2008年08月14日
2008/08/13(水)11:00 @J村ピッチ1 adidas CUP 2008 第23回日本クラブユースサッカー選手権(U-15) ラウンド16 コンサドーレ札幌ユースU-15 2-3(2-1、0-2) ガンバ大阪ジュニアユース (40分×2) 得点者:神田夢実(札・10分)、小谷光毅(ガ・24分)、神田夢実(札・29分)、西田康貴(ガ・56分)、小谷光毅(ガ・72分) 試合の公式記録は→ こちら(PDF) いわきで特急から各駅停車に乗り換えるときにも感じましたが、この日のJ村は暑くなりそうでした。照りつける日差しがじりじりと肌を焼く感じです。試合開始まであと1時間。キックオフが11時ですから試合中にはさらに気温が上がることも予想されます。13時キックオフよりはマシかもしれないけれど。 グループリーグでは3日間とも(夏の割には)涼しくて助かったけれど、「今日の一番の敵は暑さかもしれないなあ」と思いました。もちろん相手も強いですけれどね。 グループリーグでは35分ハーフの試合でしたけれど、決勝トーナメントからは40分ハーフ。5分の差が選手のスタミナに与える影響も気になります。でも昨日一日休んだから、きっと元気いっぱいになっているはず。 ピッチ1は通称「谷底」と呼ばれる、他のピッチよりも低いところにあるピッチです。 観客はゴール裏の外側から見下ろす形で見ることになり、ピッチまでの距離は長いのですが、コンササポにとっては純貴がハットトリックしてこっちに向かって投げキッスをしてくれたりとか、いろいろ楽しい思い出の多いピッチです。今日も勝ってくれると嬉しいなあと思いながら選手の姿を見つめます。
選手入場。整列して違いに挨拶をかわし、ピッチに散ります。 キャプテンは両チームとも5番をつけてます。 うちのキャプテンは永井晃輔くんです。 ピッチの手前側(私たちから見て)で円陣を組むガンバの選手たち。 つないだ手を低く下げているのが印象的でした。 ピッチの向こう側では、輪になって「赤黒の勇者」を歌ううちの選手たち。拍手つきですよ。 そして気合いの入った円陣。行くぞ! ガンバのキックオフで前半が始まります。 <前半のメンバー> 9近藤 22下田 14神田 12小山内 23堀米 6高木 3和田 5永井 4松浦 2坂本 1伊藤 スタメンはグループリーグ3日目の清水戦とまったく同じでした。 立ち上がり、ガンバがボールを持ったままで始まりました。うちの選手たちは固くなっているのかそれとも暑さを警戒してセーブしているのか、なんだか動きが重くぴりっとしないような気がします。両チーム通じてのファーストシュートは前半1分、ガンバのシュートをGK雄也くんががっちりとキャッチしました。 前半4分ころ、中央で下田くんがチャンスになりかけたり、右サイドから崩そうとしてみたりもあったのですが、シュートを打つところまではもっていけません。 前半5分、ガンバに決定的なシュートを浴びましたが、ゴール右枠外で助かりました。 ガンバにボールを持たれるとうちの選手たちがちょっと弱気(?)というか、距離のあるところで様子を見ているようなルーズな守備になってしまっているのが気になります。 それでも前半8分に、ナリのがんばりから左CKを得ました。 私たちの目の前のすぐしたから。ちょうどコーナーフラッグのところは木がじゃましてよく見えませんが、蹴るのは峻太くんのようです。 峻太くんは、ショートコーナーでグラウンダーのボールをちょんと出しました。走り寄ってきてボールを受けたのは夢実くん。夢実くんはそのままドリブルで斜めにエリア内に入っていったと思ったら、ゴール左側少し距離のあるところからシュートしました。それがゴール右側のサイドネットを揺らして。入った!! なんかびっくり。あそこから蹴ってああいう形で入るんだ。 一瞬驚いて喜ぶのが遅れたのですが、先制ゴールがコンサに生まれました。やったーー。 ゴールを決めた夢実くんとCKを蹴った峻太くんのところへみんなが走り寄って飛び跳ねてゴールを喜んで・・・から、戻っていく後ろ姿。 すみません、それまでは写真どころじゃなかったので(笑)。 点が入ったから・・というような単純なことではないと思いますが、その後しばらくしてから「なんかだいぶ雰囲気よくなってきたんじゃない?」