2006年09月21日
怒濤の3連続更新の最後は、3連休最終日に熊谷で見た高円宮杯(U-18)のグループリーグです。 お目当てはコンサに入る可能性が高いと報じられているルーテル学院高のキャプテン岡本くんと、同じ会場で続けて行われる札幌第一高校の試合です。 コンサユースが出場できなかった大会ですから、高円宮杯のことを見たり考えたりするたびに今でも胸の奥がチクチク痛むのですけれど・・・。大会パンフのところどころに背景として去年の決勝戦の写真があしらわれているのも嬉しいような泣きたいような気分になります。 ところでその大会パンフ。今年の表紙はこんなです。 これはパンフと一緒にもらった大会日程チラシですが、パンフも大会ポスターも同じデザイン。 ほら、こんな感じで。 ・・・・うーむ。。。
一昨年の彩の国さいたま国体のために作られたというスタジアムはとてもりっぱ。この日は小雨交じりのお天気でしたが、メインスタンドの屋根の下に座ったら全然濡れずに済みました。 開放されているのはメインスタンドだけのよう。 無人のバックスタンド下には大会幕が張られています。 メインスタンドの柵にはずらりとルーテル学院のフラッグがくくりつけられています。 この色とエンブレムの感じで、第一印象が「神戸みたい」でした。 選手が入場します。小豆色の方がルーテル学院です。キャプテンの岡本くんは10番をつけて先頭を歩いていました。
両チームの記念撮影。 対戦相手(白いユニ)は銀河学院高校。広島県福山市の高校だそうです。1998年の女子校から共学になり、サッカー部もそのときにできたとか。
ルーテルは中盤ボックス型の4-4-2。岡本くんは左側のボランチでした。 11 9 7 6 10 8 3 2 5 4 1 前半2分、ドリブルでゴール前に持ち込んだ岡本くんがシュートを放ちます。それが両チーム通じてのこの試合のファーストシュートでした。 私の少し前にはルーテル選手のママたち(多分)が集まっていて、手にタンバリンや鳴子を持ち、拍手の代わりにシャラシャラシャラ~と華やかな音を立てていました。 対する銀河学院は、控え選手と思われる応援団。みんなでプラスチックのメガホンを口に当て、歌っています。メガホンをとおしてちょっとくぐもったボワーンという声でコールをしています。 前半7分、センタリングを銀河11番がゴール前中央で頭で合わせて、まず銀河が先制します。 見た感じ、ルーテルのサッカーはなんかユースっぽかった。 というのも変ですけど、力ずくでがむしゃらに進んでいくのではなく、ひとりひとりがいい位置取りになるよう調整して動きながらパスを回していくサッカーというか・・。ルーテルの選手がボールをもったとき、寄ってくる銀河学院の選手をなるべく引きつけておいてからフリーになっている味方にパスを出すようにしていたのが印象的でした。 ルーテルのママたちは詰められているのを見て「来てる!」「簡単に!」と焦るようでしたけど。(後で監督のコメントを読むと、相手のプレスが早くて思うようにできなかったと言っていました。ということはあえて引きつけてからボールを出してたというわけでもなかったのかな。) 岡本くんは、前半10分ころラインの裏に抜ける鋭いパスを出してチャンスを作ったり、13分には顔は別の方向へ向けながらのノールックパスを出したり、おもしろいプレーを見せてくれました。 前半28分、銀河学院が追加点。これで0-2。 ルーテルの最終ラインの裏にボールが出て、そこには銀河学院の選手がひとりオフサイドの位置にいたのですけど、その選手はボールに関与せず、横から別の選手が走り出てきてその選手がゴールしました。お母さんたちは「オフサイドじゃないの?!」と不満そうでした。 前半34分には、ルーテルの3番園田くんがおもしろいリズムのドリブルで銀河学院選手をかわして抜けだし、シュートを打ちましたが宇宙開発。でもこの園田くん、視野が広く、サイドチェンジを兼ねたフィードが味方にぴたりと合うなどいい選手だなと思いました。 前半44分に銀河がさらに追加点。0-3。 銀河学院が繰り出す鋭いカウンターに、ルーテルの選手が追いつけなくなってきているなあ・・と思った矢先の失点でした。
