2017年06月29日
コンサ関係者の平川コメントにもいよいよ「監督責任論」が出てくる中、
昨日試合は、いつも通りの試合内容と結果でしたね。
監督責任論について、記載しておきます。
<監督責任とは何か>ですが、実は、2点に凝縮されます。
①試合結果で言わば実行責任
②準備責任 です。
①試合結果=実行責任は、チーム順位・戦績・試合内容で、現在までの過去値です。
これも大切ではありますが、
監督交代判断の根拠は、これではありません。
②準備責任は、批評・検討・コメントの中では、意外に少なく、①の結果責任・批評に比較すると、あまりハッキリ・明確に取り上げられませんが、こちらの方が数段重要です。
監督交代の判断・是非も、この点についての判断となっています。
準備責任をもう少し解説しますと、
a.現況判断・・現在の課題・問題点の分析・認識・優先度判定
b.改善策定・・有効性が見込めるa.の改善順(時期)・方法の立案
C.改善実施・・b.により改善・解消結果とする実践
の3つの能力のレベルをハイレベルとする責任が、監督の最重要責任ですね。
つまり<この監督だから改善した>との実行責任です。
そして、今後の「監督準備責任」そのものが、監督交代の判断・是非そのもの、となる訳です。
常々、四方田監督を昨年より、2つの責任、特に②準備責任の低レベルを指摘し続けて来ましたが、監督のJ1化・レベルアップとのアプローチも有り得るものか、との観点でここまで来ましたが、そんな甘いアプローチは、J1では<通用すべくも無い>との結論が、現在の現実となりました。
やっぱり【J1での試合・シーズン展開では、プロフェッショナル監督が必須である】との結論でした。
確かにそれまでの実績の有無は余り関係ありませんが、2つの責任を果たせる遂行能力の有無がプロフェッショナルレベルの決め手です。
結論は、【四方田監督で、今後、速やかに、改善・解消出来る力があるか、どうか】という事ですね。
せめて最低限、【果敢に、多くの試行錯誤・トライを実行し、悪戦苦闘でも賢明な探求・追及が見えなければ...】ですね。
しかし、昨試合の結論は、「どうしたら上手くいくか、本当に解っていない。そして取り敢えず微調整程度。」という事ですね。これでは、連敗の原因も、今後の推移も明白・確実にしかなりません。
選手とサポーターは必死なのに...!!
サポーターの声は、どこにも届かないのでしょうか。
2017年06月26日
想うところがあり、久々のブログ更新です。
窮地まで追い込まれ、大きく変化すべき第16節でしたが、
変化は、10%程度で基本戦略はほぼ変化なし。
変化点は3点。
①選手起用ヘイス・・現システムでは、前線FW2枚+インサイドハーフ1枚とサイドに攻撃選手は限定され、そこから、「単独攻撃力保有」選手しか通用しない、との指摘を何回もくれ返し、最優先候補は、都倉+ジュリーニョ・ヘイスのみ、としていました。ヘイス起用による「攻撃回数・内容」は増加・改善しました。
②現システムの「最重要キーポジション」=「アンカー」へ、荒野起用不可も再三指摘しましたが、荒野の問題点だった「ポジション放棄」は大幅減少し、<その分スペース発生~左DFカバー飛び出し~DFセンターが右DFスペースカバーで移動~GK前・センターDFポジションスペースを右DFカバーのため、GK前から右サイドに大きなスペース発生のリスク多発>の一連失点リスク減少となり、安定化しました。【やっと、監督指示があったのでしょう】
③福森がいない事が幸いし、攻守切り換え時に、DFへ下げた速攻放棄は消滅し、ボランチ位置の兵藤とGKからの、速攻が出来た。・・兵藤~ヘイス、兵藤~サイド、ソンユン~都倉の複数・長短速攻が可能となった。
これ以外、
●シュート決定率最悪
●相手攻撃時のDFライン低下
●右DFのポジショニングミスから失点:ミンテ起用の問題・不安定ミンテではなく進藤で充分だった
●選手交代の内容とタイミング誤り・ミス
●5-4-1で無失点となるとの誤解・誤自信の判断ミス
課題手付かず、監督ミス多発の構図は変わらず、
大幅改善には程遠く、得点も、たまたまの「ラッキーシュート」で二度目は無いもので、決定率とは無関係で、次回は遥か遠い現状のままです。
贔屓目は本当に良く解りますが、今サポーターに一番必要な姿勢は、甘さ・誤りを許さない、厳しい視線と姿勢である事は間違いない所です。
何も、得点力改善は進んでいません。
最後に、ヘイス交代時に小野。そのまま、システム維持だったら、大きく試合は好転していたと確信します。
現順位16位と17位がシーズン前の想定順位でしたが、開幕ダッシュが成功し、前節まで降格圏脱出との結果でしたが、16位コンサと15位大宮以上順位チームとは、チーム戦力と現況問題点解決結果から、大きく戦力差が拡大しました。
この状態は、今後シーズン推移の中、当分変化は不能の現状ですが、今この時点で最重要点は、脱出・改善の糸口となる「根本解決」への素早く・効果の見込める取り組みしかない、事ですね。
甘さと誤りを払拭しましょう!
