2008年08月11日
2008/8/10(日)10:00 @苫小牧緑が丘公園サッカー場 第26回知事杯全道サッカー選手権大会 3回戦 コンサU-18 4-1(2-0、2-1)苫小牧駒澤大学 (45分×2) 得点者:鶴野太貴(前半35分、前半40分)、上原拓郎(後半18分)、葛西大(後半41分)、失点(後半ロスタイム) トーナメント表は→こちら(PDF) 今回の会場の苫小牧緑が丘公園は、私にとって初めて行くところです。 「迷うかもしれない」というのと「千歳で航空ショーがあって混むらしいよ」と聞いたことから、早めの待ち合わせ時間を設定して早めに出かけていきました。 ・・早すぎて、午前10時からの試合だというのに8時過ぎには着いてしまった(爆)。 でも着いたので一安心。まだ誰もいないかと思いきや、四方田監督や深川コーチをはじめコンサユースのスタッフや苫小牧駒澤大学のスタッフと思われる人たちがすでに着いていて、スタッフの仕事って激務だなあと改めて思いました。 ま、ある意味サポも激務ですけど。好きで見に押しかけて行くのだから「務」ではありませんねw 緑が丘公園の広い敷地の中にサッカー場とラグビー場が隣接してありました。 そばにはテニスコートもあって、なにか内輪の大会(かなりシニアクラス?)でもやっているらしく、素人っぽすぎる進行アナウンスがサッカー場の方にまで聞こえてきて、ほのぼのした雰囲気(←脱力系ともいう)を醸し出していました。 ラグビー場入り口のゲートフェンスにはラグビーをする人型のデザインが。芸が細かいです。
中に入るとこんな感じ。ゴールポストが立ってないので、ただの芝生のようですね。 そのまま隣に目をやると、向こう側にサッカー場が見えます。 サッカー場の入り口フェンスはこれです。 ラグビーのデザインと違って人がいませんが、ボールだけで一目でサッカーって分かるあたり、便利かも。 でもこういうサッカーボールって今はほとんど見ませんねえ。
試合の前に、いつものように全員で円陣を組みます。 選手入場。 コンサユースは白い2ndユニですね。 ピッチの中央にところどころ芝が剥げている部分があるのが気になります。 整列しているスタメン選手たち。 トップの西谷やマコの嗜好とは違い、ユースくんたちの間では、ストッキングを膝上まで引き揚げるのがトレンドですか? 前半開始時の円陣 駒大の円陣 コンサボールで前半キックオフです。 <前半のメンバー> 11金子 18工藤光輝 8鶴野 5上原 7竹内 6佐藤 3松本 4熊澤 15鈴木健士 2打矢 1曵地 (控え) 21松原修平、9玉岡營根、13鈴木巧、22松田恭司郎、23菅原康介、25葛西大、27十川祐樹 立ち上がりからコンサはいい感じでボールを回し、前へ向けています。 でもさすが大学生は身体が強いようで、身体を寄せられ当てられるとユースくんたちは体勢を崩してしまうことが多い感じです。駒大の選手たちはそんなに大きくはないのですが、やっぱり高校生年代と大学生年代では骨格や筋肉の完成度合いが違うのでしょうね。 両チームを通じての初シュートは、前半5分の清弥のシュートでした。ピッチ右サイドから前へ抜け出し、そのままドリブルでゴール前へ向かって斜めに切り込んでいき、自分でシュートまで持ち込みました。 クリアされてCKになりました。 その後もユースくんたちはよくボールを動かして、中央からスルーパスを通したり、サイドを変えたり、多彩なパス回しでピッチを支配します。それに対して駒大の選手たちもよく対応してプレスをかけてくるのですが、そしてプレスをかけられるとユースはフィジカルで負けてやりにくそうにしているところもあるのですが、駒大の選手たちはどうしても後追いで動かされている面があるので、この調子だと先に疲れるのはきっと駒大だろうと期待する気持ちで見守っていました。 でも、かといってコンサが決定機をたくさん作り出せているかと言うとそうでもなく、逆に駒大がボールを奪うとシンプルにカウンターで攻め込むシーンもあったりするので、サッカーの勝敗としてはどちらに転ぶか分からないという感じでもあります。 前半9分、カネがゴール前へ抜け出して、ひらりと回転して相手DFをはずして素早く右足でシュート。華麗なシュートでしたがボールは惜しくもゴールの左枠外でした。惜しかった。 前半15分、相手選手と対峙していて体勢を崩し(滑った?)