2021年02月28日
大勝で順調な船出を飾ったコンサは、そのお祝い気分も早吹き飛ばし、中3日の過密日程で、ルヴァン杯GS(グループステージ)リーグ戦第1節を、昨年の過酷シーズンを抜け出し「2位」昇格した、福岡対戦となります。
福岡は、「5年周期昇格」とのジンクス年に、J2最少失点の「堅守」を武器に、目標達成を果たし、チームスタイル「堅守・速攻」戦略により、「J1残留」のシーズン目標を狙うもの。
しかし、チームの選手構成が、有望・能力ある選手をレンタルで集めるため、チーム中心・中軸選手の<一斉レンタルバック(復帰)>となり、新戦力獲得で穴の補填を試み一定成果はあるも、期待し頼みの「オランダリーグ選手」も新規入国制限で、目処が立たず、チーム選手保有戦力は、低下状態で、シーズン開幕を迎えた困難な状況となりました。今回のコロナ禍の影響として、新規外国籍選手の獲得困難・入国懸念等から、外国選手よりも、国内選手の移籍獲得が主体となり、その結果は、レンタル選手を、想定より早く復帰させ、チーム戦力を構成・確保する、との戦略により、レンタルバックが来年より多数となった、との事情も大きいものでした。多数「レンタル選手多数保有戦略の破綻」で、チーム経営・管理陣の問題が大きいですが、現実、現場はその状況下でシーズン運営しか無く、<最善を尽くす>との破れかぶれスタンスは、扱い次第では、とばっちりを受け兼ねず、要注意です。
では、そんな対戦相手チームの点検・確認、次戦の展望と、コンサの対策・対応を点検・確認してみましょう。
1.対戦チーム「福岡」現況
昨シーズン、異例過酷日程の中、昇格争いに勝ち抜いた「福岡」は、
順位1位徳島 25勝9分8敗 得点67 失点33 得失差34
2位福岡 25勝9分8敗 得点51 失点29 得失差22
1位昇格・徳島と完全同数値戦績で「得失差」により順位が分かれた接戦でした。しかし、福岡の「得点はJ2リーグ10位」「失点同1位」で、失点防止=守備主導の「堅守・速攻」スタイルを徹底したものです。
その「守備力主導」「攻撃はその分低下し最少得点勝ち<1-0・ウノゼロ>」スタイルは、J2レベルでは成立しても、J1レベルで「自慢の守備力とJ2でも下位レベルの貧弱攻撃力」で通用するか、甚だ困難、との内容でした。所が、選手保有戦略の貧弱性が露呈し、J2最少失点を誇る守備選手・中核選手が、レンタルバック(復帰)により大量流失し、「守備の要と微弱攻撃の中心」選手を喪失し、代替として、新規獲得を図るも、戦力ダウン必至の「最低状態」と悪化したもので、「最有力降格圏チーム」評価は致し方ないものです。<弱体化した守備による「守備的姿勢の受けスタイル」で、攻撃力は前線外国籍2選手の個別能力のみ注意と限定的・弱体攻撃>という事です。
具体的には、
昨シーズンからのフォーメーション「4-4-2・自陣低く布陣した堅守、最前線への放り込みとサイド突破の速攻」の典型的な基本型戦術ですが、
その選手は、(フォーメーション図で記載)~選手名と試合起用数~
RB遠野33 Rファンマ27
<Bメンデス>
石津21 RB増山24
(RB菊池10) <クルークス未入国>
前25 RB松本泰19
(鈴木淳13)
(重廣17)
輪湖27 RB上島39 グローリ27 サロモンソン36
<志知> <R奈良>
(グティエレス5)
セランテス36
<R永石>
下線選手が、RBレンタルバック・放出で流失し、<>が代替加入選手です。
FWBメンデス、LSB志知は有力選手ですが、RSHのオランダエールディビジ・プレーヤー・クルークスは入国制限で合流見通し立たず「穴状態」、更に、ボランチ・DF・GKにも「穴」が在り、バックアップメンバー不足も加わった状態です。試合起用の中心となった選手が「Rレンタル選手」とした場合の「不安定さと維持の困難」は当然の結果で、戦略の誤り、と言われてしまうものです。
攻撃は、
➀自陣でのブロック守備によるボール奪回から、「中盤」を飛ばす、「前線ターゲット(2020はファンマ・今シーズンは、ファンマ・メンデスのWターゲット)へのロングフィード=放り込み、それによる相手陣深くでの二次ボール回収からのカウンター」と
➁「RSBサロモンソンの推進・突破力によるサイド突破~アーリークロスで、前線Wターゲット=ファンマとメンデスの空中戦力・シュート力」の個別能力攻撃、更に、同様理由の
➂セットプレー攻撃、
と限定・特定されたもので、適正対応方法・手段で、封止されます。
➀には、マンマークハイプレスで「ロングフィード阻止」、ターゲットを事前想定ポジションでのタイトマーキングで「パスレスポンス阻止」
➁は、コンサ・LSH強力選手起用で対抗し、常時攻撃突破仕掛けで、自陣・守備位置に押し込み、「前進・突破」自体を封止。(攻撃で、相手攻撃を封じる)
➂へは、自陣近くでのファウルを減少し「セットプレー機会減少」と、Wターゲットの完全マーキングで封止。
詰まりは、積極攻撃で、攻撃型守備と攻勢で、押し込み続ける「本来スタイル」が正解対応となり、コンサには何の負荷も無い対応・対策で充分という事です。
福岡守備陣は、第1節・名古屋戦では、
➀ハイプレス戦術は全く無く、センターラインを越えた「自陣M'3rd下限ライン辺り」にブロック守備を布陣し、スペースを埋めた「受動型守備」で、コンサビルドアップはフリーで、多彩攻撃・攻勢の長時間展開が想定されます。
➁ゴール前のDF陣は、「速いパス回し」への対抗力が無く、ほぼ「ウォッチャーだらけ」となります。サイドチェンジ、スピード一杯の連続パス、ドリブル突破への対抗守備力は低いもので、コンサ・コンビネーションは全開濃厚です。
選手起用は、「未だ全然、連携・組織プレー」に未到達のため、<大至急>「基本プレー安定化」が必要な状態です。しかし、ホーム連戦とは言え「中2日」でのコンサ戦となり、本日実戦により「フィジカルコンディション・急低下」で、「試合起用困難選手」は除外されますが、それ以外は、本日起用選手・連戦スタメン起用と想定します。但し「5名交代枠」を試合早くに使用し、「ハーフタイム交代」等タイミングで、本日スタメンチームとは、別チームへ転換するものの「チーム力・戦力は交代で低下」との想定が濃厚です。
2.コンサ 対策・戦術・試合展開・メンバー予想
コンサの「対福岡有効策」は、「通常スタイル貫徹」という事でしたが、
ミシャの常時コメント「コンサは、相手により戦い方を変化させるチームでは無く、より強く攻撃型スタイルを追求する事である」との通り、
戦術は、前試合・リーグ第1節試合内容の追求・徹底となります。
「マンマーキングプレッシング、マンマーク型ハイプレス、プラス、局面毎に、コンサ式ミシャ戦術で、スピードと両立したワイド(サイド)と中央コンビネーション突破で、多数決定機・シュート、多数得点獲得、更に、派生セットプレー」で、攻撃型守備、それと連動・一体化した攻撃で、「より多くの得点獲得=大量得点獲得・大勝」を狙います。
試合展開は、試合開始直後から、「コンサ攻勢」が継続し、相手ボールも即時奪回で、試合全体を完全支配を狙います。
試合開始~10分 コンサ攻勢で先制点獲得
45分 更に追加点獲得
後半開始~60分 更に攻勢で追加点獲得
選手交代で活性化
~90分 更に攻勢で追加点獲得 <4-0完勝>想定です。
メンバー予想は、昨日熊本移動を済ませ、本日は、リカバリーコンディショニングと、次戦・ルヴァン杯第1節への対策トレーニングを実施ですね。
中2日しかありませんが、「次戦用待機組」と「昨日限定起用選手」が、次戦候補でしょう。
次戦用待機組・・・ジェイ・中島・青木・岡村・柳・小次郎・中野・中村・大谷・阿波加(・育成2選手)
昨日限定起用・・・小野・高嶺・深井・ドド・菅
長時間起用・・駒井・ルーカス・小柏 の17選手です。
スタメン
中島
ドド 中野
菅 高嶺 深井 青木
中村 岡村 柳
小次郎
サブ 大谷
ジェイ・小野 ~交代可能
駒井・ルーカス・小柏 ~極力限定起用
宮澤 ~5名交代外用起用無し
矢張り、荒野とガブリエル・檀崎の合流が望まれますね。
<大勝のコンサらしい勝利>での連勝を勝ち取ります!!
2021年02月28日
コンサが、J1リーグへの激しい衝撃を叩きつけた「大量得点・圧倒的攻撃力を証明した劇勝」で、新シーズンの幕開けを、鮮やかに果たしました。
事前予想では「3-0完勝」で、
スタメン予想も、
ロペス
チャナ 金子
ルーカス 青木
高嶺 宮澤
福森 ミンテ 田中
菅野
との予想を、更に上回る内容で、ジャンプアップ。
「金子⇔小柏・青木⇔金子・高嶺⇔駒井」と3選手が外れ「72点(8/11)」でしたが、
この布陣からは、
<高運動力と経験値⇒連携値=チームプレー安定値>を中心とし「ビルドアツプ・コンビネーション・マンマーキング」の安定化に、
「ミシャの高い期待」を表明した「小柏シャドーと両サイドの突破力」での<スピード攻撃突破>が、攻守の中心との戦略が見えて来ます。
本日の[MVP]は、1位~2得点とサイド突破の金子、2位~ハイプレスと突破とラストパスの小柏、3位~マンマーク外れカバー役の宮澤、4位~駒井・ロペス・チャナ・ルーカス・福森・田中・菅野、11位~失点のクリアミスのミンテとのランキングで、【MVP金子第1号】でした。
今後のシーズンをスタートする【出発点試合(プレー)内容】が、しっかりと、好結果で達成されました!