2017年06月21日
酷い練習試合にしかなりませんでした。
それも、何一つまともな物はありませんでした。
こんな試合は、選手にとって、自信を本当に、本心から喪失しますね。
闘争心の基盤は、義務感ではありません。自信と勝利への渇望ですね。
選手もサポーターも、豪雨の中、ひたすら、闘っていました。
しかし、その方法・チームプレーを選手自ら産み出せ!というのでしょうか。
責任は、ただ一人。・・・少なくとも、勝利への渇望は本当は希薄なんでしょうね。
それ以外、説明が付きません。
社長の放置も、ここまで来ると、同罪!!
選手もサポーターも、馬鹿にされ続けると、力を失います!!それが身内の指揮者だとしたら、余計に。
混乱から解放させるしか手が無くなってきました。社長!!
2017年06月18日
敗戦への反応が気になり一言だけ。
この敗戦の認識が問題です。
敗戦原因を、失点場面だけで判定するコメントが大半で、表面的な理解で良いのなら、いいのですが、毎試合同一パターンの失点と、シュートチャンスの喪失を繰り返し続け、10節から、全く進歩・改善を消滅し、6試合もただシーズンを消化しているだけです。
失点原因を、河合のカバーとチェックだったり、1:1を止めるビッグセーブを出来ないソンユンだったり、選手の能力・パフォーマンスの個人追求に求める内容には、真の原因から目を逸らすもので、わざと指摘しているのなら、悪意・意図あるものとなってしまい兼ねません。
全コンサ選手の共通点として、監督指示に忠実な選手しかいない点があり、各選手プレーは、監督指示の実践です。ミンテの様に、監督指示を果たせないパターンもありますが、真摯な選手揃いで、コンサ魂の一つ、美点です。
という事は、監督指示、監督判断の誤りが6試合継続している、という事です。
繰り返し記載しますが、
アンカー荒野起用とその役割放出飛び出しプレーが、主因で、バイタル脇にスペースを空け、サイド、DFのカバー遅れ、DFカバーでそのDF位置にスペース発生、その連鎖で、中央、逆サイドDFまで引き出され、GK前はスペースだらけで、失点パターン。
解説者も、荒野がアンカーに起用されている意図、目的は、不可解、との把握が出てました。
監督自身が、自己改善すべき局面は、もう過ぎたのか、未だ間に合うのかは、社長、チームの判断ですが、危機状況認識の度合い判断で、監督責任を問う時期となるかが、決まりますね。
下位チームの低迷状況判断でも有りますが、新潟・大宮は同判断を行い、大宮は、浮上開始状態となりました。広島は高い実績監督が所以で、同判断を待ち続け、自己改善を未だ待っていますが、塩谷流出等、更に悪化要因も累積し、待機期間はもう僅かです。
社長はチームとして、監督責任問題の前に、サジェスチョン、指示は監督責任そのものではありますが、アドバイス等やれる事はやって結果を見い出すべきですね。
2017年06月17日
起用選手で、この試合結果は想定通りでした。
DAZN解説の中でも、再三、「アンカー荒野の左スペース」を西・レアンドロに突破され1失点目・2失点目の原因を指摘されました。
即ち、福森・早坂・荒野、関連して河合・ミンテの関係性で、大穴が空いている、との事で、具体的には、
敵右サイドで、
サイド(西)とOMF(レアンドロ)にてパス交換とドリブルで突破を図られ、
マッチアップの早坂は中途半端な距離感で、全くチェックが掛からず、ズルズル下がり、
そのカバーのため、福森が飛び出してチェックをするも、殆どタイミングが遅く、躱され、
そのカバーのため河合も引きずり出され、その河合も1:1を突破され、
河合カバーにより空いたスペースへはミンテがスライドするも、遅すぎるタイミングのカバーで、ノーディフェンスとなり、
GKと1:1となり失点していたものでした。
この過程、確かに、どこかおかしいですね。
そう、アンカー左スペースの未だまだ高い位置なのに、カバーが3人しかいない左DF福森がカバーに入る事です。
DFがサイドカバーに入るのは、低く、ペナルティエリアまで侵入された場合の筈ですが、遥かに高くサイドへ偏った位置にDFがカバーが入る事は、あり得ない事ですね。
その理由が「真の原因」ですが、「アンカー荒野」です。
再々指摘し続けていますが、荒野のアンカーは、アンカーになっていません。その役割ポジションを大量回数放棄し、前線位置へポジションしてプレーています。
