2017年12月25日
皆さん、お久し振りの投稿、失礼致しました。
下記⑥稿掲載後、選手獲得、契約更改リリースを待っていましたが、コンサも仕事納めとなり、新たなリリースは、来年持越し状態の様で、再開したいと思います。
ここまで、〜進化〜 2018シーズンへの展望 シリーズも、
①「選手保有戦略 基本戦略の振り返り」
②「選手保有戦略 第2弾上位への戦略」
③「ミシャ監督流~1~」
④「ミシャ監督流~2~」
⑤「ミシャ監督戦術のコンサ導入・定着・消化のためのステップ」①
⑥「ミシャ監督戦術のコンサ導入・定着・消化のためのステップ」②
と検証、確認を進めて来ましたが、基本事項をあらためて確認したいと思います。
⑦「戦力上昇戦略」についてです。
では。
1.戦力上昇の手段・方法
先ず、戦力は、A.潜在戦力とB.現在戦力に分かれますね。
A.潜在戦力
=本来戦力
=各選手が最大値のパフォーマンスを発揮した総合値です。
チーム作りの出発点は、このA.戦力を上昇、ランクアップさせる事で、
方法論は、a-①保有選手・チームスタッフの入れ替え、a-②保有選手のパフォーマンスレベルアップ、に限定されます。
一方、
B.現在戦力
=潜在戦力値に到達する過程時点の戦力値
=戦術内容・戦術理解・戦術消化毎に、その現状により大きく数値は変動
潜在=本来戦力値100%実践を目指し、ひたすら実践値の上昇を図る事で、方法論は、b-①戦術内容のレベル・ランクアップ、b-②戦術の理解と消化を進める練習・トレーニング、の2方法に限定されます。
この大前提から具体的な事項を見ると、
A-監督交代・コーチ陣整備
A-未活躍=現在と将来の両面=選手の契約非更新・新有力選手の加入交渉・現保有選手の契約条件交渉によるモチベーションアップ
A-優秀監督・コーチによるトレーニング方法改善
A-キャンプイン事前個人トレーニング・キャンプトレーニングのスケジュールと内容と方法・練習試合
B-課題改善のための戦術変更の設定による改善
B-変更戦術の選手への説明・指導による理解
B-戦術実践練習-消化度評価-レベルアップ練習 のサイクル・反復練習
B-練習試合(チーム内試合・対外試合)による評価-レベルアップ練習
と、A・Bの両面での「戦力アップ」が、現在~今後の日程・活動の中心です。
2.コンサ現状と効果・展望
チーム構築の中心・中軸は、「監督」ですね。
最大の「戦力アップ策」が、名将・智将「ミハイロ・ペトロヴィッチ=ミシャ」の監督招致成功です。
「ミシャ」効果は、上記の通り、A・B両面の全項目で「大幅改善・大幅レベルアップ」に繋がります。
「ミシャ」は、兎角特殊戦術【ミシャ式・ミシャ流戦術】に注目が集中しますが、それも強烈ですが、なお一部分のみで、「人格・姿勢・知識・経験」の4項目で「ワールドクラス」レベルの優秀さで、「接する人(選手もチームスタッフもサポーターも)全て、その魅力から、すっかり<ファン>となってしまいます」。
その想定される効果を列挙しますと...
①最も基本部分で、
選手・チームスタッフ・そしてサポーターまでも、
「自己の将来像(夢)を明確化され、
そのための課題を正確に認識し、
その課題解決の最短方法を理解し、
その課題解決努力=練習に打ち込め、
結果、大きな能力成長を実現し、
より高く・将来像(夢)に近づく自己に大きな自信・達成感を獲得し、
高いチーム力に自信と誇りを獲得」するもの。
つまり、「選手・チームスタッフ・サポーター、チーム戦力の急成長」
②現存最高効果戦術の選手・チームスタッフ・チーム全体での理解と実践により「より高い攻守値・より効果の高いプレイ・チーム戦力上昇により戦績急上昇」
③計画的な「戦力アップ」ステップの実行、計画的な「選手育成」の獲得により、チーム経営の計画的な進行により、コンサドーレ全体の成長成功
ちょっと、具体的に...
④選手・スタッフに多数の「ミシャ信奉者・ミシャファン」が産まれ、監督~コーチ~選手の一体感とコミュニケーション力が急上昇
⑤選手・スタッフに「ミシャ式」を始めとした「戦術理解・浸透」が急速に進み「選手間一体戦術」が完成し、実戦での「戦術統一実践」が実現
⑥選手・スタッフの「適正な自信・誇り」から「チームへの強い一体感・充実感・闘志」獲得
⑦現在課題の「練習課題・メニュー・方法での 思い付き型・固定形式型・非効率型」を脱却し、
「計画的・目的合致型練習課題、適正練習内容と方法による練習実施、検証・評価による適正化」により「練習の大幅改善」が進行。このメソッドと担当スタッフは「コンサの資産」として、継続資産・育成年齢層への波及と浸透、その結果として「育成のレベルアップと育成選手排出力の急上昇」獲得
⑧実戦での「監督力」が急上昇し「戦績上昇」;事前の戦術とメンバー選択、試合途中の指示・指導の活性化、メンバー交代の適正化
⑨「選手」毎にも「プレイ課題」が明確となり認識も浸透しますが、特に「ポジション毎」に「詳細な課題設定と取り組み」が実行され、明らかに「プレイの質・内容」に大・好・変化がもたらされます。
⑩「各代表選手」も排出
⑪リーグ順位は、「現実的な11位」がステップアップし、「上位」へ肉薄しそうです。
以上の通り、「ミシャ監督」の直接・間接効果で、これだけの「戦力アップ」が期待できます。
更に、従来の「戦力上昇策」であった「新戦力選手獲得」競争は、
極小範囲に集中の「サイドポジション+可能なら前線」とGKのみとなり、
現2017-2018シーズン間で実施されている、他チームの大量選手流失・大量移籍加入の「選手入れ替え」戦略とは、大きく決別した戦略を展開しています。
その理由は「現有選手の急成長」と「優秀戦術の実践」により「大幅な戦力アップ」が可能となるから、との見通しによるものです。
これが、2018シーズンへの「戦力アップ戦略」です。
・・もう既に、「サポーターの夢は拡大・開花し始め・・・」ますね。
何れにしても、1月10日頃の「ミシャ来札」から多くはスタートですね。
それまでの「1月5日以降1月12日までの1週間」で「契約更改」は完了し、全力投入で「ミシャ・キャンプ」へスタートしましょう。
ジェイBは、「?●◆円で契約更改」も気になりますが(背一杯の・ただご希望には大分ダウンで将来へ持ち越しかと・・?)、コンサとサッポロが大好きで、それが決め手の契約更改成約ですね。感謝・感謝!です。
という事で、現在の選手保有想定を確認し、終稿とします。
〔契約更新 決定〕 9(内、育成1・外国籍2・提携国1)
25 GK ソンユン 4 DF 河合 24 DF 福森 44 MF 小野 40 FW 藤村 2 MF 横山 15 MF 菊地 18 MF チャナティップ 20 MF ミンテ
〔契約更新 見通し〕6(内、外国籍2)
32 DF 石川 17 MF 稲本 9 FW 都倉 11 FW ヘイス 16 FW ジュリーニョ 6 MF 兵藤 6選手で決定と合計し15選手。
〔交渉中等、未定〕14(内、育成9)
〔レンタル(元)〕 6内2名完全移籍決定
GK1・DF4・MF1ですが、
レンタルバックは、GK阿波加確定、
他のレンタルバック候補は、MF中原のみ、DF櫛引・DF前貴は、本人の希望で、名古屋と山口への完全移籍で放出。
〔契約非更新 決定〕6(内、外国籍1)
1 GK 金山 ・・岡山へ移籍
30 GK 杉山 ・・東京ユナイテッドFCへ移籍
