【関東大学リーグ】国士舘大vs筑波大

2007年11月03日

2007/11/3(土) 11:30 @江戸川区陸上競技場
関東大学リーグ戦(1部)【後期】第19節
国士舘大学 1-3(0-1、1-2) 筑波大学
試合の公式記録は →こちら

関東大学リーグを見に行ってきました。お目当てはコンサユースOBの長沼恭平くん(筑波・1年)です。
関東大学リーグを見に行くのはこれが2回目。初めて見に行ったのは曽田と吉川が大学4年生のときの筑波大学でした。当時の筑波はリーグ優勝とかの好成績で、FW曽田は得点王だったんじゃないでしょうか。おぼろげな記憶ですが。
筑波から2人がコンサに入団するというので、後期日程の終わりころの試合を見に、西が丘に行ってみたのでした。なんとなくがっかりした気分で帰ってきたことは秘密です(笑)。
それ以来もう7年になるんですね。あのときとは打って変わって、今年の筑波は現在1部で12チーム中12位の最下位。2部降格の危機です。11位と12位のチームは2部に自動降格、10位のチームが2部の3位と入れ替え戦だそうですから、なんとか浮上して1部に踏みとどまって欲しいものです。恭平が出ているとなれば。

会場の江戸川区陸上競技場は行ったことがあるはず。地理音痴の私には、江戸川とか夢の島とか辰巳とか行ったことのあるグラウンドがどれも「だいたい東京の東の方」とごっちゃになってしまって思い出せません。ですが行き方を調べていて最寄り駅が地下鉄東西線西葛西駅と分かったとき、私の心の中に戦慄が走りました。あ、あの派手に迷ったところだ。
昔、札幌から選手(←ユースの)と同じ飛行機で(笑)日帰り遠征してきたユースヲタの友人たちと一緒にJユースの試合を見に行ったときに、だいたいの方角は分かるのにスタジアムに近づける道がみつからずほんと苦労したのです。今回は一人だからなおのこと心してかからなければ。地図をプリントしていざ出陣。

電車の中にもそれらしい人は何人かいたのですが、西葛西駅に降りるとたくさんの大学生がいました。どうやら応援にかけつけた筑波の控え部員のようです。ユースくんたちは遠征時はチームのジャージ姿ですが、大学生だとスーツ移動なんですね。ガタイのよい若者たちがみんなスーツ姿でお揃いのネクタイを締めて。これはこれでかっこいいものだな(*^_^*)と思ったりして。
彼らに紛れて行けば迷わなくて済むだろうと思ったのに、学生くんたちは改札口を出ると右往左往。「下調べくらいしておけよ!」と仲間に言っている声も聞こえます。なんだ、だめじゃん。頼りにならないのか。
やっぱり自力で行くしかないと覚悟を決めて駅前に出ると、やっぱりあのとき苦労しただけあって、鮮明に記憶がよみがえってきました。
ここをこう行って。
あ、ここ。この野球場の横をついまっすぐ進むと酷い目に遭うんだった。
わりとすんなりと競技場へと向かう遊歩道の方へ入ることができました。ここまでくれば安心。

20071103-00.JPG
無事スタジアムに着きました。



スタンドに座ってピッチを見て周囲を見回すと、また鮮明に記憶が戻ってきました。ここはJユースグループリーグのFC東京戦をやったところだ。征也がキレキレで2ゴール決めたんだった。同じ日に室蘭では天皇杯のジェフ戦をやっていて、ユースヲタの友人たちは室蘭を振ってアウェイのユース遠征に来ていたわけだけど、室蘭に行っていた仲間からカズのゴールで同点に追いつき、アイカーのVゴールで勝ったと速報をもらって驚いたっけなあ。ということは2004年で、征也が2年生のときだ。そうだ、この試合の結果でFC東京はグループ予選落ちが確定して、逆にコンサは次のアウェイ横浜FCユース戦で勝てば決勝トーナメント進出も・・と望みをつないだところで、次の横浜FC戦@小机ではさんたんたる内容で負け、横浜FCユースにクラブ創設以来の公式戦初白星を献上したんだった・・。と余計なことまで思い出したりして。

さてさて、昔の思い出よりも目の前の試合ですよ。

20071103-01.JPG
スタジアムに着いたのがキックオフ10分前くらいだったのでもうピッチ上には誰もいませんでしたが、ベンチ前に選手名のボードが出ていました。恭平は今日もスタメンのようです。よしよし。

国士舘ボード
こちらは国士舘の選手ボード。らんた出身の菅原康太くん(4年)がいますね。9番ですか。

筑波応援
筑波は大応援団です。スーツの上からユニを着ているのかしら。
この中に佐々木健将くんもいるかなあと思ってちょっと探してみたのですが、見つけられませんでした。

国士舘応援
こちらは国士舘の応援。スーツのままですね。
(このときは待機中ですが、試合が始まるとみんな立ってコールして応援していました。)

選手入場
選手が入場しました。さあ始まります。

筑波記念写真
キックオフ前に記念撮影がありました。
恭平は後列右から2番目の25番をつけた選手です。
よく見ると、ユニの胸に JOYFUL HONDA とあるのはスポンサーですか??