後半、ルーテルは7番栗山くんに代えて13番藤村くんを入れ、3-5-2の布陣にします。岡本くんはトップ下。 9 11 10 3 6 5 8 4 2 13 1 フォーメーションを変えた効果がどのように出たのか、素人の私にはよく分かりませんでした。 前半と同様、ボールを持っている時間帯はルーテルの方が長いかなとは思うんだけど、パスは回すもののなかなか決定機まではもっていけない展開が後半も続きます。 後半14分ころ、6番副島くんの右からのグラウンダーのクロスに、抜け出した岡本くんがシュートを打ちますが、銀河学院GKが手の先でなんとか触ってゴールさせません。 支配しているようでいてぴりっとしない展開に疲れがきたのか、後半30分ころには傍目にもルーテルの走りに力強さがなくなってきたように感じます。 ちょうどそのころ、ピッチの外(メインスタンドの両脇下)では、第2試合に出場する高知高校・札幌第一高校のメンバーがアップを始めました。みんなで号令をかけながらアップしているのですが、その声の大きいこと。ピッチでプレイしている選手が目立たなくなるほど、両脇でアップする選手たちに目がいってしまいます。 ルーテルのフラッグと一体化していますけど、アップしているのは高知高校の選手です。 偶然同じ色ですね。 後半35分、ルーテルはいっぺんに2人を交代。 0-3のスコアからなんとか挽回をねらいます。 そんな状況で一矢報いたのが岡本くん。 後半40分、ゴール前の攻防からこぼれたボールが岡本くんの前に転がり、それを拾って20メートルくらいの距離から打ったミドルシュートがネットに突き刺さりました。ルーテルが1点返して1-3。 勢いづいてさらに追加点を奪いたいルーテルでしたが、逆にロスタイムにGKが飛び出したところを交わされ、無人のゴールにシュートを流し込まれて、結局1-4で試合終了となりました。 (各試合の公式記録が高円宮杯公式サイトにアップされていますので、出場メンバーなど詳しいことはそちらをごらんになってください。また、試合経過については追っかけタイ!さんのところにきちんとしたレポがありました。)
続いて第2試合は、札幌第一高校vs高知高校。 青いユニが第一で、小豆色の方が高知高校です。 この試合は、第1試合とは打って変わって、ザ・高校サッカーという匂いのゴツゴツしたサッカーでした。高校選手権で見るサッカーの雰囲気です。 ピッチの上では、個々の選手が相手選手に競り勝つ、こぼれ球を拾う、走って先にボールに追いつく、という局面局面での勝負が行われ、それに勝った方が優勢になる戦いが繰り返されています。 そしてスタンドでは、高知高校の控え選手が大太鼓小太鼓を使って大音量の応援を繰り広げます。 思い入れ深く応援しているチームなら手に汗握る展開だったと思うのですが、残念ながら私は「第一が勝つといいなあ。」くらいの気持ちだったので(やっぱりコンサユースとは思い入れが違うのよ。ごめんなさい。)、ぼんやりと見ているうちに時間がたって、スコアレスドローのまま試合が終わったのでした。終盤のロスタイムに入る直前ころ、第一にゴールのチャンスがあったのですけどね。あれが決まっていれば。惜しかった。 でも初戦でガンバユースに勝ったのは大きく、第一はグループ3位ながら、他グループの3位を抑えて決勝トーナメントに進出しましたね。 これはこれまでの北海道のチームの成績からすると、画期的なことだと思います。コンサも去年こそ好成績をあげましたけど、その前年までは虐殺続きでしたもの。 北海道のレベルがあがったのかなあと嬉しく思うと同時に、来年の出場枠をなるべく多く確保するためにも、第一にはぜひがんばって欲しいと思います。そして貴重な経験を北海道に持ち帰って糧にしてくださいね。