5 DF 増川 14 DF 上原 19 DF 石井 23 MF マセード
〔新加入交渉中〕現在3選手獲得濃厚;GK 菅野(現J2京都)、MF駒井(現浦和・ミシャチルドレン)、三好(現川崎)。FW渡(現徳島・2017J2得点王)は失敗。全員成功となると、なお加入可能枠は4名残枠。
交渉中全選手が契約更新し、新規加入3選手を加えると、32選手(内、育成10・外国籍4・提携国1)で、(25選手保有枠制限に対する)A契約の新規加入枠残数は4選手分(外国籍・提携国枠は満了)という所。
ミシャ監督からの「新規獲得要請ポジション」も、攻撃陣の「SB・WG」で充足し、これ以上の獲得交渉は当面停止、の様ですね。
2017年12月16日
~進化~2018シーズンへの展望~⑤戦術展望その②
~前ブログに続き~
(1)a.パターン=攻守切り替え・ボール奪取タイミング(局面)=
・ミシャ式・・
DFラインか中盤ラインで「ボール奪取」からの攻撃スピードが「超速カウンター」で展開し第1得点チャンスアタック;
「超速攻守切り替え」は2つのポジションで大きく動きます。
㋑「パス供給元」・・ミシャ式では、DFと中盤の選手条件に「フィード・パス力、ゲームメイク力」のテクニックとヘッドワークの両能力がある「守備選手」とされます。これは、「ボール奪取の瞬間でのパス供給タイミング」と「高精度」と「攻撃プレイ予測力」で、そのため「MFやFWのヘッドとパス能力選手の守備ポジションへのコンバート」が多発されるもの。例えば、浦和の阿部・遠藤・森脇・那須、広島の水本・塩谷は元ボランチ・サイドなどのMF、浦和槙野は元FW。コンサも、横山・菊地・河合・ミンテ・福森も全員MFのボランチで、高い適正選手で、十分可能ですね。
㋺「CF・両SH」は当然、「両SB(WG)」が前線へ飛び出し、そのスピードは、相手選手帰陣より速いか、同程度で、「攻守切り替えの瞬間」超スプリント力で前線へ進出し、パス供給の受け手となります。つまり「攻守切り替え」と同時に、前線5選手のスプリント開始で3~5秒でターゲットエリアへ侵入・到達し、ボール奪取者のDF・中盤から、奪取後、3秒でパス、5秒でパスの受け手でのパスレスポンス・コントロールから、相手守備陣未整備状態で、シュートチャンス構築が7~10秒、との「10秒アタック・シュート」となります。
この時のシステムは、〔5-4-1〕⇒〔3-2-5〕と変化します。
(2)b.パターン=前線に「5攻撃ライン」の5選手ライン構築からの第2シュートチャンス構築=
(1)での得点・シュートチャンスが作りない場合、「前線5トップ」戦術で、相手守備人数より数的優位を狙い、ポストプレイやドリブルも利用し、ギャップ・マークずれ・スペース作りで、相手守備陣形を崩す狙いの戦術。その際、Wボランチの一方を攻撃陣の底で、サイドチェンジのパス廻し・縦のスルーパスやショートパス役、2次ボール回収役とし、その下に、Wボランチのもう一方が参加した最終DF守備ラインで「相手のボール奪取からのカウンターリスク」を防御する戦術です。
システムは、(1)の〔3-2-5〕⇒WDHの片方がアンカーポジション、もう一方は、DFラインへ下がり~CB・DH・CB・CB~の4枚最終DFライン⇒〔4-1-5〕にシステム変化。
(3)C.パターン=「遅攻の攻撃時間帯」=
(2)でも得点・シュートチャンスとならず、そのまま「遅攻」となった場合、実は(2)システムには欠点・欠陥があり、その修正の戦術です。
(2)システムは、攻撃陣の底に「アンカー役」のWボランチ(DH)の片割れの1選手が、パス交換や縦パスのパス出し手となりますが、逆に、相手は「1人」のためターゲットとして集中アタックが容易で、「パスカット・チャージ」を多発され、しばしば、その餌食で「ボール喪失」が発生します。そのため、最終DFラインを1列上昇・進出し、「攻撃陣の強化」のため、両サイドCBを1列上昇し、(2)のアンカー役DH1枚はDFラインへ下げ、3枚の最終DFラインを~DH・DH・CB~との並びで構築するシステム変更・戦術です。
システムは、〔4-1-5〕⇒〔3-2-5〕と変更します。
最終システムを図示すると、
SB(WG) SH CF SH SB(WG)
CB CB
DH DH CB DH
GK
・コンサ現行戦術・・
3つのステップ毎、システム変化はしますが、
a.攻守切り替え時
〔5-2-3〕⇒〔3-2-2-3〕となり、サイドはWボランチのやや上位置程度で、攻撃参加もどちらかのサイドのみで攻撃と反対サイドは守備的ポジションに低下し、攻撃は4枚程度で、速度・突破力も小さく、前線の個の力頼みで、成功確率は大きく低下し、低得点力の原因。
c.攻撃時間帯
システムは、a.と変化なく、パス交換・サイドチェンジ・縦スルーショートパスも、参加選手数が少なく、パスの出し先数やタイミングも乏しく、逆に、少ないターゲット=パスカット・チャージターゲットの絞り込み・集中が可能で、ボール喪失も多発し、リーグの中でも低レベル攻撃力。
システムは、〔3-2-2-3〕⇒〔3-2-5〕に変化し、パス交換役などの「底位置」にWボランチで、2次ボール回収も行います。逆に「ボール喪失」からの相手カウンターには、Wボランチ2枚が第1防御ライン、その下のDF3枚が第2防御ラインとの戦術。
b.セットプレーが数少ない得点チャンスでしたが、驚愕・絶好調ジェイの個の力の得点も。ただし、ジェイが消えた瞬間、跡形も無く消失する危うく・魅力的な得点獲得力で、チーム固有戦力とは言えないものですね。
と長短が多く、総括すると、「高い得点力の攻撃力」とは言えないものです。
●コンサ現行戦術の弱点、低攻撃力打開する「ミシャ式」は圧倒的な「攻撃力・得点力差」で、即座に採用すべきですね。
●問題点は、
㋐「前線選手:FW・SH(シャドー)」と「両SB(WG)」の前線への侵攻スピード=「攻守切り替え後、3~5秒でアタックエリアへ侵攻」の能力(=スピードと反復連続のフィジカル)
㋑「前線選手:CF・SH」の決定機構築力とシュート決定力
㋒「両SB(WG)」のサイド攻撃力(エリア突破力・ピンポイントクロスパス力)とゴール前への侵攻力、逆サイド攻撃でのSUBクローザー力(シュート決定力)
㋓DFと中盤のパス供給元の「ロングとショートのピンポイントフィード・パス力」 が必須条件となる点です。
現有戦力・選手を当て嵌めると、
「前線選手(CF・SH)」は
㋐・・3~5秒アタック判定は、
速い順で、内村-都倉-(菅)-チャナティップ-ヘイス-(兵藤)-ジェイまでの7選手が合格圏内で、ジュリーニョ-小野-金園は遅延気味。しかし、新規加入交渉中の「FW渡」は、内村よりも速く、スピード牽引役となれる有力選手で、ミシャ戦術の実践レベルアップのために獲得交渉をする理由でしたが、獲得断念との事。
㋑・・決定機構築力=ゲームメイク力は、同じく能力順では
チャナティップ・小野-ジェイ・都倉・ヘイス・(兵藤)・ジュリーニョまでが合格圏、金園は圏外。新規加入候補「FW渡」はギリギリ合格圏内。
・・シュート決定力は、同じく能力順では、
ジェイ-都倉がスーパーJ1レベル、-新加入候補「FW渡」-ヘイス・ジュリーニョもJ1レベルで計5名がスタメンクラス、-(兵藤・菅)・小野・チャナティップの4名が準J1クラス-内村・金園はJ2クラス。