という展開になります。 だいきくんがゴールライン際で粘ってCKにはさせずにクリアしたり、コンサがボールをつなげてパスを回せる時間が増えてきました。 前半18分には、夢実くんからナリへのパスから左CKをとり、そのCKを峻太くんが蹴り入れたのを皮切りに、コンサがシュートし、そのクリアを拾ってパスを通してさらにシュートし、の波状攻撃を3~4回繰り返したんじゃないかしら。 そんだけ繰り返せるってことはネットは揺らせていないということなんだけど(爆)、それでもこんなふうに攻め続けているのを見ているとサポとしてはアドレナリンが増えますw しかも1-0とリードしている状況ですもん。 イケイケの状態で見ていたら、審判の長い笛。前半21分、ここでいったん給水タイムでした。暑いもんね。 プレーを中断し、みんなで水を飲みます。 さて、プレー再開。 って思っても。 ただでさえ暑い中で、いったん足を止めて冷たい水を飲んでホッとしたら。すぐにまた元のプレー状態に戻すのって難しいのかもしれませんね。 立ち上がり、集中切れないように気をつけて。 と思う間もあまりないうちに、前半23分、左側からゴール前でパスを通され、それを受けたガンバの選手が中央からフリーでシュート。(1-1) 鮮やかな攻撃でした。 ちょっとがっくりしたけど(私が)、でもまだ振り出しに戻っただけだから。まだまだこれから。 選手たちも気持ちの切り替えはすんなりできたようで、ふたたびコンサがボールを持って攻め始めました。 前半24分あたりの攻撃は素敵でしたよ。 ダイナミックに広くピッチを使ってパスをつないで相手ゴール前に攻め込むようすは、「おおおお」と弾む声を挙げてしまうほどでした。 そして次のゴールはコンサに生まれました。 前半28分、その前の経緯は忘れたけど、ボールを受けたナリがペナルティエリア内まで攻め込んでいって、でも自分でシュートを打つにはちょっと角度がなくなっちゃったかなと思っていたら、ナリはそこでゴールライン近くからグラウンダーのマイナスのパスを出し、それを受けた夢実がゴール左から右へ動きながらGKをしっかり見て、冷静にきっちりとシュート。ごくあたりまえのようにゴールが決まりました(2-1)。 あの冷静さ、すごいや。 2点目を決め、チームメイトの祝福を受ける夢実 その後、ピンチもあり、チャンスもあり、の展開になりました。 ピンチの方は見てもすぐ忘却しちゃうのですがw 前半30分、バーを叩いたナリのシュートも惜しかったです。あの跳ね返りに誰かうまく反応できて押し込めていたら3-1と突き放せていたんだけど。何人か近くにいたのだけど、反応できなかったようでした。 前半32分、晃輔くんがガンバの細かいパス回しをコンサゴール前中央でカットしてピッチを防ぎ、逆にそのままコンサのチャンスにつなげます。 前半36分あたりのコンサのパス回しは、ひらり、ひらり、という感じで、お、そこへいくか!というアイディア満載でとても楽しいものでした。最後はオフサイドになってしまうことが多かったのだけど、どんまい!次!次!攻めてる証拠!と気分はノリノリになってきます。 前半38分、ガンバのシュートは雄也くんががっちりとキャッチ。 前半39分、しもの抜け出しがオフサイド。惜しかった。 ロスタイム1分の掲示が出され、手元の時計で前半41分を回ったころ、コンサのCKになりました。このワンプレーで終わりかな?というタイミング。 左からのCKは峻太くんが蹴るよう。するすると夢実くんが近づいてきて峻太くんがちょん!とボールを出し、あ、ショートコーナーだと思ったところで審判の笛。あらら、切られちゃったか。 2-1とリードして前半を終了しました。
前半の戦いぶりは悪くないとは思いました。 でもこの前の清水戦(グループリーグ3日目)のときと比べると、ちょっとボールが緩かったり、動き出す1歩目が遅くなったりする感じがあるのが気がかりでした。もしかしてガンバは前半は様子をみて、後半になって勝負をかけてくる気かもしれない、と無駄に不安になったりしました。 そして何より、この暑さ。選手たちはこういう暑さを経験したことはないんじゃないか、うちの方が早く足が止まってしまうのではないかと心配になりました。去年はこの子たちはJ村に来ていないはずだし。 選手たちがプレー中あんまり水を飲んでいないようなのも気になりました。こまめな給水が大事とは言っても、わざわざライン際まで水を飲みに動くのはかえって大変だろうというのは分かるのだけれども。
