2007年03月29日
2007/3/28 13:00 西が丘サッカー場 コンサユースU-18 3-0(2-0、1-0) 浦和東高(45分ハーフ) 得点者:横野、古田、横野 決勝戦はうららかなよいお天気に恵まれました。西が丘では大会パンフレットが無料で配られていました。 今年で17回目を迎えるこの大会、第1回は1990年で、以後毎年3月下旬に開催されているようです。出場チームを見ると、第8回(1998年)に初めてクラブチーム(横浜フリューゲルス)の名がありました。選手権常連っぽい強豪校がずらりと並ぶ中、去年までに参加したことのあるJクラブチームは、ジュビロ磐田、FC東京、ジェフ市原、東京ヴェルディ、湘南ベルマーレ、ベガルタ仙台です。今年はFC東京、東京ヴェルディ、アルビレックス新潟、コンサドーレ札幌が参加しており、クラブチームが4チーム参加というのは過去最多のようです。 クラブチームが優勝したのは一昨年の第15回(東京ヴェルディ)が初めて。以後、昨年(FC東京)、今年(コンサ)と3回続いたわけですね。 もっともチームによって位置づけが若干異なるのか、パンフレットを見る限り、ヴェルディの登録選手は半分以上が新1年生で、3年生は一人だけでした。新潟は2年生と3年生だけ、FC東京は3年生だけになってますが、FC東京は載っている選手の数が極端に少ないので、もしかするとパンフレット印刷後に1、2年生がリストアップされているのかもしれませんね。高校チームには新1年生はいません。これは当然か。
グラウンド脇の桜はもうかなり咲いていますねえ。 ユースくんたちの中には半袖シャツで気持ちよさそうにアップしている選手もいました。 でも試合用のユニはみんな長袖。試合中は袖をまくり上げていましたよ。
試合が始まる前に、監督、コーチも一緒になって、ベンチ前で全員で円陣を組みます。 「ここまできたら絶対勝つぞ!」と大きな声が聞こえました。 ほんとほんと。絶対勝って欲しい。 見ている方も力が入ります。 これまで関東でコンサユースの「決勝戦」と名のつく試合を3回見ましたけれど、まだ一度も優勝したところは見ていません。2002年暮れの高円宮杯U-15、2003年暮れの高円宮杯U-15、2005年秋の高円宮杯U-18ですね。見に行けなかったものでは2001年夏のクラセンU-18での決勝進出もありましたが、これも含めて今までは全部、準優勝どまりでした。 親善大会とはいえ、ここで優勝するシーンを見れたら嬉しいなあ。 選手入場 右腕にキャプテンマークを巻き、コイントスをするのは涼くんです。 今年は涼くんがキャプテンになるのかな・・・? キックオフ前の円陣 浦和東の円陣
<コンサ 前半のメンバー> 34古田 9横野 18能登 13大西 25佐藤 15大己 26怜大 20熊澤 22鎌部 12山川 21平加 (控え)16岩田、14福田、19伊東、24小川、27玉岡、28打矢 ここまでの試合で怪我をしてしまったらしい鶴野くんと岩月くんは、ボールを用意したりドリンクボトルを運んだりの用具係をやっていました。(歩く姿を見る限り、プリンス開幕には問題なさそうです。) 相手の浦和東高も4-4-2の陣形です。 立ち上がりの10分程度は、コンサがボールを持っている時間が多いけれどチャンスを作るまではいかない感じで始まりました。ところがその後、浦和東にずいぶん押される感じになってしまいます。 浦和東のプレスが早くて強いせいかなと思いますが、中盤でボールをうまくつなげず、苦し紛れに後ろから長めのボールを蹴り、前では横野くんがボールを収めようと懸命にジャンプするのですがなかなか競り勝てず、ヘディングでボールに触るのはたいてい相手DFです。横野くんがこんなに競り勝てないのは珍しいなあ、背の高さは同じくらいなのに、、と不思議な気持ちで見ていました。相手選手にソダンがいたということでしょうか。 相手DFが頭に当てたボールではあってもとりあえずボールは中盤に落ちるのではありますが、それをなかなかコンサが拾えません。やっぱり横野くんが落としたボールとは拾いやすさが違うのだろうか(あたりまえ?)。それにしても中盤が空きすぎのような気がする。これまでずっとボランチの位置に入っていた鶴野くんからメンバーが変わったから、慣れるまではお互いに勝手がつかめないのかなと想像してみたりします。 そんなこんなで全体に押し込まれる場面が増えてきて、相手CKになる場面も多くなってきたのですが、そのうちの1回、前半15分ころのCKのときは、こぼれたボールを拾った浦和東が再度組み立てをしようとパスを回していたところ、最終ラインから駆け上がった怜大くんがスパン!とカット。そのままドリブルで駆け上がりました。かっこよかったあ。