国士舘も記念撮影。菅原康太くんの9番の番号は隠れていますが、前列中央の選手です。

国士舘円陣
国士舘の円陣

筑波の円陣は不思議
筑波の円陣はなんか不思議でした。
こうやって握った手を前に出してしばらくみんなでじっとしていたかと思うと、パッと手を広げてから、一斉に散っていきます。
最初はじゃんけんをやっているのかと思いました(爆)。


キックオフ
キックオフ。

噂には聞いていましたが・・じゃなくて、試合記録で見ていましたが、恭平はほんとにDFをやっていました。

恭平はココ
ここ。左SBです。

<筑波のスタメン>

  11田中(雅)  27小澤
7大塚(宏)       14木島
    8今田  9金正
25長沼 4田中(秀)3作田 2野本
       1碓井

キャプテンマークをつけているのは8番の選手。コールを聞いていると、「こんた」と読むみたいです。9番は「きんしょう」、GKは「うすい」。恭平は「きょうへい」とコールされていました。

<国士舘のスタメン>

    37武岡  9菅原
7伊東          11柏
    14半田  8小島
2天野 4足助 5齋藤(貴)26鈴木(達)
       1鈴木(智)

開始5分で、筑波がいきなり先制点をとりました。追っかけタイ!さんお気に入りの1年生FW小澤くんがゴール右側少し遠目のところから豪快なシュートを決めました。
最下位から脱出したい筑波はどうしても勝利が欲しいところですから、嬉しい先制点です。

で、わたし的に注目している恭平ですが、左SBながらほとんどオーバーラップすることもなく、どちらかというとCBのカバーに入ったり、セットプレーのときもひとり残ってカウンターに備えている係だったりして、力のほとんどを守備に傾けているようでした。
そしてその恭平の守備はとても安定して・・・・・いるとは思えませんでした(爆)。抜かれてしまったり、しっかり対峙しているはずなのにクロスをあげさせてしまったり。苦笑しながら「恭平の使いどころはほんとにそこでいいんですか?」と監督に聞いてみたい気がしました。試合で使って育ててくれているんならそれでもいいですけど。
(でも恭平の持ち味はあまり出せていなかったような・・・。)

守備をする恭平
守備をする恭平

国士舘の菅原くんは、ときどき最終ラインの裏をとる動きで抜け出してシュートまで行こうかというチャンスを作っていました。筑波のGKは1対1をよく止めていました。

菅原くんとの攻防その1
恭平と菅原くんの攻防シーンその1

前半32分ころ、国士舘の7番に代わって18番先崎勝也くんが入りました。おおー、征也がU-16代表だったころに一緒だった選手だなあと懐かしくなりました。

菅原くんとの攻防シーンその2
菅原くんとの攻防2-1 → 菅原くんとの攻防2-2 →菅原くんとの攻防2-3 → 恭平が勝った
無事味方の攻撃につなげて恭平の勝ち

42分ころ、それまでほとんど前線にあがることのなかった恭平が、かなり国士舘ゴールに近い位置のタッチラインからスローインをするシーンがありました。
応援席から「恭!ロング、ロング!やってやれー!」と声がかかります。
恭平ってロングスローもやってたっけ?
ほぼ1年ぶりに見るといろいろ変わるものだなあと思いました。
筑波は主に最終ラインから逆側のサイドの裏に一発で抜けるフィードがとおり、それを受けて前の2~3人で攻めるというイメージでした。ちょっと攻撃に厚みが足りなくない?と言いたくなる感じでしたけど、それはSB(恭平)があがらないせいでしょうか?
恭平はどうしてあがらないんだろう?禁止されているのだろうか。

ともあれ前半早い時間にとった1点リードを守ったまま1-0で前半終了。このままきっちりと勝利につなげたいところです。


後半、筑波は選手交代なし。ポジションの変更もなさそうです。
国士舘は、11柏→38齋藤雄大の交代です。

<国士舘後半開始時>

   9  37
18   14   38
    8
2  4   5  26
    1

後半も、早い時間帯にチャンスがありました。
後半6分ころ、11FW田中くんが相手DFの裏に抜け出して、GKとのかけひきでGKもかわして、無人のゴールにシュート。でも残念ながらボールはポスト左にそれてしまいました。惜しい。
後半11分ころ、国士舘の菅原くんが抜け出し、ゴール前中央から足の先でちょんと押し出して浮かす感じのシュート。筑波GK碓井くんがキャッチ。
後半18分にも国士舘37番が正面から強いシュート。筑波GKはナイスセーブでした。
後半20分あたり、気がつくと筑波は全員が自陣内にいるようなドン引き状態で、いくらなんでも早すぎない?という感じ。攻める国士舘、守る筑波という状態です。