まあ、バテたらそのときはそのときだ。バテるのを経験してみるのもいいさ。そう覚悟を決めるうちに(←チームには何の足しにもならないのにw)、後半が始まります。 選手たちが何を待っているかと言うと。 後半開始から選手交代があるようです。 小山内くんに代わって7中川くんが入ります。 中川くんが合流するのを待って、みんなで後半開始の円陣 中川くんが左サイドに入り、夢実くんが右サイドに移るのも、先日の清水戦と同じです。 <後半のメンバー> 22しも 9なり 7中川 14ゆめみ 23ごめす 6しゅんた 3だいき 5こうすけ 4ゆうた 2けんご 1ゆうや 後半開始早々にコンサゴール近くのタッチライン際でだいきが相手選手を引っ張ったということでイエローカードをもらってしまったことはありましたが、後半も10分くらいまではコンサの攻撃がいい感じで見られました。 後半6分、ガンバのクリアを拾っては次の攻撃へ何度もつなげるシーンが見られます。 後半7分、だいきくんが相手選手にうまく対応し、最後や雄也くんが相手の浮き球パスを掴んでピンチを防ぎました。 後半9分、右サイドバックのけんごくんが相手選手からうまくボールを奪い、そこからコンサの良い攻めにつなげます。下田くんが右サイドをえぐってクロスをあげ、憲吾くんを経由して最後は堀米くんのシュート。相手GKにキャッチされましたがシュートまで行けたのはよかった。 でも。 その後次第に、心配していたとおり、少しずつコンサ選手の足が止まりだしてきた気がしました。 コンサゴール近くに押し込まれ、なんとか粘って守るシーンが増えてきたような気がします。 と思っていたら、ああ。 コンサの選手が2人くらいついていたのだけれど、ガンバの選手に振り切られ、ゴール左からシュートされて、それが決まりました(2-2)。 まあ仕方ない。これは相手がうまかった。 後半17分ころになると、コンサの選手たちがボールの動きを見てしまい、足が止まる場面が出てきました。 後半18分に中川くんのドリブル突進からCKを得ますが、左CKに合わせてジャンプした堀米くんのヘディングシュートは枠の上。 後半20分、中川くんが逆サイドに届くグラウンダーのスルーパスを出し、それに合わせて駆け上がった夢実くんと峻太くんがワンツーで攻めていきます。 攻める場面もあるんだけど、頻度は少なくなってきたかなと思ったところで、後半も20分に給水タイムがありました。 でも、ゲームが再開したあたりから、なんだかコンサは攻められっぱなしの様相になります。 ガンバの選手も疲れているようでだんだん動きは遅くなってきてはいるのだけれど、それでもコンサの選手たちの目に見えたへろへろぶりほどではなくて。 後半21分にはあれよあれよという感じで中央を突破されて一気にシュートまで。雄也くんが片手クリアでなんとかCKへ逃げました。 後半22分、コンサゴール前に人数がたくさんでバタバタ。シュートがラッキーにも打ち上げで助かりました。 後半24分、コンサが久しぶりにガンバゴール前まで攻め込みますが、ナリのシュートはGKがキャッチ。さらに下が左をえぐっていきますがクロスはあげられません。 後半25分を過ぎるとどっちも苦しそうです。 コンサは、走り出しの一歩が遅れるとか押し上げが少ないというほかに、ふんばりが効かずにバランスを崩すとか、パスミスが増えるとか、ボールに追いつけないとかのシーンが明らかに増えてきました。 がんばれ。しんどそう。でもがんばれ。ここをがんばって越えると一段成長できるよ。 見ているだけの気楽さから(?)そう思うのですが、見ているだけの私の腕にも汗の粒が浮いているくらいなのですよ。立っているだけなのに。胸とか背中にはツーって汗が流れてますもん。 そんな中走ってる選手たちはどんなにかキツいだろうかと思います。 ガンバの子にとってはこのくらいの暑さは平常なんでしょうけれど、それでもきつそうですものね。 後半28分、コンサが粘ってチャンスを作り、しもがゴール正面からシュートしますが打ち上げてしまいます。 後半30分、みんなでボールを回して攻め込んでいきますが、あと一歩というところでシュートまではいけません。 