2007年10月04日
2007/9/30(日)14:40 TDK秋田総合スポーツセンターサッカー場 第62回国民体育大会 サッカー少年男子 1回戦 北海道 0-1(0-1、0-0) 福岡 (35分×2) 得点者:大庭裕平(福・34分) 試合の公式記録は→ こちら(pdf) まずは、今回の登録メンバーです。 監督 富居徹雄(旭川実業) 1GK 関口優志(帯広北・1年) 2DF 鈴木健士(コンサU-18・1年) 3DF 近藤将人(旭川実業・1年) 4DF 松田恭司郎(コンサU-18・1年) 5DF 熊澤覚(コンサU-18・2年) 6DF 高峯聖宗(札幌山の手・2年) 7MF 古田寛幸(コンサU-18・1年) 8MF 坂本莞慈(室蘭大谷・1年) 9MF 佐藤明生(コンサU-18・2年) 10MF 石澤太暉(旭川実業・2年) 11MF 工藤光輝(コンサU-18・1年) 12GK 伊藤亮介(北海・1年) 13MF 藤間俊弥(札幌光星・2年) 14FW 天満建太朗(室蘭大谷・1年) 15FW 大地優貴(コンサU-18・1年) 16FW 金子顕太(コンサU-18・1年)
往きは空路にしました。秋田空港から秋田駅までのシャトルバスに乗り、秋田駅に着きました。 駅構内にはわか杉国体のフラッグが飾られ、秋田物産市のようなお店がたくさん出ていました。 国体関連の展示物や案内ブースもあって、それなりに歓迎ムードが盛り上がっている様子。私はSAPPOROと胸に書かれたトラックジャケットを着ていたせいか、どこかの県の関係者らしい人に「札幌から来たんですか?」と声をかけられました。「いえ、私は東京からなんですけど、でも北海道のチームを応援しに来たんです。」と答えると、それでもSAPPOROの文字とどこの県の選手団でもないようなデザインのジャケットが不思議そうな様子。 「あ、これはサッカーのチームので。」と簡単に答えて通りすぎてしまったんですが、やっぱりコンサドーレを宣伝しておくべきだったかしらん。 駅で時刻表を確認すると、酒田方面へ11:02発の列車があるようです。時計を見たら今は10:30。事前に時刻表検索サイトで下調べしたときには、秋田から仁賀保まで12:12発のJRで行くことになっていたはずだけれど、なんだ、これに悠々間に合うじゃん。行き先が「本荘」となっているのが気になったけれど、切符自販機の上に掲示されている路線・料金図をみても秋田と仁賀保の間に本荘という駅はなさそうなので、きっとこの図の範囲よりも遠くの駅なんだろう。そう思い込み、会場に着いてから食べる昼食用の駅弁を買って列車に乗り込みました。全国駅弁市などでも人気らしい大館駅の「鶏めし」です。楽しみ。 ところが列車に揺られること約50分。仁賀保駅に着く前に「次は終点、羽後本荘です。」のアナウンスが流れてしまいました。 ・・あああ、やっぱり? 後悔先に立たずですが、今さらどうしようもありません。 一旦降りて駅員さんに仁賀保まで行く列車の乗り継ぎを確認すると、12:55発だということです。あと1時間もある。秋田駅12:12発に乗れと言った検索サイトは正しかったわけですね。 羽後本荘駅の駅舎。駅名は「本荘」ではなく「羽後本荘」だったのか。路線図を見たときには目で「本荘」ばかり探していて、四文字のこれは見落としていたのかもしれん。原因が分かった気がしました。 駅前に出て周辺を歩いてみましたけど、お店はみなシャッターが降りていてまさしく何もない。稲庭うどんどころか、ちょっとお茶をするお店すらない。 仕方ないから駅の待合室で時間つぶししつつ、ここでお昼にしちゃおう。 大館名物 鶏めし しっかりした味の鶏肉と、鶏スープで炊き込んだご飯が美味しかったです。 思いがけない途中下車がありましたけど、ともあれ仁賀保駅に着きました。 仁賀保駅はかわいらしい外観の比較的新しい駅舎でした。 駅前に飾られている彫刻はその名も「梟家族」。思わず親しみが湧きます。