抜かれそうになってしまった熊ちゃんでしたが、素早く体勢を立て直して相手選手を斜め外方向に追いやりながら、足元からスッとボールを奪ってしまったシーンは秀逸でした。 この試合でのユースのパス回しは、サイドへ展開したりサイドを突破して中へクロスを入れるのはもちろんだけど、それだけでなく中央から相手選手の間を切り裂くパスを通したり、前の選手へ浮き球のボールを渡すなど、いろんなアイディアが凝らされたパスが見られて、とても面白かったです。スペースがあると自分でどんどん前にも運ぶし。 前半19分、怜大が相手選手に身体をぶつけられボールを奪われてしまいましたが、怜大はそれを追いかけ、ゴールライン際で追いついてボールを取り返しました。どういう技を使ったのかは不明ですが、怜大に追われて勢いよく走っていた相手選手の身体は、ゴールラインを割って外へ出て行き、けれどボールだけはラインの内側に止まっており、それを怜大はすかさず自分のボールにしたのです。 前半22分、怜大のクロスに合わせようとカネがゴール前でジャンプしたのですが、カネの頭よりも相手GKの手の方が高く、ボールが弾かれてしまいました。そのボールをミツが押し込めればよかったのですが。 上の写真でも見えるでしょうが、ピッチの中央あたりはグラウンドが荒れていて、ボールがイレギュラーなバウンドをしたりしてました。ユースくんたちは少しやりにくそうにしていましたが、それでもワンタッチ、ツータッチでさくさくパスを回すあたり、上手いなあと思いました。 前半25分あたり、うっちが右サイド裏へボールを出し、それに対してミツが飛び出すとか、清弥とうっちが右サイドのコーナー近くで連携して相手選手を追い込みボールを奪うなど、選手同士の連携もうまくいっているようです。 前半30分ころになると、さすがにそれまでのようにユースが圧倒している(ボール回しの主導権ではね)という様相は薄くなりましたが、駒大に危ないシーンをそんなに作らせているわけではありません。 前半33分、相手の33番が痛んで担架で外に運ばれ、治療を受けました。コンサの先制点はその間の相手選手がひとり少ない状態のときでした。 前半35分、カネがドリブルで攻めあがり、相手選手が立ちはだかって止めようとするのを強引に突破して、そのままゴールへ向かいます。どうする?自分でシュートする?と思いながら見ていると、カネは相手DFを引きつけておいて、いきなり左のスペースへ横パス。フリーで駆け上がってきていた鶴ちゃんが、きれいにゴールを決めました。(1-0) 鶴ちゃん、美味しい(笑)。 その直後の前半36分、カウンターから相手の31番にひとりであっという間にコンサゴール近くまでボールを運ばれドキッとしましたが、明生がよく戻って守りきりました。先制した直後に同点に追いつかれていたら試合展開はかなり違ったと思われますので、ここで失点せずに済んだことは大きかったと思います。 その間駒大は治療を受けていた33番に代えて24番を入れようとしていたのですが、プレーがなかなか途切れず、駒大24番の交代がようやく認められたのは前半37分でした。 けれど、それから間もなくコンサの追加点です。 前半40分、拓郎くんが左サイドを相手選手をちぎって突破し、えぐっていきました。中で待つのはうっちと清弥。ところが拓郎くんは冷静にマイナスのグラウンダーのパスを出し、少し下がった位置にいた鶴ちゃんがミドルシュートをきれいにゴールに流し込みました(2-0)。その前の連携も含めて美しいゴールでした。 (前半のワンシーン) 前半41分、なんだか足を痛そうにしてプレイしていた清弥に代えて、巧くんがイン。巧くんはそのまま清弥のいた右サイドの位置に入ります。 前半43分、怜大のナイスディフェンス。 前半44分、ミツが裏へ抜ける突破をし、いけーー!と思ったけれど、シュートを打つ前に奪われる。 前半44分、巧くんがキープしていたボールを中盤で相手に奪われ、それを走って追いかけてゴールライン近くで奪い返し、自己責任を果たす。ナイス! など、見所のあるシーンも交えながらもゴールはないまま時間が進み、そのまま2-0で前半が終了しました。
