2007年11月19日
2007/11/18(日) 10:30 @稲毛海浜公園球技場 Jユースサハラカップ グループリーグ コンサユースU-18 1-4(0-1、1-3) ジェフ千葉U-18 コンサの得点者:工藤光輝(83分) 千葉の出場者・得点者はこちら →千葉公式 現場からの速報携帯投稿はこちら→試合開始前 前半終了時 試合終了時 ここで勝てばグループリーグを1位で通過。でも負ければそこでシーズン終了、3年生は引退という、せっぱ詰まった状況で迎えたグループリーグ最終戦。相手の千葉にとってもここで勝たなきゃグループリーグ敗退ということになるので、お互いに食うか食われるかの対戦です。 千葉がヴェルディに勝っておいてくれればこんなことにはならなかったのに・・。 今回の会場は稲毛海浜公園の中にあるサッカー専用グラウンドで、ピッチ脇の中央にこじんまりとした仮設スタンドがしつらえてありました。 グラウンドの入り口のところには、テーブルを置いてオシムさんの回復を願う折り鶴を集めている人たちがいました。黄色い折り紙も用意されていて、たくさんの人がその場で鶴を折っていました。私も折り紙を数枚もらい、試合が始まるまでの間やハーフタイムに折って、回復を祈ってきました。 中に入るとスタンドに座っているのは圧倒的にジェフ色の人たち。すっかりアウェイの雰囲気です。あたりまえですが。 スタンドからの視界はこんな感じです。 監督が選手たちに話をしているのかな。キャプテンの涼くんも何か言っているようです。 大事な一戦。みんながんばれ。
そしていつものように、選手入場の前に選手スタッフ全員で円陣を組んでいました。気合いの入ったかけ声が聞こえます。 千葉も同様に円陣を組んでいました。 この撮影角度から想像がつくと思いますが、ピッチがすぐ近くなのはありがたいけれど、右も左も手前のタッチライン際は視界が遮られ、コーナーフラッグ付近でのプレイは想像の世界になります。 スタンドはまったり観戦の人で埋まっており、太鼓&コールありの千葉サポは対面のネット越しに陣取っていました。 宮の沢で試合後選手に向かって「ホームで倍返ししてやろうぜ!」と叫んでいた人は、この中にいるのでしょうか。 それでコンサのコールもあっち側でやるという勇者がひとり。ありがとう。 大会幕も正面に張られています。 選手入場。いいお天気です。 タッチライン際で入場を待つ間、涼くんが周囲の選手と何やら相談しているようだったのですが、どうやらコイントスで勝ってレフェリーに希望を伝えているようです。 場所を入れ替えるみたい。 というわけで、前半はこちら側からスタートすることになりました。 風はほとんどなかったので、日差しの関係かしら? 千葉の円陣 千葉ボールでキックオフです。 <前半のメンバー> 9横野 19玉岡 14古田 25金子 18佐藤 8鶴野 3松本 4熊澤 5大己 17打矢 1平加 (控え) 16岩田、2山川、10大西、28上原、31工藤 立ち上がり5分ほどコンサは固さがあったのか、ちょっとぎくしゃくした感じで始まりました。エリア内に入ってきたボールに対して熊ちゃんと涼くんがかぶってしまい、CKを与えたりとか。 でも次第に落ち着いてきて、カウンターを受けて右サイド深いところで大己くんが単身相手選手に対応せざるを得ない状況になっても、うまく対応してゴールキックにさせたり、10分経つころにはコンサもボールを持てるようになってきました。 前半13分には右SBのうっちーから、トップの左側にいた純貴に対して大きな展開。通れば大チャンスになる状況でしたが、これはジェフのDFがジャンプして途中でボールをクリア。これは敵ながらナイスプレーでした。 前半15分あたりになると、けっこうキラッとするパスが出せている感じの印象になってきました。通らないんですけどね。でもいい感じです。 コンサはパスを何度かつないで前へ運ぶのですが、最後のところでジェフのDFが堅く、なかなかシュートまでは持ち込めません。 一方でコンサのDF陣もなかなかで、18分ころ、ジェフの大きな展開からゴール前で2vs2の状況を作られ、さらにひとりかわされて熊ちゃんが1vs2で見なきゃならない場面になってしまったところを、熊ちゃんが相手の足元にあったボールをくいっと奪い取りピンチを脱しました。 