2008年08月31日
2008/08/31(日)14:00 @宮の沢白い恋人サッカー場 Jユースカップ2008 Aグループ グループリーグ第1戦 コンサユースU-18 1-0(0-0、1-0) 水戸ユース (45分×2) 得点者:玉岡營根(後半44分) (メモ)イエローカード(コンサのみ):十川祐樹(多分) 1週間前には寒いよとか凍えるよとかベンチコートが要るよと脅されていたほどの札幌でしたが、今日はずいぶん暑い日になりました。 日差しが強いし、気温もそこそこ。じっと座っていても汗ばむ陽気です。 雨が降るより観戦には楽だけれど、選手たちのコンディションにはちょっと辛い暑さかもね。と思いました。 ま、真夏の関東での試合と比べると平気でしょうけれど。 今日はJユースカップ・予選リーグの初戦です。 (詳しい大会日程は→ Jリーグ公式サイトor こちらのエントリ) コンサユースはAグループ(5チーム):札幌/水戸/草津/千葉/東京V に入っており、このうち上位2チームが決勝トーナメントに進みます。 去年も草津、千葉、ヴェルディと同じグループで、4チームのうち千葉、ヴェルディとコンサの三つどもえでグループ2位までの地位を争いました。結局、グループリーグ最終の試合で千葉と対戦し、勝った方が決勝トーナメント進出という状況で千葉に負けてグループ敗退となったわけですが。 今年はそれに水戸が加わった形になります。 去年と同様の厳しいけど可能性もある戦いが続くと思われますが、今年はぜひリベンジして欲しいところです。 ・・と意気込んで宮の沢に着いてみると。 昨日の死闘の影響か、ずいぶんスタメンを入れ替えてフレッシュなメンバーで臨むようです。 ユース好きにとっては、これもまた楽しみ。 まずは整列して挨拶
前半開始時の円陣 水戸の円陣 <前半のメンバー> 11金子 23菅原 26福永 6佐藤 8鶴野 7竹内 27十川 32中山 4熊澤 24西田 21松原 (控え) 1曵地裕哉、5上原拓郎、9玉岡營根、17大地優貴、20山口紫苑、22松田恭司郎、31木島翔太郎 練習試合じゃなくてコンサの公式戦で私が修平くんやニシケン、和弥くんのスタメンを見るのは初めてかな。楽しみです。それとともに「そろそろ秋だなあ」と世代交代の時期が近づいてきていることにも気づかされて、胸の奥にほろ苦さも感じます。 今年の水戸ユースや草津ユースを見る前に決めつけるのもなんですが、今年もはヴェルディ、千葉とコンサの3チームで決勝トーナメント進出を争う展開になるだろうと考えていました。 なのでコンサにとっては、決勝トーナメントのために、今日の試合は絶対に勝ち点3をとらなければならない対戦です。しかもホームですし。 できれば得失点差でも稼いでおきたいところだよなあと欲も出ます。 ワクワクしながらキックオフの笛を待ちました。 で、前半が始まったわけですが。 コンサは終始優勢にボールを支配し、水戸ゴールへ向かって攻め込もうとするのですが、やっぱり大幅にメンバーが変わって息がまだ合わないのか、いつものなめらかなパス回しに比べるとぎくしゃくした印象が否めません。それでも水戸に危ない場面を作られることはほとんどなく、まあそのうち得点できるだろうとまったり眺めていました。 前半2分に少し遠目から打ったタカの惜しいシュートがあったあと、前半4分にカネくんがいい形になって狙ったシュートを打ちました。 ボールはぐいーんとよい軌道でゴール左上隅に向かって飛んでいき、これは決まるか!と思われたのですが、バーに当たって下の地面を叩いて手前に跳ね返ってきてしまいました。 あらあ。 最初のシュートでこんなふうに運が悪いと、昨日の流れもあるだけに本人ががっくりしちゃうんじゃないかしらと心配になって、遠くにいるカネくんに向かって「大丈夫!がっかりしないで。いけるよ!」と思わず励ます私たち。 ったって本人には聞こえないでしょうけど(爆)。 前半15分くらいにニシケンが右からアーリークロスをあげて、それにカネくんが飛び込んで合わせようとしたけれど届かずボールはジャンプしたカネくんの頭上を素通り。そのこぼれを拾った鶴ちゃんが遠目からシュートしました。枠の右でした。残念。 いつもとは勝手が違ってパス回し等の呼吸が合わないのは、メンバーが違っている以外に、昨日の疲れの影響がかなりありそうでした。