では、そんな試合のポイント点検を開始しましょう。
1.試合概要~速報試合スタッツより
先ず、恒例の通り、<数字は噓を付かない>の言葉で、試合数値=スタッツ(Jリーグ速報リリース値)の推移からポイントを確認します。
前後半の2分割で、試合時間ごとの推移を数値より確認します。
コンサ 横浜FC
項目 前半 後半 前半 後半
(基礎)
支配率 54%➝54% 46% 46%
走行距離58km➝59km 58km 58km
スプリント数91回↘ 83回 94回 72回
同速度 29km➝29km/h 27km/h
(攻撃)
シュート数 15本↘ 8本 3本 1本
同枠内数 8本↘ 3本 2本 0本
枠内率 53%↘ 37% 66% 0%
得点 4点↘ 1点 0点 0点
決定率 26%↘ 12% 0% 0%
(個別)
パス数 253↗ 334本 180 231本
成功率 81%➝81% 73% 74%
AT内数 42本↗ 81本 28本 19本
同成功率78%↘ 76% 57% 58%
※ポイント
➀シュート=決定機数23本は、➀節他チーム20本鹿島・18広島・15川崎・10横浜FMと鳥栖となり、リーグ圧倒。
➁枠内率53%・決定率26%・4得点の前半は、パーフェクト数値で、リーグ随一レベル。
➂パス数・成功率はギリギリ合格レベル。しかし、ATサード内(攻撃)パス数・成功率は、高数値で、相手陣内攻撃でコンビネーション抜群を証明。
➀➁➂により、「大量4得点」と試合趨勢を決定的とし、コンサ攻撃力・戦術プレーの優秀さを証明。
❹前半は絶好調でしたが、後半攻撃数値軒並み低下。運動量増加・支配率維持で、パス数、特にATサード内パス急増化は、縦へのスビードを活かした「シンプル・短手数パス」ではなく、パス回数増加の多数回手数パスで、攻撃スピードダウンの遅行となり、シュート=決定機数減少と変化してしまったもので、選手交代により、チームベクトルが変化したもので、課題点となった。
非交代・試合続行選手のフィジカル低下、交代選手プレーによる変化の両原因によるもの。
・個別選手ーコンサ選手
項目 シュート数(枠内・得点) ~枠内率・決定率
前半 ・後半
7本ロペス 5(3・1)・2(1) ~57%・14%
4 金子 3(2・2)・1(0) ~50%・50
3 小柏 2(1) ・1(0) ~33%・0%
ルーカス1(1) ・2(0) ~33%・0%
チャナ 1(0) ・2(1・1)~33%・33%
2 田中 1(0) ・1(0) ~ 0%・0%
1 駒井 1(1・1)・0 ~100%・100%
ATサード内パス(数・成功率)
前半 後半
21本小柏 9本・77% 12本・85%
19 ルーカス2 ・50 17 ・63
17 金子 9 ・77 8 ・64
16 チャナ 8 ・62 8 ・75
14 駒井 5 ・60 9 ・85
福森 2 ・100 12 ・71
10 田中 4 ・75 6 ・80
7 ロペス 2 ・100 5 ・85
3 宮澤 1 ・100 2 ・100
2 菅 2 ・50
因みに、スプリント・最高速度は、1位小柏34.4km/hで、2位ロペス31.3km/h、3位チャナ31.1km/hと、一段別次元のスピードスターで、対戦横浜FCの1位松尾34.3km/hを抑え、試合最高速度選手でした。
※個別選手ポイント
➀キープレーヤーは、ATサード内(攻撃)パス、スプリントスピードで断トツ数値を叩き出した「小柏」だった事を証明。
又、狙い通り、コンサ前線選手が躍動し「攻撃での主役」となり、<スピードと、高い連携・コンビ―ネーションの両方を両立>した攻撃で、「高い決定機構築力」を持つ選手組み合わせだった事も証明。
➁但し、その小柏の弱点・欠点が「シュート決定力」でした。しかし、ロペス・金子を筆頭に、小柏も含め、コンサシュート精度・決定力は、リーグ随一で、圧倒する高精度でした。「シュートの積極姿勢」徹底と「シュート精度・枠内率改善」は大きな成果で、念願の課題に明るい光が差した試合でした。
ただ、少し割り引いて見なければならないのは「横浜FCのチャージの甘さ」で、コンサの自在プレーの原因が、横浜FCの甘い守備、タイトチャージ皆無も大きく、これが「最強球際・守備の川崎」ならば、こんなに簡単にはいかなかったもの、という事も大切なポイントです。➁節名古屋・➂節広島対戦でも、同様パフォーマンスとなれば、掛け値なしの「強力チーム力」が証明されます。「それら対戦待ち」で結論、という事です。
2.課題点
大勝により、課題点が縮小した様ですが、次の点がありました。
➀「マンマークプレッシング」強度
特に、前線選手(ロペス・チャナ・小柏)の、マッチアップ・ポジションが「相手選手と2m」の距離で、「パス受け」タイミングにスプリント・チャージが、度々間に合っていませんでした。詰まり「かなり、タイミングが弛めのハイプレス」で、「完璧にパス交換阻止・保持ボール奪取」とはなっていません。意図的に、その「相手選手との距離間」としたのか、ポジショニング
が甘く・弛いためなのか、疑問点ですが、「完全マンマークハイプレス」には、未だまだ未到達です。
➁前半・フルパフォーマンスで「成功」に拘わらず、<後半・パフォーマンス低下>特に、スプリンス数減少・相手ゴールへ手数を増加した攻撃は、大きな課題点となりました。
そり原因が、前記の通り、フィジカル低下なのか、交代選手によるレベル低下なのかが問題です。
一つが、交代時期・タイミングが、後半25分・1名、後半37分・3名で、
、それより前のタイミング、例えば、後半開始10分頃や、後半25分の飲水T明けに、「3名交代」が適正で、「パフォーマンス低下」を防げたものと推測します。
➂選手個々パフォーマンス
スタメン選手は、前記の通り、失点起因のミンテ・ミスプレー以外は、ほぼ合格点以上の活躍で、高評価です。
問題は、交代選手で、ドドのパフォーマンス不調和感は目立ちました。その他の小野・高嶺・菅は、予想通りで合格点評価。
一点、ミンテに「岡村」なら、失点回避だったかどうか、また、金子を交代し「青木」投入なら後半活性化も、強く想定される所です。
次戦・ルヴァン杯➀節で、選手起用が注目で、「Bチーム」のターンオーバー戦略を採るかどうか、はたまた、本試合起用選手をより強化する方針とするか、が焦点です。
課題点とともに、注目です。
2021年02月25日
いよいよ、今シーズン開幕・第1節横浜FC戦のコンサ予想日が参りました。
異例で、過酷な昨シーズンを乗り越え、新たな幕開け・新シーズンに「成長と飛躍」を懸けます。
ギリギリでチーム合流し、直接指揮・監督を可能としたミシャは、
早速、全選手・チーム・サポーターに向け、高らかに
<今シーズンサッカーと目標>
・求めるサッカー
「より見ている人を面白く、サポーターを愉しませるサッカー」を追求する。
それが、
「常に攻撃的な戦い方の中、相手より多く得点し、勝利する事を目指して戦う」サッカーである。
・今シーズンのサッカー
3年間積み上げた来たものを継続していく。アグレッシブに前からプレッシャーをかけてボール奪取。速いテンポで、コンビネーションを活かした魅力的なサッカーをして行く。事前想定では、キャンプ期間中に「新たな要素」を追加の予定だったが、ケガで合流が遅れ出来なかった。シーズンの中で、少しずつ取り入れていきたい。チームがどう変化していくかは、皆さんが判断し楽しみにしていて下さい。
・目標
「ACLへの出場権」を獲得する事はひとつ。
<当面の取り組み>
不在中、指導・コーチ陣・選手が、高いレベルで準備し、残す課題は、
・新加入選手の把握
・ここ2練習試合(川崎・金澤ー非公開を漏らしてしまいましたね)で課題の「ビルドアツプ修正」で、開幕まで短時間で出来る事は限定されるが、思い描くチームの姿に仕上げる。
と、積極果敢に、愉しそうに、又選手とは、互いに、「大好きオーラ」一杯始動開始ですね。
このコメントの中の不明部分を推測すると、
「新たな要素」
~➀<オールコートプレッシング>の徹底・完成
作動時間拡大・戦術OnOffスイッチ確立・マーキング外れ時のスライドとカバーリング・ポジショニング確立スピードアップ
➁ポジショナルプレーの徹底・完成
「斜めパス」で「縦パス=スピードアップ」攻撃
が想定され、➀は確実に、➁はサッカーの流れとしての観点です。
「シーズンの中で変化」
~➀シーズン途中「五輪中断期間」に、「ミニキャンプ」で本格取り組み
➁中断明けには、「カブリエル・檀崎」の2選手+
「新たな要素~<オールコートプレッシング完成>」の強力戦力化
という所です。
「当面取り組み」
~直近2TM課題「ビルドアップ修正」は、
➀ポジショニング遅滞➁パスミス(甘く自己本位の相手選手プレー予想により、安易なパスミス)ですね。どちらも「選手の集中力・真剣度の緩み」のメンタル要因が大半で、「ミシャ雷・叱り」必至部分で、
試合直前での「本来姿勢・プレー復活・構築」とする所でしょう。
という事で、諸々の解決のため、「試合週」にも拘らず、昨日・本日と2日連続の「2部練習」で、午前・午後の毎日2TG☓2日は、かなりハードですが、コンサ選手の「心身」に、<ミシャの真髄>注入で、一気に、ヒートアップ状態です。
では、課題検討に。
1.コンサ 戦術・試合展開予想
コンサ戦術は、「マンマークハイプレス型コンサ式ミシャ戦術」です。
➀マンマークハイプレス戦術~
相手ビルドアップ・パス交換を封止し、高い位置=相手ゴール前で「ボール奪取」し、ショートカウンターから得点獲得の「守備・攻撃一体戦術」・・高いボール奪取成功率=多数回決定機構築=多数得点機会獲得となり、「相手ボール保持」を<時間・保有率>で奪い、結果として、<守備時間帯縮小=失点減少><ゲームコントロール獲得>との戦術。
➁コンサ式ミシャ戦術~
スタートシステム「3-4-2-1」から、攻守局面毎に「システム可変」し、相手守備マーキングのズレービルドアップ成功率アップーコンビネーションパスとワイド(サイド)攻撃で相手陣突破の戦術。
攻撃から「ボールロスト=守備へ切り替え(トランジット)」からは、「即時ポジショニング・マンマークプレス」戦術スタートと、攻撃⇔守備連動・一体の戦術。「コンサ式」は、コンサビルドアップ(GK・DFラインより開始)で、相手「ハイプレス」の局面で、「コンサ前線タ―ゲートへのロングフィード」ー「ポストからのショートカウンター」開始との「ハイプレス対策・最速カウンター」戦術です。「ミシャ戦術」の「ビルドアツプ」の補強・代替戦術で、どちらも、相手対策を躱し、成功率アップを図る戦術です。
より具体的には、想定される「横浜FC」フォーメーションに対する「マンマーキング=マッチアップ」想定は、
(六反)
ロペス
(マギーニヨ) (田代) (高橋) (袴田)
ルーカス チャナティップ ロペス 青木
(瀬古) (手塚)
高嶺 金子
(松浦) (松尾)
福森 宮澤
(クレーペ) (渡邉)
ミンテ 田中
菅野
※ワントップ(ロペス)は、通常CB(高橋)を、GKボール保持なら、GKへマーキング。
※マーキングは、ボール保持者では「チャージ・アタック」、それ以外には「パスコース」ポジションで「パスターゲット化潰し」
試合展開は、
横浜FC「ショートパス連続」のパスサッカー・ビルドアップ、「個々の1対1勝負」の積み重ね・連続サッカーに対し、
コンサ・マンマークプレスで「横浜FCパスのバスカット」「ボールホルダーへのハイプレス」で、多数回「ボール奪取」が成功します。
ハイプレスでは、ショートカウンターから「決定機多数獲得」、また、自陣より「ビルドアップ」も「ハイスピード・ワイドとコンビネーション突破」で、「決定機多数」となり「確実なシュート決定力」、更に、リーグ随一のセットプレーが加算し、「複数得点獲得」と「コンサ試合コントロール」、が実現の試合展開が濃厚です。
「シュート決定力」の改善・解決が、試合の成否・結果に直結する最大ポイントで、多彩なシューター必至でも、「無精度シュート・形式的シュート」を排除し、「確実・ゴールに運ぶような、冷静シュート」を期待します。
想定試合経過は、
試合開始~ 直後から、コンサマンマークハイプレス~コンサ攻勢
10分 以内、第1か2シュート先制
21分 コンサ攻勢継続 追加点獲得
飲水T
45分 ややペースダウンし均衡状態で、前半終了
「 2ー0 」
後半開始~ 直後のコンサマンマークハイプレス~コンサ攻勢
追加点獲得
67分飲水T 選手交代2~3枚替えで、活性化
追加点獲得
65分 選手交代 活性化
90分 相手に主導権渡さずに完勝でタイムアップ
「 4ー0 」完勝 を想定します。
では、本日、最予想困難の「試合起用メンバー予想」です。
ミシャも、大苦難・苦悩・・ですね。
前回ブログの通り、今シーズンは、昨シーズンの再現「超過密日程」のため、「ターンオーバー制」採用・実践必須です。
詰まり、<Wチーム・2トップチーム編成>となります。
実際は、「起用チーム」のバックアッパーに「別チームメンバー」起用で、相当、ダブり、混入必至ですので、「完全型」ではなく、
「混合型ターンオーバー制」です。
しかし、Aチーム・Bチームの2チームメンバー固定は、相当数実戦試合で「連携・適合性」を確認し、当初の実戦テストで、両チームテストが必要です。
そのため、第1節・ルヴァン杯1節・第2節の3試合は「メンバーテスト」試合となりそうです。詰まり、キレイに二分されるのではなく「連続起用」や「飛び起用」等と多様な、選手試合起用となります。
そんな第1節=Aチームメンバー候補は、
(スタメン)=〔Aチーム〕候補
ロペス
チャナ 金子
ルーカス 青木
高嶺 宮澤
福森 ミンテ 田中
菅野
〔Bチーム〕候補 ・・⇒(第1節サブ)
CF ジェイ・中島・小柏 ⇒ ジェイ・小柏
ST ドド 駒井 ⇒ ドド
MF 菅 小野 深井 中野 ⇒ 菅・小野
DF 中村 岡村 柳 ⇒ 岡村
GK 大谷・小次郎・阿波加 ⇒ 大谷
中島・駒井・深井・中野・中村・柳・小次郎は、「涙を呑んで」次戦
豊富な選手層ですね。
Bチーム候補は、現在14名で、
Wチーム・ターンオーバー制が本格化した時は、
Bチームスタメン11名にあぶれた「3名」に、
育成・U18から、4選手加えると現在「7名」が、第3チーム・Cチーム体制で、荒野復活・ガブリエル・檀崎が、加わると「10名」体制となり、トレーニングでの対戦相手・チームとなります。育成・U18から、更に1名追加で、Cチーム11名で完成し、コンサ3チーム体制まで成長します。
来シーズン、今シーズン目標達成し、ACL参戦となった場合の選手保有必須体制の骨格も、同時に完成します。
次戦・シーズン開幕戦は、「大量得点・完勝」での幕開けにより、今シーズン・過酷日程乗り切りの必須戦略~「開幕スタートダッシュ」の開始です。
2021年02月22日
さぁ〜、今シーズン開幕まで5日間となり、コンサチームは、シーズン定例週間スケジュールがスタートです。
本ブログも、シーズン定例スタイルのスタートです。
次戦対戦展望の前に、「シーズン定例日程」について確認が必要ですね。
通常シーズンの「定例日程」=標準「週間日程」は、
曜日 項目 内容
土曜 試合 試合起用外選手は実戦トレーニング(TN)
日曜 リカバリー 短時間
月曜 選手オフ
戦術会議MT 戦術コーチより、前週に準備した
次戦相手ポイント・対策確認・協議
火曜 朝ミーティングMT 次戦対戦チーム内容理解・把握
フィジカルTN フィジカルアップ拡大
戦術TN 戦術課題改善TN
水曜 朝MT 対戦攻撃対策
フィジカルTN フィジカルコンディショニング
戦術-攻撃TN 対策落とし込み・徹底・習得
木曜 朝MT 対戦守備対策
フィジカルTN フィジカルアップ
戦術-守備TN 短時間
戦術-総合TN 試合形式で攻守TN
起用選手選定 候補を入れ替えながらテストし決定
金曜 対策トレーニング(セツトプレー等)・起用選手最終選定
Away午後移動
との日程が、標準的な週間・定例日程です。
しかし、昨年同様、今シーズンも、「中3・2日」対戦連続の「超過密日程」で、この標準形は不可能、となりますね。
しかし、この週間・定例日程は、「実戦で激しくフィジカル消耗」の後「筋肉疲労回復のリカバリー時間」を踏まえた「リカバリー必須日程」です。
詰まり、「激しい実戦試合での筋肉疲労」とは「筋肉損傷」状態であり、そこから「筋肉再生必要期間3日間」で、「損傷し、減少した筋肉(量)」が回復し、「元々の筋肉量=フィジカル」に戻る、との「生理現象」を大前提とするものです。
この「リカバリー期間」を、例えば「中3日」で実戦試合とすると、「損傷した筋肉量が減少した状態」での実戦試合となり、<当然の結果>として、「実戦で、通常以上に損傷量が増加した筋肉状態」・「試合途中で、プレー実施可能な筋肉量以下で、パフォーマンス急落・筋肉破綻(故障)」と、激しくフィジカル急落や故障発生となってしまいます。・・本質は、<大変危険なトライ>です。
但し、「選手個々の<必要リカバリー期間>」には、大きな【差】があります。選手個々のフィジカル能力には、「筋肉リカバリースピードの速さ」も大きな要素で、「3日間」より短い「2日」や、逆に「4・5日」もあるものです。そんな「短期間のリカバリー選手」は、中2、中3に耐えられる選手もありますが、チームとしては【連続起用回避の起用法】が考慮されます。
それが【ターンオーバー制】で、【元々、Wチーム・2つのチームを編成し、必要に応じて、フィジカルコンディションを保ったまま、2チームを選択起用】という訳です。
今シーズンは、結論は、【ターンオーバー制】併用の選手起用しか無い、という事ですね。・・・直近、ノノ社長も、ミシャにその旨アドバイス、とのコメントでした。
そのため、上記の「定例日程」は<修正型>が濃厚です。
「想定例」は、
Aチーム Bチーム
土曜 試合Aチーム 朝MT
フィジカルアップTN
戦術課題TN
日曜 リカバリー 朝MT攻撃対策
フィジカルTN
戦術-攻撃TN
月曜 選手オフ 朝MT守備対策
戦術会議MT フィジカルTN
戦術-総合TN
起用選手確認
火曜 朝ミーティングMT 対策TN
フィジカルアップTN 起用最終選定
戦術課題TN Away午後移動
水曜 朝MT攻撃対策 試合Bチーム
フィジカルTN
戦術-攻撃TN
木曜 朝MT守備対策 リカバリー
フィジカルTN
戦術-守備TN
戦術-総合TN
起用選手確認
金曜 対策トレーニング 選手オフ
起用最終選定 次戦戦術会議
Away午後移動
と推定されます。
今週は、水曜試合は無く、Bチームは「今週水曜」からスタートで、それまでは、チーム全体トレーニングと合体です。
今日「ミシャ合流」後「緊急全体ミーティング」があったでしょうか。
きっと、「挨拶・声掛け」に熱が入って・・ミーティングみたいな?
