2010年07月31日
2010/07/27(火)13:00 @Jヴィレッジadidasピッチ adidas CUP 2010 第34回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会 1次ラウンド第3日 グループA コンサU-18 0-0 浦和レッズユース (40分×2) 得点者:なし 試合公式記録は→こちら(PDF) コンサユースの試合日程・組合せについては→こちらのエントリをどうぞ。 今日もまた暑い日差しのなかJ村センターハウスに着いてみると、さすがに平日だけあってロビーの中は人が少なかったです。ロビーに置いてある椅子にも空きがあって、試合開始前まで涼しい屋内で少しゆっくりできそう。よかった。 玄関ホールの奥の吹き抜けの空間はガラス張りになっていて外のピッチが見渡せます。見えているのはadidas Pitch。今日コンサの試合のあるピッチです。 今は第1試合のマリノスユースvsセレッソユースが対戦中です。 ふと見ると、うちの選手たちが試合のようすを見ています。 これからアップを始めるところかな?
第1試合が終わりうちの選手たちがピッチに出てきたので、私たちもグラウンドへ移動しました。 これはピッチ横の道路を歩きながらゴール裏方向から眺めた様子。 左手に見えている建物がさっきまでいたセンターハウスです。 さっきはあの左手前のガラス張りのところから見ていたわけです。 adidas Pitchでの試合の観戦場所は、ベンチの対面になる看板の後ろあたりです。 ネットもなく、ピッチのすぐ脇の至近距離からプレーを見ることができます。ぜいたく至極な環境です。観客用ベンチはありませんけどね(笑)。 レッズユースの応援幕がたくさん張られています。 でもレッズのユースサポはダンマクやフラッグはたくさん飾るけれども声出し応援はしないで静かに見守るという方針なので、声の量で威圧されることはなさそうです。よかった。 コンササポは3人でしたが、でもちゃんとくまちゃんお手製のダンマクもあります。小さいけれど愛は詰まっていますからね。 試合開始前のコンサベンチのようす 監督が話をしています。 そして全員で円陣 選手入場 選手入場の続き まずは両チーム一列に整列します。 今日はコンサが赤黒ユニを着ています。 そしてレッズは全身白。これは珍しいですよね。 レッズは1stユニが赤いシャツ、白いパンツ、ストッキングは赤か黒か忘れた、で、2ndユニはシャツとストッキングが白くてパンツは黒だったはずです。黒いパンツだとコンサとかぶるから、特別にパンツだけ1st用の白いのを履くことになったのかなと思いました。 今日のスタメン 互いに握手して挨拶 ピッチに散らばる前にスタメンの写真を撮っていました。 正面から見たかったわあ。 レッズも撮影しています。 それが終わってからコイントス。 今日も修平がゲームキャプテンです。 前半開始時の円陣 レッズの円陣 コンサのキックオフで前半スタートです。 <前半のメンバー> 17鈴木貴大 11近藤勝成 14前貴之 7菅原康介 26深井一希 10荒野拓馬 24堀米悠斗 5奈良竜樹 2小山内貴哉 22山下泰明 1松原修平(C) (控え) GK30阿波加俊太、3中山和弥、6葛西大、8西田謙太、18榊翔太、25神田夢実、29下田康太 (交代) 後半13分 近藤勝成、鈴木貴大 → 榊翔太、下田康太 後半29分 菅原康介 → 神田夢実 後半38分 山下泰明 → 葛西大 (ビデオ係)工藤直人、大野景祐、永井晃輔 決勝トーナメントに進むためには、コンサは浦和に勝つのが必須条件ですが、勝ちさえすれば決勝トーナメントはほぼ決定です。対して浦和は、コンサに引き分け以上で決勝トーナメントが確定ですが、負けると(他の条件次第とはいえ)かなり絶望的な状況になります。 絶対に勝たなくてはならないコンサ vs 絶対に負けられない浦和 という様相の対戦となりました。 第2戦を落としてしまったことや連日の暑さでコンサの選手たちの心身両面でのコンディションが気になるところでしたが、どうやら試合にはうまく入れたようです。 立ち上がりからみんな積極的に声を出し、体の動きもよく、キビキビと気持ちよくゲームが始まりました。 