当然、サイドでの数的優位は「サイド・インサイドハーフ・アンカー」で構築するものです。
特に、アンカー脇のスペースは、「サイド・アンカー」の責任スペースですが、荒野はいません。
現在、コンサ両サイドは、難なく攻略出来る「ターゲット」で、実際、荒野アンカー以来、一貫して狙われ、失点を続けています。
勿論、「荒野」の責任ではありません。そのポジションの役割設定と指示を、また適性の無い選手を起用する【監督責任】です。
敗戦結果が監督責任論の出発点ではありません。原因・課題を放置し、対策変更をしない試合内容が監督責任論の理由です。
もう一点、3失点目も、典型的コンサ失点パターンで、同様に、その原因・課題放置、対策変更の決断を出来ない内容です。
コンサ攻撃時に、「守備ライン」=3DFとアンカーの4選手の「リスク対応の守備ライン」構築が崩壊しています。
「荒野・福森」が前線へ飛び出しますので、
3名ラインと前方に第1順チェックのアンカーの4名ラインの筈が、
残り2選手としばしば気付いて位置を下げる「宮澤」の3選手がパラバラのポジションで、穴だらけのラインでとしている現状で、
より前のポジションでの攻撃時パスミスから、攻守切り換えパスを、ズタズタラインの空いた位置から速攻を仕掛けられ、
DFとは、1:1か、出遅れでの追走守備で、
結果、GKと1:1となり、失点とのパターンです。
何度、何点失点したら、改善に手を付けるのか。
指示した戦術の失敗はも「監督能力問題」となるのだから、現監督は手を付けませんし、実は、ビビりすぎて「手を付けられない」が本当もしれません。
このままでは、次戦も、同様敗戦、必至です。
今シーズン、J1リーグ残留絶対なら、【降格圏転落と同時に監督交代】の判断時期となります。
金園交代もあり得ませんし、小野を入れるのならタイミングは全く誤りですし、何度も指摘のアンカー不適格ポジション荒野も問題です。
後半の鹿島は、「3-0」で選手はお腹一杯・満足感で、緩めただけです。後半、コンサが活性化出来たとの妄想はやめてほしいですね。
暗黒期間かもしれません...
選手の頑張り・踏ん張りが忍びないですね。
2017年06月16日
済みません。藤井聡太四段と10時~23時まで完全視聴で付き合ってしまい、次戦予想ブログが一日遅れました。藤井君、相手の事前作戦が嵌り、作戦負けの「4:6」劣勢を自力の勝負手で逆転「7:3」優勢、しかし安心したのか、ここで一手緩み、そこを突かれてかなりの敗勢「3:7」、しかしここから、最終版プロなら嵌る難解手順に相手も嵌り突然再々逆転し26連勝獲得。
どんな勝負・対戦も、事前準備・途中での対抗対策・諦めない粘りと執念・クールヘッドが展開と結果を作るんですね。14歳に勉強させられました。
では、本題に。
今日11時頃出発し鹿島入りですね。成田からバス移動は1時間程度で、意外に実移動時間は2時間半程度で、道内移動と同じ程度の負担感。変わり事が無ければ、3時のおやつ頃には到着してますね。
しかし、今日の朝まで、記載を待って鹿島戦力を判断していましたが、問題の「レオシルバ」の驚異の1か月短縮復帰は、明日にはギリギリで間に合いませんでしたね。
しかし、それ以外は、代表W杯予選イラク戦帯同選手も含め、気力体力共に高レベルで、準備充分です。今シーズン緊急監督交代チームの中、鹿島だけは、戦力崩壊を原因とするものでは無く、逆に、選手への強いメッセージ・意思統一を目的としたもので、それ以前とは、一機にハイテンションが続いています。
戦力・意識共に、リーグ最強チームとの対戦です。
コンサには、ラッキー部分もありますが、その反対に、現在守備の要「DF横山」は間に合いそうにないのでしょうね。
予想に入ります。
1.戦術・試合展開
鹿島の、堅守・中盤支配=ボランチ位置でボール奪取、そこからリーグ最高スピード・精度の速攻と決定・得点力、との戦術に、完全に対抗出来るシステム戦術は、残念ながらありません。
しかし、相手の自由自在は阻止し、試合の紛れ・混乱を作りましょう。
試合の狙いは、2点の鹿島戦術への対策です。
①相手戦術のポイントを阻止・制約・低減させる事で、戦術の齟齬を狙う
・・・ポイントは、「中盤支配=ボランチ位置でのボール奪取」「攻守切り換えの起点パス」「決定率」の3つです。