上記日程でも、Aチームには、移動日が無く、1~2日、Bチームは、5~6日「戦術特訓」が可能です。<ミシャの真髄>注入で、大きく前進も可能です。
では、対戦相手「横浜FC」現況の確認・点検です。
1.チーム現況
J2から下平監督の3年目。昨シーズン昇格での15位フィニッシュ・残留圏は合格点で自信を持ったもの。特に「精度を上げたポゼッションサッカー」は、今シーズン継続で、さらに精度を上げていくもの。しかし、「90分を通しての戦い・パフォーマンス」は、➀後半低下の「脆さ」、➁「相手攻勢時間帯」に「緊張・強度低下の弱点」、➂セットプレー失点と課題は山積。
今シーズン選手保有構築は、
昨シーズン中軸の若手有望選手FW一美・斉藤光毅・DF小林流失、更に、中心選手MF佐藤・レアンドロドミンゲス・中山、FW瀬沼・皆川・草野と攻撃陣一掃の流失でしたが、補強した経験値選手FW渡辺千真・伊藤翔・小川慶次朗のストライカー、MF高橋秀人とネームバリュー高い名選手たち、J2得点力FWクレーベ・スピードスターのジャーメイン良を獲得し、その穴を埋め、戦力上昇。
2.今シーズン展望
システム[4-4-2]をベースに[4-2-3-1]併用で、新加入の高経験値選手も、適応能力あり、「高経験値ベテラン選手に若手選手が加わる、バランスが良い選手起用」となります。
今シーズン目標は、4チームが自動降格となる厳しいシーズンだけに、まずは「リーグ残留」狙い。しかし、「過密日程」により、「ベテラン選手のパフォーマンス低下・起用停滞」事態では、チームに深刻な不振期到来が濃厚。
選手保有の層の薄さ・弱さにより、総合戦力評価は、「Dランク」評価です。
起用スタメン選手想定は、
[4-4-2]で記載すると、
渡邉千真 クレーベ ・・伊藤翔・ジャーメイン・三浦
松尾 松浦 ・・小川慶次朗・杉本・斉藤
手塚 瀬古 ・・中村俊輔・高橋
袴田 高橋秀人 田代 マギーニョ・・武田・ヨンアピン・岩武
六 反 ・・南・市川
結構な「名前」が揃い、超ベテラン+若手で、編成されますね。
以上 対戦チーム「横浜FC」展望でした。
2021年02月21日
本日、新シリーズ<ミシャの頭脳>をスタート致します。
本シリーズは、
現在リーグ最高水準・ランク監督・ミシャの「現在考慮内容」を、
<ミシャの頭の中=ミシャの頭脳>として推測・考慮を試む、
との大胆・挑戦企画です。
段階・日程ごと、シーズン進行ごと、又、試合ごと、更に、試合内の局面ごとに、<ミシャの状況把握と認識~その対策・改善策~その実行方法>で、「最高水準・ランクの頭脳が回転します。その回転内容を、僅かとなろうとも、推測・推慮し、解明してみよう、との企画です。
少しでも、ミシャの頭脳に近づければ「大成功」ですね。
では、その第1トライ・挑戦を始めましょう。
テーマは、「キャンプ合流タイミングのミシャ頭脳」??!です。
1.ミシャの頭脳~現時点<把握現状・課題・評価認識>
前ブログで検討の通り、キャンプ目標・内容は、当初の第1・2Qまでは順調に進展してきたが、第3・4Qで、上昇ベクトル・上昇推移は鈍化し、現時点での課題は、
・最大成否ポイントは【プレス強度(球際強度〜タイミングスピード・強さ・実施度)】
・第2課題「マンマークハイプレス」成功の先にある、<ハイプレスからのボール奪取後>の【連携ミスパスによるチャンス構築の停止】課題
・【ボールロストによる被カウンターリスク】と【シュート決定力不足】は、改善未了不足の重大課題で
具体的改善内容は、
①マンマークプレッシング強度〜より速く、より強く、より毎回、
②マンマークハイプレスからの連携ミス排除
③被カウンター対策・守備力上昇
④シュート決定力大幅上昇
⑤マンマークハイプレス強度を維持出来るフィジカル強度、となりました。
この5点、どれも、一長一短に改善出来る様な簡単な課題では有りませんが、「プレスアップと連携アップ、シュート決定力」に集中取り組み必要。
しかし、シーズン日程を検討すると、
コンサ現在戦力を上回ると想定されるチームとの対戦日程を計算に入れた「今後の課題改善計画」により、「直ちに全課題改善」ではなく、<現実的な・取り組み優先順を決定し、その確実な実現となる「日程」で改善>でも可能の今後日程だという事も明らかです。
具体的には、
➀節2/27 横浜FC戦 現行戦力で可 ~あと5日間
L➀3/3 福岡 戦 Bチーム中心で可~ 9日間
➁節3/6 名古屋 戦 ➀➁➄改善必要 ~ 12日間
➂節3/10 広島 戦 ➀➁➃➄改善必要~ 15日間
最強チーム川崎 戦 全事項改善必要 ~なんと83日間の期間があります。強敵・難敵「名古屋」戦にも、「12日間」有るという事です。
課題改善も、対戦日程と絡めると、必須改善課題が推移するもの、という事です。
更に、ここまでの練習試合・TM結果は、J1チーム全体では、「4位」戦績(通算勝ち点換算値)となり、「キャンプ対戦上の<戦力推移>は、リーグ上位レベル」との証明で、現在の「相対的な戦力ランキングは、リーグ上位」という事です。
しかし、この証明値は、飽くまでも「キャンプの成否」で、チーム<本来=潜在的戦力>とは大きく乖離し、現時点以降、各チームの戦力向上で、現時点ランキングは激変するものです。
詰まりは、
「TM戦績」評価は、<現時点戦力>の証明であり、今後の「各チームの伸びしろの大きさ」により、<戦力向上の勢いや到達レベル戦力拡大となる>という事です。
例えば、<最強戦力想定の川崎は、最高レベル到達まで、「戦力上昇し続ける」>、
一方、<弱小戦力想定チームは、直ぐ、想定レベル到達となり、そこで「戦力上昇停止」>となり、
最終地点「戦力到達レベル」は、大差・比較外レベル差にまで、拡がってしまい、現実の厳しさは、その「戦力差」に従って、「戦績・順位」決定に推移・確定してしまう、という事です。
しかし、【現時点=開幕時戦力】で、コンサはリーグ上位である、という点は証明されていて、上記の「課題改善・計画的・期間を掛けた取り組み」が通用し、許される根拠となります。
要は、【コンサも、ひたすらに、課題改善を通じ、戦力上昇継続チームと成り、最終到達戦力は、リーグ上位到達を図る】、とのシーズン戦略・方針となります。
ここまでの内容は、コンサにとって、概ねプラス部分・内容ですが、ミシャの認識も同様と想定されます、
しかし、<決定的・重大内容>で、「ミシャの否定的・強烈指摘・指導が想定される課題」が発生しています。
それは、【全取り組み姿勢の甘さ・緩み】です。
言い換えると【甘い 戦術理解とプレー、トレーニング内容、ここまでの姿勢】で、選手だけで無く、指導コーチ陣も含め全員への【強烈な不満・不十分さの指摘】です。
最初に記載した「現時点改善課題」、
【プレス強度(球際強度〜タイミングスピード・強さ・実施度)】
【ハイプレスからのボール奪取後の<連携ミスパス>】
【ボールロストによる被カウンターリスク】と【シュート決定力不足】
の発生最大原因が、
<厳しい取り組みの欠如>の意識固着で、リーグ随一の「激烈キャンプ」の「ミシャスタイル」の喪失は、指導・コーチ陣の「甘い意識・認識」が真因です。そして、そんな「甘いトレーニング」が発露されたのが、「戦術落とし込み期間」の第2・3Q、「戦術ブラッシュアップ期間」の第3・4Qで、
キャンプ・トレーニング内容で「試合形式多用」し、「フィジカル強度とその中での戦術徹底の心身鍛錬」の「最強度トレーニング」とのミシャスタイルが崩され、「試合形式トレーニング時間」激減による「トレーニングレベルの緩み・弱体化」は、指摘していたものでした。
2.現状からの打開・改善
今シーズン・キャンプで、「身体が動かなくなるまで<追い込んだ>姿」は一度もありませんでしたね。
ミシャのキャンプスタイルの根本は、
➀とことん、厳しく・最適な効果トレーニングを徹底の「リーグ最強トレーニング」の実施と、その完遂による「選手の完遂意識獲得と自信獲得、戦術徹底・最強フィジカル獲得」達成
➁そのため「徹底した<試合形式=実戦レベル>トレーニング」多投・多用~毎日、午前ミニゲーム・午後全体ゲームで、A・Bチームで、ポジション競争を掛けた「真剣勝負」の中で、フィジカルと戦術確立を図る、
➂全選手が、「全公開・全共通意識」でキャンプ実施、です。
根幹で、大きく欠除し、「基本戦術・コンサ式ミシャ戦術・ゾーン型ハイプレス戦術・マンマーク型ハイプレス戦術・ゼロトップ型」のどれも、完全実践レベルに到達せず、「甘いプレー」が所々現出し、<ミス・リスク>で、攻撃強度低下、守備強度低下となり、まるで「戦力上昇停止・頭打ち」の様です。
ミシャは、本日で「入国待期期間満了」となり、明日午前便で、熊本移動、午後「コンサオフ日」に、チーム・キャンプ地入り「チーム合流」ですが、
到着後早々に「選手オフ停止」し、全選手・指導コーチ招集・「2時間ミーテイング」実施し、<強烈・怒りの鉄拳気味ミーティング>となる様、とノノコメントでした。
特に、「戦術上で誤理解・誤認識」に陥りつつある「マンマーク戦術弱体化」理解・実践プレー化、は大問題で、<ミシャ・最大の強烈指摘点>必至と想定します。
「マンマーク型ハイプレス戦術」とその大前提<オールコートプレッシング>は、今シーズンを突破する最大戦術、との設定(の筈)ですが、
その理解と運用実施・プレー化で「弱体化」のバイアス・動きが強く作動してしまっています。
それは、
「マンマーク型ハイプレスとオールコートプレッシング」は、ピッチ内「全選手が、相手マーキング対象選手と連動、可能ならば<より近く・相手行動を制約する>ポジショニングが絶対条件」で、フィジカルが強い選手だけでなく、低下する選手も漏れなくフルマーキングを、フルコート=全ピッチで実践する戦術です。
しかし、「フィジカルの低い選手と意識=責任の薄い選手」には、フィジカルダウンで物理的に「スピード・タイミング、何よりも、頻度で付き切れない=マークを外す」局面となり、たちまち、「連動プレー停止・ミスプレー・マークの穴」発生し、マーキング失敗連鎖で、攻撃停止や大リスク・失点局面となるものです。
その対策で、<消極策>としての「妥協策」が、
「マンマーク型ハイプレス作動を限定し、そのオン・オフの「戦術転換」で、<付き切れない局面=マーキング弱体局面>とならない様に、フィジカルコントロールをする」との【マンマーク型ハイプレス限定型】対策です。
しかし、この対策で「最も重要なポイント」は
【マンマークハイプレスの<オン・オフの判断・決定基準>】です。
この基準で、「正理解・認識・プレー」と「誤理解・認識・プレー」が二分・成否が分かれるのですね。
<オン・オフの判断・決定基準>での
●誤った理解・認識とは、
➀「フィジカル低下との認識」選手発生を基準をするのは、
自チーム都合による「戦術転換」ですが、相手チームからは「コンサプレス強度低下・コンサチーム後退=絶好の相手チーム攻勢期到来」と、大攻勢が襲来。「フィジカル低下」で「マーキング不能」となれば<選手交代以外の正解策>は有りません。大攻勢の中、ひたすら耐え・カウンター狙いで「フィジカル低下選手が回復は絶対ありません」ね。逆に、「撃たれ続けて、更にポロポロ」状態に悪化しかありません。
➁「コンサが得点」局面の基準も、