前半5分までの間にわりと攻勢に出た感じで、前半5分のナリの左からのシュートもあまり決定的な形ではなく飛んだ先もバーの上とはいえ、まずは打っていこうとの景気づけになります。 コンサもレッズも互いに相手のチャンスを中盤から潰していこうとするため、ゴール前まで攻め入るチャンスは少ないのですが、中盤でしのぎを削る主導権争いは見応えがあり、時間があっという間に過ぎる感じでした。 前半9分、ターボが左からドリブルでフリーでゴールへ近づき、シュートを放ちましたが相手DFにあたって惜しくもサイドネットでした。 左CKになって貴之が蹴り入れたボールを奈良くんが頭で合わせましたがバー上に浮いてしまいました。 前半13分、コンサのペナルティエリアの左手前から浦和のFK。ゴールの外でした。 前半13分、修平のナイスセーブが立て続けに2回。ピンチっぽいシーンもあるにはありますけれど、みんな出足が早く、引き締まったよいプレスを見せています。それに互いに声がよく出ているのには正直びっくりです。GKの声だけじゃなくチーム全体で。 コンサの方が相手チームよりもよく声が出ていて、相手チームが静かに感じる試合なんて珍しいわと嬉しい驚きです。 前半15分、攻め込んできた相手選手に対して奈良くんがしっかりと対応し、相手につかまれても体勢を崩されない強さを発揮して、とうとうゴールキックにしました。ナイス! 前半15分、康介が右サイドから相手に粘り勝って突破し、右から回り込んでゴール前に強くて速いクロスをあげます。それに合わせて飛び込んだのが貴之。タイミングはばっちりでしたが、貴之の頭があと少しで届かず、惜しかったです。 (前半のサッカーっぽい写真。本文とは関係ありません。) センターハウスから見下ろせるadidas Pitchでの試合は、ビデオ撮りもベランダから。びっちり人が鈴なりですね。 (前半のサッカーっぽい写真。本文とは関係ありません。) 前半17分、一希が中盤で相手が足元に持っているボールをちょこちょこつついて動かし、上手く奪い取って右にいる康介に渡しました。康介は右サイドからゴール前へ、立ちふさがる相手を粘り強く避けたり突破したりしながら進んでいったところで、倒されて左タッチライン近くでFKを得ました。蹴るのは康介です。 康介はゴール前ファーサイドにいた奈良くんを狙ったと思うのですが、そのままゴールラインを割ってしまいました。 前半18分、相手DFの持っているボールへターボがダッシュして行き、あと少しで奪えそうなところでした。惜しい。ターボ速いわ。 中盤では拓馬のボール奪取も効いていました。足を伸ばしてするっと相手ボールを獲ってしまい、それを近くにいる一希や貴之に渡して味方の攻撃へつなげることができるのです。 前半20分、ナリが浦和ゴール前で倒され、正面からのFKを得ました。 相手の壁の足元を隠す記念写真型の位置取りです。 ボールのそばに立っているのは康介と貴之 前半21分、貴之が直接ゴールを狙って蹴りましたが、バーの上でした。 そして給水タイムに入ります。 前半23分、ターボから拓馬へボールを渡し、拓馬はワンタッチですかさず前のナリへパスを出すという縦のワンツーみたいな揺さぶりで、チャンスを狙いますがシュートにまでは持ち込めません。 前半24分、相手ボールをクリアしようとした奈良くんが珍しくヘディングを空振り?しましたが、ヤスがカバーしてノープロブレムです。(奈良くんは大怪我から復帰した後、時々あれ?と目測が狂ったような対応をすることがあってどっきりしたりしましたが、この試合ではすっかり元の怪我以前の奈良くんに戻った頼もしさを見せてくれていました。ドキッとしたのはこの1回だけでしたもの。ここからきっと本領発揮してくれるものと期待します。) 前半26分、ヤスが右サイドからドリブルで駆け上がっていき、いったん相手に奪われたボールを一希がうまく奪い返しました。そしてそれを康介につなげ、康介はドリブルで少し前進してから前へターボやナリや拓馬のいる前方へパスを出します。そこで突破させまいとする相手選手と、なんとかがんばって切り開こうとするコンサ選手の間でごりごり攻防が繰り広げられたんですよね。