21分ころには大己くんがパスカットして駆け上がります。途中で味方にボールを出したかったものの周囲のあがりが間に合わず、やむなく遠目からとりあえずシュート。あまり可能性のないシュートで、千葉のゴールキックになりましたが、あそこでシュートで終わるというのはいい判断だなと思いました。戻って体勢整える時間が稼げますものね。 どちらも展開が早く攻守がめまぐるしく変わる状況で、見ていても息がつけません。 前半21分にはジェフがゴール左側から速いクロスを入れ、そこに2人くらいが突っ込むどっきりシーンがありましたが、幸い誰にも合わず、ボールはコンサゴール前を素通りしてくれました。ああラッキー。 コンサの中盤と両SBは1、2年生がずらりと揃っていますが、連携はとてもよいようでした。私の目には意外感のあるスルーでも、きれいに通って、奥にいる選手がいい形でボールを受けるつながりになったりしています。おお、そうきたかー!と見ていて楽しい展開です。鶴ちゃんのキラーパスも素敵です。 金子くんは、サイドの選手というよりやっぱりFWのようで、ボール回しの中で下がってフォローしたりボールを受けるのがあと一歩早ければと思うところもありましたが、ボールを持ったら多少遠目からでも素早く反転してシュートを打つところがいいなと思いました。あの、囲まれても前を向ける技術は金子くんの持ち味なんでしょうね。 前半26分ころ、コンサペナルティーエリアの少し外側、左側で、千葉のFKになりました。ピンチ?と思いましたが、そこから逆にカウンターになり、ヒロがボールを持って左サイドを独走。いけ~~! ヨングンと絡んで崩しかけましたが、得点には至りませんでした。 前半28分にまたも近い距離からジェフのFK。このときは跳ね返ったこぼれ玉をシュートされましたが、涼くんがミラクルナイスセーブで防いでくれました。これはほんとに涼くんの反応が凄かったおかげです。 前半31分には、逆にコンサのチャンス。純貴が裏に抜け出し一発でトラップして反転し、シュート。GKが弾いてCKになり、左からのCKはうっちーが蹴り入れます。ゴール前で千葉の選手がクリアしたボールは、ファーで待っていた純貴の足元にきて、それを拾った純貴が素早く左足で豪快シュート。これは至近距離で止めた千葉GKを褒めるしかないでしょう。 双方チャンスもあり、締まった展開でおもしろい試合です。両チームともミスが少なく、パスをカットされたりシュートを打てなかったりするのも相手を褒めるべきプレーだなという感じで。 このままこういう感じで推移してたとえ引き分けでも、コンサとしてはいいんだよな・・と邪なことを思ったのがいけなかったのか、43分に失点してしまいました。 その直前にもシュートを打たれ、涼くんがナイスセーブしていたところでしたが、そのときは斜めに入ったパスがゴール前にとおり、クリアしようとした選手と交錯気味になりオウンゴール?と思ったのですが、ジェフ公式サイトによるジェフの選手のゴールになっていますね。そうだったのか、よく見えなくてごめんなさい。 前半の最後でリードを許してしまうという残念な結果になりましたが、ともあれ0-1で前半を終了。後半に期待がかかります。 (前半でのワンシーン)
後半開始と同時に、いまいち調子がよくなさそうだった明生に代えて、洋平がイン。ヒロがボランチに移り、金子くんが左サイドへ。洋平は右サイドに入りました。 <後半開始時のメンバー> 19玉岡 9横野 25金子 10大西 14古田 8鶴野 3松本 4熊澤 5大己 17打矢 1平加 後半はコンサボールでキックオフです。 前半の失点が尾を引いていたわけではないのでしょうが、後半はなんだか苦しい展開になりました。 後半2分に左から怜大がアーリークロスをあげ、それにファーから純貴が飛び込むも頭が届かず、というシーンや、後半5分にゴール前まで攻め込んでペナルティエリア内にコンサ選手がたくさん駆け込み、最後は右から怜大のシュート!