2007年11月10日
2007/11/10(土)14:00 @ヴェルディグラウンド Jユースサハラカップ グループリーグ コンサユースU-18 1-2(1-0、0-2) ヴェルディユース コンサの得点者:横野純貴(33分) コンサユースがまだ勝ったことのないヴェルディが相手です。今日勝てば決勝トーナメント進出決定ということもあり、つい肩に力が入る状態でヴェルディグラウンドに向かいました。 天気はあいにくの雨。ゆうべからけっこう強く降っていて、午前中にあがるかなあと思ったのですが、ぽつりぽつりと弱いながら降り続いていました。 観戦者用エリアの階段状の土手は、足元の土がぬかるんでどろどろです。 「喜んで飛び跳ねて滑ったら困るね~、気をつけなきゃ」と軽口を叩きながら選手のアップするようすを眺めて、さ、いよいよ始まります。 ヴェルディは味スタでトップの大一番の試合があるせいか、サポらしき人はほとんど来ていません。 対するコンサは、いつもながらのビョーキの人や、トップの試合がないからと赤黒成分を補給にきた関東在住サポや、家族に「ちょっと出かけてくるから」と言い置いて下駄代わりに飛行機に乗って日帰りユース遠征をする札幌在住者や、なぜか福岡経由でヴェルディグラウンド入りする道内在住サポなど数十名が集まって、コールつきの応援態勢です。みんな好きねえ。 選手入場の前に、選手スタッフ全員でベンチ前で円陣を組みます。
そして、選手入場 前半開始時の円陣 行くぞ!!! こちらはヴェルディの円陣。ごくオーソドックスな円陣でした。 前半はコンサのキックオフでスタートです。 へえ、こんなラインぎりぎりの位置にボールをセットするんだー、と、ちょっと感心。 キックオフ時の数センチってそんなに違うものなんですかね? <前半開始時のメンバー> 19玉岡 9横野 14古田 17打矢 18佐藤 8鶴野 3松本 4熊澤 5大己 2山川 1平加 (控え) 16岩田、10大西、25金子、28上原、31工藤 試合が始まるころには雨はあがり、今日はしゃっきりした立ち上がりで、パスもよく回るしボールも持てるしいい感じで始まりました。 途中少し攻め込まれる時間もありましたが、それほどピンチな場面も作られず、コンサはパスをつないで相手選手をうまくかわしつつヴェルディゴールに向かって攻め込んでいきます。 すぐ近くで見える選手たちの足技やボール扱い、繰り出されるパスに、コンサユースの試合を見るのはかなり久しぶりというサポが、へーえ、ほーぅ、とうなって感心しています。 うふふ、そうでしょそうでしょ。ユースくんたち、みんな巧いんだから。 なぜか得意な気持ちになる私(笑)。 コンサは相手ボールを最終ラインで食い止めて逆に奪っても、あわてて前にぼーんと長いのを蹴るシーンはほとんどなく、味方があがるのを待ってタイミングをみて中盤から攻撃を組み立てていきます。最終ラインから前にパスを出す場合でも、おお、そこを狙ったかと胸がきゅんとするようなスルーパスを出してきます。見ていてとてもおもしろいわあ。 ヴェルディのプレスがあまりなく、自由にボールをもてるからというのもあるのでしょうけどね。 前半13分ころ、涼くんのコーチングが響き渡ります。「慌てんな!動かせ!」 そうそう。ボールをどんどん動かしていこう。 前半15分になるころには、私はなんか感動する気分になっていました。だって以前はヴェルディとの試合は実力差を思い知らされることばかりで、こんな風に中盤を支配するなんて考えられなかったもの。(もしかしてヴェルディが弱くなったのか?) それで思わず「ヴェルディ相手にここまでできるようになったんだ~。」と口に出してしまうと「まだ気が早い。」とサポ仲間に怒られました。 はい、まったくそのとおりです。 それで気分を引き締め直して、再び気合いを入れて観戦。 ここから前半30分ころまで、攻めたり攻められたりの攻守の展開が早い楽しい時間帯が続きます。コンサはパスの出しどころや、ワンツーでの突破の方向など、ナイストライを繰り返しています。ときどき合わなくて失敗することもあるけれど、やりたかったことの意図はよく分かるので、見てる方も楽しい。「いいよ!ナイストライ!」「どんどんやっていこう!次!次!」と観客席から声も飛びます。 どちらかというと、あのヴェルディユースが中盤省略した縦ポンをしているように見えるんです。