2008年05月13日
2008/5/11(日)14:00 @柏日立サッカー場 コンサ 3-3(0-2、3-1)柏レイソル コンサの得点者:ノナト(後半10分)、謙伍(後半44分)、上里(後半ロスタイム) 大宮戦のときは降り続いた雨は、翌日の朝まで残っていましたが、家を出るころには小やみになって、日立台に着いたころはすっかりあがっていました。 暑くもなく寒くもない曇り空。観戦日和と言ってよいのでしょうね。 今回の日立台は、前日の大宮戦とサテライト観戦のために1泊2日で遠征してきたサポがたくさんいたとみえ、いつにも増して赤黒が大にぎわいです。日立台はメインスタンドのみ開放でしたが、そのスタンドがほぼ埋め尽くされるほどたくさんの観客が詰めかけていました。その3分の1くらいは赤黒系が占めていたのではないでしょうか。 前日の勝利に気をよくしたコンササポは、気楽な気分でサテライト戦を楽しめる心境になっています(←自分基準)。ほろ酔い加減や「アルコールなしでもいつでも疑似ほろ酔い状態」のイケナイ大人たちが明るくヤジを飛ばしたり、つっこみを入れたりするのを聞きつつ、楽しい試合観戦になりました。
サテライトの試合では、私の関心のかなりの部分を「ユースから誰が参加しているか」が占めているわけですが、今回はプリンスリーグ第3節・札幌山の手高校戦と重なる日程です。ユースの主力選手をサテにドナドナされることは、選手本人にとっては貴重な経験になるものの、プリンスの勝敗に与える影響を考えるとユースヲタとしては喜んでばかりもいられません。だから今回は、ユースは誰もいなくても我慢しよう(←?)と思っていました。 ところがスタジアムに着いてみると、ユースくんたちもいましたねえ。 いるとなれば、それはそれでやっぱり嬉しい。節操ないですね(笑)。 ここ最近トップの練習に参加していたらしい熊ちゃんと、なぜか試合メンバー表には載っていない松田恭司郎くんが、ピッチ上でアップする選手たちの中に混じっています。 「熊ちゃんがこっちにいるよ。そっちではキャプテンは誰がやってる?」と浜厚真に行っているユース好き仲間にメールすると、浜厚真からは鶴ちゃんがキャプテンだとの返事がきました。 会場では、審判団や出場選手のアナウンスがあった他に、メインスタンドにみっちり詰まった観客ひとりひとりにメンバー表を配ってくれました。ありがたいサービスですね。 サテライトが14:00キックオフで、プリンスが14:10キックオフ。併行して試合が始まりました。
ゲームキャプテンはマーカスです。 前半開始時の円陣 柏の円陣 <前半のメンバー> 謙伍 ノナト 西谷 岡本 上里 マーカス 岩沼 坪内 西澤 征也 優也 (控え) 髙原、熊澤、智樹、ヨンデ、純貴 画伯がとうとう実戦に復活です。 征也はSBで出場ですか。 さ、キックオフ。ええと、出場メンバーの配置は・・と見てる間に、あれよあれよという間に失点。 スタジアムの45分計が動いているからと思ってストップウオッチを押していなかったため詳しい秒数はわかりませんが、30秒は経っていなかったと思われます。もしかすると15秒くらいだったかも。 まさに 電光石火! とか 秒殺! という感じでした。 スタンド(黄)はわあっっ!!と沸き、スタンド(赤黒)は思わず失笑。そして「はい、今のは練習。さあ、ここから本番しっかりいくよ!」とスタンド(赤黒)からヤジの声が飛びます。 その「本番」になると、観客のこころをがっちり掴んだのは両チームの選手よりも主審の北村央春さんでした。 前半3分、柏の選手がどんどんとコンサゴールに向かって攻め込みます。あ、あ、と思っていたら、ペナルティエリアの少し手前でボールを受けた選手がオフサイドだったらしく、コンササポのすぐ前にいるメインスタンド側の副審がバサッ!という音とともにフラッグを掲げました。 あーよかった。オフサイドだ。と思ったのですが、北村さんは副審のことなど意に介さず、脇目もふらず(?)、ボールに専念しています。 おーい、オフサイド~!