㋐+㋑で「ミシャ式での適正能力選手」は、ジェイ・都倉・チャナティップ・ヘイス・兵藤・菅・小野にプラス渡の7選手が「前線」可能選手です。
「両SB(WG)」は、
㋐・・前線への侵攻スピード=「攻守切り替え後、3~5秒でアタックエリアへ侵攻」の能力(=スピードと反復連続のフィジカル)が大前提能力で、その上に、
㋒・・サイド攻撃力(エリア突破力・ピンポイントクロスパス力)
ゴール前への侵攻力
逆サイド攻撃でのSUBクローザー力(シュート決定力)です。
現保有選手では、特に㋐能力が必要能力に達していません。
両サイドは、SBとして守備時の「5バック」のDFラインの最終ポジションから、一気に最前線の「前線5トップ」位置までの自陣と相手陣との縦広大エリアを激しく、何度も反復の上下動を実践しなければなりません。
攻撃切り替えの瞬間「最前線」位置へ、
逆に守備切り替えの瞬間「最終DFライン」位置まで、
最短時間=5秒=の最速スピードでのスプリントでポジショニングし、
且つそのロングスプリントを何度も反復するフィジカルが必要な訳です。
しかし、実戦試合では、当然1試合一杯フィジカルが持続できず、後半途中でのサイド選手交代で、その戦術の1試合中徹底を図る事が頻発しています。
そのスピードと激的なスプリント数能力については、
◎スピード・・右;早坂-ミンテ・(荒野)の順ですが、必要レベルに未達。左;菅-石川・田中・ジュリーニョの順ですが、こちらも必要レベルに未達、で、左右共にスピード不足で、新規加入交渉の右;駒井(ミシャ式実戦経験多数で実績による適正能力証明済み選手)、左;三好は「スピードスター」の条件合致選手で、どうしても新規加入を成功させたい事情です。
◎何度もスプリントのためのフィジカル保有・・右;早坂・ミンテ、左;石川-菅-田中まで必要レベル。左-ジュリーニョは不足気味。
しかし、ここでも、新加入候補の右;駒井、左;三好は必要レベル超え能力で、「ミシャ式」の実践実現が十分可能となります・。
なお、㋒能力は、右;新加入候補MF駒井-早坂は必要レベル到達、左;石川-新加入候補MF三好-菅-ジュリーニョまで、必要レベル到達で、右;荒野、左;田中は不足レベルです。
さらに、SBとしての守備力は、左;ジュリーニョ・菅がやや不安定以外、必要守備力を保有しています。
という事で、㋒のWGのスピード・テクニック+SBの守備力+激しい上下動のフィジカルを充たす選手は、
右;新規加入候補駒井が当確、やや不足が早坂、左は新規加入候補三好が当確、やや不足で石川-菅、更にかなり不足でジュリーニョとなり、「ミシャ式」の実戦が可能となります。
「中盤DH(Wボランチ)」は、
㋐局面変化に合わせた適正ポジショニングと役割変化
㋑中盤・DFライン共通した「ボール奪取力」
最も重要な能力が
㋒「前線5トップ」への「パス供給役=高精度パス・フィード力」。
コンサ現選手に嵌めると、
ボランチ;兵藤・宮澤・稲本・(菊地・横山・河合)の6選手は適合能力。荒野・ミンテは㋒のパス供給能力に不足。前寛は㋐㋑㋒全能力でJ2レベルで圏外。実質3選手では選手数が不足で、現SBの石川・CB福森も有力適正候補です。
最後に、「DF」は、
㋐守備時、攻守切り替えスタート時は、DFラインで堅守。
守備力と同時に、前線5トップへの「パス供給役=高精度パス・フィード力」が必須能力となります。
㋑攻撃時は、第1段階は、1DH(ボランチ)を加えた4枚DFラインを、攻撃陣の下まで位置取りを上昇して設定のポジショニング、堅守
㋒攻撃時間帯の、第2段階は、1CBは、2DHとの3枚DFラインで堅守。残り2CBは、両サイドに1列ポジションアップし、パス交換を中心の攻撃参加となり、スルー・ショート縦パスやサイドチェンジパス、逆サイドWGへのフィード能力が必要となります。
という事で、強靭なフィジカルを基にした守備力・ボール奪取力・空中戦支配力を前提に、パス供給役能力、攻撃参加でのパス能力が必要で、
現有選手に当て嵌めると、
現スタメンの横山・菊地・福森はリーグ上位レベル、石川・河合もリーグレベルで、合格圏内、進藤は成長中で少しパス力に自信が無いが、ギリギリ圏内で、6選手。ポジショニング・パス供給役に甘さの多いミンテはやや不足で、選手数拡大のため、FW金園のコンバート、レンタル中櫛引のレンタルバック・復帰も有効です。「ミシャ式」は現有選手で可能です。
2.以上の通り、「ミシャ式・ミシャ流戦術」のコンサ導入は、必要選手は、左右両SB(WG)以外は、現有選手で可能です。
そのため、キャンプインまでに両SB選手の新加入を完了し、
キャンプで、キャンプイン直後から、
適正選手による「ミシャ式」の理解→認識浸透→実践プレイテスト→反復練習でプレイレベルアップ→テストマッチ(TG)で実践度の確認・テスト・問題点確認⇒「ミシャ式戦術」の消化、との過程・ステップアップを進められますね。
「ミシャ」は、キャンプ終盤の「TG浦和戦」の起用・テストメンバーにより、第一次「ミシャ式による開幕・シーズン開始時中心メンバー」を策定する、とリリースしていて、上記ステップを想定しているという事ですね。
現時点での懸念点・解決課題は、「前線5トップ」の「スピード・フィジカル・サイドアタックテクニックを持つ両SB(WG)」と「スピードとシュート決定力のある前線(CF・SH)」の新規加入交渉です。
FW渡、DF亀川の断念との事態は、当然想定され、速やかに、他の複数候補設定と断念の瞬間に交渉開始が絶対です。高能力で、価格も適正な選手は、12月中旬までで終了します。その後の交渉は、能力のブレか、価格のブレのどちらかの選手の交渉となり、
1月13日~14日プレトレーニング
1月16日~ 沖縄キャンプ には参加とすると、あと1か月を切ってしまっているタイトなスケジュールです。
今回は、新「ミシャ式」キャンプとなり、初日から十分な練習を開始しなければ、シーズン開幕中心メンバーには大きく出遅れとなり、低パフォーマンスの効果になる事必至です。
以上 大変長文な掲載・内容となりましたが、「ミシャ式」解析・検討には、避けて通れないもので、有難うございました。
2017年12月16日
~進化~2018シーズンへの展望~は⑤戦術展望その①にトライしてみましょう。
~進化~2018シーズンへの展望~
①「選手保有戦略 基本戦略の振り返り」
②「選手保有戦略 第2弾上位への戦略」
③「ミシャ監督流~1~」
④「ミシャ監督流~2~」と点検・研究を進んで来ました。
⑤は、ミシャ監督戦術のコンサ導入・定着・消化のためのステップ確認の観点から、「2018シーズン戦術」を展望してみます。
その前に、一項目確認です。
現在、次シーズンへの懸命な努力・闘いが展開されています。
≪戦力アップこそ次シーズンの成功結果とチーム成長がかかっている≫との命題に対して、チームスタッフはひたすら・ギリギリの戦力アップの死闘を担っている訳ですね。一方では、水面下で表面には出てきませんが、来シーズンに「勝負を懸けた選手が秘かに、必死の努力」をしている事でしょう。その数・割合が、次シーズンのチーム成績・結果に直結し、新監督の下での各選手の「キャンプイン取り組み状況」で表面化します。
なんでも、全て、「良い準備」が、全てのスタートそのもので、「戦う前に既に勝負は決している!」との言葉通りですね!!