ね、見たいでしょ、そういうコンサユースのプレイ。 前半33分、何度か見せていた攻撃の形がきれいに実って得点が生まれました。うっちーが右サイドを攻めあがり、相手選手2人くらいに防がれそうになりましたが、ヴェルディ選手とタッチラインの間を強引に突破してゴールライン近くまでえぐり、そこからゴール前へ速いクロスを入れると、ファーにいた純貴が頭できれいにズバッとゴールに入れました。 文句なしのきれいなゴールの形でした。(1-0) うわー!先制点! 純貴はとても派手に喜んでいて、ゴール前で両手を高々とあげてガッツポーズをした後、ピッチ中央まで戻ってからもサポに向けてユニを引っ張って背中の背番号を示し、さらに満面の笑顔でガッツポーズ! サポと一緒に喜ぼうという気持ちを形で示してくれています。 このサービス精神ならまた投げキッスしてくれるかと期待したのですが、それは出ませんでした。残念(笑)。 前半38分ころ、攻め込まれたけれどうまく外側に追いやってタッチを割らせ、コンサゴールに近いところでコンサのスローインの場面がありました。うっちーがボールを投げようとしたところでレフェリーは「もっと後ろ」とうっちーを止め、もっと下がるように指示します。そして自ら動いて「ここ」と場所を差し、結局うっちは後ろにいた詩音にボールを渡して詩音がスローインをしました。たしかにボールが出たのはそのあたりだったので、レフェリーの指示はまことに真っ当なもので、そのときは何ごともなくそのまま進んだのですが。 その直後の前半39分ころ、今度はセンターラインに近いあたりでコンサのファウルがあり、ヴェルディのFK。ヴェルディの選手が蹴ろうとしていた位置が確かにちょっとずれていたのですわ。それを見逃さない涼くんが「もっと後ろ!レフェリー、もっと後ろ!」とあたりに響き渡る大声で審判にアピール。まるでさっきのやり返し?と思えるような涼くんの負けず嫌いアピールには、サポは爆笑でした。 前半43分、さっきの純貴の得点シーンと同じような形で、ふたたびうっちーが右サイドを突破して、えぐって、深い位置から速いクロス。ゴール前にヨングンが飛び込み右足を合わせましたが、相手DFにあたったのかな?ゴール右側に逸れてしまいました。惜しい。よんぐんはとっても悔しそう。うんうん、あれは悔しいよね。次、決めよう。 ロスタイムに入る前のころにコンサのFK。 ゴールまではちょっと距離がありますが、純貴が蹴るようです。狙っています。 低い軌道でゴールに向かいましたが壁にあたってゴールにはならず。 前半45分、雨上がりのピッチに滑って足をとられ、コンサDF陣の対応がミスになって、ヴェルディにフリーでシュートを打たれた大ピンチを、涼くんが左手一本でクリア。スーパーセーブで失点を免れ、1-0でリードしたまま前半を終了しました。 ハーフタイムのコンサベンチ。監督が指示を出しています。 このまま勝って決勝トーナメント進出を決めて欲しい。
後半はヴェルディボールでキックオフ。 コンサの選手交代はありません。 ヴェルディもたぶんないと思うけれど、ワントップにして中盤を厚くしてきたようです。 そのせいもあるのかどうか、後半は前半と比べて危ないドキドキシーンが多いような感じでした。中盤を圧倒的に支配されるというわけでもないのですが、前半と比べるとコンサのパス回しが分断されて思うようにつなげないシーンが目立ちます。ヒロの個人技とかオーバーラップした怜大の攻めあがりとか単発では楽しいシーンもあるのですけれど。 後半15分ころ、うっちーがボールを持っている相手選手の後ろから駆け上がり、つっかけるようにしてボールを奪い、そのままスピードを落とさずに前に抜けていったシーンもかっこよかった。 後半20分すぎくらいまで、なんだか嫌な感じの攻防になります。攻めたり守ったりのバランスが、かなり守る時間が多くなったような。それでもひろきくんと熊ちゃんのCBは位置取りも読みもよく安定しているし、詩音や怜大も落ち着いてボールを奪い取って味方につなぐクリアを繰り返しているし、明生は中盤広く駆け回ってパスカットしたりボールを拾ったりしているし。悪くはないんだけど、でも前半と比べると、自分たちで意図して作っているというより相手のしてくることの対応に追われがちという印象です。あくまで素人の印象なのでどこがどうとも言えないのですけれど。 