➀同様、コンサの「攻撃的守備と攻撃攻勢」の転換として、全く同一展開に悪化し、これも「誤基準」ですが、試合展開の中では、<大人の戦略・試合巧者>としてよく評価・推薦まで受けるものですが、今シーズンの「リーグ最強川崎」の根幹方針が、「常時得点獲得」=得点しても、追加点獲得姿勢は絶対に弛めない、ですね。この川崎も、WクラスBIGチームの根幹戦略も「更に得点獲得!」は、共通戦略で、「攻撃姿勢弱体化こそが、相手に攻勢チャンスを与える元凶で、強者のおごりこそが、付け入りを許す真因」という事です。
<大人の戦略>と言う考え方こそが、問題思考、という事です。
★コンサに発生した大問題が、この➀の「フィジカル低下認識」を<ピッチ内選手が判断し、勝手にオン・オフする>という点です。
まるで、「ピッチ内で、選手がセルフコントロールし、<マンマークのオン・オフを行う>」を推奨、実施する、との事態は、結果として、【マンマークハイプレスの時間帯・頻度・強度の減少=弱体化】を招いている、と言う点です。 指導・コーチ陣、選手の「誤理解・認識・プレー化」は現実化しているように見えますね。
〇正しい理解・認識は、
➀「フィジカル低下選手」も、絶対に「マーキングの弛緩・緩み」は排除し、「フルプレー」を維持し続ける【意識・認識・プレー化】を図る。
そのために、とことんまで「フィジカル能力を拡大」し、そもそもの「フィジカル低下自体の改善」するトレーニングを、指導・コーチ陣が主導するものですが、現状、その取り組みは、甚だ不完全・不徹底という事で、指導・コーチ陣も含む問題点となります。
➁唯一、可能な<オン・オフ基準>が、自陣からのビルドアツプと攻撃切り替え局面です。元々「マンマーキング」は、<相手ボール保持への対抗・攻撃的守備>で、
「相手ボール奪取・回収」
⇔
「プレッシング」と「フルマーキング(でパスコース封鎖・交換不能)」により「ボール奪取」
との間時間・局面でのみ作動・プレーする戦術で、
・全選手の「マンマーキング」可能ポジショニング<スプリント>
・該当選手(ビルドアップ時なら前線選手で「ハイプレス」・ミドルエリア等では、中盤やDF選手の「プレス」となります。常に「前線選手ではありませんね」)が、相手ボールホルダーへ「チャージ」アタック<スプリント+チャージ>
・相手パス交換を封じ、高確率で「ボール奪取」
・その瞬間「攻撃へ切り替え(トランジット)」し、ハイプレスの相手ゴール付近からのショートカウンターでは、一気に「大チャンス機・決定機」、それ以外は、ビルドアップ等の攻撃局面に移行します。
実際の「マンマークハイプレス作動時間」は、「該当選手チャージと他のポジショニング・パス封止、ボール奪取」で、成功する多くが「1分以内」です。逆に、それ以上「マンマークプレス」が続くのは、該当選手の「ボールホルダーアタック」の停滞が原因で、それは「該当選手の躊躇い(ためらい)・闘志不足」が真因で、選手の意識問題です。詰まり、「強いプレス闘志」が在れば、「チャージ強度、タイミング、スピード」は大きく上昇し、相手にパス出しのタイミングを与えなければ、多くが「ボール奪取成功」となるものです。
という事で、実際の「マンマークハイプレス作動時間」は、フルセットでも、20分以内ですが、その多くが「スプリント」で、結局「スプリント力」の問題に帰結します。「試合形式」で強度の高いトレーニングで、大きく改善・拡大可能ですね。
☆高強度「マンマーク」をプレーし、意識・認識で、徹底して強度維持するも、「スタミナ低下・疲労蓄積」で「フィジカル維持=強度維持」が困難となれば「選手交代」で、新選手により「強度維持」となる事が、適正判断・決定です。諸々の理由・原因で、選手交代を遅延するのが「選手交代の誤り」の主内容です。「早目の交代」は、事前「選手フィジカルを適正把握・認識」し、「適正タイミングで、戦術遂行に最適」の選択・交代実施、という事です。
前TM・川崎戦の大敗原因は、意図的に設定された「疲労累積による最低フィジカル」が原因とされていますが、同時に、この「マンマークプレッシング」戦術の作動不全には、<誤意識・認識・プレー>も大きな原因と想定します。
継続・未改善課題として「シュート決定力」がありますが、
昨日・キャンプ最終TM(J3熊本対戦と想定)で、「改善の見込み」との、試合後金子コメントがありました。
推測できるのは、「決定機でのシュートで、決定率が改善」との試合内容だった、という事ですね。それは、「選手の自発的・居残りトレーニング反復」のトレーニング成果で、トレーニング内でのものでは無い、ということでしょう。
指導・コーチングの甘さが、ここにもありそうですが、選手の自主性でも、大きいです。
いずれにしても、全選手とコーチ陣に、緊張感が高まり、ここまでの「チームポジション・競争」も、ミシャにより「再構築」必至で、激化します。
それなりに進んできたチームも「一気に、ミシャの真髄・心棒」が入れられ、<本物>となる過程に進みます。
これらが、「現時点でのミシャの頭脳」と想定します。
これからも、場面の都度、「ミシャの頭脳」シリーズを継続してみます。
2021年02月20日
シーズン開幕まで残す所1週間となり、コンサは第2次熊本キャンプで「シーズン準備で残された課題の改善」に取り組んでいます。
しかし、前ブログで検討の通り、その課題は、
・最大成否ポイントは【プレス強度(球際強度〜タイミングスピード・強さ・実施度)】
・第2課題「マンマークハイプレス」成功の先にある、<ハイプレスからのボール奪取後>の【連携ミスパスによるチャンス構築の停止】課題
・【ボールロストによる被カウンターリスク】と【シュート決定力不足】は、改善未了不足の重大課題で
具体的改善内容は、
①マンマークプレッシング強度〜より速く、より強く、より毎回、
②マンマークハイプレスからの連携ミス排除
③被カウンター対策・守備力上昇
④シュート決定力大幅上昇
⑤マンマークハイプレス強度を維持出来るフィジカル強度、となりました。
この5点、どれも、一長一短に改善出来る様な簡単な課題では有りませんが、「プレスアップと連携アップ、シュート決定力」に集中取り組みです。
しかし、これら全てが改善必要な対戦相手・チームは、
川崎>鹿島・名古屋・広島>横浜FM>コンサ>FC東京>G大阪>柏・C大阪との直前戦力序列(TM反映結果)から、「川崎・鹿島・名古屋・広島・横浜FM」対戦は、現在コンサ戦力以上が必要となりますが、それ以外チームとの対戦は、「現在戦力でも十分対抗・上回る」事が可能という事となります。
詰まり、コンサ現在戦力を上回ると想定されるチームとの対戦日程を計算に入れた「今後の課題改善計画」により、「直ちに全課題改善」を<現実的な・取り組み優先順を決定し、その確実な実現となる「日程」で改善>に移行出来るものとなります。
具体的には、
➀節2/27 横浜FC戦 現行戦力で可 ~あと1週間
L➀3/3 福岡 戦 Bチーム中心で可~ 1週間
➁節3/6 名古屋 戦 ➀➁➄改善必要 ~ 2週間
➂節3/10 広島 戦 ➀➁➃➄改善必要~ 2週間
➃節3/13 G大阪 戦 現行戦力で可 ~ 3週間
➄節3/17 浦和 戦 現行戦力で可 ~ 3週間
➅節3/20 神戸 戦 現行戦力で可 ~ 4週間
L➁3/27 鳥栖 戦 Bチーム中心で可~ 4週間
➆節4/3 福岡 戦 現行戦力で可 ~ 5週間
➇節4/7 FC東京戦 現行戦力で可 ~ 5週間
➈節4/11 鹿島 戦 ➀➁➂➃➄改善必要 6週間
I
5/16 川崎 戦 7週間
となります。
この観点から、これからのシーズン準備は、
(1)2/20~2/27 ①マンマークプレス強度➁連携ミス⑤フィジカル強度
(2)2/28~3/7 ➀➃➄改善
(3)3/8~3/14 ➀➁➃➄改善
(4)3/15~3/21 ➀➁➃➄改善
(5)3/22~3/28 ➀➁➂➃➄改善
と、週単位で、改善・準備進展・進行とします。
ミシャは、(1)当初の2/23にチーム合流し、その後、充分「ミシャ真髄の注入と変形・改修」が可能となります。
当面、明日のトレーニング試合(TM)(恐らくは、J3熊本戦ではないか、と想定しています。)、その後の(オフ月曜明け・2/23)で、
①マンマークプレス強度➁連携ミス⑤フィジカル強度+個トレ「シュート練習」に邁進し、その後は、開幕戦・横浜FC対策トレーニングです。
参考に、本日までの「判明分TM結果」を記載しておきます。
順位 チーム 試合数 結果;勝-分-負 内、J1対戦
4 コンサ 6 3-1-2 2-0-1
18 仙台 1 非公開 非1
10 鹿島 2 1-1-0 0-1-0
4 浦和 5 3-1-1 0-1-1
10 柏 2 1-1-0 無し
17 FC東京 2 0-0-2 無し
6 川崎 3 3-0-0 1-0-0
1 横浜FM 4 4-0-0 無し
18 横浜FC 2 非公開 非2
6 湘南 3 3-0-0 無し
9 清水 6 1-2-0・非3 無し
1 名古屋 4 4-0-0 無し
15 G大阪 1 0-0-1 0-0-1
8 C大阪 4 2-1-0・非1 1-0-0・非1
20 神戸 0
1 広島 4 4-0-0 無し
13 徳島 3 0-1-2 0-0-1
15 福岡 1 0-0-1 無し
10 鳥栖 4 1-1-2 無し
13 大分 1 0-1-0 0-1-0
コンサは、今シーズンキャンプTM戦績は、4位でした。
2021年02月17日
本日、僅か3日間の第1次と第2次のキャンプのはざま・オフ期間で、心身共に充電完了し、シーズン開幕2/27への最終・第5クール(Q)熊本キャンプインとなりました。
第2次熊本キャンプは、開幕日まで、僅か10日間のため、
ラスト5日間は開幕戦・対横浜FC対策日程となり、その前の5日間が「キャンプ総纏め」と、2分割となります。
①2/17〜2/21 キャンプ最終課題取り組み〜課題改善トレーニング
②2/22〜2/26 開幕戦対策日程〜対戦戦術策定とトレーニング、起用選手選定
です。
本ブログは、①2/17〜2/21 キャンプ最終課題取り組み〜課題改善トレーニング、についての確認・点検が、テーマとなります。
では、
キャンプ第1〜4Qでの到達点と課題
到達点判定は、直前TM川崎戦内容が最大基準です。
そのため、川崎戦TMの評価基準が重要となりますね。
内容と課題点を判定・評価する際に、単に試合結果や実施プレーを直接評価とするのでは無く、対戦した相手チームのレベル・戦力により「実現するプレーとレベルが大きく上下する」ため、その観点の基準確認が重要、と言う事です。
と言う事で、
最終TM川崎戦での、対戦相手・川崎レベルは、
簡潔に、<リーグ断トツ・最強戦力>に尽きるものですね。
2番手想定チーム群〜鹿島・FC東京・名古屋・ G大阪・C大阪・横浜FMの6チームとは、
攻撃力では、試合毎得点力で「+1〜2点」、ハイプレスからの強烈カウンターが炸裂。
守備力でも、ハイプレス最高強度・毎試合10回以上成功、ミドルでもボール奪取力断トツ、守備ラインではシュート阻止力断トツで、最強守備力で、攻撃と守備の総合力で、穴も無く、圧倒的な戦力、更に、
サブ・バックアップ選手でも最高保有と、