「中盤支配」阻止;アンカー+2インサイドハーフ+3DFで、スペースカバー消滅・数的優位で、〇鹿島のパスカット、〇逆に、コンサのFWへのショート縦パスのカット狙いを外すためFW・サイドへフィード主体とする
「攻守切り換えパス起点」阻止;起点選手の2インサイドハーフ+2FWでの挟み込み・パス阻止
「決定率」;DF・GKの積極タイト守備で、一瞬速いチェックです。
②相手選手の「ハイテンション」を空回りさせる
・・・被攻撃回数・被シュート数は多数となりますが、全く気にせず、どんなに攻撃されても「失点阻止」状態の時間をとことん伸ばしましょう。そのため、攻撃が散発・ほとんど無くなっても構いません。狙うのは、シュートを打って、攻勢・積極性の雰囲気=成功に近いパターン=を相手は作りますが、それが、どんなにシュートしても「得点にならない」=失敗パターン=化に変形していく展開を狙うのです。守備面での「鹿島攻略」の最有力対策です。鹿島FW・攻撃陣の唯一の弱点は「強い得点責任」を空回りさせる「心理」面で、「シュート決定率」がリーグでも低順位の理由です。
前半、「被シュート10本・失点0」狙いで、後半その状態が75分まで到達すると「コンサに得点機会・チャンス時間帯がやって来ます」。
鹿島:被シュート20本・失点0 VS コンサ:シュート2本・得点1 のみが勝利可能ですね。
という事とすると、システム戦術は、
【3-3-2-2】1アンカー2インサイドハーフの3ボランチ、超守備型。
守備位置は、ペナルティーエリア2m上(D3rd上位置)を最低守備ラインとする「守備型ポジション」サイドもアンカーと並びサイド裏スペースを縮小する「守備型」位置で「5バック気味」。前線はセンターライン1m下位置で、縦コンパクトネスの密集陣形で、連携・複数・組織型守備で、堅守体制。
攻撃は、前線の2FWへのロングフィードとそこでのボール保持でのサイド・1インサイドハーフ参加でのサイド攻撃で、鹿島の得意戦術「敵前線への縦パスカットでのボール奪取・速攻」には絶対嵌らない攻撃です。
シュートは、2・3回で、その希少なチャンスに、正確に鹿島ゴールの中のターゲットにシュート出来るか・しようと強い意識でプレイするかしないか、が得点獲得の分かれ目です。
その自覚・意識・冷静な実践(プレイ)を強烈に持つ選手か否かが、今回前線選手の選択ポイントです。--間違っても、守備型でもシュート数でもありません。監督が解っているのかな。
試合展開は、
試合開始 ~ 45分 堅守で、被攻撃・被シュートは多数の中「失点」阻止最優先。
攻撃バランスは、前線2名のみで、全員守備で、攻撃が殆どなくても良い。
後半開始 ~ 75分 ここまで、「無失点」継続
チャンス期到来で、2・3回の速攻・シュート機会を作る。
速攻派生のセットプレーで、「先制点」獲得。
獲得次第、堅守態勢に戻し、「無失点」継続。
終了 「 1-0 」粘り勝ち・勝負強さで勝点3獲得
狙いです。
2.メンバー
「3-3-2-2」型で記載します。
ジュリーニョ 都倉 ・・・この2トップ以外はありません
兵藤 ・・・インサイドハーフを斜め並びで
宮澤 攻撃・守備のバランスに差をつけます
早坂 河合 マセード ・・・アンカー最適河合・不適荒野厳禁!
福森 ミンテ ・・・横山離脱で右ミンテ・中央菊地で、
菊地 横山可能は右菊地・中央横山
ソンユン
サブ;金山
小野 ・・・75分インサイドハーフ投入
内村 ・・・75分LFW投入
菅
進藤
金園 ・・・勝勢時の守備要員のみ起用
荒野 ・・・アンカー以外は適性・代替要員です
以上 遅い予想です。
他の予想は未だ一つも見てませんが、大分違うでしょうが、試合コンセプトが大切な試合ですね。前戦までとは異なる展開・状況をどう見るかで、絶対あり得ないのは、前戦までと同一状況との状況判断です。
次戦・次次戦と強烈チーム対戦で勝点上積みは至難の中、勝点2差広島は塩谷移籍・流失まで逆エンジンがかかり、一気に転換して来そうで、順位逆転も覚悟ですが、この鹿島戦を「コンサの堅守を再確認」との試合とし、それ以降の戦力整備・アップへ繋げる事が最重要ポイントです。 厳しい試合となり、サポーターの力の見せ所ですね。皆さん、力を合わせ、チームにエネルギーを!!
2017年06月12日
さて、戦闘モードに入りましょう!!