「次シーズンへの戦力アップ」活動について表面化しているのは、
〔契約更新 決定〕 5(内、育成1・外国籍1)
25 GK ソンユン 4 DF 河合 24 DF 福森 44 MF 小野 40 FW 藤村
〔契約更新 見通し〕8(内、外国籍3・提携国1)
32 DF 石川 2 MF 横山・15 MF 菊地(両選手レンタルから完全移籍決定、あとは本人との契約交渉ですね)17 MF 稲本 18 MF チャナティップ 9 FW 都倉 11 FW ヘイス 16 FW ジュリーニョ の8選手で、決定と合計し13選手まで保有見通しで交渉中。
〔交渉中等、未定〕 17(内、育成9・外国籍1)
交渉中全選手が契約更新となると、30選手(内、育成10・外国籍5・提携国1)で、25選手保有枠制限に対するA契約の新規加入枠数は「6選手」分(外国籍・提携国枠満了)です。
〔レンタル(元)〕 6(内、外国籍1・育成5)
GK1・DF4・MF1ですが、レンタルバックは、GK阿波加は必須で、候補は、DF櫛引・MF中・DF前貴=本人の希望で山口への完全移籍で放出=があり、30選手にその分上乗せ。
〔契約非更新 決定〕6(内、外国籍1)
1 GK 金山 ・・岡山へ移籍
30 GK 杉山 ・・東京ユナイテッドFCへ移籍
5 DF 増川 14 DF 上原 19 DF 石井 23 MF マセード
契約交渉前での非更新は6選手。あとは契約交渉での決裂・退団があるかどうか。
〔新加入交渉中〕現在3選手獲得交渉。全員成功となると、なお加入可能枠は3名残枠。
GK 河田(現甲府)、MF駒井(現浦和・ミシャチルドレン)、DF亀川(現福岡)困難で、三好(現川崎)に対象変更、FW渡(現徳島・2017J2得点王)は断念
・・駒井・三好はレンタルで濃厚。全対象が、25歳以下の高資質選手で、チーム年齢構成高目の解消と高い成長性・将来性の対象候補で、新規獲得候補の基本戦略の様ですね。
では、次シーズンの「戦術展望」です。
1.「ミシャ流・式」戦術は、前2回に渡り確認した通りですが、
「ミシャ式守備時」戦術は、現行コンサ戦術とほぼ同一で、直ちに実践も可能です。
①基本システム【3-4-2-1】は、ミシャ式、コンサ現状の共通戦術で、確定ですね。
②「守備時戦術」は、ミシャ式とコンサ現状とは少しだけ相違点はあるもほぼ同一戦術。
〔同一部分〕
SB(WG)が下降し【5バック】DFラインにより、
●最終ラインの全エリアスペースをカバーと、
●相手前線選手数4枚に数的優位で、ボールホルダーに≪2:1≫、その他3枚はマツチアップの選手同数で、ボール奪取狙い の戦術。
〔相違点〕
・ミシャ式・・DFライン2列目をWDH(ボランチ)+両SH(シャドー)が両DHの横位置まで下降し、並列の4枚ラインを構築し、〔5-4-1〕システム。
・コンサ現状・・DFライン2列目はWDH(ボランチ)の2枚で、両シャドーは、相手DFラインへアタック出来る位置取りで、CFの斜め後ろ、WDHの斜め前位置か前線3枚並列となり、〔5-2-2-1〕か〔5-2-3〕システム。
・・・
ミシャ式は、DFライン2列目も横4枚で、相手選手数と同数・マツチアップで、また、横4枚で全エリアスペースカバーとなり、「中盤支配・自在なボール廻しの完全阻止とパスカット・チャージ・2次ボールキャッチのボール奪取狙い」の戦術。対して、
コンサ現行戦術は、ミシャ式に比べると、両SHが前線に近く攻撃枚数が多くなる筈との狙いですが、「Wボランチ脇・斜め前後スペース」カバーが甘く、そこで、相手に数的優位のチャンスも発生し、実戦でも、Wボランチ脇スペースの突破・アーリークロス・ボランチ引きずり出しに嵌り、結果バイタルに大穴スペースを作られ、自在なラストパスやミドルシュートでの失点も弱点の一つでした。
●コンサ現行戦術の狙いの「多い攻撃枚数」が確保されれば、数的不利も無く、リスクスペースも無い「ミシャ式」の方が、確実に「中盤守備力が向上」し、「堅守強化」と「ボール奪取力」上昇による「攻撃切り替え回数」も増加となり、「ミシャ式」直ちに採用が正解です。
●守備時は【5-4-1】システムで、最終DFライン、2列目中盤ラインの「超強力ブロック」守備戦術ですね。
③攻撃時
・ミシャ式・・「特殊戦術」とされる独自戦術で、
a.DFラインか中盤ラインで「ボール奪取」からの攻撃スピードが「超速カウンター」で展開し第1得点チャンスアタック、
b.そして、更に前線に「5攻撃ライン」の5選手ライン構築からの第2シュートチャンス構築、
c.更に「遅攻の攻撃時間帯」
と3段階の攻撃ステップとなり、そのステップ毎に、システムを可変する戦術です。
・コンサ現行戦術・・
a.DFラインと中盤ラインとで「ボール奪取」からの「攻守切り替え」開始の時間は、「超速は程遠く、相手の即時帰陣によるプレス低下にて自由に出来る守備陣形整備と前線3選手の相手陣侵入」時間の後に、前線・サイドへのロングフィードからのポストプレイと流れたサイド突破への「超遅カウンター?」を仕掛け、前線の高フィジカル・空中戦の得意選手の個の力・プレーで、シュートチャンスを目指す。
b.その派生、チームストロングポイント「セットプレイアタック」
c.「遅攻」での効果的な敵陣突破は、チャナティップやヘイスなどの個の打開でのスルーパス程度のみしか有効策は無く、低攻撃力で、得点獲得実績は乏しいもの。
と同じく3段階の攻撃ステップはありますが、その有効性は「セットプレーと個の打開」に限定され、ジェイの様な「個の力」の好調継続が必須条件というところ。同様にシステムは変化しますが、ミシャ式とは根本的に「構想」が別レベルです。
~ここで、一旦終了します。続きは次ブログに~
2017年12月11日
前ブログの続編
~進化~2018シーズンへの展望④~ミシャ監督流点検その②です。
「ミシャ流・ミシャ戦術・ミシャ式」の概略を再掲載し、その具体的な内容の点検を。
~再掲載~
【目指すサッカースタイル】
①攻撃的サッカー・守備にリスクを掛けてまで行う「攻撃型サッカー」
②GK・DFからパスを繋ぐ「モダンサッカー」
③オシムと同じコンセプト「考えて走るサッカー」
④「仕事」との表現の「相手に合わせた守備的サッカー」も使用
【特殊型戦術】
⑤「可変DFライン」・・登録はDF3人・3バック、状況により2バック・4バック・5バックとDFライン枚数が可変。DFライン構成ポジションも可変。--「考えて走るサッカー」を選手が消化し、選手間コミュニケーションの中で、発見・産出の戦術
⑥「5トップ」・・登録は1トップ・2シャドー、攻撃時は、+両サイドWG=5人。--ミシャアイデア+選手間コミュニケーションで産まれた戦術。
1.基本戦術の考え方
根本の戦術目的(狙い)は、【攻守共に、数的優位を作り優勢とする】との考え方です。
そのための方法論・メソッドが独創的な「ミシャ独自戦術」という事です。
基本システムは、コンサと同一「3-4-2-1」で、試合開始時スタイルです。しかし、守備時と攻撃時でシステムが変化するというもので、コンサを初め、どのチームでも変化は起きるものですが、その変化の多彩さとポジションを大きく変えるものに独自性があるものです。
コンサの「3-4-2-1」システムと基本型は同一のため、同系列戦術となりますが、その相違点も確認しつつ、
【特殊戦術】の⑤「可変DFライン」⑥「5トップ」を具体的に点検してみます。
2.守備時
基本システム「3-4-2-1」がそのまま守備体型となり、コンサと類似システム・戦術です。
A.基本形 「3-4-2-1」
CF
SH SH
WB DH DH WB
CB CB CB
GK ・・コンサと同型。
B.守備時陣形「5-4-1」
CF
SH DH DH SH
WB CB CB CB WB
GK ・・SHのポジションがコンサよりも低下
コンサも強力攻撃に対すると同型。
これは、中盤~DFラインで、相手と数的優位・同数で「ゾーン」ディフェンスの「ブロック守備」の「堅守」を構築する狙いです。
具体的なマッチアップ図「対4-4-2」を例示します。(以下対戦相手)
GK
CB CB
CF
SB DH DH SB
SH DH DH SH
SH FW FW SH
WB CB CB CB WB
GK
1列目・・1:2 2CBの内ボールホルダー・供給元のみマーク
2列目・・4:4 同数で完全マッチアップ
3列目・・5:4 最終ラインで数的優位
ボールを奪われた場合、
a.パターン・・無理にボールを奪いに行くのでは無く、まずりトリート(想定のポジション取り)し、「5-4-1」のブロック守備形成しゾーンに侵入した相手のみに対しボール奪取を図るもの。基本形です。
b.バターン・・前線付近でボール喪失の場合、前線に進出選手で数的優位でのボール奪取を図り、ショートカウンターを仕掛けるもの。こちらは、外された場合、大カウンターリスク・失点に直結し兼ねず、状況次第。
「堅守」の守備戦術で、「強力攻撃力チームにも効果が高く、失点減少」を狙えるもの。コンサとの最大の相違点は、「選手の戦術理解・消化度」で、迷い無く統一戦術を実践し、結果、高い戦術効果としている点ですね。
この戦術は、コンサ現行戦術と違和感・相違点も少なく、十分高い実践度を今すぐにでも可能ですね!!2017戦術の基本継承部分!!