よく見えなかったけどコンサのファウルになったようで、イエローカードが出されました。私はこのとき拓馬に出たのかと思っていましたが、公式記録によるとカードを出されたのは貴之だったようです。 ま、どんまい。1次ラウンド3戦目だからここでカードもらっても次に持ち越さないから。気にしなくていいよ。 前半29分、貴哉くんをはじめ、みんなの声がよく聞こえます。味方へのコーチングも、みんなで集中して気持ちを高めるためにも、見ている方も盛り上がってきます。心なしか四方さんの指示の声もいつもより熱を帯びているような気がしました(笑)。 前半31分、一希の守備に改めて感心します。小柄できゃしゃな体つきに見えるのに、中盤でボールを持っている相手に寄せていって足元で細かくボールを動かして自分のボールにしてしまったり、それは難しくても近くにいる味方へ渡してそこから展開してもらったり、がとても効いています。春に広島遠征での試合でフィジカルの強い大学生相手でもうまく体をつかって対応してしまうのが印象的でしたが、それがさらに上手くなった気ががします。 前半31分、コンサは前へ前へ進んでいくのがよい感じです。決定的なチャンスにまでは作れていないんだけども。でもこれを繰り返していけばと期待が大きくなってきます。 前半32分、康介がドリブルで前進したと思ったら、ゴール左手前の少し距離のあるところからいきなりミドルシュート!意表を突いた素早いシュートでしたが、相手GKがすばらしい反応でパンチして防ぎました。そのこぼれを詰められれば押し込めたでしょうが、予想して詰めておけというのは酷だったかも。それくらいいきなりのシュートでした。 前半34分、右サイドをナリとターボが連携で攻め込み、クリアされたこぼれをヤスが拾って、と、いい感じです。 前半35分、貴哉くんが相手の背後から飛び出してパスをうまくインターセプト。それをダイレクトで前へ送ります。受けたのはナリだったか康介だったかよく覚えていないけど、このトラップも見事なものでした。さ、ここからチャンス!!と思ったところで、さっきの貴哉くんへのファウルで笛ですって。えー止めなくていいのに。 前半39分、ヤスが右前方でがんばり、浦和のファウルになり、ペナルティエリアの右側からFKになりました。でもこれはチャンスにはならず、前半41分、0-0で前半終了となりました。 あっというまの40分でした。 ハーフタイムのコンサベンチ。 選手同士でいろいろ話しているようです。 後半開始時の円陣を組むところ ハーフタイムでの選手交代はありませんでした。 円陣 浦和ボールで後半キックオフです。 <後半のメンバー> 17鈴木貴大 11近藤勝成 14前貴之 7菅原康介 26深井一希 10荒野拓馬 24堀米悠斗 5奈良竜樹 2小山内貴哉 22山下泰明 1松原修平(C) 後半のメンバーを確認し「後半メンバー交代なし」ってツイッターでつぶやいていたところ、後半0分に早くも修平が仕事をした(シュートを止めた)とのことです。見てなかったけれど。 後半2分、コンサの後ろからの長いフィードを高い位置に張っていたヤスが相手と競り合いながらうまく落とし、クリアさせて浦和ゴール横あたりからのスローインになります。でもここからうまくチャンスは作れませんでした。 後半4分、貴哉くんがナイスディフェンスで相手ボールをさらい、ピンチの芽を摘みました。 後半5分、ターボがゴールに背を向けてボールを受け、胸でナイストラップ。そのままヒールで前方にスルーパスを出そうとしたところを乗りかかられるように倒されてゴール正面でFKになりました。 後半5分、貴之の蹴ったボールはポストの左へ飛びました。でもさっきより枠に近づいています。次あたりには入る? 後半8分、浦和の10番礒部くんがドリブルでドリドリドリドリと右サイド寄りから中央へ向けて斜めに進んでいきます。コンサの選手たちはそれを止めることができず、なんとかシュートは打たせまいとコースを切るようにしてついていきます。礒部くんはゴール方向へ向けないままそのままドリドリドリドリと反対側のコーナーフラッグ付近まで追い込まれていって浦和のチャンスにはつながりませんでした。