惜しくもゴール左に逸れたけどいいシュートだった、というシーンがあったものの、なんだか守っている時間ばかりすっと多いような。 熊ちゃんが、抜け出されそうになった相手の足元からボールを残させ、ボールを置いてきぼりにさせるとか、1対1になったけどきっちり対峙して遅らせるなど、いいプレーも目につきますが、守備陣が目立つというのはチームとしてはあまりよい状況じゃないということですよねえ。 後半10分くらいまで、苦しい時間だけどがんばれ、がんばれ、と思いながら見ていましたが、10分ころ、とうとう失点してしまいました。 攻め込まれて大己くんがクリアしましたが、それをまた拾われ、シュート。涼くんが一旦は弾くものの、それを押し込まれてしまいました。(0-2) 引き分けでもいい状況とはいえ、2点差にされたのはちょっと痛い。 後半12分にも涼くんがシュートをセーブし、その直後に金子くんのクロスを純貴がフリーでヘディングシュートするも枠の左。 後半12分、ヨングンに代えてミツがイン。純貴とミツの2トップになりました。 ミツはさっそく精力的に走り回り、後半18分にはゴール正面でミツが倒されてFKを得ました。鶴ちゃんが蹴ったのですが、壁に当たり、チャンスにはなりませんでした。 後半20分、コンサ最終ラインの裏にふんわりしたパスが出され、前を向いたままそれを受けたジェフの選手に完全に抜け出されて涼くんと1対1になります。シュートのタイミングをはかりつつ近づいてくる相手に、万事休すと覚悟しましたが、これも涼くんがナイスセーブです。当たってるわあ、涼くん。 でもね、なかなかミラクルは続かなくて。 後半21分にまたも失点してしまいました。ゴール前でごちゃごちゃした末に蹴りこまれてしまいました。(0-3) 後半22分にはタッチライン際のボールをスライディングで出そうとした怜大にイエロー。 後半26分、金子くんがナイストラップでボールを止め切り返し、中にいる鶴ちゃんにパス。鶴ちゃんがシュートしますが大きく枠の上へいってしまいました。 コンサはなかなか形を作れない苦しい時間が続いています。 (試合状況を見つめる千葉の監督) 後半31分、千葉の選手交代と同時に、コンサも怜大に代えて上原くんイン。怜大はドリブルで駆け上がったりオーバーラップしたり精度の高いアーリークロスを何本もいれたり、ずいぶん走り回っていましたので、ここでフレッシュな選手をという意図だったのでしょうか。 苦しい時間帯が続いていたので、後半38分のミツのゴールはほんとに嬉しかったです。 ボールを持って右側ゴールライン近くまであがっていったミツが、そこからクロスを入れるのかなと思いきや、ゴール正面で待っていた純貴が合わせるまでもなくボールはそのままネットの中に吸い込まれていきました。 やったー!ここから反撃だー!(1-3) 「宮の沢のときと反対のスコアだ…。」と、『倍返ししてやる』という言葉がちょっぴり頭に浮かんだのは内緒です。 後半40分にジェフに打たれたミドルシュートは涼くんがはじいてCKへ逃れましたが、後半43分に痛すぎる追加点献上。カウンターで攻めようとしたところを中盤でボールを奪い返され、パスを出されて、フリーで涼くんと1対1にされ、シュートを決められてしまいました。 この時間に3点差にされるのは正直かなりきついけれど、でもサッカーは何があるか分からないから。 ロスタイムの2分を含め、コンサは残り時間なんとかゴールを奪おうとがんばったのですが、とうとうそのまま試合終了の笛が鳴りました。 押せ押せで楽しそうに元気にサッカーをしているジェフの選手たちの姿は、まるで宮の沢でのジェフ戦の裏返しのようでした。 観客席の雰囲気や遠征の有無を含めたホームの勢いなのかしら。それとも先制点をどちらがとったかの違い? どちらの試合も拮抗した出だしだった割には点差が開いた結果に終わったあたり、サッカーのプレイって微妙なバランスの上に成り立っているものなんだろうなあと改めて思いました。 <試合終了時のメンバー> 9横野 31工藤 25金子 10大西 14古田 8鶴野 28上原 4熊澤 5大己 17打矢 1平加 試合終了 うなだれながらも選手たちは整列してスタンドに向かって挨拶をし、互いに握手をして健闘を称えたあと、 相手ベンチに向かって挨拶をします。 挨拶を受けたあと、城福さんは純貴に向かって声をかけ、握手をしていました。これからもがんばれよということかしら。 監督やスタッフも一緒に、コールして応援してくれたサポに対しても挨拶に向かいます。