戦力と選手保有、更に、戦術では、特に、リーグ流行のハイプレスへの最優対策「相手ハイプレス前・タイミングでの、パス完了」のテクニック戦術〜ワンタッチパス能力を全選手保有〜は、川崎の独壇場で、どのチームも実現出来ていない絶対的対策です。
・・実に、今回TMで、大敗の主因が、このハイプレス対策「ワンタッチパス中心のビルドアップ、中盤パス回し」で、コンサの<マンマークハイプレス>が、全く届かず、通じなかったパターンで、外されたマーキングが次のマーキング弱体化の負の連鎖発生で、戦術破綻し、川崎に自由なパス回しを許し、コンサ守備破綻の大敗となったものでした。
と言う事で、TMの対戦相手として、国内最高・最難関チームと言う事で、その前TM・ G大阪戦では、充分通用し、勝利獲得となったもので、リーグの現在戦力レベル・ランキングが、圧倒的に低いものでは無く、そこそこレベルだと言う事を表します。
詰まりは、冷静に、現在戦力レベルを評価すると、Jリーグチームと<大敗>レベルでは無く、かなりのレベルに到達しているけれど、川崎の様な、ワンタッチパスを常態可能なチームには<均衡レベルに未達>、また、フィジカル低下して「マンマーク」が低下等、<プレス緩和・弛緩>すると川崎TM同様に<大敗の破綻>も有り得るものとなります。
コンサの最大成否ポイントは【プレス強度(球際強度〜タイミングスピード・強さ・実施度)】と言う事です。
川崎戦での「コンサ問題点」が、マンマーキングの甘いポジション(より相手に近い)、緩いタイミング(パス受け瞬間ーワンタッチパスだとしても、その瞬間を狙うタイミング−事前予想しポジショニング)、その合算の「マーキング強度が甘かった」ため、ワンタッチパスを許した点でした。
それには、更なる「フィジカル強度」が必要でした。
また、第2課題として、「マンマークハイプレス」成功の先にある、<ハイプレスからのボール奪取後>の【連携ミスパスによるチャンス構築の停止】の課題があります。
また、依然として、【ボールロストによる被カウンターリスク】と【シュート決定力不足】は、改善未了不足の重大課題のままです。
整理すると、
①マンマークプレッシング強度〜より速く、より強く、より毎回、
②マンマークハイプレスからの連携ミス排除
③被カウンター対策・守備力上昇
④シュート決定力大幅上昇
⑤マンマークハイプレス強度を維持出来るフィジカル強度
の5点ですが、どれも、一長一短に改善出来る様な簡単な課題では有りませんが、「プレスアップと連携アップ、シュート決定力」に集中取り組みです。
2021年02月14日
昨日2/13TM川崎戦は、
昨年の、2/9第2次沖縄キャンプ総締め括りTM川崎戦をそのまま回想する内容でしたね。
昨年TMは、タイ1次キャンプに続く、第2次沖縄キャンプの総決算として挑んだ開幕最後の実戦TMで、川崎Fに大敗を喫したものでした。
両チーム主力を擁して戦った1、2本目の90分間で7失点。試合開始から終了までペトロビッチ監督コメントは、「今日の試合を経て言えることは、まだまだだということだ」。着手した守備改革の途上とはいえ、簡単に失点を重ねる姿に首をひねった。
「相手にボールを長く持たれ、前で奪おうにも、奪えず、自陣で防戦一方。敵陣深くでボールを奪うハイプレスからの攻撃につなげる理想の展開に持ち込めない。1本目の終盤に2連続失点を許すと、2本目は開始34分から終了までに3連続失点。ボランチ起用MF宮澤コメント「相手の質の高さにやられてしまった。自分たちもイージーなミスが多かった」。洗練された組み立てを誇る相手攻撃に、ディフェンスを崩されて失点を重ねた。
発展途上の段階。ミシャは「2-7で負けた試合で何を言っても…」と前置きなしがら「良い時間帯はたくさんあった」。1月のタイキャンプから続く実戦では、これで6戦26失点。変則形式の試合も含めるとはいえ、1試合平均1・44でリーグ11位の失点に象徴される2019シーズンの弱点といえる守備の強化は数字の面では進んでいない。それでもこの試合2本目までの2得点はハイプレスから得点につなげた。「前線からの守備から得点できた。あとは90分間通して」と宮沢。大敗にも、やるべき形は見えた。
ショックを引きずる時間はない。16日には今季公式戦開幕となるルヴァン杯鳥栖戦が控え、12日から熊本に場所を移しシーズンへ向けたキャンプが始まる。ミシャは「こういう状況の中では公式戦を迎え入れる準備ができていないと言っていい。1、2週間の間に修正していかないといけない」、 との内容でした。
さて、昨日TMとは、ワンシーズン経過・経験分の、違い、進化は見えるでしょうか。
点検、確認してみましょう。
1.昨日TM詳細内容〜チームレポート、各種リリースから
昨年同様、沖縄キャンプ最終日・締め括りとし、J 1最強チーム川崎との、チーム完成度と課題確認目的試合です。
試合レギュレーションは、正規仕様の、45分×4の2試合設定。
・45分のみの、時間限定テスト
・45分×2=90分の、実戦フィジカルとプレーテスト
・Aチーム、変形版、Bチーム、変形版の、チーム編成テスト
と、3通りの実戦テストとなりました。
個別内容は、
1本目 対戦;川崎Aチーム vs コンサ現在Aチーム候補
小柏 試合結果
チャナ ロペス < 0ー4 >
ルーカス 深井 宮澤 金子
福森 ミンテ 田中
菅野
・チャンス(決定機)コンサ4回 川崎4回 〜互角
・シュート(川崎推定)コンサ3本 川崎4本 〜互角
・決定力 (Sh精度) コンサ0% 川崎100% 〜試合結果主因
・コンサ攻撃パターン クロス2、コンビネーション2
失点パターン DF裏スペース1、カウンター3
2本目 対戦; 川崎Aチーム vs コンサ現在A変更チーム候補
小柏 試合結果
チャナ ロペス < 0ー3 >
ルーカス 深井 高嶺 金子
福森 宮澤 ミンテ
菅野
・チャンス(決定機)コンサ4回 川崎3回 〜互角以上
・シュート(川崎推定)コンサ4本 川崎3本 〜互角
・決定力 (Sh精度) コンサ0% 川崎100% 〜試合結果主因
・コンサ攻撃パターン ロングパス1、コンビネーション1、ドリブル1、FK1
失点パターン サイドクロス1、カウンター2
前後半の試合設定となり、コンサAチームは、
✳︎ハイプレスは、両チームで展開され、当初コンサ~失点後川崎~その後、ボール奪取後の即時再奪取で、攻守逆転を繰り返すハイレベル実践状態で、戦術上は拮抗。
*チャンス・決定機構築力は、攻撃方針の川崎と同等となる決定機<8回>・シュート同数獲得となるも、シュート決定力の差が、得点獲得差となった。
シュート(枠内);ロペス2(0)・小柏2(0)・ルーカス1(0)・金子2(0)と、枠内シュート0、とのシュート精度の問題です。
✳︎試合結果の主因<シュート決定力の差>を産んだ、副因が<シュートブロック力の守備力差>で、昨年と同DF・GKは、改善は無く、守備の低戦力課題が証明された。
✳︎連携ミスからのボールロスト〜被カウンター〜大量失点は、改善されず、欠陥のまま、でした。
・・・Aチームとしてこのままでは、ミシャ昨年コメント通りに、
「公式戦を受け入れる準備は出来ていない」との状態です。
3本目 対戦; 川崎Bチーム vs コンサ現状Bチーム
ジェイ 試合結果
ドド 青木 < 1ー4>
菅 小野 中野嘉 高嶺
中村 岡村 柳
中野小次郎
・チャンス(決定機)コンサ2回 川崎4回 〜コンサ低下、川崎優位
・シュート(川崎推定) コンサ2本 川崎4本 〜 同上
・決定力 (Sh精度) コンサ50% 川崎100% 〜試合結果主因、やや改善
・コンサ攻撃パターン クロス1、ハイプレス1
失点パターン コンビネーション2、カウンター2
✳︎両チームハイプレス発揮で拮抗スタートも、コンサは、連携ミスでボールロスト多発し、川崎ボール支配の中、コンビネーションから連続失点。
その後、高嶺ハイプレス・ボール奪取からのショートカウンター戦術で、ジェイ得点。
課題は、ハイプレスでボール奪取後のパス交換精度(ミスパス)。
✳︎ハイプレス後ミスにより、チャンス・決定機構築が大きく低下。
✳︎決定力は改善。
✳︎相手速いコンビネーション対応、ハイプレスでのボールロストからの被カウンター対応共に、対応守備力で負けて、失点阻止とならず。
4本目 対戦; 川崎Bチーム vs コンサ現状B変形チーム
ジェイ 試合結果
ドド 中島 < 2ー3>
菅 練習生 中野嘉 青木
中村 岡村 柳
大谷
・チャンス(決定機)コンサ3回 川崎3回 〜互角
・シュート(川崎推定) コンサ3本 川崎3本 〜互角
・決定力 (Sh精度) コンサ66% 川崎100% 〜改善、両チーム高率
・コンサ攻撃パターン クロス1、ハイプレス1、CK1
失点パターン コンビネーション1、カウンター2
✳︎両チームハイプレス作動し、拮抗。その中、ドドの得意攻撃GK保持へのハイプレス・ボール奪取からの、先制。
青木サイドからの高精度クロス~ハイターゲット・ジェイ~中村ヘッド追加点は、鮮やかな展開。
✳︎その後、ハイプレス成功後のミス、中盤パス交換連携ミスで、川崎攻勢の中から、コンビネーションで中央突破失点、同様、連携ミスからのボールロスト〜被カウンターからの失点を連続し、逆転したもの。
✳︎ハイプレス後のミスパスが、主導権喪失、逆転の原因。
✳︎決定力は、Aチームより大幅優位。しかし、チャンス構築力は劣後。
シュート(枠内);ドド2(1)、ジェイ1(1)、中村1(1)、中野嘉1(0)と、3選手は◎
ラストパス精度;中野嘉、青木、ジェイは○
・・・Bチームは、連携ミスパス多発が、そのまま、ボールロスト〜チャンス構築激減、被カウンターの大量失点となり、問題点が焦点化されています。シュート精度は、間違いなく、Bチームシューター、特に、ジェイとドドが傑出を証明しました。
この様な内容でしたが、昨年と対比すると、
①昨年の根本課題<相手にボールを長く持たれ、前で奪おうにも、奪えず、自陣で防戦一方。敵陣深くでボールを奪うハイプレスからの攻撃につなげる理想の展開に持ち込めない。>は大きく改善・払拭され、その先にある、<ハイプレスからのボール奪取後>の【連携ミスパス】による、チャンス構築の停止、に課題箇所が進行していますね。
但し、依然として、【ボールロストによる被カウンターリスク】と【シュート決定力不足】は、改善未了、不足の重大課題のままです。
その意味で、現状Bチーム選手による現状課題打破を期待します。
②決定的なポイント点が、この大敗から、シーズン開幕までの準備期間です。
昨年は、2/9のTM川崎戦からの巻き返しの改善期間が、 16日ルヴァン杯開始、23日リーグ開幕と、7日後と14日後でしたが、
今季は、リーグ戦開幕27日まで、14日で、リーグ戦では、同一です。
詰まり、昨年と同程度に、最終キャンプで、危機感を持った改善、取り組みがあれば、昨年と同様、いや、昨年以上の改善、準備が可能と言う事です。
昨シーズンの様な、シーズン前倒し日程だとすると、待ち合わないものが、1週間延期となり、同期間確保が可能となったもの。
<このままでは、Aチームは、シーズン開幕は迎えられない>=大敗の可能性、でのスタートからの脱却、改善に、全力、全身全霊トレーニングです!