ハーフタイムでの選手交代はなく、後半が始まりました。 <後半のメンバー> 18ミツ 11カネ 8鶴野 5拓郎 13巧 6明生 3怜大 4熊澤 15健士 2打矢 1曵地 後半立ち上がりは駒大が攻勢に出てきました。 後半3分、右サイドを攻めあがられ、ゴール前で双方の選手がごちゃごちゃ入り乱れての冷や冷やする攻防。シュートを打たれましたが曵地くんがなんとか押さえました。ふうぅぅ。 後半5分、曵地くんがバックパスを手で拾ったということで、ペナルティエリアのすぐ外からの間接FKが駒大に与えられました。バックパスというよりコンサの選手のクリアし損ないだったような気もするし、相手選手に当たったと見えなくもなかったけれど、まあ仕方ないかなという気もしました。 この位置からFKです。 ボールは壁に当たって跳ね返され、事なきを得ました。 後半8分あたり、やっぱりなんだか押され気味のようで、危ないシーンをそこそこ作られてしまいます。駒大のシュートは右に逸れて助かりました。 そんな流れのときに助かるのは、味方が前の方でボールをキープしてくれること。相手DFが持っているボールに突っかけていって、相手がたまらず放したボールを全力で追いかけていれば、間に合って奪えたかもしれないというシーンが2回ほどあったとき、ベンチの四方さんからはカネやミツに対して「やめるな!」と厳しい声が飛んでいました。 このときもそうでしたけど、四方さんが「やめるな~!」とか「止まるな~!」と声をかけるとピッチの中のユースくんたちが再び走り出す様子は、いつ見ても感心するような笑っちゃうような気持ちになります。 後半12分、鶴ちゃんがピッチ中ほどから前へふんわりとしたパスを出し、カネが抜け出してそれを受けGKと1対1になりますが、オフサイドの旗があがりました。うーん、やっぱり? 後半16分、「え?どこに出してる?」と思ったら実は「そこに味方がいたのか!」と思うような鋭いスルーパスになるような鶴ちゃんのパスから始まり、ミツ、カネとボールを回して最後は鶴ちゃんがGKと1対1に飛び出しましたが、これもオフサイド。残念。 後半17分、怜大が右前の高い位置にいたカネに向けて大きなサイドチェンジのパスを出し、カネからボールを受けようと中央から巧くんが飛び出す素敵シーンがありました。巧くんは途中出場ではありましたけれど、前に飛び出したり素早く戻って守ったりと、なかなかよい感じでチームに乗れたようでした。 苦しい時間帯を凌いでいたら、また流れを取り戻すときがくるさ。 そのときが来たのか、後半18分にコンサに追加点が入りました。 ミツのパスをうけた鶴ちゃんのシュートは左ポストに当たって跳ね返り、それをゴール左から拓郎くんがきれいに足を振り抜いてゴールを決めました(3-0)。最初ので入っていたら鶴ちゃんのハットトリックだったのですけどね。 このときにゴール前の対応で左右に振り回されたのか、駒大のGKがポストに頭をぶつけたらしく、しばらく倒れたままになりました。 スタッフが近寄って様子を見て、GKはいったん立ち上がったのですけれど、そのままぱったりとまた倒れてしまいました。 脳しんとうを起こしているのかしら。それは危ない。 誰しもそう思ったものの、駒大はその時すでに3人の交代枠を使い切っていて、GKを交代させるわけにはいきません。ピッチの外に運び出されたGKは、いったん自分のシャツとグローブを脱いで渡し、9番の選手がユニの上からGKシャツをかぶったのですが、しばらくするとGKがまたユニを着ています。戻る気かしら?大丈夫かな? 心配になりつつ、「無理しないでそこに立ってるだけでいいからね。」と邪なことを考えたり(爆)。 後半23分、ミツに代えて葛西大くんが入りました。大くんって登録はDFになってるけど、前目の選手なんでしょうかね? カネと大くんの2トップになりました。 後半33分、ゴール前に入ったボールをクリアしようとジャンプした怜大が、出てきた曵地くんと重なる感じになって痛み、しばらく倒れこんでいました。 いったん外に出て治療を受ける怜大。 その間、残った選手たちはカネをワントップにして、拓郎くんが最終ラインに下がって対応するようです。 こんな感じで。 11金子 25葛西 8鶴野 13巧 6明生 5上原 4熊澤 15健士 2打矢 1曵地 ところが駒澤がボールをコンサに返し、曵地くんがGKを蹴ろうとしているところで、治療を終えた怜大がピッチに戻りました。 あら、せっかくどういう形でしのぐか決めたのに、不要になったのね。 そんな痛み上がり(?)な怜大なのに、ピッチに戻ったとなったらチームメイトは容赦ありません。かまわず怜大を走らせたりボールを渡したり。見ていた私たちは「みんな鬼だぁ~(笑)」と思わず笑う羽目に。 後半36分、カネのシュートは相手GKが片手で弾き、右CKへ。そのCKは拓郎くんが蹴り入れました。 