2006年02月10日
私的コンサ思い出話の続きです。前回(江戸川でのFC東京戦)までの話はこちらから。
福岡から飛行機に乗って東京までコンサの試合を見に行った私は、その時点では気づかないまま「ある一線」を越えてしまったのかもしれません。
福岡に戻るやいなや、次に試合を見れるのは・・・とカレンダーを眺めつつ真剣に考えるようになってしまっていました。
当時はスカパー!の存在も知らず、福岡に在住の身では、動くコンサを見るには現地に行くしかありませんでしたので。
そして私が次に行ってしまったのは、1999年10月31日(日)に厚別で行われた川崎との試合でした。今あらためて日付を確認してみて、江戸川での試合のたった2週間後であることに驚いています。この時点でそこまですでに入れ込んでいたんだ、私。
この試合は、川崎が勝てばJ1昇格だったか優勝だったかが決まるかもしれない試合でした。そのころコンサのJ1昇格はかなり絶望的な状況にはなっていましたけど、目の前で川崎が優勝(?昇格?)を決めて喜ぶ姿を目の当たりにはすまい、と、コンサの意地がかかった試合でした。
そういう大事な試合をぜひ自分の目で見てみたいという思いと、個人的には「今季中にぜひ厚別のゴール裏に行ってみたい」という思いを実現すべく、夫を家に残してひとりで札幌に飛びました。ひとりでの初めての遠征です。札幌には私の実家がありますから、ひとりで遠征をする「入門編」としては手頃だったのでしょうね。
10月末の札幌といえば福岡とはかなりの気温差がある時期です。
家を出るときには大汗をかくほど着込んで、厚手のコートを抱えて向かった厚別でしたが、その日はとてもよいお天気で、厚別のホーム側B自由席は日差しがぽかぽかでした。コートを着なくても十分なくらい。
前回の厚別ではバックスタンドから眺めて壮観さに感動したゴール裏。その端っこの比較的人が少ないあたりにおそるおそる入ってみました。遠目でみるよりはけっこう席が空いていて、そこに席を確保することにしました。自分では立って声を出したり歌ったりすることはまだできませんでしたが、あのホームのゴール裏(の端っこ)に混じっているかと思うとなんだか嬉しかったです。
試合が始まってみると、意外にも?強いはずの川崎を相手に前半を1-0でリードしてハーフタイムを迎えます。ハーフタイムに夫から「どんな感じ?」と電話がかかってきて、「リードしてるよっ!」と弾んで報告したのをよく覚えています。
ところが後半はじりじりと押されて冷や冷やの展開に。ツゥットにゴールを決められて1-1に追いつかれてしまいます。
そして起きたのがあのアクシデント(?)。今思うとアクシデントではなくて、劣勢ゆえの必然だったのかもしれませんが。
アクシデントというのは、洋平がペナルティエリアの外で手を使ってボールをおさえ、一発レッドカードで退場になってしまったこと。初心者の私にはその是非は判断つきませんでしたが、洋平があそこで抑えなければ絶好機を作られてしまうところでしたから、退場は苦しいけどやむを得なかったとの見方が多かったようです。
当時の私は、正GKが退場になってしまって人数が少なくなった上に控えGKの出番になったとは理解しており、それなりに「ああ大変!」と思ってはいたのです。
でも改めて、あのとき急遽出場することになった藤ヶ谷くんが当時高校出たてのルーキーだったことを考えると・・・・。今思うとその”非常事態ぶり”は想像を絶しますね。今だったら顔色変わるだろうなあ・・・。
でもあのときの藤ヶ谷くんは、高卒ルーキーのJリーグデビュー戦とは思えないほど落ち着いてしっかりと守っていましたよね。ピンチのシーンもありましたけど、後半終了まで好セーブも見せながら無失点でのりきりました。今ならそこでめでたく引き分け・・なのですが、あのころはVゴール方式だったから・・・。結局116分に川崎の森川にVゴールを決められてしまうのですが、負けて悔しいという気持ちよりも、藤ヶ谷くんには「ここまでよくやった!」と言いたい気分の終わり方でありました。
こうして私の「初めてのひとり遠征」は終了しました。
その次の観戦機会はその年のリーグ最終戦。仙台スタジアムでの仙台戦になります。ここで私は初めて「コンサつながりの友人」と会うことになり、大人への階段をひとつ上るのでした。その話を次回に。
彩
Re:1999年第33節 川崎戦@厚別
2006-02-16 00:24
わたしが出会う前(ネット上ではお世話になって ましたが)のあきっくさん、ですね。 だんだんと病状が悪化していくサマが・・・笑 この頃を思うと、今とはまた違うコンサに対しての ドキドキ感を思い出します。 藤ヶ谷くんの初出場、あの緊張感! みつめる、ディドの姿! なんともいえないサポの『念』を感じた一瞬でも ありました。
あきっく
Re:1999年第33節 川崎戦@厚別
2006-02-17 20:00
2004年の開幕戦で藤ヶ谷くんが退場になってもんじゃが急遽出場した試合でも、サポはみんな「母」モードになってましたねえ。 なんでもないボールをもんじゃがキャッチしただけで、ドーム中に拍手が湧き起こったっけ(笑)。
プロフィール
札幌出身・東京在住(釧路に単身赴任していましたが2014/4月に東京に戻りました)のあきっくと申します。 生観戦デビューは1999年8月15日の大分戦@厚別。 夏休みに札幌に帰省したときでした。 以来「仕事のしわ寄せは平日に」をモットーに、週末にコンサを追いかけるための生活をしています。 2001年夏にJ村でユース(特に石郷くん)を見てユースに傾倒。 いわゆるユースヲタなんだろうと自覚するこのごろ。 詳しい自己紹介と私宛のメールアドレスは「ごあいさつ」のカテゴリから、シーズンごとのトップチーム関連、ユースチーム関連別の主なエントリの目次は「まとめ・目次」のカテゴリから、エントリーナンバー順の全エントリーリストは「全エントリーリスト」のカテゴリからどうぞ。 2010/02/07からツイッターを始めてみました。 ユーザー名は akikconsa です。ユースの試合を見に行ったときは気が向けばつぶやいているかもしれません。 コンサU-18選手の背番号一覧表を作りました(2015/4月版)。ユース観戦のお供に、こちらからご自由にお持ちください。 →http://www.evernote.com/l/APefpdtBmUJCBo1gGdT_yWpEMjGm6cvq_oQ/
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