そのままチャンスにまではならなかったんですけどね。 けどその後もピンチが続きます。 前半19分くらい、右サイドでボールを持っていた洋平くんがちょっと軽い感じでボールを奪われてしまったところからは、大ピンチになりました。最初に打たれたシュートは涼くんがはじき、その後ペナルティエリアの内や外で、クリアしたのを拾って攻められての繰り返しで、続けて3回は危ないシュートを打たれました。鎌部くんや詩音くんやみんなが必死で体に当てたりしてなんとか守り、運もあって失点を免れました。浦和東の蹴ったボールがようやくゴールラインを割ったときには思わず「ふうっ」と大きなため息をついてしまいましたよ。 こういうときに思わず「洋平、今のは反省!」と言いたくなってしまうのは彼のキャラクターゆえかしら。いえ、ピッチの上での姿以外では彼のキャラクターとか全然知らないんですけど。 前半22分には、浦和東のFKに合わせてフリーで頭でシュートを打たれ、これはシュートが枠外になって助かりました。涼くんとの位置関係からして、もし枠内にいっていたらどうしようもなかっただったろうと思います。 でも、このあたりを機に、少しずつ形勢が変わってきたように思います。どうしてだか分からないけどボールが持てるようになってきて、コンサがパスをつないで攻め込む形ができるようになってきました。 ああ、なんかいい感じになってきたんじゃない? そう話していた矢先に、コンサの先制点です。 前半26分ころ、浦和東ゴール前に攻め込んで、洋平くんや明生くんがゴール前でなんとかシュートしようとしていたところ、相手がクリアしたボールが横野くんのところにこぼれてきました。横野くんのいた位置はセンターサークルあたりでしたから、私はまさかそこからシュートを打ってくるとは思わなかったですよ。たぶん、浦和東の選手も予想していなかったんじゃないでしょうか。 35メートル以上はあると思われる遠い距離から打った横野くんのシュートは、ぐいーーんと伸びてまっすぐゴールへ向かい、ジャンプしたGKの手の上を通ってそのままゴールネットにおさまりました。 すっごーーーい!ゴールだあーー! もうびっくりです。 今回のイギョラ杯全試合をみた某県のコンサユースマニアさんによれば、横野くんは前日の準決勝でもFKですごいロングシュートを決めたそうです。 スーパーロングシュートを決め、祝福される横野くん。 頭を指して喜んでいるのは、頭脳プレイだったという証ですかね。 相次ぐピンチをしのぎきって少し盛り返してきたところでこの先制点。 これはたぶん大きかったと思います。 このあとあまりにあからさまなほどに、ユースくんたちの動きが元気になり、チームが生き生きと連動していました。 DFのラインは高くなるわ、パスはつながるわ、ジャンプして競り負けないわ、ボールへの出足が早くなりボールに追いつくわ。ほんと不思議です。 前半30分には洋平くんが右からオーバーラップした詩音くんへパス。詩音くんがクロスをあげ、それをゴール前で横野くんが落とします。ちょうどいい位置にいたヒロがボールを受けて渾身のシュート。ボールはまっすぐゴール枠内へ向かっていたのですが、ゴール前にいた横野くんが頭でそれを擦らそうとして(?)ヘディングで見事にクリアしてしまいました。どうみてもヒロくんのゴールを1点損した、という(笑える)シーンでした。 横野くんもそれで申し訳ないという気持ちになったのかな? その直後に再びゴール前の攻防があったとき、ゴール左前でボールを受けた横野くんが、走り込んでくるヒロに向けてそっと優しいマイナスのグラウンダーのパスを出し、いかにも「さっきの分を決めて」と言っているようで笑ってしまいました。や、もちろん、見ている方の勝手な思いこみですよ。 せっかくの横野くんの優しいパスも、ヒロがあと1歩で届かずクリアされてしまったのですが、その後もイケイケシーンが続きます。 前半35分ころにはゴール前30メートルくらいの位置で横野くんが倒されFKを得ます。これを蹴る気マンマンの横野くん。 もしかして、また直接ゴールを狙ってる?(笑) 助走をつけて蹴ったFKは、さすがに2点目とはならず、枠上へ飛んでいってしまいました。 ワクワクするシーンを楽しく見守っているうち、2点目が生まれたのは前半40分。 相手ボールを大己くんがカットし、ボールを受け取った能登くんが光るスルーパス。ボールに追いついたヒロが目の前の相手DFを一人かわし、GKと1vs1に持ち込んで、ゴール右側に流し込むシュートをきっちりきめました。 美しい! ゴールを決めたヒロ(右の3人の手前)とアシストとなるパスを出した能登くん(3人の奥側)の首根っこをつかまえて祝福する横野くん(真ん中)。 こないだ見た予選リーグが35分ハーフだったので、それと比べると45分はやっぱり長く感じるなあと思いつつも、楽しい時間を過ごして2-0で前半を終了しました。