「巧いけど今のは持ちすぎだろー(笑)」とおかしくなりましたが、でもああいうチャレンジする強気な気持ちは良し。かな。 後半10分、ヤスがパスをトラップしようとしたところを相手に奪われてしまいした。取り返そうとヤスががんばりますが、浦和はスピーディーなパスをパン!パン!と2本通し、そのまま一気にシュートまで。うわーーー!!と声が出てしまいましたが、浦和のシュートはバーに当たり、そしてしゅるしゅるとポストにも当たって外へはね返りました。ふうぅぅ。命拾いです。これが一番のピンチでした。 後半11分、ゴールまでまだかなり遠い位置、30メートルくらいあるかな、の右寄りの位置でコンサのFKです。貴之が蹴り、それをファーでヤスがトラップして、そのまま左側をえぐってゴール前にクロスを上げます。ファーからナリが狙いましたがうまく合いませんでした。 後半12分、コンサの左CKになりました。蹴るのは貴之です。 ・・・の前に、コンサの選手交代があるようです。 後半13分、ナリとターボに代わって、しもっこと翔太が入ります。 2トップを丸ごと入れ替えです。フレッシュな2トップで運動量を加えて、なんとか点をとってくれということだろうと思いました。 そして後半13分、貴之がCKを蹴り、貴哉くんが飛び込んで、もう1度左CKになり、再び貴之が蹴りました。クリアされたボールが康介のところへ飛んで、康介はそのままボレーシュート!! 決まった!! と思いました。 でも浦和GKが素晴らしい反応でキャッチしてしまいました。 あれはあのGKの反応が凄かったです。康介惜しかったぁ~~。 これがコンサの一番の決定的なシーンでした。 後半14分、拓馬が前線にナイス飛び出し。送られてきたボールは少し長めでしたがなんとか足を伸ばして前のスペースへさらにボールを送ります。翔太が追いかけて、戻ってきた相手DFとボールを取り合いますが、ゴールキックになってしまいました。 後半14分、浦和の右からのクロスを修平が直接キャッチ。 後半15分、しもっこがペナルティエリアの左手前で掴まれて、コンサのFKになりました。貴之が蹴るようです。さっきから徐々に枠に近づいていっているので、ここらで決まるかな?と(根拠のない)期待をしたのですが、ゴールの右上へ高々と飛んでいってしまいました。 後半19分、しもっこが倒され、コンサのFK。康介が蹴りますが、決まりません。 後半20分、給水タイムになりました。後半もあと半分です。なんとかゴールを奪いたい。 後半21分、試合再開。拓馬がペナルティエリア右横で掴まれて、コンサのFKになりました。康介が蹴ります。康介はゴールの右上隅を狙ったようでしが、浦和GKにキャッチされてしまいました。 コンサのFKが増えてきています。でもコンササポの目から見ても「あら今のが相手のファウル?」「いいの?」と思ってしまうようなのもけっこうあって、浦和サポはストレスが溜まったかもしれません。 後半23分、修平のゴールキックを拓馬が受けてしもっこへパス。しもっこは足元でドリっと抜けようとして相手DFを振り切ってシュートしましたが、枠を外してしまいました。 後半25分あたり、さっきから割と攻めてるなあ、なんとか1点欲しいなあと思いながらピッチを見つめつつ奈良くんや翔太の体幹の強さに感心したりもします。 とすると、後半26分、よく分からなかったけれど交錯、接触したプレーがファウルということだったのか、相手の5番くんにイエローカードが出されました。あら?そんなカード出るようなプレーあったかしら?と思ったけど、それより相手の5番はさっきも判定に異議を言ったかなんかで(公式記録によると遅延行為ということでした。コンサのFKになったときにボールを動かしたということかなと思います。)カードを出されてたじゃない。ということは2枚目だわよ。 果たして主審は続けて5番くんにレッドカードを出し、5番くんは退場になってしまいました。 相手が10人になって、これは基本的にはコンサに有利なはず。 でも・・・。と、コンササポ的な嫌なジンクスが頭に浮かびます。相手が10人になったときってかえってうまくいかなくなったりするよね。特に今日は浦和は引き分けでよいわけだから、かえってやることがはっきりしちゃうかもね。 