はオフサイドだったようです。惜しい。 後半39分、林くんに代わって國分くんが入りました。 もう時間が気になります。早く、早く。まだ~? ロスタイム1分が掲示され、ロスタイムにしもっこから北斗くんへ交代もあったりした後 試合終了の笛が鳴りました。 勝ったーーーー!! とうとうヴェルディに勝った~~! 喜ぶサポ よくやりました。 整列。おめでとーー。 喜ぶゴール裏。大型ビジョンに映っている結果にも注目です。うふふふ。 試合終了後すぐに3位の表彰式が行われました。 去年はここで涙に暮れながら表彰される側でしたが、今日は笑顔で祝福する側です。 3位の賞状が授与され ひとりひとりにメダルがかけられます。 そしてみんなで記念写真。 どうしたって悔しく悲しい表情になりますよね。気持ちはよくわかります。 コンサの選手たちがゴール裏へ駆け寄り、サポの歓声も聞こえるし。 監督やコーチも一緒にサポーターに挨拶 そしてサポーターのコールに合わせ、肩を組んでぴょんぴょん勝利のダンスです。 幸せいっぱいの光景です。 笑顔でひきあげる選手たち。 おめでとう。こんなに嬉しい思いをありがとう。 あと1試合、次も勝って優勝しよう!
続けて準決勝の2試合目があり、決勝戦の相手の偵察も兼ねてそのまま試合を見ていきたいところではありますが、私は堀崎公園にハシゴするつもりなのよね。 ということでコンサの試合終了後、そのまま堀崎公園へ向かったのでした。
プロフィール
札幌出身・東京在住(釧路に単身赴任していましたが2014/4月に東京に戻りました)のあきっくと申します。 生観戦デビューは1999年8月15日の大分戦@厚別。 夏休みに札幌に帰省したときでした。 以来「仕事のしわ寄せは平日に」をモットーに、週末にコンサを追いかけるための生活をしています。 2001年夏にJ村でユース(特に石郷くん)を見てユースに傾倒。 いわゆるユースヲタなんだろうと自覚するこのごろ。 詳しい自己紹介と私宛のメールアドレスは「ごあいさつ」のカテゴリから、シーズンごとのトップチーム関連、ユースチーム関連別の主なエントリの目次は「まとめ・目次」のカテゴリから、エントリーナンバー順の全エントリーリストは「全エントリーリスト」のカテゴリからどうぞ。 2010/02/07からツイッターを始めてみました。 ユーザー名は akikconsa です。ユースの試合を見に行ったときは気が向けばつぶやいているかもしれません。 コンサU-18選手の背番号一覧表を作りました(2015/4月版)。ユース観戦のお供に、こちらからご自由にお持ちください。 →http://www.evernote.com/l/APefpdtBmUJCBo1gGdT_yWpEMjGm6cvq_oQ/
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