とコンササポがつぶやくなか、柏の選手はドリブルでペナルティエリア内へ攻め込み、仕方ないのでコンサDFもそれに対応せざるを得ないのですが、あろうことかコンサDFが柏の選手を押し倒したとして北村主審はピーッと笛を吹き、PKを宣告!! これを見てスタンド(赤黒)はさすがに大騒ぎして「オフサイド!」「オフサイドだってば!!」と口々に叫び、その喧噪にようやく副審に気づいた北村さんは何ごともなかったようにオフサイドでコンサの間接FKからプレイを再開してくれました。 安堵と爆笑に包まれるスタンド(赤黒)。 次にスタンド(赤黒)の注目を奪ったのは、我らが画伯でした。 最終ラインでボールをクリアしようとして目の前の柏選手にパス!とか(失点にはつながらない)、さっくりすれ違っただけなのになぜか柏選手が後ろで悶絶とか(ファウルにはならない)、復帰して早々にさっそく我らが画伯らしさを発揮してくれています。前半44分にはジャンピング後ろ足クリア(←勝手に命名)をしようとしてすかっと空振りするという技(失点にはつながらない)も見せてくれました。 ここで負けじと対抗する北村主審。 前半17分、コンサが攻め込むもオフサイド。副審の旗が上がりました。今回は主審も素早くそれに気づいたようです。ところがその場面ではすでにオフサイドだったコンサ選手は集団の中に埋没し、ボールは柏選手に奪われ、柏ゴール前のエリアではありますがそこから柏が攻撃を展開しようかという流れになっていました。それで「まあいいや」と思ったのでしょうか、北村さんは笛を吹かず、そのままプレーを続けさせることにしたようでした。と、まもなくボールは再びコンサになり、コンサが攻め込もうとしています。 騒ぐスタンド(黄)。爆笑するスタンド(赤黒)。 結局このときプレーは切れるまで続き、ファウルはとらないままでした。 オフサイドでもアドバンテージってあるんですかね? アドバンテージとったときって、プレイの形勢が変わったらそこで笛を吹いて止めるものじゃないんですかね? 謎に包まれながらも、秒殺失点をくらいながらも、なんだか大笑いな気分での観戦が続いたのは、北村さんの功績が大きかったと思います。 勝ち点を熾烈に争うリーグ戦なら笑い事じゃなかったですけど。 そして次にスタンド(赤黒)の注目を(残念な方向に)惹いたのは、謙伍です。 前半20分、カズのパスをノナトが落とし、それを西谷がゴール前にアーリークロス。とてもきれいな流れでボールが運ばれ、ゴール前に飛び込む謙伍にぴったりと合って、謙伍がなんなくゴールに向かってシュート!と思いきや、なぜか飛んだボールは枠の外へ。 ええええええーーー!!とスタンド(赤黒)からは驚きの声があがりました。 謙伍、ドンマイ。次!次! がんばれ。 それまでも、ノナトがボールを触ると沸きがちなスタンド(赤黒)でしたが、前半34分にその歓声が一段と大きくなる見せ場がありました。 西谷が視野の広さを見せ右前のスペースに大きくボールを配球し、そこへヤスが走り込んでゴール前にクロスをあげます。ゴール前中央で待っていたのはノナト。ノナトは速いスピードで飛んでくるクロスに合わせて、ジャンピングボレーでシュート! 決まりませんでしたけど、スタンド(赤黒)はやんやの喝采になりました。 でもね、小さな楽しみの種を見つけては盛り上がっていたスタンド(赤黒)ではありましたけれど、ゲーム自体は劣勢だったのは否めません。 相変わらずゴール前で人やボールが斜めに動くと弱いんだなあと思っていたら、前半42分に再び失点しました。(0-2) ちょうどそのとき浜厚真に行っている仲間から 「苦労していたけれど十川くんのゴールでようやく1-0」 「と思ったらすぐに同点にされる」 とメールが届いて「えーー」と思い、ピッチに目をあげると優也の目の前で李忠成にフリーでシュートを打たれるところだったので、失点の詳細はわかりません。 サテの前半は0-2で終了しました。