あと、もしかして、テレビに映るチャンスを逃してしまってがっくりきているとか?(笑) 押し上げて走り出すのも、こぼれ球やイーブンなボールを拾おうとするのも、動き出しが遅くて全体的に動きが鈍い印象です。 特に中盤、いつもならピッチ中のどこにでも現れて危険の芽を摘みまくりボールを奪取して味方の攻撃につなげる明生や、キラッと光るパスを出したり自分でもぐいぐい前へ攻め込む鶴ちゃんあたりが、やっぱりなんだか動けない感じで。無理もないよなあ、特に明生なんてあの運動量のほかにずいぶん激しく当たられていたしなあとは思います。 前半16分、タカがドリブルしながら相手選手の密集をかき分けて進みミドルシュート。ゴール枠内に飛びましたが水戸GKがジャンプして両手で弾きました。 前半18分、カネくんが右サイド隅までがんばって走り、ボールに追いついて少し後ろにいた清弥に戻します。清弥は中央にパスを出し、それを受けた鶴ちゃんがシュート。タイミング的にはよかったのだけど枠の左でした。惜しい。 なんだかパスのときとか窮屈そうだなと思ってよく見ると、両チームともラインを高くあげて、すごいコンパクトな配置になっているのです。 ピッチ全体を3つに区切ると、その真ん中に両方のGK以外の20人が全員詰まっている感じで。 その後も動きが重いねえという印象のまま時間が経過し、連携がちぐはぐなときに(パスを受ける側がびっくりしてるような)水戸にボールをカットされてコンサのパスが途切れてしまうことが散発しています。もっとも水戸の攻撃は、ボールを奪って攻めようとしていてもコンサゴール前に迫る前にどっかでひっかかって(パスミスをしたり合わずにタッチを割ったり)シュートまで持っていけないことの繰り返しなので、あんまり怖さは感じないのだけれども。 コンサは前半30分に康介がドリブルでドドドと攻め込んで倒されてFKをもらったり、前半35分にトガがあがって自分でシュートまでいったり、前半37分に明生が倒されて相手にイエローカードが出たりとかありましたけど、単発的な攻めがちらちらした程度でビッグチャンスを作るに至らないまま、ロスタイムの1分も経過して0-0のまま前半終了。 (前半プレイ中のようす) 水戸のダンマクも張られていました。
ハーフタイムで明生に代えて大地くんイン。 鶴ちゃんが左サイドになってタカと清弥のダブルボランチ、大地くんが右サイドに入ったようです。 <後半のメンバー> 11金子 23菅原 8鶴野 26福永 7竹内 17大地 27十川 32中山 4熊澤 24西田 21松原 ピンチはあまりないから負けそうな気はしないのだけど、勝つにはどこかで点をとらなければならないけどどうする?という状況は後半になっても続き、後半10分に清弥に代わってヨングンが入りました。 鶴ちゃんがまた中に入って、康介がFWから左サイドに移ります。 9玉岡 11金子 23菅原 26福永 8鶴野 17大地 足が止まりかけた選手に代えて少しでも動ける選手をという交代でしょうが、ヨングンもがんばって走るものの明らかにオフサイドだったりもしてw、なかなか波状攻撃とはいきません。 逆に後半10分ころからは水戸に攻め込まれることも増えてきます。 修平くんの鋭い反応でのファインセーブで助かった場面もありました。 水戸のCKが続いて、ゴール前で押し込まれそうな危機もあって、なんとか粘ってクリアしようとして最後はシュートをふかしてくれて助かったことも。 そんなピンチの時間帯はあまり長く続かずまたコンサがボールを支配する状況にはなりましたけれど、いかんせんどこかでゴールを決めなきゃ。まだ時間はあると思いながらも、少しずつ残り時間も気になってはきます。 後半14分に十川くんに代わって拓郎くんが入りました。 CBは和弥くんと熊ちゃんのままで変わらず、拓郎くんは左SBです。拓郎くん、左SBもできるのか。そういえば去年試合に出始めたころは、最初はSBをやっていたかな、もしかして。(→やっぱりそうでした。) 拓郎くんが入ってから、左SBの拓郎と左SHの康介の連携で攻めあがるシーンは何回も見られ、康介の力強い突破力が生きていたようでした。 両チームの選手たちがコンパクトに固まっているのは相変わらずで、水戸のゴールキックのときなどは縦にコンパクトなままさらに左右のどちらかに寄ったりしているので、ピッチ全体でいうと5分の1くらいの面積の中に20人が詰まってしまっています。