攻防その3
恭平と菅原くんの攻防シーンその3

少し流れを変えようということなのか、筑波と国士舘は同時にひとりずつ選手交代。
国士舘は9菅原くんをさげて16中村を入れ、筑波は11田中くんに代えて10三澤純一くんを入れ、三澤・小澤の2トップになりました。
三澤くんはSSSから青森山田高を経て筑波に進んだ選手です。確か来季仙台に入団することが内定していたはず。
三澤くんは10番をつけているだけあって(?)小柄だけど変態ドリブル系のおもしろい選手でした。21分、入ったばかりでさっそくドリブルで相手選手を抜きまくり左サイドをするすると上がっていき、わたしはいっぺんで気に入っちゃいました。

三澤くん
左サイドをえぐっていく三澤

ところが後半22分に失点。
筑波のDFの間でぽっかりと国士舘のFW(入ったばかりの中村)がフリーになっており、気がついたら前に出ていたGKの上を越えるループ気味のシュートがネットに突き刺さるところでした。
あーあ、残念。

ここまでの流れのままだったら、筑波がこの後攻撃に出て勝ち越しゴールを奪うのは難しいように思われました。でも、筑波は三澤が入ってから流れが変わったようでした。
全体の押し上げもみられるようになり、以前より前がかりになった感じ。
失点したんだからあたりまえかしら。
その分カウンターをしかけられるとファウルで止めざるを得ないときもあって。

こんな位置からFK
こんな位置でFKを与えてしまったり。
でもこれは壁にあたって事なきを得ました。

後半27分ころ、筑波は7伊東くんに代えて6麻生くんがイン。
後半34分ころ、恭平のフィードを受けた麻生くんが左サイドから中へ切り込んでいき、相手に囲まれても粘ってなんとかシュートまで。あー!惜しい!と思わず叫んでしまうほど惜しかった。
その後も三澤くん変態ドリブルと変態キープからのパス出しがおもしろいなあと思って眺めていると、後半38分ころだったでしょうか、小澤くんと三澤くんの2トップできれいに崩して最後は小澤くんのシュートがとうとうゴール。
やった~~。これで勝ち越しだ。
なんかまるで自分のチームを見ているように嬉しかったですよ。
立ち上がってやったーって叫んで拍手しちゃったもの。

さあこれであとはしっかり守ろうということなのか、筑波はここでDFの交代。
後半41分ころ、左SBと比べて長い距離を駆け上がることも多かった右SBの2野本くんに代え、19奈良輪くんイン。
(野本くんの応援コールは、ロート製薬のCMの曲で「のーもと、のもと、のーもと。のーもと、のもとのーもと~。野人の~も~と~。」というのだったものだから印象強かったのよw)

43分にまたまた絶体絶命っぽいピンチをGK碓井くんのナイスセーブで救われ、三澤くんの変態技は相手選手からボールを絡め取って守備の面でも活かされて、なんとか守りきりたいと思っていたところ、表示されたロスタイムは3分。
ところがそのロスタイムに筑波が追加点です。
カウンター気味に左側前目でボールを受けた三澤くんが、広々と広がるゴール前中央のスペースを独走し、飛び出してきたGKをあざ笑うようにひょいっとかわすと、無人のゴールに向かってずばんとシュート。きれいに決まりました。

ロスタイムの追加点で勝利を確実にし、そのまままもなく試合終了。
3-1で筑波の勝利でした。

喜ぶ選手たち
ピッチを引き上げながら喜ぶ選手たち

応援団に挨拶
応援席に向かってあいさつ。
選手も応援席もみんなすごい嬉しそうです。
もしかして、しばらくぶりの勝利だった?

恭平のしびれるシーンはあまり見れなかったものの、元気にプレイしているところが見られたし、試合に勝って喜ぶ笑顔も見れたので、わたしも思わずニコニコしながらの帰路でした。よかったよかった。

さて、明日はJユースの草津戦です。
また楽しい一日になりますように。



この記事に対するコメント一覧

追っかけタイ!

Re:【関東大学リーグ】国士舘大vs筑波大

2007-11-03 23:37

こんばんは。 「三澤純一」すごく気になっていたのですが齢のせいか思い出すことができませんでした。 大学サッカーは勝負するところが面白いですよね。 私のお気に入り?の小澤司も2ゴールでシメシメ。 明日は草津には絶対に負けないでね!!!!         というか負けるわけないよね。

あきっく

Re:【関東大学リーグ】国士舘大vs筑波大

2007-11-04 09:25

>追っかけタイ!さん 大学サッカーは高校サッカーをひとまわり大人にした魅力がありそうです。 これ以上見に行く範囲が増えたらどうしよう(笑)。 草津には負けるわけはないとは思えないけど、絶対勝つつもりで、行ってきます!

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