3.攻撃時
ミシャ流の2大【特殊戦術】は、どちらも、攻撃時のものです。
⑥「5トップ戦術」から派生して⑤「可変システム戦術」が産まれました。
⑥「5トップ戦術」とは、
試合登録上は、FW1人+SH(シャドー)2人ですが、この3人に両サイドMFを加えた5人が前線に出て、
相手DFラインに張り付き、ポストプレー・飛び出しによる流動性・パス交換で、ギャップ・マークずれを付く戦術です。
例示します。
A.4バック対戦
GK
SB CB CB SB
WB SH CF SH WB
DH DH DH
SH FW FW SH
CB DH CB CB
1列目・・前線ラインに5選手が並び、5:4の数的優位で突破狙い
具体的には、
・相手LSB:RWB、相手LCB:RSH、相手RCB:CFとマッチアップすると、相手RSB:LSH+LWBの1:2となり、ワンツーパス・フリックパス等で左SB脇・裏スペースへ突破侵入し、ペナルティーエリアで決定機。
・相手マンマークの場合は、例えばCFがバックしCB1人を引き出し、そのギャップで敵ゴール前にスペースエリアを作り出し、SHが侵入し決定機。
・相手ゴール前をゾーンで守備のため、相手SBがアタック・ボール奪取に来ない場合は、両サイドを深く抉り、ラストクロスパスで決定機。
など、サイド・中央で、自在に決定機を作り出せる戦術です。
B.3バック=5バック対戦
結論を先に。相手と同数となり、選手個々でのパフォーマンス・能力による打開が重要となります。また、攻撃スピードで相手陣形が完備する前の速攻とセットプレーが勝敗ポイントとなります。
GK
SB CB CB CB SB
WB SH CF SH WB
SH DH DH SH
CB DH CF DH CB
CB
GK
1列目・・同数の5:5。
・しかし、前線選手個々のテクニック・独創性・強さ・高さ・賢さで、同数を一局面やエリアで、数的優位やギャップを作り、同数・マッチアップを打破します。
しかし、A.B.どちらも、リスク・欠点を内在し、実際、ミシャ式を当初採用し、圧倒的な大勝と共に、カウンターによる失点多発で、修正が必要となりました。
リスクには、
サイドチェンジの際、攻撃参加DH1人のみでのパス廻しは、ターゲットが絞られ、パスカットを狙われ易く、その回避として、DFラインを上昇させ、サイドチェンジ・縦パス・スルーパスのパス交換元・底を、DFラインとし、パス元を複数化・補強し、パスカットターゲットの集中・ボールロストを改善させるもの。しかし、その分、攻撃時の高いDFライン設定が必要で、一旦ボール喪失・ロストでのカウンターリスクは増大し、その結果「多得点とはなり得るも、多失点での打ち合い勝負」となるものです。
この対策として、ミシャのアイデア+選手間コミュニケーションにより生み出した戦術が、
⑤「可変システム・可変DFライン戦術」です。
「ミシャ流・戦術」が複雑・選手が理解・消化に時間がかかるとされる部分ですね。 できるだけ簡潔に。
攻撃時システムで、~既に対戦システム図に記載済み~
システム図は、
C.攻撃時当初は、
WB SH CF SH WB
DH
CB DH CB CB
GK
となります。
異様なシステムの部分は
㋐「4-1-5」システム(5-1-4ではありません)
攻撃5枚-攻守の繋ぎ1枚-守備4枚の超攻撃バランスシステム
㋑DFラインに「DH1枚」がスライド下降し4枚。
2ボランチの内、横スライドし「1アンカー」
アンカーが攻撃パス交換の底で、サイドチェンジの繋ぎ役と縦パス元
3枚目の左右CBから、対角線のWBへのピンポイントフィードも。
相手との対戦図を再掲載。
GK
SB CB CB SB
WB SH CF SH WB
DH DH DH
SH FW FW SH
CB DH CB CB
GK
相手が自陣へ帰陣前で、
相手攻撃陣4枚VSDHのスライド下降の4枚の同数で、
ゾーンも、マンマークも可能で、カウンターリスク防止。
DHによるシステム変更がなければ、3:4の数的不利で突破リスク。
D.攻撃時継続状態(攻め続ける時間帯)は、更に
WB SH CF SH WB
CB CB
DH DH CB
GK
に変化します。
システム特徴は
㋒「5-2-3」と更に異様なシステム
Cの3列目に居た左右CBが1列上昇、その代替で
Cの2列目の1アンカーのDHがスライド下降しDFライン
となり、3バックDFラインを形成し、
・カウンターリスク防御ライン
・ロストボール回収、パス交換元・底となります。
㋓上昇した左右CBも攻撃参加で攻撃枚数を7枚とし、
自陣に引いた相手ブロック守備の打開を狙います。
この、→C.→D.さらに、守備時へ攻守切り替え時→A.かB.へのシステム変化を「可変DFライン・システム戦術」と呼ぶ訳です。
攻撃時に2段階、守備時、基本型(スタート時)の4システムの使い分けとなりますが、コンサでも、状況設定毎明確な統一規則・手順で、全選手が正しく理解・消化し、実践のため反復練習により徹底されれば、試合実戦では、活発な選手間コミュニケーション(指示・相互確認)での支援・サポートをバックボーンで、十分可能な戦術ですね。
明確なプレイ想定は、選手のプレイ予測力を上昇させ、より素早いポジショニングとの大効果も産み出しそうです。
4.ミシャ流・ミシャ戦術実施の留意点
以上、簡単に、基本・守備・攻撃の局面ごと「可変戦術」を点検しましたが、この中でも、重要な必要点や影響点が幾つか想定されて来ます。
E.選手必要能力(適正ポジション能力)
・全選手「オシム流考えて走る能力」が大前提です。
「WB」・・前線~DFライン間で、激しい上下動量と到達スピード=スプリント力が必須条件。前線5トップのため、サイド突破・飛び出し力、サイドから高精度・強く速いクロスパス能力、ドリブル突破力、サイドからゴールエリアへの侵入力とパス・シュート力、最後に粘り強いボール奪取力と、フィジカル・テクニック・ヘッドワークの3拍子が揃った「優秀選手」が必要です。
【コンサの現戦力;総合力順には、早坂-ジュリーニョ-石川-菅-田中ですが、合格レベル選手はいません。早坂・ジュリーニョ・石川が「スピード=突破力」部分のみ不足で、2017~2018での最大補強ポイントの所以・理由ですね。】
「DH」・・クレバーに、状況・局面ごとポジション変化対応が出来る事が前提で、豊富な運動量・高いボール奪取力の守備力と「アンカー・DFライン」のどちらでもパス供給元としてゲームメイカーの判断力・高精度フィード・パス能力・キャプテンシーとコミュニケーション力が必要です。
【コンサの現戦力;DFラインへ第1変更は宮澤・稲本が適任、アンカー役で第2変更は兵藤・深井・菊地が適任。補強必要性は2次ポイント】
「CB」・・DH同様、局面ごとポジション変更が出来る事を前提とされ、パス供給元としてゲームメイカーの判断力・高精度フィード・パス能力が必要。
【コンサの現戦力;サイドへ流れる変化力の点では河合は困難。システム変化とパス能力・本来のDF守備力は、横山・菊地・ミンテは可能、進藤はややレベルダウン。バックアップとして、2名補強ポイント】
「CF・SH」・・前線でのポスト役・相手DFの引き出しや飛び出しなどのギャップ・マークずれを作る能力・スルーパス・ラストパス力・シュート力・シュート決定力で、カウンター力も高い選手。
【コンサの現戦力;都倉・ジェイ・ヘイスの3拍子選手、チャナティップ・小野の創造性とテクニックでケームメイクとラストパスなど決定機メイカー、飛び出し力の内村・荒野までは十分。守備型FWやスピードを欠く選手は無理。追加の補強は第3次レベル】
F.相手チームの対抗策
結論から言うと、決定的な対抗戦術は未だ発見できていません。Jリーグに登場してから、11年間となり未だ「リーグに莫大な影響を与え続けている」優秀な戦術です。
唯一、有効対策とされていのが,
「完全同型システムのミラーゲーム」戦術の対抗策です。
しかし、「試合は潰し合い・膠着状態で、引き分け続出」と、「勝ち点1のみ」の単純手段しかありません。
ただ、今シーズンの浦和や広島でも発生の「キー選手に集中起用」による「選手故障・コンディション低下離脱」と「優秀選手の移籍・流失」との「戦術理解の中核選手の喪失」は、致命的なダメージとなります。つまり、戦術実践度の急低下となり、「リスク要因のカウンターによる大量失点」で敗戦続出となります。しかし、これは、「SUB選手のレベルアップ・育成」と「コンディション調整」「選手流失防止・阻止」で回避出来るものですね。
