全国ユース新人戦ステージ1@波崎・最終日

2008年03月29日

昨日の試合結果により、4チームだけ進出する決勝トーナメントに進んだコンサユース。
今日の試合開始時刻も対戦相手も知らないままでしたが、勝ったらもう1試合(決勝戦)やることになるわけだから、準決勝はきっと一番早い時間帯だろうと思い、9:00からの試合に間に合うように会場に行ってみようと思っていました。
8:45ころ着いたら、やっぱりユースくんたちが試合前のアップをしていました。
予想どおり。よかった。

おだやかな天気と今日のテント
おだやかなよい天気です。
風もほとんどありません。(昨日も午前中はそうだったんだけれど。)
でも、昨日の学習でしょうか。本部テントだけはあるものの、各チームのベンチとして使っていた他のテントは、骨だけになって地面に置いてあるままです。

テントのアップ
ベンチのアップ



ところで対戦相手はどこになったんだろう?
そう思ってアップ中の相手選手のユニに注目してみたのだけど。
チーム名のプリントなしでエンブレムだけ胸についているユニフォームは第三者には優しくないです!パッと見、そのエンブレムを見てどこのチームかわかるほど詳しい人じゃないとチーム名がわからないことになりかねないもの。
双眼鏡で相手選手のエンブレムに目を凝らし、どうやらエンブレムの下にCHIBAの文字があるのが見えたので、駐車場に駐車しているチームバスの名前と照らし合わせて「敬愛学園高校」だろうと推測しました。
あとで写真を拡大してみたら、確かにエンブレムの中にKEIAI GAKUENとありました。
そういいつつ、実はコンサユースもチーム名がついていないユニですね。
一昨年までは胸にConsadoleとロゴが入っていたのですが、去年のにはありませんでした。どうしてでしょう。
一方、もう1面のピッチで対戦している準決勝のもうひと組は、片方が「はくばく」ユニのヴァンフォーレユースとわかりましたが、もう片方が遠目からはわかりません。もしこっちと決勝戦で当たることになったらよく見てみなくちゃと思っていました。


2008/03/29(土)9:00 @矢田部サッカー場C面
コンサユースU-18 1-1(0-0、1-1)PK5-6 敬愛学園高 (35分×2 +PK戦)
コンサの得点者:大野景祐(後半25分)

選手入場
選手入場

北海高校
試合前に選手たちがアップしていたころ、他チームの選手と思われるサッカー少年たちがやってきてピッチ脇に腰を下ろしました。横に置いてあるドリンクボトルに「北海」とマジック書きしてあったので、北海高校の選手たちとわかりました。
北海道つながりでコンサのことを応援してくれているのかな?と思いましたが、もしかしてプリンスへ向けた偵察でもあったのでしょうか。

北海つながりで余談ですが、山瀬のブログに高校生のころ春先にフェリーに乗って遠征に行った話が出ていました。ここにいる北海高校の選手たちもフェリーで来たのでしょうか?バスごとフェリーで遠征してきた神村学園も別に珍しくはないってことですかね。


前半キックオフ
キックオフを待つ

<前半のメンバー>

  9三上 31工藤
5葛西       37木島
  26福永 27健士
33十川 29濱田 32松田 35菊地
    30安田

敬愛も4-4-2の布陣です。
立ち上がりまもなくから、なんだかコンサ陣内でのプレーが続いているような気がします。
ほとんどの選手がピッチの半分の中におさまっているような状態で、センターラインより敬愛側にいるのはミツと相手GKとせいぜい相手DF一人くらいって感じ。
選手たちは声もよく出ていて元気はあるようなんですけど。まずは様子見って感じなのかしら?
前半12分、陽輔くんが左サイドからドリブルでゴール前へ持ち上がり、右側から並行して駆け上がっていたミツや木島くんが「陽輔!」と呼ぶ声にもかまわずそのまま自分でシュート!
シュートは右に逸れましたが、この子ストライカーだわ~と思うシーンでした。
前半15分には相手シュートを稜健くんが体を張って止めて、敬愛のCK。キッカーが蹴り入れたボールはよいボールでしたが、中で待っていた選手がジャンプした頭をかするだけで向こうに抜けたので助かりました。
相変わらずコンサ陣内でのプレーが続くので見た目押されっぱなしという感じなんですが、調子の悪いときのコンサユースにありがちな無言で淡々とという展開とも違うようです。このチームにはGK以外にも声が出せるメンバーがけっこういるみたいで、頼もしく感じました。
ま、そうは言っても相手チームの方が全体に声が出ていることは否めませんけれども。特定の選手だけじゃなくチーム全体からまんべんなく声が出ていることや、連携に必要なコミュニケーションのための声だけじゃなく、声をかけあうことでチームを前向きに盛り上げるためのムード作りを心がけている様子がコンサより多く感じるなあと思いました。