後半開始と同時に、西谷、坪内、画伯がアウト、智樹、熊ちゃん、ヨンデがイン。 <後半開始時のメンバー> 謙伍 ノナト 岡本 征也 上里 マーカス 岩沼 智樹 熊澤 ヨンデ 優也 智樹はまたDFかあ。 智樹と熊ちゃんのCBです。智樹に熊ちゃんをよろしくねと言うべきか、熊ちゃんに智樹をよろしくねと言うべきか。迷うところです。 (大伍のユニ?を着て、熊ちゃん登場) 後半10分、SBからSHに1枚あがった征也の持ち味が生きる場面がありました。マーカスが征也の前の広いスペースにボールを出し、それを征也がスピードに乗って走って追いつきえぐって高速クロス。正面からノナトが飛び込んで、ヘディングで豪快にシュートを決めました。(1-2) 前半の爆笑シーンですでにいい感じに暖まっていたスタンド(赤黒)はノナトのゴールに大喜び。 スタンド(赤黒)の一角では、立ち上がって ウッ!テホ!ウノナテマタドー! ウッ!テホ!ウノナテマタドー! 振り付きでノナトのコールをする集団も現れました。 日立台はスタンドとピッチの距離が近く、ボールを蹴る音、副審がフラッグをあげる音、ベンチの指示の声、審判や選手たちがピッチ上で交わす声が観客にもよく聞こえます。それで北村さんが選手たちにかける声にもいちいち反応して喜んでいたりしたわけですが、逆に言うとスタンドの歓声やざわめきはきっと選手たちにも聞こえているのだろうと思います。 ノナテマタドー!を歌われたノナトは照れたような顔をしていましたし、シュートを打てなかったり打っても枠外だったりで再三チャンスに残念な姿を披露してしまっていた謙伍も、スタンド(赤黒)のため息が次第に励ましの声の濃度を強めていくにつれ、勇気というか、やる気や気合いを取り戻していっているように見えました。 後半13分には、思い切りのよいシュートがありました。ポストに当たって残念ながら決まりませんでしたが、よいシュートでした。少し吹っ切れたかなと感じました。 後半14分には、智樹のロングフィードをカズが落とし、それを謙伍がグラウンダーのシュート。ハァハァものです。 後半15分に、征也に代えて純貴が入りました。純貴はそのまま征也のいた右サイドのポジションです。 後半24分、柏が左サイドから攻め込んでいき、純貴がタッチライン近くで必死にくらいついていたものの付ききれずに中央へ侵攻され、ゴール前で三角形にきれいに回して崩されてフリーでシュートを打たれ、失点してしまいました。(1-3) 盛り上がるスタンド(黄)。 後半29分ころ、他の人の見方はどうか分からないけれど、私は熊ちゃんの落ち着いた対応や智樹のフィードににんまりしていました。熊ちゃんは失点した後もていねいにボールコントロールして守っており、好印象でした。以前、ユースの試合でも調子の悪いときにはぼっかんぼっかん長いボールを蹴るばかりだったこともありましたが、途中出場で体力にも頭にもスタミナが十分なせいか、場の状況をしっかり判断してラインコントロールをしたり、飛んできたボールを跳ね返すばかりじゃなくてピタッとトラップして味方に渡したり、低い弾道でぎゅいーんと飛ぶ得意のロングフィードで果敢なコースを通そうとチャレンジしていました。 そして智樹のロングフィードはやっぱり受け手に優しいですね。 中央から最終ラインの裏に出るロングパスも、ゴール左右のスペースに出るパスも、受け手が追いついてコントロールできる軌道で飛ぶのに改めて見惚れました。 特に、CBの位置にいるからフリーでボールを出せることが多くて、だからうまくいくのでしょうけれど。 これをゲームの中で存分に活かすにはCBではなかなかアピールできないかもしれないけれど、なんとか監督の信頼をもぎとってもっと機会を与えられるようにがんばって欲しいと、祈るような気持ちで見つめていました。 ヘディングで競るのはずいぶんうまくなっているように思うから、あとは相手がもっているボールをガッと奪う守備ができればもっとチームに貢献できるのかな??素人考えですけれど。 そんなことを考えながら、浜厚真はまだ同点のままなのだろうかとちょっと焦りながらピッチ上を眺めていたら、浜厚真にいるサポ友から「難産の末、カネくんのゴールで2-1になった」とメールがきました。 ああ、よかった。このままがんばれ。 