このW杯予選リーグ休止明けの第15戦は、
「リーグ展開上のターニングポイント]となりそうな試合との想定。
全チーム、過酷日程での選手累積疲労を解消し、同時に故障・離脱選手の復帰時期も同一タイミングとして、選手層の大幅改善により、一気に戦力回復・向上での実戦試合となりました。
更に、好調チームは、益々ストロングポイントの強化を、不調チームは発生した課題・問題点を改善し、不調から一気に挽回とする準備を実践しています。
各チーム、対戦試合での「実戦力」は、ここで大きくランクアップしています。
コンサは、どうでしょうか。
「休止期間中での戦力アップ」も、J1リーグの進行では、他チームに劣後せず同様な「戦力アップ」結果を獲得していく事も、チームJ1化のためには絶対に負けられない闘いですが、残念ながら、練習方針・内容・TG、全て取り組みに劣後があり、「不調チームの一気に挽回」準備はほぼゼロでしょう。
次節以降、チーム戦力差は、拡大しているもの、との認識がポイントとなりますね。
では、本ブログテーマ;次戦相手;強豪・強敵「鹿島」のチーム点検です。
1.現状
2016J1王者~FIFAクラブW杯でレアルマドリツドに次ぐ準優勝で、世界第2位チームが、2017シーズン苦しんでいます。
まさかの
順位5位 勝点24(1位と6差)8勝0分5敗 17得点 15失点 得失差+2
このままをシーズン終了時に計算すると(上記×2.615倍・・)
勝点63 21勝0分13敗 45得点 40失点 得失差+5
2016 勝点59 18勝5分11敗 53得点 34失点 得失差+19
勝点+4 +3勝△5分△2敗 △8得点 +6失点 △14点
攻撃・守備が少しだけ低下し、好調チーム多数・混戦で、5位に順位低下。
同時並行のACL戦はリーグ戦敗退となり、石井監督電撃解任し、大岩監督へ交代。
その原因は、
中心選手の移籍流失、加入するも故障・離脱、の悪影響です。
クラブW杯準優勝を受け、今シーズン、リーグ戦・ACL戦のチャンピオンを目指す選手層を目指し、育成選手を中心にした「若くて、高能力の代表クラス」と「ベテランで経験値を加えた高能力の元代表クラス」を融合した強力選手層の構築を目指しました。
移籍流失では、柴崎の喪失は大きく影響するも、加入選手は、ペドロジュニオール・レオシルバ・レアンドロのJ1トップクラス・強烈・強力助っ人と懸案のGK曽ヶ端の代替、韓国代表GKクォンスンテをファンソッコ放出してまで獲得、加え、若手成長株のDF三竿・FW金森となり、代表クラス18選手の豊富な選手層を構築しました。
所が、ここに誤算が発生。先ずは、頼みのペジロジュニオールは、起用を重ねるも、ハイランク個人プレーと鹿島チームプレーとのズレがなかなか埋まりません。そこに、柴崎代替の、中盤支配の「レオシルバ」と守備の要日本代表MF・DF「遠藤」の重傷離脱が発生し、一気に攻守の組織性・プレーレベルの低下をきたらしたものでした。
しかし、それも6月14日で遠藤・7月14日でレオシルバが復帰し、解消時期はあと僅かで、その後の「反転攻勢」が約束されています。
2.戦術
システム戦術は、オートゾックス・攻守バランス型【4-4-2】のみで一貫。
個々選手マッチアップでの[勝ち]を積み上げ、チーム組織プレー・連動・連携へ繋げる戦術で、高能力選手起用と実践経験値を積み上げた連動チーム力により圧倒するスタイルで、特に、高い守備力による堅守とボール奪取からの攻守切り替えスピードは、J1屈指で、相手陣形整備前に得点決定機を創り出し、高い決定力の前線攻撃陣により、相手のなす術も無いまま得点獲得を重ねていくパターンにより、クラブW杯準優勝を勝ち取りました。速攻の破壊力、得点力は、リーグ随一のストロングポイントで、対戦では、最重要ポイントです。
ただし、ここ暫く、そのボール奪取と速攻起点のキーだったレオシルバを故障で喪失し、攻守に戦力低下を来たしていたのですね。7月に掛けて、復帰選手が続く中で、次節は、未だレオシルバの復帰は無く、尚、低下状態なのは、ラッキーですね。
3.項目別データ
①ボール支配率 53.2%、リーグ 6位で、二段階方式の支配率戦略が特徴です。
第1段階;低目位置に守備ラインを設定し、強力守備力により自陣でボール奪取。その局面では、相手にボール支配を委ねます。
第2段階;リーグ随一の攻守切り替えスピードで、前線スペースへの超精密ロングフィードとボランチ経由連続パス連動のショートカウンターで、ここからは、ボール支配し、多彩な攻撃を、展開します。その為、試合全体では支配率は高くありませんが、得点獲得機には、強烈なボール支配となる訳です。
しかし、試合毎=対戦相手毎に、上下し、更に直近4試合中、3試合は、49.7%~35.6%の低支配率の現状です。ここにも、レオシルバ喪失影響が表れています。
次戦コンサ相手では、平常鹿島なら高支配率の筈ですが、コンサと均衡の支配率も予想される所です。
②攻撃
得点7位 シュート2位 同枠内数7位 同決定率13位・・意外に低順位