そんな思いが脳裏をよぎりますが、いやいやこの暑い中の連戦で相手が一人少ないなんて有利なはずでしょう!と自分に言い聞かせます。 (サッカーっぽい写真。本文とは関係ありません。一希がうまく奪っちゃうところです。) 後半28分、康介に代わって夢実が入りました。 心なしか拓馬が前目に出て、トップ下みたいな感じになっています。 18榊翔太 29下田康太 14前貴之 10荒野拓馬 25神田夢実 26深井一希 24堀米悠斗 5奈良竜樹 2小山内貴哉 22山下泰明 1松原修平 残り10分強、なんとかコンサは数的有利を活かしてゴールを奪いたい。 でも浦和もがっちりと固めてきたのか、コンサはあまり厚みがある攻撃ができません。気持ちが焦るのかボールを早く前へ運ぼうとロングボールが多くなります。 後半37分、ヤスに代わって大くんが入りました。 大くんがそのまま右SBに入るのかな?それとも左SBに入ってゴメスがどこかへずれるのかな?と思って目で追うのですが、なかなか選手の配置が目に入りません。あれ?どうなってるんだろう?? 後半38分、ゴール前左側からのFKに対してファーでヘディングで押し込もうとしたけど、ゴメスと奈良くんが重なるような感じになってうまく当たりませんでした。残念。 後半39分、浦和が選手2人をいっぺんに交代します。時間を使っているのか?とじりじりします。 さっきからどうして一希があんな最終ラインのところにいるんだろう??と不思議だったのが、ようやく理由が分かりました。奈良くんが前に出て「奈良大作戦」をやっていたのです。 前目の選手たちはぐるぐる動き回って入れ替わっているので本来どのポジションなのかはっきりしませんが、こんな感じ? 5奈良竜樹 29下田康太 18榊翔太 10荒野拓馬 24堀米悠斗 25神田夢実 6葛西大 14前貴之 26深井一希 2小山内貴哉 1松原修平 大くんだって貴哉くんだって上がり気味なので、守備はほとんど貴之と一希の2人だけという事態になっています。この時間になると浦和がほとんど攻めて来ないだろう、どうせ引き分けでも負けでも同じなのだからなんとかゴールを奪いに行こう、ということなのだろうと思いました。 強い奈良くんとしもっこが前線でボールを落とし、それを誰か彼かが拾ってとにかくゴールに迫ろうという感じです。 ロスタイムが何分と表示されたか見逃してしまいましたが、後半43分、一希が放ったミドルシュートはバーの上。 そして後半44分、試合終了の笛が鳴りました。 ゴールを奪えぬまま、0-0で引き分けとなりました。 10人で守りきって決勝トーナメント進出を決め、喜ぶ浦和の選手たち。 コンサはがっくり・・・です。 号泣するゴメスを抱え起こして整列に向かいます。 翔太は水を飲んでから向かうようです。 お疲れさまでした。 握手して挨拶 サポは3人しかいなかったのに、しかも応援コールとかできなかったのに、挨拶を終えると選手たちがこちらへ向かってきてくれました。 監督やコーチも一緒です。 勝てなかったのは残念だったけれど、でも今日の試合はとても熱くて素敵だったよ、次の試合は期待しているよ、ということを口々に叫びました。 悔しい思いが溢れるでしょうが、今回の苦い経験を糧にして次はもっと強くなってと思いながら背中を見送りました。
ここからは素人の感想で汗顔の至りなのですが、あのときこんな風に思ったっけなあという自分用メモとして書き残しておきます。 今回のクラセンは3日間とも暑い中での試合でした。年によって暑かったり、今日は涼しくて楽だわという日が混じったりまちまちですが、こんなに暑い日が続いたのはここ数年で久しぶりと思います。 その中でコンサユースの選手たちに「後半がくっと運動量が落ちる」ということがなかったのは特筆すべきことだと思いました。 以前は、慣れない暑さの中でやるのだから仕方がないと思わず慰めてしまいたくなるほど、後半途中からぴったりと足が止まって無言になるということもしばしばありました。それを今年のチームは克服しているということですよね。この先涼しい中での試合になっても、運動量の維持は「自分たちのサッカー」をやりきるために必須でしょうし、プロ選手を目指す選手個人としても身につけておくべき力でしょう。