純貴がずいぶん下がって守備をしている場面も目立ちました。純貴がトップ下か右サイドに移ってヒロがFWにポジションチェンジしたのかと思いました。そういうわけでもなさそうでしたが。 後半22分ころ、ヴェルディが前線に出した長めのパスを、熊ちゃんがよい読みの位置取りでピタッと足元に止め、さてここから一転チャンスだ。どうする?どう攻める?とワクワクしてちょっと色気出し過ぎたのか逆にまたピンチになりかけてしまいました。ありゃー、と焦ったけれども、その後ろにはちゃんとひろきくんがいて落ち着いて対応してくれるんだわ。素敵です。 失点につながらなかったから言うわけじゃないけど、熊ちゃんのトライする心意気も悪くはなかったと思うんですよ。 そしてその後には大チャンス。 ヨングンが左サイドでボールを拾い、少し中にいたヒロに預け、そのまま前へ走ります。ヒロはヒロで、「ああ、そんなえぐい」と言いたくなるようなエロいスルーパスを通します。絶妙の位置に抜け出たボールを左側からダッシュしたヨングンが受け、GKと1対1になってシュート! 狙って打ったシュートは残念ながら外側のサイドネットでした。ああ残念。 後半25分ころ、ベンチで洋平が準備しているのが見え、洋平が出てくるのかなと思っていたら、気を取られている間になんだかピンチになっていました。どういう経過だったか不明なのですが、ゴール正面からシュートを打たれ、それを一旦は涼くんが飛びついて止めたのですが、クリアした跳ね返りを再度シュートされて押し込まれてしまいました。(1-1) うーん残念。でもまだまだこれから。 後半26分、うっちーに代わって洋平イン。洋平はそのまま右サイドハーフに入るようです。 後半30分、ヨングンに代わって金子くんがイン。純貴と金子くんの2トップです。 フレッシュな選手が入って少し盛り返したのか、次第にコンサが攻める時間がまた多くなってきました。洋平も右サイドを駆け上がってクロスをあげたり、自分で中に入っていったり。 鶴ちゃん、ヒロ、金子くん、純貴あたりで小気味よくボールをつないで攻めるのもゴールの匂いが漂っています。 純貴がうまくボールを受けて前に抜け出し、GKと1対1になりました。純貴はゴールとGKの位置をよく見て、狙い澄ましてシュートを打った・・・んですけど、狙いすぎたのか?GKに阻まれしまいました。 後半40分ころ、ペナルティエリアのすぐ外。こんな位置でヴェルディのFK。 壁に当たって跳ね返り、そこからコンサのカウンター、と思ったのですが、ボールはヴェルディが拾っていったん後ろに戻しました。そのボールにきちんとプレスをかけにいった金子くんの努力が実り、DFが前にフィードしようとしたボールが向かってきた金子くんの体に当たってラッキーにも金子くんの前に落ちました。金子くんの前に広がるのはすぐそこまで前に出てきている相手GKの他は無人の空間のみ。 行け~~!! サポは興奮。そのままそこからGKの頭上を越すループシュートを放つにはちょっと距離があったので、金子くんはもっと確実性のあるシュートを打ちたかったのでしょう。そのままドリブルで進んでからシュートしたのですが、ちょっと時間がかかった分、相手DFに対応されてクリアされてしまいました。 惜しかったなあ。 これらのチャンスは、後から振り返ると何度かあったチャンスを決めきれていればと思うシーンでした。 とは言っても、ヴェルディも決定的?なシーンをはずしてくれて助かったりしてはいたのですが。 このまま引き分けでも仕方ないかな、それでも決勝トーナメント進出にはかなり有利なんだしと思っていたら、終盤に失点してしまいました。 後半43分、左サイドからFKだったっけ、アーリークロスだっけ、よく覚えていないけどゴール右に向かってボールが入り、ゴール前にヴェルディの選手が2人待っていて、うち1人に決められてしまいました。あれは涼くんはノーチャンスだったわ。(1-2) くーー、残念だ。でもまだ時間はある。諦めるな。 泣きそうな気分でコールするサポに追い打ちをかけるように、とたんに雨が強くなりざあざあ降りに。なにこれ? いきなりの雨にずぶ濡れ状態ですが、それどころではないのでカッパも着れません。 ヴェルディの選手が小憎らしく(失礼)時間稼ぎをする中、じりじりしながらチャンスをうかがい攻めようとするコンサ。 