優勝しない限り、試合に負けたところでシーズンが終わることになるのは仕方がないのですが、それにしてもこういうお別れ(サポにとって)は切ないものです。今後の進路も分からず、ちゃんと声をかけることもできないまま、じっと見つめるだけで見送って、私にとってたぶんこれが3年生の姿を見る最後になるのでしょう。 みんな、元気でね。 機会があったら元気にサッカーをしている姿を見に行くからね。 そう思いながら帰路につきました。 「さあ、トップはなんとか勝ってくれよ」と念じながら。
brains
Re:Jユースサハラカップ ジェフ千葉戦@稲毛
2007-11-19 13:25
お疲れさまでした。 残念な結果に終わってしまいましたが、いつでも試合を見届けてくれる人が居るというのは、彼らにとって将来プラスになると思っています。一区切りついた形にはなりますが、彼らの夢はまた半ばでしかなく、これからまた新たな道へ向かって進みだすのでしょう。どんな道であっても頑張って進め、としか言えませんが、まずは3年間お疲れさま、そしてありがとう。 最終戦の応援、本当にありがとうございました。
temps
Re:Jユースサハラカップ ジェフ千葉戦@稲毛
2007-11-19 23:02
はじめまして。 高円宮杯(in西が丘)と草津戦に続いて、今年3度目のユース観戦でした。最後まで観たかったのですが、13:45開始のスカパー対策もあり、12:00(3失点目直後)に現地を離れたのは内緒です。その後、工藤選手がゴールしたのですね。見たかったなぁ。敷島でもいい動きをしていたので、私的注目選手です。今年はこれで終了なのかな。また来シーズンがんばってほしいですね。
あきっく
Re:Jユースサハラカップ ジェフ千葉戦@稲毛
2007-11-20 07:56
>brainsさん 今年の3年生はU-15のころから見てきた選手も多く、1年生のころから出場機会が多かった選手もいて、それがいよいよお別れなんだなあ・・とじーんとしてしまいました。 どこに行っても、サッカーを続けるにしてもそうでないにしても、自分の道をしっかり進んで幸せでいて欲しいと願うばかりです。 >tempsさん いらっしゃいませ。コメントありがとうございます。 そんなに何度もご一緒していたんですね。 結果は残念でしたけど、楽しかったですね。 またの機会にもよろしくお願いします。 工藤ミツくん、ほんと楽しみな選手です。
プロフィール
札幌出身・東京在住(釧路に単身赴任していましたが2014/4月に東京に戻りました)のあきっくと申します。 生観戦デビューは1999年8月15日の大分戦@厚別。 夏休みに札幌に帰省したときでした。 以来「仕事のしわ寄せは平日に」をモットーに、週末にコンサを追いかけるための生活をしています。 2001年夏にJ村でユース(特に石郷くん)を見てユースに傾倒。 いわゆるユースヲタなんだろうと自覚するこのごろ。 詳しい自己紹介と私宛のメールアドレスは「ごあいさつ」のカテゴリから、シーズンごとのトップチーム関連、ユースチーム関連別の主なエントリの目次は「まとめ・目次」のカテゴリから、エントリーナンバー順の全エントリーリストは「全エントリーリスト」のカテゴリからどうぞ。 2010/02/07からツイッターを始めてみました。 ユーザー名は akikconsa です。ユースの試合を見に行ったときは気が向けばつぶやいているかもしれません。 コンサU-18選手の背番号一覧表を作りました(2015/4月版)。ユース観戦のお供に、こちらからご自由にお持ちください。 →http://www.evernote.com/l/APefpdtBmUJCBo1gGdT_yWpEMjGm6cvq_oQ/
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