会場は、TDK秋田総合スポーツセンターサッカー場というところです。TDKの私物なのかどうか不明ですが、クラブハウスにはTDKとありました。 中には入れませんが、りっぱな建物でした。 日立台のクラブハウスのような雰囲気です。 玄関横にガラスつきの掲示板があり、予定表があります。 硬式野球部とサッカー部の活動案内 おお!そういえば今週末はコンサと試合ですね。 会場内には縁日のようにテントが立ち並び、案内所や試合運営本部のほか、飲み物のサービスコーナーや秋田特産品の売店、スポーツ用品の展示販売コーナーもありました。 なぜかカズのユニも飾られています。 販売品ではないそうです。 試合の行われるピッチが2面。どちらのピッチも脇に観客用の仮設スタンドが作られています。 そのほかに選手のアップ用のグラウンドなどもある、広くてりっぱなサッカー場でした。手入れの行き届いた芝のピッチはとてもきれいでした。 こういう環境で練習しているTDKのチーム。あなどれないです。 ピッチの正面には国体の大会幕が張られています。 対戦表を見ると、北海道側は奥の方になるようなので、観客席の後ろ側を回り込んで奥へ進みます。 現在対戦中の宮崎vs岡山の試合が終わるまで、私はスタンドに上がらず下の日影で待機。だって日差しがけっこう暑いんですもの。 そして目の前の試合そっちのけで、味スタで行われているヴェルディ戦の状況を携帯でチェック。 ・・・・・。 延長戦の末第2試合が終わり、さていよいよ北海道vs福岡の試合です。 仮設スタンドの観客席から見下ろした目の前の北海道のベンチはこんな感じ。 45分計にもTDKのネームが入っているんですね。 いいなあ、室蘭にもこういうのが欲しい。という思いをぐっと飲み込みます。 物珍しげにキョロキョロしていると、コーナーフラッグの外側あたりに立てられた選手控え用テントに選手たちが集まってきていました。
まずは監督、スタッフも一緒に全員で円陣。 紫に白袖のユニが北海道、白いユニが福岡県です。 北海道のキャプテンは熊ちゃん。国体2回目の貫禄です。 試合開始前の円陣 (前半開始時のメンバー) 石澤 大地 坂本 古田 明生 藤間 近藤 熊澤 松田 高峯 関口 対する福岡も4-4-2で、こんな感じ 10 13 8 9 6 7 5 3 2 4 1 立ち上がりの20分ほど、北海道が優勢でした。 前半1分に藤間くんが最初のシュートを打ったのを初め、北海道がボールをつないで、回して、きれいな形で攻撃に持ち込んでいます。 前半11分の大地くんのシュート→福岡DFクリア→北海道の(誰かの)シュート、へいく流れも見ていてい楽しい素敵なものでした。 前半20分ころをすぎると福岡に押される場面もでてきて、パスがつながらなくなってきましたが、まあそれでもけっこういい感じであることには変わりありません。セカンドボールを拾ったりパス回しの組み立てではボランチの明生がよく効いています。 北海道の攻撃の核はやっぱりヒロ。彼がボールをもって攻めあがると個人技の巧さが目を惹きます。実を言うと、ちょっとみんなヒロに頼りすぎというか、任せすぎな感じは気になったんですけどね。ボールを持ってヒロが視界に入るとまずはヒロにパスを出す、みたいな。コンサでいえばまるで西谷に頼る(ゴホンゴホン 前半24分、福岡にシュートを打たれて、それをGK関口くんがクリア! ナイス!と思ったけどそのボールはなぜか真上に高くあがる感じに飛んで、そのまま真下に落ちて、弾んであわやゴールの中に入りそうになります。ゴールラインを越えそうになる寸前で関口くんがボールを押さえてギリギリ間に合いましたけど、まるで優也ばりの自作自演面白プレーでした。あ、でも関口くんは試合を通して落ち着いて堅実なプレーをしていたのです。だからこそこのシーンをおもしろがれたということですので誤解されませんように。 前半26分、ゴール正面で後ろ向きにボールを受けた大地くんが右のスペースへパスを出し、そこへ走り込んだヒロがシュートするも福岡GKがキャッチ。その直後、ヒロが相手選手に囲まれながらも変態キープ・変態突破で抜き去る見せ場もあり。 大地くんとヒロが連携しての攻めは、鋭く光るパスや鋭い飛び出しでハッとするシーンが多く、思わず「わーお!」と声に出して言っちゃったこともありました。 