試合中
(試合中のようす)

相手FK
前半20分、敬愛がゴール正面でのFK。直接狙うぞ~との気配をムンムンに見せておいて、実はぽーんと右横に出し、右からシュートを打つという予想外のトリックプレイでしたが、シュートをふかしてくれて結果オーライ。
前半22分、きわどいシュートを打たれますが、枠を逸れてくれて助かりました。
前半25分くらいまで、相変わらずコンサ陣内でのプレーが続きます。私の目の前での展開になるので見やすくていいですけど。
コンサはどうしてか出足が遅い感じで、ボールを奪って攻めに転じるときも中盤の押し上げが少ない印象です。プレー位置ほどにはそんなにやられっぱなしというわけでもないのだけれど、敬愛が「最後までやりきろう!」「シュートで終わろう!」と口々に言って、実際にそうしようとしているのと比べると、劣勢は否めないかな。
かれこれ1週間になる長い遠征ですから、疲れがたまっているのかなあと思いながら見ていました。
前半26分、中盤でボールを受けたミツが反転してゴールへ向けて駆けだします。両サイドからは「ミツ!」「ミツ!」とボールを呼ばれているけど自分で中央突破しようとし、ファウルを受けてゴール正面でFKを得ました。

コンサFK
この位置からのFK
直接狙ったシュートは枠を越えてしまいましたけれども。

前半28分、木島くんが右サイドで相手選手ともつれつつ、よろけながらも粘って勝負して抜き去り、深くえぐってから中へシュート性のクロス。GKがキャッチしました。
前半33分、中央で健士くんがボールを奪い、右サイドの木島くんへパス。木島くんは中へ切れ込んでいってシュートを打ちますがクリアされてCKになります。右からのCKはタカが蹴りましたがチャンスにはつながりませんでした。
ロスタイムに入った前半36分、パスを回しながら組み立てていって少しずつ相手ゴールへ迫っていく途中でタイムアップの笛。
前半を0-0で終了しました。


後半円陣
後半開始時の円陣

後半開始と同時に4人の選手交代がありました。

景祐、大介、シンまではわかったけど、15をつけている選手は昨日見ていなかった選手です。
名前を呼ぶ声では判別できなかったので、オフィシャルガイドの写真と顔を見比べて中山和弥くんと判断したのですが、間違っていたらごめんなさい。細身で長身の選手で、CBの位置に入っていました。そのスジの方、もしわかりましたがご教示くださいませ。