すごい密集(笑)。 この中を打開しようというのは大変なわけだ。 よもさんはベンチから「広がれ~!」と指示を出しているし、確かに選手がもっと広くばらけて大きくパスをまわせばもっと振り回したり崩したりできるだろうにと思いますけれど、そうできないのは選手たちが動けないからなのかしら。ピッチを大きく使ってダイナミックに攻めあがるためには、ひとりひとりが長い距離を走る必要がありますものね。 残り時間が20分ほどになり、そろそろなんとかゴールが欲しい。 後半25分ころ、拓郎くんが後ろからドリブルでどんどんあがっていって、ゴールライン近くまであがって左サイドからゴール前へクロス。カネくんがぴったりのタイミングでジャンプして、ヘディングシュートをしました。決まらず。 カネくんもひとつゴールが決まりさえすればあとはバンバン決まるだろうにと思えるシュート力をふだん見ているだけに、この決まらなさぶりにはなんだか気の毒になってしまいました。 そして後半26分にカネくんに代わって紫苑くんイン。 ベンチに戻ってがっくりうなだれているように見えるカネくんの背中に「どんまい!溜め込んだ分を来週爆発させてね!」と励ましビームを送りながら、ピッチの紫苑くんにも「がんばれ~~!ここで決めたらヒーローだよ~~。」と期待の念を送ります。 それにしても鶴ちゃんや熊ちゃんのへろへろぶりは可哀相なほどに。 おまけにこの暑さですものねえ。堪えるのでしょう。 ボールが近くにきて、飛び出して先に触ればチャンスになる(あるいはピンチを防ぐ)と分かってはいても、その一歩が出ず目で追うだけというシーンが増えてきました。熊ちゃんも、落ち着いて相手選手に対応するかたわら「どうしたの?!」とびっくりするようなどっきりミスをしちゃったりします。身体の疲れとともに、集中力が切れたり判断力がなくなったりの影響が大きそうです。その結果ボールを奪われたり、せっかくがんばって出て行ってもトラップが乱れてシュートを打てなかったり。困ったなあ。しんどいだろうけど、なんとかがんばってくれ。 後半35分を過ぎるころには、監督もじっとしていられなくなったのか、ピッチ脇のぎりぎりのところまで出て、立ったまま試合を見、指示を叫びます。それもいつもの「止まるな!」だけじゃなく、もっと具体的で細かい指示まで。 そうよねえ、ここで勝ち点3とれないとかなり計算が狂うもの。 監督はタッチラインを割ったボールをすぐさま拾って渡すボールボーイ役も買って出ているようです。時間がもったいない。急げ急げ。 後半38分には相手選手が打ったシュートを至近距離で防ぐ、またもや修平くんのビッグセーブがありました。万が一ここで失点していたらかなりダメージは大きかったでしょうから、修平くんのこの功績はとても大きいと思います。 四方田監督は必死に叫び、そして後半43分にはニシケンに代わって木島くんが入りました。 もういよいよ時間がない。 鶴ちゃんが覚悟を決めたように、力を振り絞ってドリブルで後ろからガーッとあがっていきました。もう自分でシュートまで行ってやる!ゴールを決めてやる! そんな責任感がほとばしるようでした。 鶴ちゃんはシュートを打ったのだけれど、それは決まらず。 でもそこから、何がどうなったかもう再現できないけれど、とにかくヨングンのところにボールがきて、ヨングンがそのままえいっとばかりにシュートを打ったら、それが決まりました!!(1-0) 後半44分に劇的な先制ゴールです! なんてドラマチック! ゴールを決めて、そのまま声だし応援をしていたサポのところへ寄っていき、一緒に喜ぶヨングン 嬉しい嬉しいゴールにチームメイトも大喜び。交代してベンチに下がっていた選手も一斉にヨングンのところへ走っていって、みんなで団子になって喜んでいます。 交代してスパイクを脱いで、ストッキングも脱ぎかけてまったりしていたそのままの姿で走っていっているし(笑)。 ようやく輪がほどけ、水戸のキックオフでゲームが再開してから、気になるのは残り時間。 ロスタイム表示はもう出た?何分だった? みんなゴールに大喜びしていたのでロスタイム表示を見ていた人は周囲にはいませんでした。 わかんないけど、もうそろそろじゃない? 気がついたら監督は再びベンチに戻って座っていました。もう出たボールを急いで渡さなくてもいいもんねw これが相手チームの選手だったら小憎らしいと思うほどにきっちりと時間をつかってボールをキープして、そして無事、試合終了の笛が鳴りました。 ああ、よかった~(深いため息)。 グループリーグの初戦は、きっちりと勝ち点3をとることができました。 整列して挨拶をします。お疲れさま~。ほんとお疲れさま~。 互いのベンチにも挨拶をしたあと、熊ちゃんの先導、で声だし応援をしていたサポにも挨拶。 担架隊やボールボーイをやっていた選手たちも一緒です。 サポからの「ヨングン!」コールに応えるヨングン。 そういう嬉しい笑顔、また見たいね。