僅か、3日間~移動期間を除くと、たった1日のオフで、心身共にリフレッシュし、第2次熊本キャンプへGO!です。
2021年02月11日
コンサ第1次・沖縄キャンプ最終クールは、昨日練習試合(TM)のリカバリーで本日終了し、あと2日となり。
トレーニングメニューは、明日一日のみで、最終日・TM締め括りに進行。
TMでは、対戦相手チームからの要望により「非公開」試合が、連続。
TM対戦は、沖縄キャンプ・6試合事前予定通りに実施。
試合・Date・クール 対戦 時間 試合結果[個別]
➀1/24➀Q 沖縄SV・JFL 45分☓2 2-0[2-0・0-0]
小柏・金子
➁1/30➁Q 千葉ジェフ・J2 45分☓3 1-0[1-0・0-0・0-0]
青木
➂2/3 ➂Q 京都サンガ・J2 45分☓3 3-3[2-1・1-1・0-1]
青木2・OG
➃2/6 ➂Q 浦和レッズ・J1 45分☓3 4-1[1-0・1-1・2-0]
高嶺・ドド2・中野
ここからは推定情報
➄2/10➃Q G大阪・J1 45分☓2 4-1 試合相手・内容はSNS情報
➅2/13➃Q 川崎フロンタ・J1 同上
➃試合は、対戦浦和側情報「非公開」
➄試合目は、更に、対戦チーム・内容全て「非公開」、
恐らくは、➅試合目も、➄試合目と同様要請・対応が想定されています。
「J1チーム」になると、一転して「非公開」対応で、「チームの起用選手・ポジション・戦術・プレー」を「非公開」とし、チーム戦力の情報秘匿で、「次回・本戦試合」への「有力情報」を隠匿する、との戦略・方針です。
これは、当然の対応かと言えば、「ファンへの事前チーム紹介・アピール」を放棄する戦略で、「勝利至上主義」が強い戦略となります。
しかし、それも「次の一戦・試合で、自ずから全てが明白となる」もので、「隠匿・秘匿効果は只、次の1試合のみ」で、その戦略を採る意味は微小です。唯一、次試合が、「絶対勝利獲得」の重大試合で、次戦・相手チームに対する自チーム戦力が「拮抗~優勢を確信出来ない」想定との、レアケースの場合で、➄・G大阪、➅・川崎の2チームは、2/20・富士ゼロックス・スーパーカップ試合の対決試合であれば、理解出来るものですね。
しかし、その前の「➃浦和」には、そんなレアケースも無く、「レッズファン・サービス放棄」の姿勢ですね。
同様に、「横浜FC」も「非公開」方針で、意味の乏しく、ファンへのサービス意識希薄戦略で、問題です。
さて、コンサの第1次・沖縄キャンプは予定4Qを完了ですが、その評価・成果は、どうでしょう?
答えは、上記のTM結果に「明白」です。
➀TMから、➄TMまで、「4勝1分」の絶好調戦績となりました。
特に、2月のTMは「強力チーム」対戦でしたが、「2勝1分」で、更に、試合スタートAチーム起用試合では、「3連勝」となる高戦績。
各チームのキャンプ開始時期のズレは、そのまま、現在「戦力差」であり、試合結果に、そのまま現実化されたものです。
という事は、現在の「戦力差」を維持したまま、<シーズンイン>と出来れば、【開幕スタートダッシュ濃厚】となりますね。
最終TM・現在リーグ最強と目される「川崎」とのTM試合に、「J1対戦TM3連勝」が掛かります。
しかし、よくも「第1次キャンプの最終Q2試合を、リーグ2位・1位」を選択し、設定したものですね、確かに、「J1で、どこまで通用し、上位に手が掛かるか、否か」をテストする、絶好機会で、極端に大きな意味・意義が満載ですが、そのチャレンジ精神・敢闘精神に、賛辞モノ!!です。
現実、選手のフィジカルコンデイションは、合流遅延の「外国籍選手~チャナ・ロペス・ルーカス・ドド・ジェイ」は、「国内選手」に<半週間程度・コンデイション遅れ>ですが、想定以上に「遅れが小さく」、第2次・熊本キャンプでは、故障・荒野以外、「キャンプ参加全選手」が<同レベルの実戦レベルフィジカルコンデイション到達>が確実です。詰まりは「マンマークハイプレス」の「フルコートプレッシング」を実践する「ハードフィジカル」に到達し、全戦術のフル作動・実施プレーが、可能となります。
「キャンプ」第1目的の「実戦用フィジカル」は確保です。
次に、「キャンプ」第2目的「実戦レベル戦術理解とプレー実践」~ハイプレス・オールコートプレッシングまで実施~です。
既に、➃・➄TMの「実戦プレー」で、戦績獲得の原動力となった「戦術理解・実践」と「熟成」が、証明されています。
具体的には、
(1)基本ミシャ戦術・・5トップ可変システム、コンビネーションサッカー、ビルドアツプ戦術、サイド突破戦術、サイドチェンジ戦術、ドリブル、飛出し、第3・4プレー、カバーリング、自陣ブロック守備、セットプレー
~【完成】
(2)コンサ式ミシャ戦術・・ポストプレー派生ショートカウンター戦術
~【完成】
(3)ゾーン型ハイプレス戦術・・「マンマークハイプレス」から暫時移行し、ゾーン=エリア守備=陣形維持のまま「ハイプレス」か「ミドルプレス」戦術。〔他の殆どチームのハイプレス戦術ですが、●「ハイプレス」タイム・強度の「甘さ・緩さ」で「相手ビルドアツプ阻止」失敗多発、●ハイライン裏の「広大スペースリスク」対策至難の2大欠陥を持つ戦術。〕
~【完成】
(4)マンマーク型ハイプレス戦術・・ゾーン型ハイプレスの2欠陥を打開する「ハイプレス」戦術で、「オールコートプレッシング」で「マーキングターゲット選手」に連動したポジショニング(位置)で<相手パス交換阻止>し、「ハイプレス」で<相手ビルドアツプ阻止・封止⇒ボール奪取>から決定機ショートカウンター。
「ミドルプレス」で<相手パスカット・奪取>から、「攻撃」。
「ロープレス」で<相手パスカット・奪取>からビルドアツプ。
絶対条件は、「オールコートを走り回るフィジカル・走力、相手にタイミングを与えないスプリント数・スプリントスピード、タイトなチャージ強度」と「走力・球際強度・戦術規律」となり、昨シーズンでは「作動時間」=「実動時間」の短さが、大量失点の原因となり、「作動時間の延長・拡大」が課題でした。
~【未完成・上昇トライ中】
現時点、「マンマークハイプレス」を、キャンプ第3Q後半よりトレーニングし、直近のTMでの「ハイプレス成功数=決定機数」が、15回程度まで到達し、間違いなく「マンマークハイプレス戦術」プレーにより、「ボール奪取・得点獲得」となっていますが、課題であった「作動可能時間拡大」は、未だ「試合限定時間帯」に止まり、目標の「フルタイム・オールコートプレッシング」には到達していません。フィジカルコンデイション・アップで、「稼働時間拡大」の前提能力が上昇で、「更に、稼働時間拡大・増加」となります。
※戦術トレーニングは、「最終過程・メニュー」に挑戦中で、更なる「戦力上昇・拡大」が見込めるものです。
最後に、第3目的「個々選手能力アップと試合起用選択・判定」です。
ここは、現在、➀➁➂QでのAチーム・TM起用選手に対して、➃Qで「外国籍選手」も参戦・含めるBチームの「能力発揮・パフォーマンス上昇」があり、現在、ここまでのA・Bチーム選手混在した「全選手試合起用競争」の混沌・混乱・混戦状態ですね。
「殆どの選手が、魅力的能力を発揮」し始め、「どの選手も捨て難い魅力・スペシャル」を持ち、何とも贅沢な悩みとなってしまいましたね。
本ブログで、キャンプ前事前予想で、「今シーズン、大爆発気配がぷんぷん選手~ドド大爆発」を予想記載しましたが、正にその通り「フルコートマンマークを長時間可能なフィジカルを持ち、シュート決定力のみ改善すれば、理想的な、フルコートマンマーク・FW」成長が見えて来ています!
また、小柏・金子のフレッシュコンビに、青木のハイパフォーマンス、岡村大八のスピードと強度DFは、完全に欠く事の出来ない選手を証明しています。
ミシャも「こんなに豊富で、魅力的な選手の保有」に到達し<悩み抜く>事でしょうね。
しかし、【決定的な選択基準】が浮上し、
【オールコートプレッシング可能なフィジカル実践力】
【正しく・速い、戦術理解・判断・実践力】
【闘い続ける意思と意識】
【一定レベルのシュート決定力・テクニック】
【トータルサッカー可能な複数ポジション役割】の5条件が決め手となり、
その各項目のランキング、総合したランキングで、
シーズンスタート時点の、
Aチーム~スタメン・サブが選択され、次に、Bチーム~スタメン・サブ選択と「起用方針」が決定されます。
第2次・熊本キャンプの目的は、
第1・2目的の上昇と同時に、第3目的が中心内容です。
多くのチームでの、シーズン前準備の「出遅れ・整備調整不足」に対して、
コンサは、極めて「順調・良好」に進行し、「かなりの実戦力差」を付けたとも、想定されます。ここからの約2週間で、その差を更に「拡大」するべく、重点トレーニングと、ミシャによる「最終調整」で、シーズン前準備を「最高」で完了したいですね。
2021年02月08日
コンサ・第1次沖縄キャンプは、予定4クール(Q)中・第3Qを終了、あと第4Qを残すのみ、と進行。
その区切りのテストマッチ(TM)には、いよいよJ1チームにステップアップし「浦和レッズ」との「45分☓3本」の<1.5試合マッチ>でした。
ここまでのTM試合結果は、
TM第1試合・JFL沖縄SV<2-0>A45分2-0・B45分0-0
TM第2試合・J2ジェフ千葉<1-0>A67分1-0・B67分0-0
TM第3試合・J2京都サンガ<3-3>A67分3-2・B67分0-1
TM試合結果は、意味は薄く、内容が重要ですが、
ここまで一応「3連勝」、但し、トップ・Aチームが「3連勝」、Bチームは「2分1敗」と、「Aチーム」の戦力を証明する試合結果でした。
そして、いよいよ、
TM第4試合・J1浦和レッズ<4-1>A67分1-0・B67分3-1
となり、Aチーム試合結果を上回る、Bチームの試合結果は、A・Bチームのレベル・戦力「差」の縮小・同レベル化を証明した結果です。
では、その内容・ポイントを点検し、第3Q終了時点の「キャンプ成果・進行評価」を確認しましょう。
1.起用選手変化とポイントプレー
2/3TM「京都サンガ」起用メンバー
小柏
(中島)
駒井 金子
(青木・ドド) (ロペス)
菅 高嶺 深井 青木
(柳) (小野) (ミンテ・中野)(ルーカス・錬)
福森 宮澤 岡村
(中村)(ミンテ・錬) (連)
菅野
(大谷・阿波加)
本日TM「浦和レッズ」起用メンバー
<Aチーム>➀試合起用
小柏
青木 ロペス
金子 高嶺 宮澤 ルーカス
福森 ミンテ 岡村
菅野
➁~22分
菅野⇔小次郎
試合結果・内容
「➀1-0・➁0-0」Aチーム「1-0」
決定機数➀7回ー得点獲得1点
➁3回ー 〃 0点
計10回ー 1回・・得点確率10%
被シュート数➀0回・➁1回で、圧倒的にコンサボール支配。
決定機の内、ハイプレス3回・コンビネーション1回
シュート-ロペス3(PK1)・小柏1・ルーカス1・青木2・高嶺➀・福森1
<9本>
<Bチーム>➁22分~
中島
ドド 佐藤-錬
加藤-錬 高嶺 中野嘉 福田-連
中村 岡村 柳
小次郎
試合結果・内容
「➁1-1」
決定機数➁4回ー得点獲得1点・・得点確率25%
被シュート数➁1回で、サイド突破から失点
決定機の内、ハイプレス2回
シュート-柳1・ドド➀ <2本>
➂試合起用
中島
チャナ ドド
加藤-連 小野 中野嘉 佐藤-連
中村 福田-連 柳
阿波加
試合結果・内容
「➂2ー0」 Bチーム「3-1」
決定機数➂6回ー得点獲得2点・・得点確率33%
被シュート数➂0回で、圧倒的コンサボール支配
決定機の内、ハイプレス2回
シュート-ドド➀・中野2-➀・中嶋2 シュート<5本>
コンサ総シュート数30本弱というコメントから、上記16本に10本程度上乗せされるものですね。
TMの成果・評価は、
➀ハイプレス7回以上成功し、決定機構築と、「ハイプレス」は「マンマーク」に近づくポジション取りで、「マンマークハイプレス作動時間も延長・拡大」しています。
➁コンビネーションスタイルは、レベルアップし、サイド・DF裏等スペース活用、ドリブル突破も加わり、残す所は「セットプレーブラッシュアップ」程度。
❸「シュート決定力」=シュート精度が、焦点・重大課題で、絶対改善課題
➃Bチームのプレーレベルアップで、A・Bのチーム格差が消滅し、選手個々の「課題改善」次第で、A・Bチーム分けの大変更必至。
となりました。