ところで、高円宮杯といえば、高円宮杯U-15に北海道代表として出場するチームを決める、高円宮杯(U-15)北海道大会が目下開催中です。 地区大会を勝ち抜いたチームが4グループに分かれて、先週グループリーグ戦が行われました。その結果、スプレッドイーグルFC、SSSジュニアユース、コンサ札幌U-15、帯広FCの4チームが今度の土曜日に行われる準決勝に進むことになりました。 準決勝、決勝の場所はいずれも雁来の札幌アミューズメントパークです。 9/23(土)準決勝 10:00 スプレッドイーグルvsSSSジュニアユース 12:30 コンサ札幌U-15vs帯広FC 9/24(日)決勝戦 11:00 キックオフ 優勝、準優勝の2チームが12月10日(日)~29日(金)に行われる予定の高円宮杯(U-15)全国大会に北海道代表として出場します。 私としてはコンサ札幌U-15に勝ち上がって欲しいのはもちろんですが、もう1チームがどこになるかもとても楽しみです。
追っかけタイ!
Re:高円宮杯での岡本くん
2006-09-22 15:00
こんにちは。 ヘボレポ紹介していただきありがとうございます。 コンサ入り内定しているルーテルの岡本君がお目当てだったのですね。 私も事前に知っていれば、もう少し注意深く見れたのになぁ、残念。 私ももちろん第一を応援していたのですが、3:7 くらいで 銀河vsルーテル戦がメインでした。 高校サッカー好きには、大注目の両チームです。 あきっくさんも指摘していますが、まだ試合が終わっていないのに大きな号令でアップを始めるというのは、すごーく失礼ですよね。 もう少しおしゃれにやって欲しいと思います。 今日のたかまどR16 第一 vs 広島Y サプライズが起きればいいなぁ。
あきっく
Re:高円宮杯での岡本くん
2006-09-23 01:00
>追っかけタイ!さま 岡本くんの件については、どこまで報道を信用してよいのか、心許ない気もするのですけどね。 仮契約が済んでいればタオルマフラー掲げて「待ってるよ~」くらい言えたのでしょうが、そういうわけにもいかず、ただじっと見つめてきました(笑)。 第一高校はずいぶん健闘したようですが、残念でしたね。 でもきっとたくさんいろんなことを感じたことでしょう。北海道の若い世代のサッカーに、たくさんの栄養を持ち帰ってくれることと思います。
プロフィール
札幌出身・東京在住(釧路に単身赴任していましたが2014/4月に東京に戻りました)のあきっくと申します。 生観戦デビューは1999年8月15日の大分戦@厚別。 夏休みに札幌に帰省したときでした。 以来「仕事のしわ寄せは平日に」をモットーに、週末にコンサを追いかけるための生活をしています。 2001年夏にJ村でユース(特に石郷くん)を見てユースに傾倒。 いわゆるユースヲタなんだろうと自覚するこのごろ。 詳しい自己紹介と私宛のメールアドレスは「ごあいさつ」のカテゴリから、シーズンごとのトップチーム関連、ユースチーム関連別の主なエントリの目次は「まとめ・目次」のカテゴリから、エントリーナンバー順の全エントリーリストは「全エントリーリスト」のカテゴリからどうぞ。 2010/02/07からツイッターを始めてみました。 ユーザー名は akikconsa です。ユースの試合を見に行ったときは気が向けばつぶやいているかもしれません。 コンサU-18選手の背番号一覧表を作りました(2015/4月版)。ユース観戦のお供に、こちらからご自由にお持ちください。 →http://www.evernote.com/l/APefpdtBmUJCBo1gGdT_yWpEMjGm6cvq_oQ/
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