というわけで苦しんだこの一戦は、頼もしい3年生の力で勝利をおさめることができました。よかったよかった。 そしてこの試合で公式戦を体験した選手たちが、次の試合で見違えるようなたくましさを見せてくれることがままあるのも、ユースの醍醐味なんですよね。 Jユースカップの次の試合は、高円宮杯のグループリーグと国体をはさんだ10月4日。群馬・敷島のサッカー・ラグビー場で草津ユースと対戦します。 その前に、来週からは、いよいよ高円宮杯のグループリーグが始まります。まずは今度の日曜日、9月7日の14:00から、ひたちなかで仙台ユースと対戦します。 今年のユースの集大成の大会。全力を尽くして戦ってくれることと思います。 トップの試合のないこの週に、帯広の森でのサテライトや、ひたちなかでのユースの試合でサッカーを楽しんでみませんか。
飯能河原のおばさん
Re:Jユース 水戸ユース戦@宮の沢
2008-09-02 07:51
私も水戸戦応援してました。北海道にしては 暑いのでビックリしました。 次は高円宮杯 しっかり調整してグループ抜けしてほしいと思います。
eldo
Re:Jユース 水戸ユース戦@宮の沢
2008-09-02 18:51
初めまして 後半最後の方の8鶴野くんは『絶対勝ちたいオーラ』が出てました。8番は何人いるの??と思うほどボールのある所、パスの受け手として走り回って攻守に効いてましたね。 高円宮杯、Jユースともグループリーグ突破出来ますように、みんな頑張ってほしいですね。 また溺愛なユースレポ楽しみにしてます(笑)
あきっく
Re:Jユース 水戸ユース戦@宮の沢
2008-09-02 23:00
>飯能河原のおばさんさん あら!気づかず残念でした。暑かったですね。 今度またひたちなかで。 うーーー、なんだか今から緊張してきました(笑)。 >eldoさん ようこそいらっしゃいませ。 「最後は気持ちの強さが勝負を決する」とか 「勝ちたい気持ちが強い方が勝つ」とか言いますけれど そういうのってほんとにあるんだなあと思わせるような 気迫を感じましたものね。 たくさん試合に出ているからこその自信とか責任感があってのことなのかもしれないけれど。 今まで試合に出るチャンスがあまりなかった選手も こういう経験を経てたくましくなってくれたら嬉しい限りです。 レポは、溺愛でよければいくらでも!(笑)
プロフィール
札幌出身・東京在住(釧路に単身赴任していましたが2014/4月に東京に戻りました)のあきっくと申します。 生観戦デビューは1999年8月15日の大分戦@厚別。 夏休みに札幌に帰省したときでした。 以来「仕事のしわ寄せは平日に」をモットーに、週末にコンサを追いかけるための生活をしています。 2001年夏にJ村でユース(特に石郷くん)を見てユースに傾倒。 いわゆるユースヲタなんだろうと自覚するこのごろ。 詳しい自己紹介と私宛のメールアドレスは「ごあいさつ」のカテゴリから、シーズンごとのトップチーム関連、ユースチーム関連別の主なエントリの目次は「まとめ・目次」のカテゴリから、エントリーナンバー順の全エントリーリストは「全エントリーリスト」のカテゴリからどうぞ。 2010/02/07からツイッターを始めてみました。 ユーザー名は akikconsa です。ユースの試合を見に行ったときは気が向けばつぶやいているかもしれません。 コンサU-18選手の背番号一覧表を作りました(2015/4月版)。ユース観戦のお供に、こちらからご自由にお持ちください。 →http://www.evernote.com/l/APefpdtBmUJCBo1gGdT_yWpEMjGm6cvq_oQ/
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