後半開始時に、能登くんアウト、打矢くんイン。 <後半開始時のメンバー> 9横野 13大西 34古田 25佐藤 28打矢 15大己 26怜大 20熊澤 22鎌部 12山川 21平加 横野くんと洋平くんの2トップ、中盤はダイアモンド型という感じです。 ところが後半1分ころ、右サイドから打矢くんがドリブルで攻めあがってCKを得たところで、打矢くんに変わってヨングンくんへの交代がありました。怪我ではないと思いますが・・。 というわけでヨングンくんがトップに入り、洋平くんは再度右サイドへ。 9横野 27玉岡 34古田 25佐藤 13大西 15大己 後半5分、熊ちゃんが最終ライン左側から右の洋平くんの前のスペースに低い弾道のロングフィード。これを受けた洋平くんがシュートを打ちますが、シュートはバーの上。 後半12分、洋平くんがDFを抜いてドリブルし、オーバーラップした熊ちゃんがこれを受けて、そのままずんずん前へ進み、ペナルティエリアの中まで持ち込みました。 「熊ちゃん!そのままシュートだ!ゴールしちゃえ!」 2点リードしていると余裕もあるのか、熊ちゃんだけでなく、鎌部くんもドリブルやワンツーで攻めあがってペナルティエリア内まで攻め込むシーンがありました。「行け~、シュート打っちゃえ~!」 シュートまでいけず相手ボールになっちゃうと「がんばれ、戻れ~!」 見ている側はお気楽にやんやの喝采で、楽しい楽しい。 明生くんのドリブルからヒロがゴール左横からクロスをあげ、これに横野くんが飛び込んだシーンは惜しかった。触れていたらゴールだったと思うけど。あと少しで間に合わず、横野くんの目の前を通過したボールは反対側にいた洋平くんのところまでいきました。このときは何気なく見ていたシーンでしたが、振り返って考えてみると、これは3点目の布石だったようなものかもしれない。 後半22分ころ、監督が「こっからががんばりどきだぞ!」とピッチに向かって檄を飛ばしましたが、確かにその少し前からコンサ選手の動きが落ちてきています。連戦だし疲れも出るころでしょうね。相手も同じ条件だけれども。 後半25分には、パスを交換して左右を広く使って攻め込まれ、振り回されてピンチになりました。詩音くんがなんとか相手選手にくいついていって自由にさせなかったので、相手がゴール正面から打ったシュートはバーの上に逸れて助かりました。 後半26分ころ、まったりしてきたなあ、2点差ってけっこう危ない点差なんだよなあと思っていたら。 中盤でボールを拾ったヒロが、左サイドを駆け上がってきた怜大くんの前の広いスペースに絶妙のパス。怜大くんはそのままスピードにのって左サイドをえぐり、ゴール前へクロス。そのクロスは誰にも合わずに反対側に抜けた・・と思いきや、ファーには洋平くんがいて、ゴールライン際から頭で中央へ折り返し、そこへ横野くんが正面からヘディングして、ボールはゴールに突き刺さりました。 すごーい、強いんじゃない?うちのユースくんたち。 後半32分ころ、横野くんに代わって小川くんイン。横野くん、お疲れ。 小川くんは右サイドに入り、明生くんがトップ下に移って、ヒロとヨングンの2トップになりました。 後半37分ころ、怜大くんが交錯して倒れ込み、起きあがれなくなります。いったんピッチ外に出て、選手交代かな。福田くんが入りそうです。 ところがボールがなかなか切れず交代を待っているうちに、怜大くんは立ち上がり、大丈夫そうな様子。ピッチに戻りたそうなそぶりも見えましたが予定どおり福田くんに交代。ベンチに引き上げる怜大くんは少し残念そう(笑)。 34古田 27玉岡 25佐藤 24小川 13大西 15大己 14福田 20熊澤 22鎌部 12山川 21平加 3点リードしているし心配はないと思いながらも、ついつい時計を見上げてしまうサポーター。(←私) 後半41分、ヒロに代わってイットくんイン。イットくんは右サイドに入り、洋平くんとヨングンの2トップ。めまぐるしく位置が変わるね。 27玉岡 13大西 24 小川 25佐藤 19伊東 15大己 14福田 20熊澤 22鎌部 12山川 21平加 終盤は浦和東の選手も「1点とるぞ!」と前がかりになって攻めてきましたけれど、安定感ある試合運びでピンチらしいピンチも作られないままロスタイムの3分も経過し、そのまま3-0で試合終了になりました。 後半終盤の試合中のひとこま