パス数5位 同成功率3位 クロス数13位 同成功率5位
セットプレー数10位 同得点6位 クロス得点11位
各項目上位順位ですが、「決定率・クロス」が課題点。
特に、決定率は、ペトロジュニオールの改善がキーです。
③守備
失点9位 被攻撃回数16位 被シュート数1位 被決定率11位
セットプレー失点4位 クロス失点8位
堅守の筈が、意外な低順位となり、確かに守備力低下がデータ値に表れています。
被シュート数=「シュートエリアまでの守備力(前線~中盤)」は、リーグトップ、
一方、被決定率=シュート阻止率=「GK・DFの守備力」は、昨シーズンからの課題で、今シーズンも同数値て改善していません。今シーズン、4バックメンバーは昨年と全く同一の若々しい「昌子・植田・山本・大伍(西)」、GKを曽ヶ端放出し、韓国代表クォンスンテを新戦力とするも改善していません。
鹿島の「堅守」は「中盤支配=強烈ボール奪取力」を中軸とし、そこでのボール奪取からの強烈速攻となります。しかし、現在、その中心選手レオシルバの故障・離脱で、堅守が低下状態で、次戦でも復帰なく、ラッキーな展開です。
④基本項目
運動量15位 スプリント数12位 とリーグ水準より低レベル。
パススピードと運動量・スプリント数は反比例の典型です。
高いテクニックにより「ボールに走らせている」訳ですね。
コンサの運動量・スプリント数の多さの本当の理由が垣間見れる所ですね。
4.メンバー
14戦までで、起用選手数23名。リーグ平均起用数ですね。ACL戦もあり、他ACL参戦チームの様に、リーグ起用とACL起用に分離し、結果、リーグ戦起用数の減少とはなっていません。つまり、ターンオーバー型起用ではなく、混合型としています。
リーグ戦起用は、10試合以上13選手を中軸に、9~6試合3選手、5試合以下7名で、スタメンは固定化傾向で、累積疲労は集中・特定化で、コンディション不良、故障・離脱も懸念されますが、ACL敗退で、負の連鎖から脱却です。
何れにしても、日本代表・各国代表・元も含めて、15名のトップランク選手を保有し、リーグNo.1の選手層。
また、育成選手も多く、平均年齢順位は、26.9歳
リーグ順位は、
1位清水25.0-2位柏25.5-3位新潟26.8-4位鹿島とコンサ26.9歳
しかし、ACL参戦チームの中では、
鹿島26.9-浦和28.4-川崎27.5-G大阪27.6と、
強力選手での選手保有構築のため、ベテラン層の保有も多くなりがちの所、平均1歳以上若い選手構成で闘い、その結果、若く高成長性の「優秀選手」を育成し、その選手の急成長がチーム戦力の急成長となる戦略が成立しています。
つまり、「進めば進む程、益々戦力向上」しいてく体制が確立されているのですね。
コンサも理塑像の一つとして、大いに勉強させてもらえるチームです。
レオシルバの故障・離脱はあっても、代替選手も強烈で、何れにしても、強力選手により試合起用となます。「個々の闘い」では、負けてしまいます。連携・複数・組織プレーで対抗しかありませんね。
2017年06月10日
ズバリ! 各チームの現休止期間の活用法は3方向。急速度で進行しています。
その3方向とは、
①選手のコンディション調整・改善による戦力回復
②14節までの緊急順の課題改善による戦力是正
③新たな戦術・選手による戦力向上 です。
我がコンサは、①コンディション調整には取り組み、②では、やっと「シュート集中練習」の「決定率改善」課題の取り組みが開始され、ごく一部のみトライの所。守備破綻「解決・改善練習」は見当たりません。
再三指摘していますが、練習メニュー・内容の格差解消(J2レベルからのステップアップ)は、そのノウハウの問題でしょうが、見劣りしたまま。指導者、特にコーチの水準・能力の問題です。
③は、新選手のみ、ですね。かの「チャナティップ」頼みです。しかし、社長も懸念の通り「現場での使用・活用法の問題」から、起用自体も限定されそうで、「他チームでしたら大活躍の選手」を生殺しにしなければ良いと、懸念点で大きな戦力向上は無いですね。
では各チーム現況も含め、具体的に。
1.選手コンディション調整
この期間、全チーム、過酷な試合日程を主因とした選手の累積疲労・コンディション低下を一気に回復・挽回し、故障・離脱で顕著だった戦力低下を回復させています。
実際、各チームの故障・離脱は
前節 6/17時 7/中 8/中
コンサ 5 → 3 → 2 → 1 ・・7/増川・8/稲本が復帰、深井のみ
仙台 5 → 0
鹿島 4 → 2 → 1 → 1 ・・6/遠藤・7/レオシルバ復帰
浦和 1 → 0
大宮 2 → 0
柏 4 → 2 → 2
F東京 4 → 2 → 1 → 1 ・・6/河野・佐々木、7/阿部復帰
川崎 5 → 3 → 1 → 0 ・・6/エウシーニョ・大島、7/田中・井川、8/舞行龍復帰
横浜FM 5 → 1 → 0
甲府 4 → 2 → 1 → 1 ・・6/ガブリエル・熊谷、7/黒木復帰