以上 「ミシャ流・ミシャ戦術・ミシャ式」を点検してみました。あらためて、この戦術を前提に、現選手、コーチ陣、新規獲得交渉を見てみると、大きく異なる結論や方向性が見えて来ます。今後も、もっと理解を深め、新コンサ構築へ向かいたいですね。
2017年12月10日
~進化~2018シーズンへの展望~第3弾は、避けては通れない「ミシャ監督流」の点検その①です。
広島・浦和戦術の確認となる事から、私も、ちゃんと点検してはいませんでした。しかし、広島・浦和の戦術と推移から、漠然と「この戦術は、コンサの現行戦術と進化過程で繋がっている、実は、コンサ現行戦術の進化の先にあるもの、ではないか」との強い印象を持っていました。
2018シーズンから、先ずは4年間(2022シーズンまで)コンサの基礎・基本戦術として確立し、後から出て来ますが、監督本人は「10年間体制」も念頭にあるもので、年齢的な限界での停止以外、継続の可能性が高いものです。
「ミシャ戦術・ミシャ流・ミシャ式、ミシャスタイル」などの固有名詞ともなっていて、Jリーグの中では全チームに多大な影響を現在も与え続けている「最重要戦術」です。
では、点検開始です。
1.ミシャ(ミハイロ・ペトロヴィッチ)新監督について
最初に、本人の概略確認です。
1957年生まれで現在、ちょうど60歳。旧ユーゴスラビア(現セルビア・ピクシーと一緒ですね。内戦では敵側ですが。)出身で、現在は帰化しオーストリア国籍。
選手時代は、攻撃的MF、ユーゴチームからスタート、オーストリア・ブンデスリーガーで活躍。
36歳引退・同チームで指導者生活となり、初アシスタントコーチの際の監督が、あの「イビチャ・オシム」で「オシム門下生」で、大きく影響を受けています。
その後、オーストリアのチームの監督から、「基本型ミシャ流・ミシャ戦術」を武器に、2006年広島監督就任~2011年の5年間在任するも、広島2年連続累積赤字で、高い監督年俸を継続出来ない悪状況のため、泣く泣く監督契約非更新。大人気から、翌2012年浦和監督へ就任~2017年8月の5年間在任との経歴です。
俗に「ミシャ門下生」と言われる選手は「槙野・柏木・森脇・李忠成・青山・森崎兄弟・佐藤寿人・高萩・興梠・関根・駒井・・」とJリーグに大量な優秀選手が存在します。また、「森保監督を筆頭に、監督・コーチ陣」にも存在しています。
特に「選手育成力」は、既述選手を見ても明らかですが、リーグ屈指で、新人・中堅・ベテラン全てで、強烈な成果を出してきました。
新人選手の育成・急成長、だけでなく、既存選手が「プレイ・テクニック・能力等」を新たに発見・指導・開花され、「個のパフォーマンス急成長」により、一気に「チーム(戦)力も急上昇」とし、強力チームへ変貌させて来たもので、「名将・名監督」のされる理由の一つです。当然の結果として「日本代表へ最も多く輩出した監督」です。
華麗で申し分の無い、但し、年俸が高いのが玉に瑕の、トップ戦術と選手成長能力を持つ名監督です。
本来正しい監督年俸についての考え方は、
高い例えば1億円の監督年俸VS高い例えば1億円の選手年俸 と対比すると、「高い監督年俸」の勝ち!!となります。
これは、監督年俸が少し計り高くとも「その事だけであり」、一方、その代価は、多数の選手の能力アップ・成長となり、結果、高い年俸選手を複数獲得したと同様となったり、戦術・スタイルがチームに定着すると、以降何年にもわたりその代価を受け続けられる事となります。 しかし、高い年俸選手も、1人ではチーム力の増加には一定の影響に止まり、さらに、何年か後に移籍・流失すると、将来のためには、一切何も残らないもので、との理屈のためですね。 ミシャ一人で、チームを大変革でき、チーム力を急上昇出来るのなら、「お安い」との価値になります。
2.「ミシャ流・ミシャ戦術・ミシャ式」概略
(一見複雑そうですが、出来るだけ「分かり易く」記載できればと思います。理解不足の箇所もありそうですが、お許しを・・。)
基本的な特徴を箇条書きで。
【目指すサッカースタイル】
①攻撃的サッカー・守備にリスクを掛けてまで行う「攻撃型サッカー」
②GK・DFからパスを繋ぐ「モダンサッカー」
③オシムと同じコンセプト「考えて走るサッカー」
④「仕事」との表現の「相手に合わせた守備的サッカー」も使用
【特殊型戦術】
⑤「可変DFライン」・・登録はDF3人・3バック、状況により2バック・4バック・5バックとDFライン枚数が可変。DFライン構成ポジションも可変。--「考えて走るサッカー」を選手が消化し、選手間コミュニケーションの中で、発見・産出の戦術
⑥「5トップ」・・登録は1トップ・2シャドー、攻撃時は、+両サイドWG=5人。--ミシャアイデア+選手間コミュニケーションで産まれた戦術。
と概略を拝見したところで、①はタイムアップ。
次回は、「ミシャ流その②」です。
2017年12月08日
~進化~2017シーズンの振り返りと次シーズンへの展望シリーズ~2、選手保有戦略の続編です。
昨日ブログで、J1チームの年齢別保有選手データから、各チーム保有戦略点検と、その中から、「リーグ上位への戦略」を確認してみました。
本日は、その続編で、もう少しだけ、分析してみます。
2017各チームの保有選手数順にチームリストを掲載します。
選手数(A枠超過数) チーム-最終順位-20~29歳数・同構成比・同リーグ順位
54名(29) G大阪-10位-31名-57.4%-⑨
46名(21) FC東京-13位-18名-39.1%-⑰
39名(14) 清水 -14位-20名-51.2%-⑮ C大阪-3位-22名-56.4%-⑩
36名(11) 新潟 -17位-24名-66.7%-③
35名(10) コンサ-11位-13名-37.1%-⑱
33名(8) 甲府 -16位-18名-54.5%-⑪
32名(7) 神戸 -9位-17名-53.2%-⑬ 磐田 -6位-21名-65.6%-⑤
31名(6) 大宮 -18位-18名-58.1%-⑧
30名(5) 柏 -4位-20名-66.7%-③ 横浜FM-5位-19名-63.4%-⑥
29名(4) 仙台 -12位-18名-62.1%-⑦ 広島 -15位-15名-53.6%-⑭
鳥栖 -8位-12名-41.4%-⑯
28名(3) 鹿島 -2位-19名-67.8%-② 浦和 -7位-15名-53.6%-⑫
26名(1) 川崎 -1位-19名-73.1%-①
このリストからは、
(1)上位5位チームは、30名以下の選手数(C大阪のみ例外)です。
(2)下線個所の通り、順位と高パフォーマンス年齢層(20~29歳)のチーム構成比リーグ順位が連動。8チームがほぼ一致。同年齢層の実数はリーグ順位と相関していません。チームの中の比率の問題という事となっています。
この2点は、保有戦略では大きなポイントとなります。
その原因を推測・考察してみると、
A.「少数精鋭」戦略は、資金力の限界がある中、「高いパフォーマンス選手」=「高年俸・契約条件選手」の条件の中、当然の結論となる。
しかし、シーズンを乗り切るためには、「故障・離脱、コンディション低下」への対応のため、一定数は必須となりますね。
そこで、具体的なチーム保有戦略は、
「高能力スタメン11」人
+
「SUB同数11」人
・・交代でパフォーマンス大幅ダウン回避のため、スタメンと同程度ランク選手が一定数必要。
+
「特殊パフォーマンス選手4~8」人
・・ドリブラー・スピードスター・守備要員・高経験値選手等。
=26~30名程度で可能という事です。
B.リーグ戦のみに専念の場合は、上記メンバー数で可能ですが、カップ戦やACL参戦も加算されると、第1チーム・第2チームの2チームを「トップレベル選手」で編成可能な選手保有が必要となり、それが不足の場合は、リーグ戦・カップ戦・ACL戦で、「優先順番」の対応が必至となり、結果、試合対応の強弱により、失敗が多数となっています。
C.30名以上保有の場合、試合実戦機会・経験が乏しくなり、「育成枠選手」わ順調に成長させるには、別途「育成手段・機会」が絶対で、その「育成~成長手段」が貧弱・低効果の場合、「育成枠」から、20~29歳の「高パフォーマンス・チーム中核選手」を獲得困難となっています。
「育成手段」は、
●U-22チームでJ3参戦・・高くの経費が必要。
●他チームへレンタルしより多くの実戦機会で育成・・実戦起用され目パフォーマンスの保有が前提。
●トップチームへ頻繁に積極登用・・極限定の少数機会のみで、TG程度しかなく、計画的・着実な育成は困難。