どうやら私はコンサの選手ばかりが目に入る仕様になってしまっているらしい。…って今さら言うまでもないですね。 DFラインを統率する熊ちゃんと松田くんのコンサCBコンビも落ち着いたプレーぶりで、特に熊ちゃんはこうやって同年代~年下のチームの中にいるとひときわ上手いなあと感じます。 北海道はセカンドボールもわりと拾え、オフサイドをうまくとることも多く、みんなが伸び伸びプレーしている感じでぐいぐい動き回り、ボールを回して楽しいんですけどね。あとはゴールですね。 前半の終わりころ、胸にHOKKAIDO・・・とロゴのついた青いジャージを着た女の子たちがぞろぞろスタンドにあがってきて、スタンドの端の方で応援を始めました。北海道!というコールのほか、たぶん選手名簿を見ながらの選手名コール。たまに読み方を間違えているのはご愛敬。 きっと女子チームが応援に来てくれたんだなあ、たぶん去年応援してくれてたのもそうだったんだろうなあと嬉しく思いました。 選手がこうやってわざわざぶっつけ本番ででもコールして応援してくれるというのは、きっとプレーしていて応援が励みになると感じているからですよね? そんなんで北海道優勢の流れの前半がまもなく終了しようとするころの前半ロスタイム、まさかの失点をしてしまいました。 福岡の後ろ目から前へ長いボールが出て、それを福岡FWが拾おうとします。北海道GKの関口くんも前に出てきてそれをクリアしようとしました。ペナルティエリア右側隅あたりのゴールから少し離れた位置で福岡の選手と関口くんが1対1。福岡の選手が関口くんを交わし気味に打ったシュートを関口くんは手で触りましたが、勢いでボールは関口くんの後ろに落ちました。あたりは無人。そこへ走り込んだ福岡の選手(10番)がボールをゴールへ蹴りこみました。主審はゴールのゼスチュア。 でもこのとき、タッチライン横でアップしながら試合を見ていた控え選手たちも、関口くんも、みなきょとんとした反応で「オフサイドでしょ?」と言っていたんですよね。 私も瞬間そう思いましたが、よく考えてみると最初に福岡の選手がシュートを打った時点で10番の選手がどこにいたかまでは確認していないので確信は持てませんが、ともあれ不意を突かれたゴールではありました。 副審が主審を呼んで何やら協議。でもその後改めて主審はゴールを認める合図をし、北海道ボールのキックオフで再開となりました。 キックオフのボールを蹴ったところで前半終了の笛。 若干腑に落ちない失点ではありましたが、まあまだ後半があるし。 そういえば、前半のFKでおもしろいのがありました。 この位置でFKをとり、蹴るのはヒロのよう。 ところがヒロ以外の選手がぞろぞろと右側に寄っていき、カメラを構えているとファインダーから見切れてしまうほど。 こんな案配になりました。 どうするんだろう?直接狙うんだろうか?と思って見ていると、ヒロはゴールの少し右へ向けてボールを蹴り、そこへ一斉に選手たちが走ってなだれ込むという作戦。 シュートはうまくいかなかったのですけど、これはマークを振り切るための作戦だったのかしら。 (おまけ・真剣に試合を見守る控え選手たち)
選手交代はなく後半が始まりました。 後半は福岡キックオフでスタートです。 後半は、前半と比べるとちょっとバタバタした感じ。セカンドボールが思うように拾えません。 後半8分に大地くんに代わって天満くんがイン。そのままFWの位置に入ります。 後半は目の前でプレーしているヒロの、ボールが足に吸い付くようなひらりひらりすいすいとしたプレーを堪能できるのは嬉しいのですが、なんだかチーム全体の動きはよくなくなってきた感じで、うまくボールに詰めることができません。 後半15分、坂本くんに代わって金子くんがイン。石澤くんが左サイドに移り、天満くんと金子くんの2トップになりました。 後半24分には高峯くんに代わって鈴木健士くんがイン。 金子 天満 石澤 古田 明生 藤間 近藤 熊澤 松田 健士 関口 後半27分、シュートの跳ね返りを拾ったヒロがシュートも福岡がクリア。CKになるけどチャンスにはならず。 後半31分、ペナルティエリアすぐ外からのFKは関口くんがキャッチ。 