新潟 5 → 4 → 3 → 1 ・・6/前野・7/矢野・8/河田・大谷復帰
清水 6 → 3 → 3 → 2 ・・6/犬飼・二見・立田、8/西部
磐田 6 → 4 → 2 → 2 ・・6/針谷・伊藤、7/太田・藤田
G大阪 1 → 1 ・・野田疲労骨折で不明
C大阪 3 → 1 → 0 ・・6/清武・山内、7/秋山復帰
神戸 8 → 7 → 3 → 0 ・・6/藤田・7/大槻・吉丸・高橋秀・岩政
8/レアンドロ・高橋峻・橋本復帰
広島 2 → 1 → 1 ・・6/大迫
鳥栖 3 → 1 → 1 ・・6/赤星・小野復帰
故障数 73 →31 → 21 →14
復帰数 38 10 7
この休止期間内に、各チームは、離脱からの復帰予定を加速させて一気に半減以下とし、更に、7月~8月に掛け、重傷者も回復・復帰となります。
つまり、選手の故障・離脱を原因とした戦力低下チームは、急速に戦力回復状態で、6/17以降のリーグ戦を再開するという事です。
なお、故障・離脱の悪影響下のチームは、新潟・磐田・神戸の3チームにまで減少し、コンサを含め、7/中・8/中で、故障・離脱者は1/5まで縮小となります。
「6/17小休止明けからは、3チーム以外の15チームは再建した戦力同士の闘い」となりますね。特に、本来戦力が高く、故障・離脱により順位ダウン化影響を被った「鹿島・仙台・川崎・横浜FM・C大阪・清水」の6チームは一気に戦力アップとなり、対戦力は上昇します。
コンサの小休止明け試合がの「鹿島戦」は、「回復効果を証明しようとして来る試合」です。
注意点は、現在の低下した戦力による対戦で確認した「コンサの対戦実力=実戦経験での戦力効果」は、相手チームの戦力回復により、大きく変化し、コンサが現状のままでは、相手の回復分が「コンサ対戦実力の低下」となる事となります。
では、コンサでは「戦力回復」はどうでしょうか。
残る故障・離脱選手は、7月復帰増川・8月復帰稲本、と来年2月を目途の「深井」のみに減小です。しかし、【復帰選手の戦力化・回復】とは、全く成ってていませんね。
・・・当然です。「選手のコンディションが上がらないとの理由で、全く実戦起用をしない」からです。
所が、選手のコンディションアップの決め手が【実戦経験数】である事は、例えば、日本代表選出で、直近起用が低迷している海外選手を選択しないとの事でも証明されている通りで、「選手は実戦に起用される中で、コンディションを上昇させる」との公式を無視している点に問題がある訳となります。
どの選手も、試合に使う中で「選手能力発揮レベル」が上昇します。
<大活躍して欲しい>と言いながら、起用・その機会も付与せず、「いつまで待っても使えない状態だ」という事は、順序が真逆で、誰かの故障・離脱の強制的機会まで起用選択は無い事となってしまいます。
本来、前試合~次試合のインターバルで、選手間競争により「練習・TGなどで抜け出すプレイを出している選手のみで次試合の起用選手に抜擢する」との当たり前の過程が作動せず、前試合スタメンの次戦起用前提の「固定化」による選手選択が監督判断・選択となっている、のではと、危惧する所です。「練習で、他選手から抜け出るプレイの選手を選択してみると、前試合のメンバーだった」(=選手能力から)との、結果としての、スタメン「固定化」なら良いのですが...
よく、勝っているメンバーは動かし難い、と言われますが、現在は、「負けているメンバー」ですので大きく変化させる、が普通の考え方の筈ですが...。何れにしても、「練習の中で選択」の大原則を徹底し、選手間競争の激化を起爆剤・起点とすべきですね。
各選手の適正ポジション化と同時に、次戦以降に向けて期待する所です。
ヘイス・内村・小野・菊地・ジュリーニョ・マセードに、チャンスを。
2.現課題改善
コンサの課題は、緊急・重要順では、①決定率②大量失点守備力③集中力低下でのミスプレイ多発④攻守切り換え=速攻のスピード・方法・精度、全項目選手適性との相関で、再ポジション設定をしながら、取り組み、改善を図るものですが、
現在、取り組んでいるのは、①決定率を低効果の練習で取り組む程度で、あとの項目は、手付かずのままの様です。
しかし、全チーム、特に、不調チームは、この期間で一気に逆転を図る練習取り組みで、意外に、好調チームから「地獄の練習」のリリース(C大阪)も聞こえてきます。
コンサの「のんびりペース」は後に大きな禍根とならなければ良いですが、次節を各チーム「ターニングポイントとして来る」事だけは、間違いないですね。
3.新戦術・新選手
コンサのチャナティップは、上述想定の通りとなりそうです。別ブログには、コンサは各ポジションに豊富な選手数の保有チームとの記載もありましたが、その選手能力レベルが問題で、J2レベル以下の選手は多数ですが、J1ランク選手は各ポジションに1名の12~13人で、他チームの様な「各ポジションにJ1ランク選手の豊富な保有」とは無縁で、J1クラスのレベル維持起用の可能選手数は最少保有チームが現実です。