Aチームの「低得点確率」=「シュート決定力」は大課題となり、対して、Bチームの「シュート決定力」が大きく上回り、A・Bの選手交代が必至です。
ここに来て、A・Bチーム分けが大きく変化し、「ポジション競争激化」の真っ只中ですね。
~Bチームメンバーの【逆襲】が始まりました~
なお、練習生メンバーが変更されていますね。
1/30までキャンプ参加予定の、福田・西野・佐々木・瀧澤選手は、福田残留、佐藤・加藤選手に変更の様ですが、本日・第3試合の「2-0」の立役者となり、練習生の高パフォーマンスを証明しています。
いよいよ、第1次・沖縄キャンプの最終Qに、ジェイも含めたガブリエル・故障荒野以外の全選手での「ポジション競争」の中、戦術熟成が進行です。
2.他チーム動向
移籍市場・選手編成は、2月上旬になっても、未だ発生し、
移籍市場終盤での「チーム編成変動遅い順」は、1/20以降発生で、
(新加入) (流失)
遅延1位 徳島 MF 遅延1位 FC東京 FW
2位 C大阪 GK 2位 柏 FW
3位 FC東京 DF 3位 清水 FW
4位 鳥栖 FW 4位 C大阪 DF
5位 横浜FM FW C大阪 FW
G大阪 FW
7位 G大阪 FW
8位 C大阪 FW
C大阪 DF
鹿島 MF
鳥栖 FW
12位 仙台 FW
仙台 GK
仙台 MF
15位 神戸 FW
早々に「選手保有」を確定したチームは、コンサ・川崎・横浜FC・湘南・名古屋・広島・大分の7チームのみで、
チームスタート=キャンプイン時期・内容⇒シーズン前準備で、「遅延=体制確定が遅れた」チームとは、大きく「差」を産む主因となります。
<シーズン・スタートダッシュ、その後のシーズン展開>に直結です。
実際、各チーム・キャンプでのTM実施中ですが、
直近試合結果は、
FC東京 -京都サンガ ●<2ー6>(0-2・2ー4)
鳥栖 -水戸 〇<5-0>(0-0・1-0・4-0)
徳島 -町田 ●<1-5>
横浜FM -海邦銀行 〇<4-0>(3-0・1-0)
C大阪 -横浜FC 未判明
大分 -鹿島 △<1-1>
広島 -松本 〇<8-1>(2-0・6-1)
清水 -磐田 △<1-1>(0-0・1-1)
既に、試合結果として「戦力整備状態」が現れています。
新シーズンを占う結果となりそうですね。
2021年02月04日
コンサ・第1次沖縄キャンプも、18日目・第3Q終盤の佳境に入り、フィジカル追い込みと戦術浸透追求の中、3日(水)TM・京都サンガ戦に取り組み、現状把握と課題確認・明確化を試みました。
先ずは、注目の「試合起用候補争い」は、
➀1/23TM「沖縄SV」起用メンバー
小柏
(中島)
駒井 金子
(小野) (錬)
菅 高嶺 深井 青木
(錬) (宮澤) (中野) (錬)
福森 田中 岡本
(中村)(錬) (柳)
菅野
(大谷)
➁1/30TM「ジェフ千葉」起用メンバー
小柏
(中島)
駒井 金子
(ドド) (ロペス)
青木 高嶺 深井 柳
(菅) (中野) (小野) (ルーカス)
福森 田中 岡本
(中村) (宮澤) (錬)
菅野
(大谷)
そして、昨日2/3TM「京都サンガ」起用メンバー
小柏
(中島)
駒井 金子
(青木・ドド) (ロペス)
菅 高嶺 深井 青木
(柳) (小野)(ミンテ・中野)(ルーカス・錬)
福森 宮澤 岡本
(中村)(ミンテ・錬) (連)
菅野
(大谷・阿波加)
Aチーム
CF小柏、シャドー駒井・金子、WHR青木・L菅、ボランチ高嶺・深井、CBR岡本・C宮澤(田中欠場のため)・L福森、GK菅野
は、現在での最高メンバー。新戦力に、小柏・青木・岡本は定着です。
Bチーム
CF中島、シャドードド・ロペス、WH両柳・ルーカス、ボランチ小野・中野、CBR柳・Cミンテ・宮澤・L中村、GK大谷
練習生
練習生は「1/30までキャンプ参加予定」を変更の様で、
4選手共に想定以上に「活躍」し、福田・西野・佐々木・瀧澤選手は「今シーズン・育成対象・2種登録」に適任を証明しています。
これから、外国籍選手「ブラジルトリオ3選手」・チャナティップ、そして、第4Q終盤に合流予定ジェイの「本領発揮」が加わり、
Aチーム候補メンバーの変化が想定される所です。実際、フィジカル・能力からは、コンディション安定となれば「シャドーチャナティップ」と「RWHルーカス」は、「マンマークハイプレス~フルコートマンツー」まで適性があり、確実に「Aチーム入り」となり、「駒井・金子VSチャナティップ・ロペス」「青木Vsルーカス」のスタメン争いが激化します。更に「決定力改善と戦術理解完了(現在寸前)」次第では「ドド」が「シャドー戦線」に突入し、「ドド旋風」で一気に抜き去る事も充分想定される所です。
ブラジルトリオの「凄まじいフィジカルの本格実現」は「フルコートマンツー」の絶対条件である「走り切る能力フィジカルとスピード」を充たし、「攻撃的守備+華麗テクニックも加算された攻撃」で「トータルフットボール」完成も想定出来るものとなります。・・・「ブラジルトリオの本当の力」に乞うご期待ですね。
試合内容は、45分☓3本で、
第1試合 45分 Aチーム <2-1>Aチーム
第2試合 23分 Aチーム <1-1>[3-2]
22分 Bチーム <0-0>Bチーム
第3試合 45分 Bチーム <0-1>[0-1]
+練習生
との試合結果で、
➀Aチームの「得点獲得力」、Bチームの「得点獲得力劣後」証明。
➁A・B共に「連続パスによる中央突破による失点」の同一パータン・3失点で、原因は、「甘いマークキング、チャージスピード・タイミングの遅さ」との<守備強度・球際の低さ>と<守備での強い意識・闘志の希薄さ>と「守備での基本・重大課題」が明確化したもの。
間違いなく「フルコートマンツーマン」で「相手選手に漏らさず、タイト・強烈マーキング」は作動していない「甘い守備」状態を証明し、また、その前提の「ゾーン型ハイプレス」のブロック・組織陣形も崩壊していて、「マンツーマンではなく、ゾーン・組織守備でも無い」状態=「個々守備」の無戦術状態に、しばしば陥っている状態を証明しています。
原因は、フィジカルレベル低状態もありますが、大半は、多数戦術を駆使するコンサで、選手の「戦術理解」が、
「基本ミシャ戦術~コンサ式ミシャ戦術」までは、ほぼ理解し、機能・作動していた所でしたが、
次の「コンサ式ミシャ戦術」の「ポストプレー派生ショートカウンター」戦術は、殆どキャンプトレーニングメニューで、トライが無く、「理解選手」は既存選手のみ、
更に次の
「ゾーン型ハイプレス戦術」「マンマークハイプレス戦術・オールコートプレッシング」「ゼロトップ戦術」は、<戦術理解・習得・習熟>が選手毎に「バラツキ」、「酷く低レベル状態」で、「トレーニング」に問題があり、「メニュー・内容・質・量」の問題と推測されます。
実際、第3Qからの「取り組みメニュー」で、未だ全選手への浸透・定着に至っていないという事でしょうね。
一方、「攻撃」では、
Aチーム;第1・2試合前半で、【決定機数12回】チャンスメークし、その内【3得点】との結果で、
決定機〔6回〕が、相手GK・DFへのタイト・即時タイミング・チャージ、相手中盤へのパスをカット、ボランチへの即時チャージの【ハイプレス-ボール奪取起点】で【得点1】獲得、
〔6回〕が、パス交換・コンビネーションの【ビルドアップ・コンビネーション攻撃】で【得点2】獲得、
「前線での守備-ハイプレス守備と攻撃」と「ビルドアツプ・コンビネーションパス攻撃」を証明しています。
但し、決定機=確実に得点獲得すべき機会、に対して「得点獲得力」が低レベルで、<シュート機会でシュートし切る><ゴール枠内へ確実にシュート>の「シュート意識と精度」が問題で、特に「ハイプレス・ボール奪取からのショートカウンター」での「シュート数と精度」が課題点で、「その改善は決定機得点率を急上昇させる」事となります。
ルーカス・金子の「シュートプレー改善」は大きな効果となりますね。
Bチーム;第2後半・第3試合で、【決定機6回】とAチームと同レベルのゲームメーク力でしたが【無得点】の結果で、<シュート意識と低精度>がその主因で、ドド・中島・ロペスの「プレー改善」が必要です。Bチームの方が、パス数を減らし、スピードUPのカウンター傾向ですが、「小野」の高精度パスと「ドリブル」多用がその理由です。
攻撃面では「シュート意識と精度」が重要課題ですが、「高精度シュートの青木」が大活躍の通り、「シュート改善」で「得点獲得力・急上昇」は必須事項ですね。また、小柏は「コンサ製”興梠”」のプレースタイルが、前線の突破・決定機構築・得点獲得に直結していますね。昨日試合の3点目「オウンゴール」も、「小柏」の積極シュートが、相手DFに当たりゴールインしたもので、「小柏得点」でもおかしくないものでした。「金子」も含め、活躍選手が眼立ちますね。
これからのキャンプで、「戦術浸透・レベルアップ」「フィジカルコンディションアップ」「シュートプレー改善」「マンマークプレッシング作動」、追加合流選手・外国籍選手のプレーアップで、「シーズンスタート準備完了」到達となります。
2021年02月03日
コンサキャンプは、いよいよ佳境を迎え、ジェイとミシャ・杉浦コンビのチーム合流待ち、開幕日以降の合流が確定となった新外国籍選手ガブリエル、最後に、長期離脱からの早期復活へ全力奮闘・荒野の5人以外、フルメニュートレーニングの貴重な毎日の中、着実に進行しています。
他チームの、シーズン立ち上げの遅れ、スロースタートが目立ち、昨日からキャンプ開始や、チーム体制発表会など、理解し難い「シーズン前・準備期間」設定に、驚きとその悪影響想定を強めますね。
一点、昨年のACL参戦チーム;プレーオフ鹿島・FC東京、リーグ横浜FC・神戸の4チームは、
今年のACL参戦チーム;プレーオフC大阪、リーグ川崎・G大阪・名古屋の4チームに、全チーム入れ替えとなりました。詰まりは、昨年ACL参戦チーム全て、Jリーグで、上位順位は維持失敗し、ACL参戦と、国内戦との両立は、極めて困難で、Wチーム編成可能となる豊富な選手保有等、前提条件の整備・確立が必須という事でした。
その観点からは、
C大阪〜大量流出・大量獲得で選手保有構築遅滞、キャンプイン等遅滞で、シーズン前整備期間も乏しく、レベル低調のままACL・リーグ・YBCのトリプルカテゴリー・シーズンインで、低迷濃厚。
川崎〜主力はアンカー守田流出対応シミッチ獲得のみ以外確保で、安定豊富戦力。トリプルカテゴリーでも、Wチーム編成可能で、タイト日程に対応可能。更に、シーズン前整備・準備も、早々キャンプインチームで、トレーニング準備も完了出来、唯一の、両立可能チーム。
G大阪〜リーグ最終選手保有構築チームで、最遅延チーム2/1キャンプインのスロースタート。ここまで遅延した原因の主要選手流失の代替獲得混迷、トリプルカテゴリー挑戦のための選手保有構築も未完全・不完全状況のまま、終了。トリプルカテゴリー対応は甚だ困難で、低迷濃厚。
名古屋~主力・中核選手防衛に徹し、柿谷・木本の即戦力獲得で、保有戦力を拡大し、キャンプインも1/30スタートで、最低限期間を確保、トリプルカテゴリー挑戦でも、川崎に次いでそこそこの戦績可能。
「キャンプ期間長期間確保」は、トリプルカテゴリー挑戦のACL参戦組では絶対条件にも拘らず、反対の対応・設定に甘んじています。
<他山の石>で、コンサも今シーズン目標達成し、トリプルカテゴリー挑戦となる「ACL参戦」の来シーズン、「Wチーム編成可能な豊富選手保有構成」と「充分なシーズン前準備=キャンプ」は必須ですね。
本日、コンサは第3TMです。対戦相手は「京都サンガ」で、コンサキャンプ推定地「沖縄県那覇市金城町」~例年実施地、の近隣には、推定ですが「千葉・水戸・浦和・京都」がキャンプ中で、その中チーム「京都」とのTMでした。沖縄でも「遠隔地」チームとの対戦は、「厳重感染リスク対策中キャンプ」の現状、「移動対応」が必要となり、実施困難です。「近隣キャンプ・チーム」対戦が濃厚です。
その結果は、45分☓3で、➀2-1、➁1-1、➂0-1で「トータル3-3」の引き分けでした。
特筆は、先発推定Aチーム「得点獲得力」、A・B両チーム共通課題の「全試合失点の守備力の穴」ですね。
未だまだ「期待レベルに遥かに遠い状況」です。
さて、本稿ブログでは、「コンサ戦術」の再確認をしたいと思います。
最新戦術を駆使する「未来型戦術」への挑戦の姿を確認し、理解・認識を深めていきましょう!