すると後半44分、ドリブルでゴール前へ突っかけていった謙伍が柏選手に倒され、ペナルティエリアの少し手前でFKを得ました。 FKを蹴るのはカズ。 ゴールへの期待が高まります。 カズが蹴ったボールを謙伍が頭でシュート! ボールはゴールに吸い込まれました。 やったー!!ゴールだ!とうとう謙伍のゴールだ! いしい~けんご~、いしい~けんご、ラララ~ラララ~、いしい~~けんご~! ノリノリでマフラーを回しながら歌う赤黒集団。 謙伍のチャントが日立台に響き渡ります。 いやあ、楽しいねえ。 4審がロスタイムのボードを掲げます。 0分?!短っ! と思ったら、表示が間違っていたようで、4審が慌ててスイッチを操作し、3分と表示されました。 そのロスタイムに、まさかまさかのゴールですよ。 イケイケになったコンサの選手たちが攻め込むと、ゴール前でクリアされこぼれたボールが少し遠目の位置にいたカズの前に転がってきました。 それを拾ってカズがミドルシュートを打つと、なんとそれが決まるんですもの。 思いがけない終了間際の2点追い上げに、喜び沸き返るスタンド(赤黒)。 う、え、さ、とーぉ、うえさとーぉ、おお~、うえさ~とかず~! うえさとーぉ、うえさとーぉ、お~、うえさとかず~まさ! 1回だけでは飽きたらず、もう一度繰り返してカズのチャントが始まっちゃうもんね。 その後まもなく試合終了の笛。 決して勝ってはいないのに、勝ったような気分で大満足の終わり方になりました。 (まるで勝った雰囲気) こちらの試合が終わったころ、浜厚真からは続けざまに、カネくんのゴール(鶴ちゃんアシスト)で3-1になった、さらにミツがGKを越えるふわりゴールで4-1になったと連絡がきて、これで一安心。 申し分ない一日になりました。
日立台はピッチとスタンドも近いけど、選手バスと出待ちするサポの距離も近いです。 征也の番号のユニに、無事、征也のサインをもらえました。 ご協力くださった方、どうもありがとうございました。 インクが出なくて困っていたら銀色のペンを貸してくれた方、どうもありがとうございました。 あ、もちろん征也も、ありがとうございました。
いそやん
Re:サテライト柏戦@日立台(追記しました)
2008-05-14 22:36
先週は連日お疲れ様でした~ サテ戦は、まるで「石井ちゃんを褒めて伸ばす会」でしたね(^^; 他のゴルしたみんなも腐らず精進して欲しいですね。
あきっく
Re:サテライト柏戦@日立台
2008-05-15 23:51
>いそやん ほんと、ほんと。 あそこにいたコンササポみんなが謙伍の 総”親”状態でしたよねー。 ノナトにもねw 壁にぶち当たってもがくのも栄養と思って精進して欲しいです、ほんと。
プロフィール
札幌出身・東京在住(釧路に単身赴任していましたが2014/4月に東京に戻りました)のあきっくと申します。 生観戦デビューは1999年8月15日の大分戦@厚別。 夏休みに札幌に帰省したときでした。 以来「仕事のしわ寄せは平日に」をモットーに、週末にコンサを追いかけるための生活をしています。 2001年夏にJ村でユース(特に石郷くん)を見てユースに傾倒。 いわゆるユースヲタなんだろうと自覚するこのごろ。 詳しい自己紹介と私宛のメールアドレスは「ごあいさつ」のカテゴリから、シーズンごとのトップチーム関連、ユースチーム関連別の主なエントリの目次は「まとめ・目次」のカテゴリから、エントリーナンバー順の全エントリーリストは「全エントリーリスト」のカテゴリからどうぞ。 2010/02/07からツイッターを始めてみました。 ユーザー名は akikconsa です。ユースの試合を見に行ったときは気が向けばつぶやいているかもしれません。 コンサU-18選手の背番号一覧表を作りました(2015/4月版)。ユース観戦のお供に、こちらからご自由にお持ちください。 →http://www.evernote.com/l/APefpdtBmUJCBo1gGdT_yWpEMjGm6cvq_oQ/
最新のエントリー
リンク集
月別アーカイブ
コメント
検索