程度しかないですね。
D.31名以上保有10チームの内、C大阪・神戸・磐田の3チーム以外の7チームが、10位以下に低迷しています。
多数保有が、順位上昇に直結するものでは無い、との事実はしっかり認識が必要です。つまり、J2レベル選手を多数保有しても、保有効果も意味も乏しく、逆に、経費負担から、高パフォーマンス選手の獲得を益々減少・縮小させるものである、という事実を直視し、コンサの保有戦略を再点検・是正する事が重要という事になります。
あらためて、適性判断から見ると、
どう見ても、現在のコンサ選手保有構成は、「適正査定・目的保有(選手個々の保有目的=どの選手に何を期待するのか)」の杜撰さ、不徹底から、不効率・目的適合性の低い選手保有構成である、とされそうですね。
多方面で「多数保有」の弊害がありますが、例えば、「練習実践」でも、集団指導よりも、グループ指導、さらに、個人指導の方が、間違いなく効果が上昇します。「集団指導中心」ばかりでは、シーズン全般の長期期間になると、選手の育成・成長量、レベルアップ量も大きな相違となってしまいますね。
「コンディション管理・意識認識管理」すべて同様です。
コンサも、「高い能力選手・その素質ある育成枠選手を30名程度」に限定しチーム構成する戦略が、有効という結論となります。
但し、それが、30~39歳選手では、2年間しか現状維持が出来ず、直近の成長も、3年後の維持・成長も出来ないという事です。
前ブログで、契約更新・更新見通し・契約交渉中選手合計は、30名でしたが、31歳以上選手は12名となり、2年後には、推定▲6名不足となります。保有戦略計画の立案が最優先課題ですね。
2017年12月06日
~進化~2017シーズンの振り返りと次シーズンへの展望 シリーズを始めましょう。
第一弾は、「選手保有戦略」がテーマです。
2017J1チームの確認の中で、コンサの良・悪箇所を浮き出せれば成功です。
その前に、現時点での契約更新・非更新状態です。
〔契約更新 決定〕 4(内、育成1・外国籍1)
25 GK ソンユン 4 DF 河合 44 MF 小野 40 FW 藤村
〔契約更新 見通し〕9(内、外国籍3・提携国1)
24 DF 福森 32 DF 石川 2 MF 横山 15 MF 菊地 17 MF 稲本 18 MF チャナティップ 9 FW 都倉 11 FW ヘイス 16 FW ジュリーニョ
現在、13選手まで保有見通し。
〔交渉中等、未定〕 17(内、育成9・外国籍1)
交渉中全選手が契約更新となると、30選手(内、育成10・外国籍5・提携国1)で、A契約の新規加入枠は「5選手」分(外国籍・提携国枠満了)
〔レンタル(元)〕 6(内、外国籍1・育成5)
GK1・DF4・MF1
レンタルバックは、GK阿波加は必須で、候補は、DF櫛引・DF前貴・MF中原があり、30選手にその分上乗せ。
〔契約非更新 決定〕6(内、外国籍1)
1 GK 金山 ・・岡山へ移籍
30 GK 杉山 ・・東京ユナイテッドFCへ移籍
5 DF 増川 14 DF 上原 19 DF 石井 23 MF マセード
契約交渉前での非更新は6選手。あとは、契約交渉の中での決裂で増加があるかどうか。
〔コーチ陣〕14(監督・5コーチ・3トレーナー・他4)
監督 四方田 ⇒ 2018ヘッドコーチ
コーチ 名塚 ・・ヘッド役
コーチ ブルーノ・クアドロス・・外国籍担当
コーチ 沖田 ・・分析・戦術・トレーニング
コーチ 竹内
コーチ 赤池 ・・GK
トレーナー 佐川 ・・故障・回復
トレーナー 田中
トレーナー 内藤
セラピスト セウソ
マネージャー 李
通訳 鈴木 ウリセス
エキップ 相川 裕太
〔新コーチ〕 2
コーチ 杉浦 ・・兼監督通訳(ケルン大でブンデス研究の理論派)
コーチ 長嶺 ・・分析・戦術
現在コーチ陣は、将来戦力としても保有継続で、
監督・1ヘッドコーチ・7コーチ・3トレーナー・他4で計16名体制。
では、
1.年齢別保有構成
J1リーグ全チームの年齢別保有構成と順位の相関を確認します。
年齢分類 A-19 B-20-24 C-25-29 D-30-34 E-35-39 チーム計
1位 川崎A2 B11 C 8 D4 E1 26名
順位 ⑬ ③ ⑪ ⑯ ⑫ ⑱
73%
2位 鹿島A2 B10 C 9 D5 E2 28名
⑬ ⑤ ⑩ ⑬ ⑦ ⑯
67%
3位C大阪A8 B10 C12 D8 E1 39名
④ ⑤ ③ ⑥ ⑫ ③
56%
4位 柏 A4 B12 C 8 D5 E1 30名
⑧ ② ⑪ ⑬ ⑫ ⑪
66%
5位横浜FA6 B11 C 8 D4 E1 30名
⑥ ③ ⑪ ⑯ ⑫ ⑪
63%
6位 磐田A3 B 8 C13 D7 E1 32名
⑩ ⑫ ② ⑪ ⑫ ⑧
65%
7位 浦和A1 B 4 C11 D9 E3 28名
⑰ ⑯ ⑤ ③ ③ ⑯
53%
8位 鳥栖A7 B 4 C 8 D9 E1 29名
⑤ ⑰ ⑪ ③ ⑫ ⑬
40%
9位 神戸A2 B10 C 7 D12 E1 32名
⑬ ⑤ ⑰ ① ⑫ ⑧
53%
10位G大阪A18 B21 C10 D3 E2 54名
① ① ⑦ ⑱ ⑦ ①
57%
11位コンサA6 B 7 C 6 D10 E6 35名
⑥ ⑭ ⑱ ② ① ⑥
37%
・・・
平均 5.5 9.2 9.6 7.1 2.1 33.6
55%
いかがでしょうか。
チーム毎に、以下の通り、基本保有戦略が見えて来ますね。
①保有選手数に極端なほどの差があります。
リーグ規定で、戦力均衡のための「A契約25選手枠・外国籍5人枠」で縛られている筈ですが、「育成選手枠」数の取り組み方針により、結果として「チーム選手保有数」が決定的な程相違しています。
最大54選手(枠超過・育成等29)G大阪、46選手(同育成21)FC東京、39選手(同育成14)C大阪、コンサは34選手(同育成10)でリーグ6位の保有数に対して、最小26選手(同育成1)川崎まで、28選手(同育成3)鹿島・浦和と、最大28選手数の差が着いています。
そのため、G大阪・FC東京・C大阪の3チームは、J3リーグにU-22チームとして参入し育成を図っています。
問題は、順位との相関です。
結論は、リーグ順位上位8チームは、磐田32・柏と横浜FM30名、その他5チームが29名以下と共通しており「少数保有戦略」であるという点です。
リーグ上位の戦略は、
【「少数保有」=「個々選手の年俸単価上昇」=「高能力選手での構成」】です。 チーム資金力の限界から、「高能力選手数」を増加する=「保有選手数は少数化」=「少数精鋭」戦略となる訳です。
②①と連動しますが、選手「高能力」には「認識・知識」「テクニック」「フィジカル」の3要素に突出する事が必要ですが、「フィジカル能力」に「走力・スピード、持続力・回復力」が必要となり、同時に「ハイテクニックと豊富な経験値・認識能力」も必要で、
結果「25歳~29歳」「20歳~24歳」の年齢選手数が順位と相関しています。
上記「年齢構成一覧」で、アンダーラインの年齢範囲を見ると、
1位 川崎 19名 構成比も73%
2位 鹿島 19名 同 67%
3位 C大阪22名 同 56%
4位 柏 20名 同 66%
5位 横浜F19名 同 63% で、20名前後の保有としています。
コンサは
11位 コンサ13名 同 37% 少なく、低率です。
リーグ平均は18名 同 55% で、
コンサは、30~34、35~39歳合計16名、構成比45.7%
リーグ平均は、 同 9名 同 27.7%と
30歳以上選手依存状態は、リーグNo.1のベテラン依存の高齢状態。
その分、「経験・知識値はリーグ上位」の筈ですが、
J2・J1リーグ経験で、トップランクには到達していないものです。
リーグ上位の戦略は、
【「25-29」主体・「20-24」のハイパフォーマンス・経験累積選手をチーム中核とする】。
【同ランク選手を自チームで育成】もそのための有力手段。ただし、チームへ昇格後の「育成力」が絶対条件。
コンサは、ここ10年間、「アカデミーからトップチームへ昇格力」は優れていたが、「トップチームでの育成」に「戦略性・目的性・計画性」を大幅に欠き、多数の有力選手を「育成不良と他チームへ移籍流失」で喪失して来ました。「トップチームで、チーム中核選手への成長ステップ・チャンスメイク・戦略的起用と目的型計画的トレーニング」が必須で、新監督・新コーチ陣の所以・大目標の一つですね。