1.コンサ戦術の体系・内容
<ミシャ前・ミシャ後で「時代」は分かれる>と言う位、監督ミシャにより、戦術は「転換」し、<現在に至る>ですね。
それ以前は、チーム創世期から暫く続く「選手個人能力突破主導戦術」が主体で、それなりの戦績・成果となるも、高能力「期限付き選手」を中軸とした「選手保有戦略」だったため、チーム戦力保有・自チーム選手育成・成長とはならず、結果として「獲得の成否」=「戦績成否」そのもので、「チーム資金力」の悪化「経営危機」を招く事態となりました。
そのため、「選手育成型、堅守・速攻」戦略へ転換。
具体的戦術は、
「組織・ブロック守備」の「組織型連携・複数選手守備」を自陣前に布陣し、「粘り強く・泥くさく、シュートブロックの失点阻止」に徹し、ゴールアウト等で、「ゴールキックからのリスタート」で、相手陣内ターゲット狙いの「ロングカウンター」中心とした「リアクション戦術」が中心で、J2リーグでも「中位」水準からなかなか脱せない状態が続きました。
しかし、そんな<弱者戦略>の代表格~「消極型サッカー」の代価=「低得点力による相手主導サッカーに終始」の打開で、その低迷突破を目指し、「消極型サッカーから脱皮し、ショートパス連続パスサッカー戦術」へ転換しつつ、「育成計画」に則り「自チーム若手選手育成」指向を目指しました。
そして「ミシャ」に至ります。
<過去戦術の推移>を整理すると、
●監督フェルナンデス
↓選手バルデス、ウーゴ(マラドーナ・彼の実弟)・ペレイラ・ハーフナー
戦術「3-3-2-2」の個別選手能力主導戦術
●岡田武史監督
選手吉原宏太・エメルソン・山瀬・今野・野々村・名塚・大森・森・ウィル
↓戦術「3-4-1-2」も個別選手能力主導戦術でJ1昇格
主力選手を「期限付き移籍」で集める戦略は「大成功」するも、チーム力に結び付かず<弱小(資金力・保有選手)チーム>のままで、岡田監督退任後、
●2002年柱谷哲二監督・戦術「4-4-2」「堅守・速攻」守備主導の消極型戦略の中
↓「チーム低迷期(J2中位・下位)」が続き、
●2004年柳下正明監督・戦術「3-4-1-2」若手選手主体
↓2006年フッキ・西大吾加入で、J2-6位・天皇杯ベスト4
●2007年三浦俊也監督・「4-4-2」J1復帰、2008年J2陥落
↓
●2009年「中期経営計画」立案・スタート
石崎信弘監督の「積極型パスサッカー戦術」「4-2-3-1」導入
↓2010年「4-4-2」2011年「4-4-1-1」に変化。
2010「育成計画」策定で、現在までに至る一貫長期計画が作動。
●2015年監督四方田「3-4-1-2」「堅守速攻」型
と推移しました。
そこに2018年「監督ミシャ」が登場。
2018年「3-4-2-1」「ミシャ戦術」Vr.1・基本型導入
2019年「コンサ式ミシャ戦術」Vr.2進化型
2020年「マンマークハイプレス戦術~フルコートプレッシング」
「ゼロトップ戦術」 新戦術追加型
となっています。
では、その内容です。
現在のコンサドーレ戦術は「多様戦術併用型の複合構造」に至っています。
「土台」には、「基本型ミシャ戦術」が基礎・基盤戦術となり、常に、多様な戦術のスタート戦術となります。
その「土台」戦術に「変化・多様化の個別戦術」が<重複構造>と上乗せされもるもので、図示すると、
第4層 ➅ゼロトップ
=====
第3層 ➃マンマーク ➄ゾーン型
===== ======
第2層 ➁コンサ式 ➂ハイプレス
===================
第1層 基本 ➀ミ シ ャ 戦 術
との相関関係となります。
➀基本 ミシャ戦術はチーム根幹・基礎戦術で、「個別➁~➅戦術」も常時、➀戦術と「同時併存実施」となります。また、➂ハイプレス戦術は、➃マンマーク型=フルコートプレッシング戦術、と、➄ゾーン型に分岐し、「局面毎に選択」となります。更に、➃マンマーク型ハイプレス戦術には、➅「ゼロトップ」戦術も有る、という事です。
実例で観ると、「ゼロトップ戦術」を選択した場合は、
< ➅ゼロトップ型➃マンマーク➂ハイプレス➀ミシャ戦術 >が作動している訳です。
この相関関係を理解すると、固有戦術・・この場合は「ゼロトップ戦術」で、全選手のポジショニングと想定プレーが、明確となりますね。
しかし、何と「複雑」な戦術を実践している事でしょうね。「単純戦術」と対比すると、その複雑さ・困難さにちょっと驚きですね。
では、➀~➅戦術を簡潔に確認しておきましょう。
➀基本「ミシャ戦術」~コンサの全プレーの基礎的プレー・根幹~で、
・ビルドアツプ型パス交換~相手守備ラインを複数選手の斜め関係パス交換で、突破する連携・組織プレー「パス戦術」。同時に、その複数選手関係自体を前進させ、「自陣全体の前進」も果たせる。このビルドアツプを、相手守備ライン毎に連続させ、相手陣突破を図る。「コンビネーション突破」そのもので「パスサッカー戦術」
・システム可変~フォーメーションの発想を排除し、その局面毎「各選手の最適ポジショニング」とすると、結果として「フォーメーションがどんどん変化」する戦術。代表例が、ビルドアツプ局面で、CBが「相手FW」を引き連れ左右に移動、その空いたスペースに「ボランチ」が下り、「そこからビルドアツプパス」の場合、元々ボランチは、CBポジショニングとなり、システム「可変」となる事の様に、ビルドアツプでは、
「3-4-2-1」➝「4-1-5」➝「2-3-5」
守備時は、「5-4-1」と可変。
・サイド「1対1」突破戦術~サイドのみ「単独選手」配置で、「単独突破勝負」とし、他ポジションは、複数選手・コンビネーションパス交換・ドリブルを成立させる。
・サイドチェンジ連続戦術~反復実施で、相手DF陣のズレ・ギャップ発生
➁「コンサ式ミシャ戦術」~上述「ビルトアップ戦術」は、ミシャ戦術でなくとも「使用」可能で、自陣より「着実にボールを運ぶ効果」の高い戦術として、多数チームが採用していますが、逆に「その対抗策」が「ハイプレス=前線選手によりビルドアップの瞬間にチャージしボール奪取~前線からの守備」で、その対抗策が「相手チャージ前に、ロングボールを相手陣に放り込み」、相手のハイプレスチャージを避ける、となります。その「ビルドアツプ時のロングパス」をミシャ戦術に合体させた「コンサ式ミシャ戦術」です。
しかし、目的はより積極的で、高精度戦術で、「ポスト・ターゲット選手」への「ポストプレー」から<周辺味方選手へのパス・二次ボール回収・ドリブルやシュート>と「ショートカウンター」展開し、最速で、相手陣に迫る「カウンター戦術」で、<ポストプレーでボールロスト>でも、即時奪取=ゲーゲンプレッシングで、相手ゴール直前でのボール奪取から「決定機」奪取となるものです。ジェイ・ロペス・ドド・中島と「ハイタワー・高ポスト能力」選手が多数なコンサには、有力戦術です。
➂ハイプレス戦術~
➃「ゾーン型ハイプレス」戦術~「ゾーン型陣形」で「その前線選手が、相手ビルトアップ選手へチャージし、ボール奪取」を図り「ボール奪取から相手ゴール前でのショートカウンター」を図る戦術。「成功した局面」は一気に、相手ゴール前での<決定機>となり、「著しい得点チャンス構築」が果たせ、「積極型守備=攻める守備」として大きな効力を発揮。「守備型チーム、攻撃型チーム双方で、選択・実施可能」のため、多数チームが採用。
但し、大きな欠陥が発生。(a)前線選手と相手ビルドアツプ選手の距離があり、「チャージへの移動時間等」が発生し「即時チャージ」とはならないケース多発。対抗策として「ロングパス・フィード」等で、「相手茶事前にパス出し終了」で、作動せず。(b)再三の激しいチャージのため「ハイプレス選手の疲労発生・累積が甚だしく、作動時間に制限」が屡々発生。試合途中にパフォーマンス低下選手多発。(C)前線選手の相手陣深くの前進から、「ゾーン陣型」維持のためには「中盤・守備陣」も「ハイポジショニング」が必要=「ハイライン戦術」となり、その場合、DFライン裏の広大スペース発生、カバーにはGKのみ、と「被カウンターリスク」が急増し、実際、「失点多発」実例も多発。 と3大重大欠陥を同時に発生。
昨シーズン、Jリーグで席巻した「ハイプレス」戦術は、コンサも同様、昨シーズンのシーズン途中まで「➃ゾーン型ハイプレス戦術」の獲得を選択・挑戦しました。しかし、「ゾーン型ハイプレス」により、「被カウンターリスク」で「大量失点」も発生し、その限界・打開が必要となっています。
コンサは、その対策として➄「マンマーク型ハイプレス」戦術を産み出しました。
➄「マンマーク型ハイプレス戦術」~➃「ゾーン型ハイプレス」の欠点、(a)前線選手と「相手ビルドアツプ選手」間の距離を完全埋める。
(b)サッカーの根本「パス」自体を制約・交換阻止し、「相手にサッカーをさせない」「コンサが完全に試合をコントロール」「相手にボール保持時間を与えず、相手攻撃自体を不能」とさせる、<究極戦術>が、「相手全選手にフルタイム・フルコートでマーキング」を付け、パス受けターゲットに全てマークで、「パス受けを阻止」、パス出し処を失った「ボールホルダーへハード・タイトチャージ」で「ボール奪取」し、ショート・ミドル・ロングカウンター発動とする。
しかし、フルコートマンマークには「相手選手に連動する(負けない)運動量・走力・闘志・技術」が必要で、「高いフィジカル能力保有」と「一糸乱れない統一意思・理解・認識」が絶対条件です。
昨年、コンサは、後半戦を「実戦試合トレーニング」として、フィジカルランクアップと戦術理解実践を徹底しました。その成果、恩恵は、今シーズンでの「オールコートマンツー」戦術=「マンマークハイプレス」の完全実践で答えを出す所です。
➅「ゼロトップ」戦術~「FWが、FWポジションで、FW役割をせず、ゲームメーク・相手DF選手の引きずり出しでのスペース創出・前線守備」との戦術で、決して「FW名」選手が居ない・「無」との表面的内容ではありません。詰まり「ジェイ・ロペスのFWを欠く選手起用」という意味では無く、「ジェイやロペス、更に、駒井・荒野等選手」の誰がFWポジションとして「試合スタート」しても、「該当選手が、<FW役>として、相手ゴール前のフィニッシャー役を果たすのではなく、縦横に走り回り、相手選手を攪乱し、相手選手引きずり出しや、相手選手チャージ・アタックで、前線複数選手連動したチームプレー」を実施というものです。<マンマークハイプレスの最先端戦術>として、激しい運動量と連携プレー実施選手候補の増加がポイントです。
以上の通り、コンサ戦術は、➀~➅戦術までが、実戦使用・選択戦術で、
コンサキャンプでは、➀・➁・➂・➃まで到達、➄・➅は、未だトレーニングメニューに、入り始めた所でしょう。
少なくとも、本日TMでも戦術発揮は無かったものとの理解・認識です。今週から、来週・沖縄最終クールのメインテーマは間違いありません。
プロフィール
中学高校サッカー経験〜DF。リーグ発足前からサポーター歴を始め、96年札幌居住で、監督・選手と近所付き合いから、コンサドーレサポーターに定着。札幌在住10年はホーム戦、その後、東京~さいたま市へ移住後はアウェーと、時々のホーム戦参戦。 本ブログは、戦略・戦術をテーマ。 より深く、より正しい理解とその上でのサポート実践を、全サポーターの皆様と共に追求するものです。
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