<後半のメンバー>

  9三上 11大野
26福永      12實盛
  13山室 32松田
33十川 29濱田 15中山 35菊地
    30安田

後半たちあがり、ボールを回して攻め込んで惜しいシュートを放つ場面がさっそくありました。ハーフタイムに立て直してよくなったかなと思いました。
後半5分、十川くんのシュートは枠外。
後半6分、タカがボールをカットし、それを陽輔くんが相手選手に囲まれながらもキープしてポストプレー。相手ゴールへ迫ります。
後半9分、稜健くんがゴールライン際までえぐって中へクロス。タカがシュートしますがGKがキャッチ。
後半11分になると、明らかに前半とは違うなあという雰囲気になります。攻守の切り替えが早くなり、両チームともみんなでよく走っています。がぜん見ていておもしろい試合展開になりました。
後半12分、陽輔くんがボールを受けてターンして前を向き、囲まれるも強引に抜け出して強いシュートを打ちます。GKが弾き返しましたが、それに詰めて景祐くんが蹴ろうとした一瞬早く、GKがボールを押さえました。惜しかった。でもみんなで連動して攻める様子がとても楽しいです。
陽輔くんは体が大きくてがっしりしているだけじゃなく、足元もなかなか上手いのね。これからどんな風に成長していってくれるか楽しみです。
後半17分ころ、気づいたら陽輔くんに代わって6番をつけた菅原康介くんがピッチに入っていました。康介くんと景祐くんの2トップです。
後半18分、その康介くんがドリブルでぐんぐん抜いてシュートまで。おお、ドリブラーだ。そのシュートはGKがキャッチしましたけど、魅力ある良いプレーでした。
後半23分、康介くんが左サイドをドリブルで駆け上がり、それを止めようとした相手選手がファウル。ペナルティエリアのすぐ左横からのFKになりました。タカの左足が蹴ったボールに中央でジャンプした選手の頭は届かず、ファーに抜けていきました。
ここまでのところ、後半はわりとチャンスもありコンサがボールも持てている感じですが、かと言って相手もチャンスを作れていないわけじゃなく、いつどちらにゴールが生まれてもおかしくない感じです。
そんななか先制したのはコンサ。
後半25分、景祐くんが右サイドをドリブルで駆け上がって自分でシュート。きれいにゴールが決まりました。
これまでの経過からすると、この時間にリードできたのは大きいです。
でもまだ10分以上あるし、どうなるかわからないから、もっと点を取りに行こう。チームはそう考えているようでした。
後半28分、タカが中央から左前へパスを出し、それを十川くんが背負っている相手DFの位置を踏まえていったんスルーしたうえで、身を翻して再びボールに追いつく技ありプレーで相手DFを抜き去ります。ゴールライン際までえぐってゴール前へ速いクロス。ゴール正面で景祐くんが足を合わせましたが枠上への角度に飛んでしまいました。
後半32分、十川くんが長い距離を走って左サイドを深くえぐってクロスをあげました。ゴールラインを割ってしまい、思わず「あ゛ー、悪い!」と声をあげた十川くんでしたが、バックラインあたりからかな、「ナイスラン!!」「次!切り替え!」の声。ほんとそうだよねえ、ああやって走ることがチームを助けるんだものねえと思い、聞いて感心しました。
後半33分、カウンターを受けますが、コンサ最終ラインでボールを奪い大きく前へクリア。思わずふうぅ、と息をつきました。
後半34分、敬愛の左CKです。相手選手は口々に「ここは1点とるぞ!」と意気込んでいます。コンサは「切らすなよ!」と声をかけあって集中を高めます。結局、グラウンダーのボールがゴール前に固まった選手たちの間を抜けてきたけれど、安田くんがキャッチしました。
あと残り時間はほとんどないはず、手元の時計は36分を過ぎている、と思った後半のロスタイム。ここで痛恨の失点です。
右サイドを抜かれてペナルティエリア内の角度のないところからシュートを打たれ、決められました。見たところGKが拾うかDFがクリアするか迷って一瞬躊躇した隙を突かれたように思いました。
喜び爆発の敬愛学園。そりゃそうだよね。「もう1点とるぞ!」と盛り上がっていましたが、さすがにそんなことにはならずに、間もなく後半終了の笛が鳴りました。
このあとどうなるんだろ?と思って見ていると、どうやらPK戦で決着をつけるようです。

順番決め?
こぞって手を挙げて、PKを蹴る順番を決めているのでしょうか。

こちらも挙手
こちらも手を挙げています。

PK戦前にみんなで円陣
PK戦に入る前に、もう一度みんなで円陣。

並んで待つ
PK戦が始まります。

PK戦って見ている方はとてつもなくドキドキしますけど、やっている選手はどんなものなのでしょうね。
今回のPK戦は、先日のイギョラ杯のときとは違って、一人が決めたり止めたりするたびに大喜びする、ふつうのPK戦らしい反応でした。

安田くんは2回PKを止める活躍で、5人が蹴ったところで双方3人ずつ決めて決着がつかず、サドンデスに突入しました。コンサは後攻でしたが、8人目で敬愛が決めたあとコンサは失敗してしまい、そこで試合終了となりました。

折り重なって喜ぶ
折り重なって喜ぶ敬愛の選手たち

お疲れさまでした
お疲れさまでした。

リードしながらロスタイムに追いつかれたことや、決勝戦に進めなかったことなど、選手たちは悔しい思いをしたと思います。
でもそういう経験のひとつひとつが成長の糧になるものですからね、きっと得たものも大きかっただろうと思います。また次の機会にどんなプレーを見せてくれるのか楽しみです。
選手もコーチも長い遠征をお疲れさまでした。
私にとっては、1、2年生の選手たちをたくさん見ることができて、とても得るものが大きい(爆)道外遠征の1週間でした。


【おまけ】
札幌はまた冬が戻ってきているそうですが、こちらはちょうど桜が満開です。

桜
近所の川沿いの桜並木は人で大賑わい。

夜桜
夜桜もまたいいものです。でも写真では風情がうまく写らないなあ・・。



post by あきっく

23:37

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