それができつつあるのを再確認できたのは私にとっても嬉しいことでした。(←見ているだけの人は楽。) 反面、攻撃の面でも、守備の面でも、チームとしてのもろさがまだけっこうあるなあとも思って。逆に言えばそれだけ伸びしろがあるということでしょうけど。 例えばコンサの最終ラインは、攻撃にも積極的に関わっていける頼もしい(?)選手たちですけど、どうかすると間をするりと抜かれたりすることもあって。「自分たちでボールを持って相手に渡さないでいることが一番の守備」という様相でもありました。個の力で守るだけじゃなく、あのあたりの守備の連携を高めていくことが今後強いチームと対戦するときへ向けての課題でしょうね。(うわ、偉そう。) 攻撃面では「中盤でボールをつないで逆サイドにも展開したり、ピッチを広く使って縦横無尽にボールを動かしていく」というシーンがあまり多くないのが物足りなく感じました(←ぜいたく過ぎ?)。後ろから長めのボールをトップにあて、それを拾って前を向いていく形か、片側のサイドをドリブルやワンツーで突破していって中にクロスを入れるという形に偏っている気がして、例えば去年の高円宮杯(U-15)の札幌U-15のときに見られたような「三角形のパスをぐるぐる回す厚みのあるめくるめく波状攻撃」があまりありませんでした。今日の浦和戦だって、特に後半は攻撃のバリエーションが少ないからかえって決定的チャンスを作れなかったように感じました。スタッツ上は後半もそこそこシュートを打てているようですが、これは貴之や康介がFKを直接狙ったものが含まれているんじゃないかしら。ボランチのあたりでボールを奪取するところまではいいんだけど、そこからのパスがうまくつながらない日はうまくいかないよなあ、このあたりのパスの成功率を安定的に上げていけるといいんだけどなあと思います。まとめて言うと拓馬もっとがんばれ、貴之もっとがんばれ。になるか(笑)。一希だって上級生にどんどん食い込んでいっちゃっていいんだから思いっきりがんばれ。 中盤の素敵さについて言うなら、夢実もがんばれ。だわねえ。 夢実は相変わらず変態で、見ていて個人技で楽しいプレーはするんだけど、それがチームの中で欠かせない威力になっているかといえばそうでもないような。去年U-15のチームでは、夢実が絡む攻撃の頼もしさは間違いなくチームを引っ張る力でしたけど、U-18ではなかなかそうもいかないのかな。フィジカルの違いなのかチーム内での責任の違いなのか、1年生に言うのは酷な話かもしれないですけど。でもこれから秋に向けて夢実がめきめきと力をつけてくれたらこんなに楽しそうなことはないだろうと、それこそ夢想するのです。 思えば前線の選手もタイプの違った選手がいろいろいて、サイドの選手もそれぞれ違う持ち味を持っていて、DFのことはよく分からないからどういう組み合わせとか役割分担とか何とも言えないけれど頼もしいなあと思う部分がたくさんあって、それに今まで思ってもいなかったような輝きを見せてくれる選手も出てきたりして、ほんとにユースの観戦は楽しいです。勝っても、負けても。勝った方が楽しいのは確かですけど。 今回のグループリーグの結果は、初日に14-0と大勝した影響が少なからずあったかもしれないと思いました。いっそあんなに大勝しなければ、とか、もしかして対戦の順序が違ったらまた違ったかしら?とかタラレバなことを考えたりもしました。 でもグループをまたいでの順位も重要なファクターになるこの大会において、得失点差を14も稼ぐことができるチームが同グループにいることは他チームに比べて圧倒的に有利なことは間違いないのです。その有利さを活かせなかったということはいろんな意味でチームに地力が足りないということだよな・・と思います。まあでも良い経験をしました。サポも(笑)。反省しました。 選手たちはこの次は知事杯と高円宮杯に向けて準備を重ねていくのかな。 なかなか出場機会を得られない選手も市民大会2連覇という目標もあるかな。 暑い中たいへんでしょうけど、練習がんばってくださいね。怪我をしている選手もリハビリがんばって。 みんなの元気なプレーを見れるのをまた楽しみにしています。