現存育成選手と同時に、即戦力としては「レンタルバック」選手での保有強化です。
2.コンサ現状
年齢別選手分類で。
年齢 ポジション・選手名・試合時間・得点
39 MF・河合・1050分
38 MF・稲本・113分 MF・小野・219分 DF・増川・6分
37
36 GK・杉山・0分
35 FW・ジェイ・966分・⑩
34
33 MF・菊地・1327分 FW・内村・241分
32 MF・横山・2257分・② DF・石川・1650分 MF・早坂・1806分・① MF・兵藤・2674分・②
31 FW・都倉・2432分・⑨ DF・上原・5分 MF・石井・244分 FW・ジュリーニョ
30 MF・マセード・973分
29 FW・金園・626分 GK・金山・153分 DF・田中・511分
28 FW・ヘイス・993・⑥ MF・宮澤・2596・②
〔レンタル;DF・パウロン・468分〕
27
26
25 DF・福森・2929分・③
24 MF・ミンテ・1275分 MFチャナティップ・1301分 MF・荒野・2035分
〔レンタル;DF・櫛引・2761分・① DF・前貴・1991分・②〕
23 GK・ソンユン・2907分
〔レンタル;MF・中原・J1-176分J3-1725分・① DF・永坂・0分〕
22 MF・深井・342分 MF・前寛・81分
〔レンタル;GK・阿波加・0分〕
21 DF・進藤・381分
20
19 FW・菅・1547分・① DF・濱・0分
18 MF・佐藤・0分 FW・藤村・0分 GK・櫻庭・0分
17 MF・井川・0分
契約非更新は、年齢構成を見ると、妥当な選択と言えるのですね。
当然、「24歳以下は虎の子世代」との対応で、同時に「中核戦力となるべく”地獄の育成、灼熱の育成”で徹底育成」とする選手群となります。
当面、次シーズン・2018は持つでしょうが、2019以降、即座に中核選手の引退・離脱・パフォーマンス低下が必至で、2年後2019年に25~33歳=「ソンユン以上都倉位までがチームの中核」となっている必要があります。しかし、8名しかいません。 深井・進藤・菅の3選手もスタメンに加わっていなければなりません。それでも不足します。
やはり、流失組が惜しまれますね。
レンタルバック候補の4選手も、失う訳にはいかないですね。
現在、24歳以下選手は、全選手「アカデミー出身」選手で、コンサは「同年齢層選手は、全員育成組」との戦略となり、新監督体制のもと、アカデミー~トップチームまで「一貫戦術・育成」戦略の実効化で、実現を図るものですね。
ここから、即戦力のチーム中核選手として「25~29歳」の中で、新戦力選手の獲得を狙う事となります。「最高値選手層」ですが。
以上 年齢構成を鍵に、リーグ上位への必要戦略を見てみました。「コンサの将来推移・進展は、本当にいばらの、厳しい道である」事がよく分かりました。
そのための、第一ステップの成否が、2017-2018シーズンオフのチーム整備に掛かっています。
しっかり、サポートしつつ、見ていきましょう。
____
2017年12月02日
激動の2017シーズンをそのまま試合展開とした劇的勝利で、今シーズンが終幕となりました。
私だけでなく、多くの皆さんが、
「順位11位 勝ち点43 12勝7分15敗 39得点 47失点 得失差-8」とのシーズン最終結果は、驚異的な、予想を上回る「成功」だった事とあらためて感動・感嘆と充実感に浸られている事でしょう。
おまけに、シーズンラストに、大久々の「J1リーグでの3連勝」での締め括りまで達成で、華々しいラスト幕を飾りましたね。
本日試合は、
前半~25分 まで「コンサの圧倒時間帯」で
「DF横山~ピンポイントフィード→都倉~リーグトップランクのパスレスポンスでヘディング・ピンポイントパス→ジェイB~Wクラスのダイレクトボレーシュート→GKもDFも一歩も動けないのたった3本パス・シュート先制点」、「兵藤~粘りのボールキープからのショートパス→宮澤~粘りの繋ぎパス→ジェイB~意表を突いたヒールスルーパス→都倉~DF2枚を弾き飛ばすデュアルでのショートドリブルから、GK足下脇を狙ったクレバーグラインダーシュート→GKは足下脇を抜かれ追加点」と鮮やかな得点獲得力。
しかし、25分~は、鳥栖が、システム変更(4-4-2⇒4-2-3-1)と同時に、ファールを使ったタイトブロック・守備を仕掛け、コンサの集散力・集中力が低下し、一転して、「ワイドで叩き合いの中での均衡状態」となり、再三、危険局面が増加し、「鳥栖も2点獲得」し、2-2と低下時間帯となり、
65分早坂・70分小野投入により再活性化を図り、88分に、今シーズンの最大ストロングポイントの「セットプレー」による横山得点を獲得し、最後の90分「稲本」投入し、逃げ切り勝利を狙い、そのまま勝利獲得となりましたね。
コンサのシーズン展開は、
①~⑩ 10試合 3勝3分4敗 勝ち点12 ○評価
⑪~㉓ 13試合 2勝2分9敗 勝ち点 8 ×評価
㉔~㉞ 12試合 7勝2分2敗 勝ち点23 ◎評価となりましたが、
本日の試合展開
試合開始~25分 ◎
25分 ~65分 ×
65分 ~94分 ○ と、シーズンよく似た試合展開。・・不思議ですね。
本日試合に勝ち切った事も、シーズン最後半の絶好調も、コンサの成長そのものの結果・成果で、その大きさ・質に感嘆と称賛を寄せるもの。
いずれ、時間を掛け、今シーズンの成果と課題、次シーズンへの展望・目標を点検したいと思いますが、
次シーズンは、既にスタートし、かなりのリリースとなって、表面まで浮上し始めています。
先ず、野々村社長は2017シーズンを闘う中で、常々チーム将来ビジョン・コンサモデルの整備と構築とその方法を考え続け、その結論・現実の形や姿として、「監督問題」を「ミシャ(本来は、ミーシャとの呼称が正しいようですが、リリース等で使用していますので)」に4年契約の期間において「解決」させました。ミシャは、広島・浦和では大成功と大欠陥の両面が出ましたが、その欠点である「理想主義戦術と現実の選手可能プレイとの乖離」課題も、2チームの実経験値が積み上がり、修正・改善メソッドも認識しいる事でしょうし、ミシャ監督も理解・認識した四方田ヘッドコーチを上手に融合した修正・改善版で、発生する問題点・課題点も解決しつつチーム成長が出来る事との見通しですね。
そして、その次は、選手保有構成へ取り組みです。
既に、契約更新と契約非更新・移籍等のリリースと方向性・観測記事が大分出ています。
「契約更新・次シーズンも契約」~現在8名~
①河合
②ジェイB
③小野
④稲本
⑤ソンユン
⑥福森
⑦都倉
⑧菊地
「契約非更新・移籍等」 ~現在6名~
①金山 (J2岡山へ完全移籍)
②増川
③石井
④杉山 (東京ユナイテッドFCへ完全移籍)
⑤マセード
⑥上原
みんな、大好きな選手達で、涙と歓喜の場面があり、あらためて、深く頭が下がります。
本当に、有難うございました。
次のステージでの活躍を心からお祈りします!!
一見、外国籍枠の超過は解消し「ジュリーニョ登録」は可能となりますが、その他の方向性として「別即戦力外国籍選手」へのアプローチも有力です。
ミシャの「獲得要望選手」は内外ともあり得ますが、「チームに決定的な効果を与える中核可能選手」獲得のための布石のための「非更新」対応がそうていされますね。
祝杯を挙げ、シーズンを、選手を、チームを、そしてサポーターの皆様を讃えました!! あ~美味い!!
全サポーターの皆さま、
全選手の皆さま、
全チームスタッフと関係者の皆さま、
一年間、夢と感動をありがとうございました。
そして、本当に、お疲れ様でした。
一年間、全てをコンサとシーズンに捧げ、そのため、相当なダメージとお疲れを、お互い、ゆっくり、じっくり、しっかり、癒しましょう!!
オフシーズンも、それはそれで、沢山、愉しくコンサを遣っていきたいですね!!
We are コンサドーレ !!
プロフィール
中学高校サッカー経験〜DF。リーグ発足前からサポーター歴を始め、96年札幌居住で、監督・選手と近所付き合いから、コンサドーレサポーターに定着。札幌在住10年はホーム戦、その後、東京~さいたま市へ移住後はアウェーと、時々のホーム戦参戦。 本ブログは、戦略・戦術をテーマ。 より深く、より正しい理解とその上でのサポート実践を、全サポーターの皆様と共に追求するものです。
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