後半31分、ナリが相手ボールを奪って自分でドリブルで駆け上がり、シュートまでいきますが決まりません。 と、後半31分、コンサDFの裏とGKの中間くらいにふんわりと長いボールが出て。DF2人とGKのうち誰が対応するのかはっきりしないでいるうちに、相手FWが駆け上がってきて、雄也くんが出てきてボールをクリアしようとするより早くボールに触り、雄也くんの頭上を越すふんわりしたループシュートを打ちました。ボールはすとんとコンサゴールの中に入っていきました。(2-3) みんなの判断と対応が早ければクリアできたんじゃないかと思えたボールだっただけに、もったいない失点でありました。でも集中力が落ちていたとしても責められないよなあと思いました。見てる方も集中きれそうでしたもの。 (後半のワンシーン) リードを許し、これでもう攻めていくしかないということなのか、ここで選手交代。 後半33分、だいきくんに代えて10荒野拓馬くんが入りました。1日目の鹿島戦で怪我をしてしまったそうで、ここ2試合出ていなかった主力選手だそうですね。 堀米くんが左サイドバックに移り、拓馬くんと峻太くんのダブルボランチになりました。 なんとか点をとりたいコンサでしたが、動けない身体はいかんともしがたく、ガンバがボールをキープして回すのを奪いたいと思うもののなかなかうまくいきません。ボールの近くを振り回されてしまっています。 後半40分、下田くんに代えて11前貴之くんを投入。フレッシュな選手でかき回してなんとか1点を、ということでしょう。 ロスタイム3分が表示され、後半42分、コンサがボールを回して最後は夢実くんがゴール前のスペースへスルーパス。拓馬くんが走りますが追いつけませんでした。 後半42分、さらに攻め込むコンサ。拓馬くんがライン際で粘って左CKをとります。 最後までがんばったのですが、結局そのまま試合終了の笛が鳴り、2-3で逆転負けとなりました。 <試合終了時のメンバー> 11前 9近藤 7中川 14神田 10荒野 6高木 23堀米 5永井 4松浦 2坂本 1伊藤 試合終了。倒れ込む選手たち。 お疲れさまでした。 みんなでこちらに挨拶に来てくれました。 がんばったね。悔しそうだね。 いろんなことを感じたことでしょう。 これを糧にしてまたがんばってね。
翌日も観戦できるように泊まる準備もしてきましたが、仕方ない、帰ろうか。 そう思ってセンターハウスのロビーで一息ついたら、あらまあ悲惨な腕になっています。日焼け止めも汗で流れたんでしょう、きっと。 「これからはどんなに暑くても長袖だな」という思いと「手の甲までこう真っ黒じゃ、今さら手遅れだな」という悲痛な思いが交錯します。はあぁ。 センターハウスのロビーの試合結果ボードには、すでに第一試合の結果が書き込まれていました。 木戸駅前の広場には、盆踊りのやぐらの準備がされていました。
プロフィール
札幌出身・東京在住(釧路に単身赴任していましたが2014/4月に東京に戻りました)のあきっくと申します。 生観戦デビューは1999年8月15日の大分戦@厚別。 夏休みに札幌に帰省したときでした。 以来「仕事のしわ寄せは平日に」をモットーに、週末にコンサを追いかけるための生活をしています。 2001年夏にJ村でユース(特に石郷くん)を見てユースに傾倒。 いわゆるユースヲタなんだろうと自覚するこのごろ。 詳しい自己紹介と私宛のメールアドレスは「ごあいさつ」のカテゴリから、シーズンごとのトップチーム関連、ユースチーム関連別の主なエントリの目次は「まとめ・目次」のカテゴリから、エントリーナンバー順の全エントリーリストは「全エントリーリスト」のカテゴリからどうぞ。 2010/02/07からツイッターを始めてみました。 ユーザー名は akikconsa です。ユースの試合を見に行ったときは気が向けばつぶやいているかもしれません。 コンサU-18選手の背番号一覧表を作りました(2015/4月版)。ユース観戦のお供に、こちらからご自由にお持ちください。 →http://www.evernote.com/l/APefpdtBmUJCBo1gGdT_yWpEMjGm6cvq_oQ/
最新のエントリー
リンク集
月別アーカイブ
コメント
検索