【おまけ】 センターハウスのロビーに代表のユニフォームが飾ってありました。 西さんというのがここのシェフの名前かな。 ここの料理長は日本代表チームに帯同して南アフリカへも行ったとのことですので。 みんなのサインが入っています。 待てよ、15番ということは・・・。 やっぱり今ちゃんのユニでした。 「おまえ出なかったんだからユニ余ってるはずだろ」って言われたのかな。と言ったのは私じゃありませんからね(笑)。 よく見ると、エンブレムとのところに日付と対戦相手が書いてあります。 カメルーン戦用のユニだったのですね。 今ちゃん、直前に怪我さえしなければ・・・(涙)。 これは休息日もいわきに滞在して水族館へ行ったくまちゃんのおみやげ。(これ自体は駅の売店で買ったものだそうですがw) めひかりはいわきの「市の魚」だそうです。 道理であのお寿司屋さんでもメヒカリが特にお薦めだったわけだわ。 やなぎかれいもいわき特産なのかな。 中はお魚の形をしたかまぼこです。 美味しかったです。 JR東日本の各売店・駅コンビニでは、ただいまサッポロクラシックを絶賛取り扱い中。 さっそく買い込みます。 帰りの電車の中で自棄酒風味ですがそれでもやっぱり美味しいわあ。
tnfaki
Re:【クラセンU-18】1次ラウンド第3日 浦和レッズユース戦@J村adidasピッチ
2010-07-30 16:55
新幹線移動? ここまででも凄い量ですね。 そうです思い出しました、広島ですよ、あきっくさんがホントに凄い人だと思ったのは。 その時も確か休暇取ったんじゃなかったでしょうか。 それで毎日のようなレポート見ましたも。そこからですね、ユースにちょっぴり関心持ち始めたのは。 浦和サポの声出し応援はしないは一つのマナーでしょうか。 勉強になります。 また、よろしくお願いします。
あきっく
Re:【クラセンU-18】1次ラウンド第3日 浦和レッズユース戦@J村adidasピッチ
2010-07-30 17:12
>tnfakiさん 飛行機も考えたのですが本数の多い新幹線にしました。 帰りも気分次第で好きなときに乗れるように。 車中で書き終えるつもりだったのですが、拓馬の2種登録を知ってひとしきり中断したので、途中になってしまいました(笑)。 広島行きも含めて「まったく好き者だよなあ」と自分でも思いますが、それでユースに興味を持ってくださった方がいたとは望外の喜びです。しかも実際に試合に足を運んでくださるんですものね。嬉しいです。 ユースの応援方針はマナーというよりそれぞれのチームカラーみたいなものでしょうか。 コンサは「ユースの試合でも大人げなく(笑)応援する」チームの草分けみたいなものですし、他のチームでも太鼓つきでガンガン応援するところが多いです。 中にはサポに混じって控え選手も一緒に声出し応援をするチームもありますよ(笑)。
プロフィール
札幌出身・東京在住(釧路に単身赴任していましたが2014/4月に東京に戻りました)のあきっくと申します。 生観戦デビューは1999年8月15日の大分戦@厚別。 夏休みに札幌に帰省したときでした。 以来「仕事のしわ寄せは平日に」をモットーに、週末にコンサを追いかけるための生活をしています。 2001年夏にJ村でユース(特に石郷くん)を見てユースに傾倒。 いわゆるユースヲタなんだろうと自覚するこのごろ。 詳しい自己紹介と私宛のメールアドレスは「ごあいさつ」のカテゴリから、シーズンごとのトップチーム関連、ユースチーム関連別の主なエントリの目次は「まとめ・目次」のカテゴリから、エントリーナンバー順の全エントリーリストは「全エントリーリスト」のカテゴリからどうぞ。 2010/02/07からツイッターを始めてみました。 ユーザー名は akikconsa です。ユースの試合を見に行ったときは気が向けばつぶやいているかもしれません。 コンサU-18選手の背番号一覧表を作りました(2015/4月版)。ユース観戦のお供に、こちらからご自由にお持ちください。 →http://www.evernote.com/l/APefpdtBmUJCBo1gGdT_yWpEMjGm6cvq_oQ/
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