試合が終了した瞬間、喜びを爆発させるというわけでもなくわりと淡々と握手していたユースくんたち。 でも表彰を待つ間はにこにこ顔でやっぱり嬉しそうです。 優勝チームの表彰。代表者3名は前に出てくださいと言われ、優勝カップと記念盾、ボールを受け取りました。 表彰式が終わったあとに「ボール10個はあとで送ります」と言っている声が聞こえたので、いただいたボールは10個かもしれません。 「優勝チームに副賞の目録が授与されます」とアナウンスがありましたが、中身は不明。 準優勝チームの表彰です。 続いて、優秀選手の表彰です。 優秀選手は涼くんと浦和東の斉藤大幹くんの2名でした。 賞品の箱を受け取っています。 大会MVPは横野くんでした。 大会を通じて大活躍でしたものね。 表彰式のあと、みんなで記念撮影。 サポも存分に写真を撮らせてもらい、ブログに載せる許可までいただいちゃいました(笑)。 (嬉しい顔の記念写真はこちらにも。→前エントリ)
単なる関東遠征と思ってユースくんたちの姿を見るのを楽しみにしていた大会でしたが、思いがけず優勝という嬉しい場面まで見ることができて、とても幸せでした。 これを幸先のよいスタートにして、もうすぐ開幕のプリンスではがんばってね~。絶対に絶対に高円宮杯出場権を獲得してまたこっちに来てねと願いつつ、口元を緩ませたまま西が丘を後にしました。 その後は送別会だったので酔わない程度で帰って試合レポを書くつもりだったのですが・・。遅くなってごめんなさい。 イギョラ杯でのここまでの戦いぶりを振り返るには 今年のユースの【まとめ】エントリからどうぞ →こちら
ぶらんか
Re:イギョラ杯決勝戦 vs浦和東高
2007-03-29 21:44
おお~私の横野君がアップグレードしている…! 冬の間、みんな懸命に練習していたのですね。 プリンスが待ちきれないっす(;´Д`) あきっくさん、速報メールとレポとありがとうでした。
ママチャリ
Re:イギョラ杯決勝戦 vs浦和東高
2007-03-29 23:46
昨日はお疲れ様でした。 優勝の瞬間、あの場所にいられて幸せでしたね。 写真やレポを楽しく見せて読ませていただきました。 ありがとうございます。 とっても一緒に見ていた人間とは思えないですね、すいません(>_<) これからも、プリンスに注目してできる限り応援に駆けつけたいと思います。
あきっく
Re:イギョラ杯決勝戦 vs浦和東高
2007-03-30 00:00
>ぶらんかさん 横野くんもねえ、涼くんもねえ、なんだかたくましくなっていたよ。 3年生になるとやっぱり違うのかしらねえ。 横野くん、背も少し伸びたような気がした・・・。 >ママチャリさん 今日も一日余韻に浸って過ごしてしまいましたw >とっても一緒に見ていた人間とは思えない ・・・私、かなり妄想入って一人違うものが見えていたのだとしたら、どうしよ(爆)
sure_kusa
Re:イギョラ杯決勝戦 vs浦和東高
2007-03-30 07:40
はじめまして。 優勝って、素晴らしいですね。 もっと、皆んなでハジケてもいいような・・。 自分は、酒量を多くしました(笑) すれすれ草のエントリー「イギョラ杯」に、引用させて頂きました。 よろしくお願いいたします。m(__)m
あきっく
Re:イギョラ杯決勝戦 vs浦和東高
2007-03-30 08:50
>sure kusaさん ようこそいらっしゃいませ。 「優勝」という響きはいいですよね~。 とりあげていただいて、ありがとうございました。
プロフィール
札幌出身・東京在住(釧路に単身赴任していましたが2014/4月に東京に戻りました)のあきっくと申します。 生観戦デビューは1999年8月15日の大分戦@厚別。 夏休みに札幌に帰省したときでした。 以来「仕事のしわ寄せは平日に」をモットーに、週末にコンサを追いかけるための生活をしています。 2001年夏にJ村でユース(特に石郷くん)を見てユースに傾倒。 いわゆるユースヲタなんだろうと自覚するこのごろ。 詳しい自己紹介と私宛のメールアドレスは「ごあいさつ」のカテゴリから、シーズンごとのトップチーム関連、ユースチーム関連別の主なエントリの目次は「まとめ・目次」のカテゴリから、エントリーナンバー順の全エントリーリストは「全エントリーリスト」のカテゴリからどうぞ。 2010/02/07からツイッターを始めてみました。 ユーザー名は akikconsa です。ユースの試合を見に行ったときは気が向けばつぶやいているかもしれません。 コンサU-18選手の背番号一覧表を作りました(2015/4月版)。ユース観戦のお供に、こちらからご自由にお持ちください。 →http://www.evernote.com/l/APefpdtBmUJCBo1gGdT_yWpEMjGm6cvq_oQ/
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