そして再度CKとなったところで、後半37分、カネに代えてヨングンが入ります。ヨングンと大くんの2トップです。 CKから巧くんのシュートは右ポストに当たって阻まれました。惜しい。 後半39分、前線左寄りで待っていた大くんが自らボールを呼んで裏へ飛び出しましたがオフサイドになりました。 ええー?そうだった?周囲の状況をよく見て上手い飛び出しをしたように思ったんだけどなあ。 後半40分ころ、ときどき攻め込まれながらも決定機は作らせていないなあと少し安心しながら見ていたら、ピンチどころかコンサのチャンスですよ。後半41分、拓郎くんが左サイドタッチライン近くでボールを持ち、鶴ちゃんが「逆!逆!」と逆サイドに出すよう拓郎くんに声をかけ、それに応じて拓郎くんが逆サイドのうっちへ展開。うっちがボールを持って独走し、ゴール前で中へ流す横パスを出すと、そこにいた大くんが豪快にゴールを決めました。(4-0) 大くんはその後も左サイドを攻め込み、相手選手の足の間からボールを通し、自分は相手の外側を回り込んでそのボールを受けるという変態系なところも披露したり。 そろそろ終了時間も気になりますが、途中で相手GKの治療がありましたのでロスタイムが長いです。 コンサは攻め続けながらボールを持って守る方針のようです。 コンサとしては完封して終わりたいところですが、相手選手たちは「点とるぞ!」と声をかけあい、必死で攻めてきます。 ロスタイムもかなり経過した前半51分くらい、タッチライン際で双方の選手たちが2~3vs2~3の攻防になりました。このときにレフェリーは、ボールを奪おうと身体を寄せ、足元の攻防を続ける選手たちに対して「手、要らない。手、要らない。ノーファール。」と声をかけていました。審判はレフェリングするだけじゃなく、選手にファウルをさせない指導もしているんですね。これはユース年代ならではなのかな? そろそろ終了の笛が鳴らないかなと思っていた後半51分ころ、駒大が右側タッチライン近くからFKでゴールを蹴り入れ、それをゴール前でファーから合わせた危ないシーンがありました。曵地くんが辛くもクリアしましたが。 けど、それに続けて後半52分、右CKからのボールをゴールに蹴り入れられ、とうとう失点してしまいました。(4-1) 試合終了間際の失点で、残念でした。 そのすぐ後に試合終了。 4-1という堂々としたスコアで勝利を収め、準決勝に進出です。 <試合終了時のメンバー> 18工藤光 9玉岡 8鶴野 5上原 13巧 6明生 3松本 4熊澤 15健士 2打矢 1曵地 お疲れさまでした。
次の知事杯準決勝は8月30日(土)10:30から厚別公園競技場で。 対戦相手はどうやら道都大になったようです。 これに勝つと翌日は決勝戦です。同じく厚別で。 決勝戦は北海道内ではテレビ中継もされるはずです。 優勝すると天皇杯に出場ですよ。 もっとも決勝戦に進出すると、決勝戦は、同じ8月31日(日)に予定されているJユースグループリーグのホーム水戸戦と重なっちゃうんですが。 そうなると、チームも割り振りもサポの観戦予定も嬉しい悩みになりますね。
プロフィール
札幌出身・東京在住(釧路に単身赴任していましたが2014/4月に東京に戻りました)のあきっくと申します。 生観戦デビューは1999年8月15日の大分戦@厚別。 夏休みに札幌に帰省したときでした。 以来「仕事のしわ寄せは平日に」をモットーに、週末にコンサを追いかけるための生活をしています。 2001年夏にJ村でユース(特に石郷くん)を見てユースに傾倒。 いわゆるユースヲタなんだろうと自覚するこのごろ。 詳しい自己紹介と私宛のメールアドレスは「ごあいさつ」のカテゴリから、シーズンごとのトップチーム関連、ユースチーム関連別の主なエントリの目次は「まとめ・目次」のカテゴリから、エントリーナンバー順の全エントリーリストは「全エントリーリスト」のカテゴリからどうぞ。 2010/02/07からツイッターを始めてみました。 ユーザー名は akikconsa です。ユースの試合を見に行ったときは気が向けばつぶやいているかもしれません。 コンサU-18選手の背番号一覧表を作りました(2015/4月版)。ユース観戦のお供に、こちらからご自由にお持ちください。 →http://www.evernote.com/l/APefpdtBmUJCBo1gGdT_yWpEMjGm6cvq_oQ/
最新のエントリー
リンク集
月別アーカイブ
コメント
検索