ロスタイムに入る直前に明生に代えてミツくんが入り、さらに攻撃的な選手を増やしましたが、ミツも何度がボールに触ってチャンスに絡もうと奮闘しましたが、結局そのままタイムアップ。 逆転負けという悔しい結果になりました。 お疲れさまでした。 (鶴ちゃん、見切れててごめん。) サポの方に挨拶をしにきてくれた選手たちに「惜しかった、来週がんばれ!」と励ましのコールをして帰途につきました。 でも歩きながら「あーあ、勝てそうだったんだけどなあ、残念だったなあ」とつい残念な気持ちが口に出てしまいます。 雨でぬかるんだピッチ状態とか、後半空が暗くなってきて照明がついてからハイボールが見えにくくなった?とか、やっぱりグラウンドに慣れているホームチームに地の利はあるよなとも感じましたが、相手があの圧倒的に強いヴェルディじゃなかったことも一因じゃないでしょうか。と、言いがかりに近いような気持ちも湧きました。 途中まであまり調子よくできてしまったので、知らず知らず気持ちが緩んだこともあったのかもしれない。 前半15分の時点で浮かれたことを言った自分の行いを棚に上げて、やっぱりサッカーって怖いなあと思ったのでした。 帰りにはあたりは薄暗くなっており、よみうりランドゴンドラ乗り場のイルミネーションがきれいでした。もうクリスマス仕様なのね。
今日の結果を受けて勝ち点状況は次のとおり。 順位 勝点 試合 勝 分 負 得点 失点 得失 1 札幌 10 5 3 1 1 11 4 7 2 東京V 10 5 3 1 1 9 6 3 3 千葉 6 3 2 0 1 9 5 4 4 草津 0 5 0 0 5 3 17 -14 残りの試合は 11 / 11(日) 14:00 草津 vs 千葉 @太田陸 11 / 15(木) 18:00 ヴェルディ vs 千葉 @ヴェルディG 11 / 18(日) 10:30 千葉 vs コンサ @稲毛 千葉は明日草津に勝つとしたら千葉の勝ち点は9。 木曜日のヴェルディvs千葉はどちらを応援するのがコンサに有利なんでしょうねえ。 いずれにしても最終決定は来週日曜日にもつれ込むことになりました。 宮の沢でのジェフ戦のとき、ジェフサポは試合後選手に「ホームで倍返ししてやろうぜ!」と言っていましたが、そんなことにはなりませんように。
飯能がわらのおばさん
Re:Jユースサハラカップ ヴェルディ戦@ヴェルディグラウンド
2007-11-11 00:10
今日は逆転負けでとても残念な結果でしたが 選手達は雨の中良く頑張ってましたね。まだ千葉戦があるので気持ち切り替えて 決勝リーグに是非是非進んで欲しいです。又稲毛で応援しましょう!
あきっく
Re:Jユースサハラカップ ヴェルディ戦@ヴェルディグラウンド
2007-11-11 06:47
>飯能がわらのおばさんさま 雨の中、お疲れさまでした。 選手たちのがんばりと、日頃の努力の結果がみえる素敵プレーがたくさん見られたので、とても残念だけど楽しい試合でした。 来週また稲毛でよろしくお願いします。 木曜日のヴェルディvs千葉の試合もドキドキですねえ。
プロフィール
札幌出身・東京在住(釧路に単身赴任していましたが2014/4月に東京に戻りました)のあきっくと申します。 生観戦デビューは1999年8月15日の大分戦@厚別。 夏休みに札幌に帰省したときでした。 以来「仕事のしわ寄せは平日に」をモットーに、週末にコンサを追いかけるための生活をしています。 2001年夏にJ村でユース(特に石郷くん)を見てユースに傾倒。 いわゆるユースヲタなんだろうと自覚するこのごろ。 詳しい自己紹介と私宛のメールアドレスは「ごあいさつ」のカテゴリから、シーズンごとのトップチーム関連、ユースチーム関連別の主なエントリの目次は「まとめ・目次」のカテゴリから、エントリーナンバー順の全エントリーリストは「全エントリーリスト」のカテゴリからどうぞ。 2010/02/07からツイッターを始めてみました。 ユーザー名は akikconsa です。ユースの試合を見に行ったときは気が向けばつぶやいているかもしれません。 コンサU-18選手の背番号一覧表を作りました(2015/4月版)。ユース観戦のお供に、こちらからご自由にお持ちください。 →http://www.evernote.com/l/APefpdtBmUJCBo1gGdT_yWpEMjGm6cvq_oQ/
最新のエントリー
リンク集
月別アーカイブ
コメント
検索