後半31分、藤間くんに代わって工藤ミツくんがイン。ますますピッチ内コンサ濃度が上がります。 ミツくんは右サイドに入り、ヒロはトップ下かな。明生のワンボランチで左右が石澤くんとミツのダイヤモンド型みたいな感じになりました。 (コンサの選手だらけ) 後半34分、ボールを拾ったミツくんの突進でシュートにまでいきそうになりますが、ちょっと間に合わずGKがキャッチ。 1点リードされたままロスタイムに入ってしまいましたがロスタイムは4分。まだチャンスはある。 後半37分、監督が「くま!行っていいぞ!」と腕を振ってあがれのゼスチュア。熊ちゃんが前線に出て、3トップのような感じになりました。でもいわゆる電柱に当てての「大作戦」ではなく、熊ちゃんの足元を活かして単純に攻撃の厚みを増やした感じ。 その熊ちゃん、監督の期待どおりにボールを持ったままうまくDF裏のスペースへ抜け出てペナルティエリア内に切り込み、ゴール右側から中へパス。いい位置でフリーになっていた石澤くんが飛び込んでそのボールに合わせシュートを打ちましたがGKに当たってしまいました。 その後は決定的場面を作ることができないままタイムアップ。 がっくりと崩れ落ちる選手たち。 お疲れさまでした。 いいプレーをしていたんですけどね。 あとは決定力と、一瞬の集中力ですね。
帰りのシャトルバス乗り場へ行くと、駐車場に文教大明清高校のバスがいて。やっぱり応援してくれてたのは女子チームの選手だったのね。わざわざバスに乗って来てくれたのですね。 女子も明日、がんばれよ~。と思いました。結果速報を見ると1回戦を勝ち抜いたのですね。
さいとー@横浜
Re:TDKグラウンド
2007-10-04 14:34
>カズのユニ えーとですね、ここ今年のJ1夏の中断期間中に横浜FCがキャンプ張ってまして(ここまでは確実に事実)、その時グラウンド整備の方がお願いしたら、カズが気前よくユニをプレゼントとことを報知で見た記憶があります。北国でキャンプしたという実感がないほど暑かったそうですが。 いやまぁ、日立台のように企業持ちのグラウンドでしょうが(でも土地にかかる税金が桁二つは低いでしょう)、草いきれがここまで香りそうでなんかうらましい。
あきっく
Re:秋田わか杉国体1回戦 vs福岡県
2007-10-04 21:39
>さいとー@横浜さん へええ、キングカズのユニにはそういうわけがあったのですか。なるほど合点!(←ふるっ) ああいうグラウンドを見ると、企業の力ってすごいなあと思いますね。広くてりっぱで。 でもじゃああそこをコンサの練習場にする?って改めて聞かれたら、それは勘弁!!と叫びたくなるほどの交通の便でした。考えてみれば。あはは。
プロフィール
札幌出身・東京在住(釧路に単身赴任していましたが2014/4月に東京に戻りました)のあきっくと申します。 生観戦デビューは1999年8月15日の大分戦@厚別。 夏休みに札幌に帰省したときでした。 以来「仕事のしわ寄せは平日に」をモットーに、週末にコンサを追いかけるための生活をしています。 2001年夏にJ村でユース(特に石郷くん)を見てユースに傾倒。 いわゆるユースヲタなんだろうと自覚するこのごろ。 詳しい自己紹介と私宛のメールアドレスは「ごあいさつ」のカテゴリから、シーズンごとのトップチーム関連、ユースチーム関連別の主なエントリの目次は「まとめ・目次」のカテゴリから、エントリーナンバー順の全エントリーリストは「全エントリーリスト」のカテゴリからどうぞ。 2010/02/07からツイッターを始めてみました。 ユーザー名は akikconsa です。ユースの試合を見に行ったときは気が向けばつぶやいているかもしれません。 コンサU-18選手の背番号一覧表を作りました(2015/4月版)。ユース観戦のお供に、こちらからご自由にお持ちください。 →http://www.evernote.com/l/APefpdtBmUJCBo1gGdT_yWpEMjGm6cvq_oQ/
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