そして、J1クラスのチャナティップ加入も、システム上使用・活用困難という事で、新選手プラスは無し、ですね。
他チームも、次移籍オープン期間への動きは乏しく、注目は、加入が、神戸FWポドルスキ・G大阪FW黄義助・コンサMFチャナティップ程度。移籍流失は、広島DF塩谷(→アルアイン)・G大阪FW堂安(→モナコ)・仙台MFパブロジオゴ(→レンタルバック)の噂が飛び始めました。最下位圏チームでの流失話しも、今後あり得そうですね。
もう一点の新戦術について。
先ず、現行システム戦術は、
以前ブログで研究した通り、
「前線による攻撃構築」が運用上要求される最大ポイントで、
●FW2人のみでの攻撃、
●FW+インサイドハーフを斜めの上下ポジションの「トップ下」様に配置し3人で攻撃
の2方法があり、どちらの方法も、
起用選手を「守備型選手」ではなく、
「攻撃手段を個でも持つ」
・・トリプル・パスでの突破力、得点決定力、ゲームメイク力を持ち、その上で、前線からの守備・ボール奪取も出来る「攻撃型で守備力もある選手」が絶対条件です。
多数回起用の「FW都倉・金園」のみの攻撃は、結局1点も獲得できず、シュート機会までも急減の失敗結果でした。
前試合の「FW都倉・ジュリーニョ」のみの攻撃は、それだけでも、決定機・得点獲得の大成功。 監督コメントの「組み合わせてみたら良かった」ではなく、「本来、その組み合わせが絶対条件で、その通りしたら成功した」でした。
更に、インサイドハーフをどちらか1名のみ斜め上下位置配置とする事で、更に「攻撃力アップ・攻撃展開の多様化」となります。攻撃的インサイドハーフの適材は、「ジュリーニョ・小野・ヘイス・菅・兵藤・早坂」更に、7月以降は、「チャナティップ」と、多彩なタレントが豊富で、ここが、システム変更しなくても、大きく活性化出来る方法です。
でも、超守備型システム戦術はどこかの時点で、「超」を捨て「堅守・速攻」システム戦術へ転化すべきですね。未だ、「その時点」は来ていないのかもしれませんが、今シーズンの半ば付近に転換期がありそうです。
2017年06月08日
前々ブログで、「アンカー」を考察しましたが、引き続き、各ポジションを考察してみます。
本稿は、「DF」です。
1.DFの役割と特性
システム・戦術で、DFの役割・特性は大きく異なりますね。当然、選手の適正も相違して来ます。コンサの現システムではどうでしょうか。
検証は【3-3-2-2】と【3-4-1-2】を考察してみます。
①役割
3DFは、大昔は「2ストッパー+1スイーパー」の組み合わせでした。
ストッパー;相手FWをマンマークし自由にプレーをさせない
スイーパー;ストッパーの後ろに位置し、特定マークを持たず、他のDFのカバーをする
ものでしたが、
現代サッカーでは、ゾーンディフェンスが主流となり、
担当ゾーンの担当守備がそれぞれの主役割で、他のDFのカバーも相互に行われるものですね。(・・ちょっと初級編;因みに、CBは3バックシステムでは使用しない用語・呼称です。つまり、4バック・5バックシステムでは、SBに対して、CBと使用するのですね。サッカー用語も結構細かいですね...)
そもそも3バックシステムでのDF特徴・ポイントは、
ゾーンディフェンスのため、相手攻撃プレイ予想し、そのためのゾーン設定とポジショニングの準備、プレイ毎に変化修正される状況・予想に即応するタイト守備、高さ、他のDFカバーでの連携・組織プレイの能力が必須条件で、クレバーな頭脳と予測が前提となり、ベテラン層が必要となる理由です。
また、守備から攻撃に転換時では、攻撃起点として「ゲーム展開把握、フィードターゲットの予測・発見、そのタイミング・フィードテクニック」も3人の誰かには必要とされます。
更に、最大ポイントは、
DFラインの位置が、高い=攻撃型、低い=守備型、その中間=バランス型により、ディフェンスゾーン・スペースの広さが異なります。
●高い=攻撃型・・DF裏(~GK)のスペースは広大となり、担当ゾーンは、横幅は一定ですが、縦幅が拡大。ポイントは、相手カウンター阻止への帰陣スピードとスプリント数・運動量が必要。
●中間=バランス型・・攻撃型では縦に広大なスペースも縮小し、ベテラン層も十分可能なスピード・スプリント力で可能。
●低い=守備型・・DF裏スペースは縮小・消滅し、スピード・スプリント力・運動量は条件から外れ。但し、ここでのプレーミスは、ゴール直結距離のため、失点原因となり、高プレー精度が必須。
更に、上記3パターンは、基本戦術=試合内で長時間帯となる戦術ですが、一方では、試合展開上、「攻守切り換え」で速攻となり、陣形全体で、前線へ押し上げた場合にも、「高い」や「中間」が必ず発生します。常態ではなく、攻撃時間帯に限定のライン位置取りではありますが、攻撃時での「守備破綻」を来さない様に、考慮すべきポイントです。
結論から言うと、攻撃時に、「守備ラインをどこまでも上げて攻撃バランスに傾斜させる」方法は、強靭な高さ体幹とハイスピードと豊富な運動量を持つ(若手)DFを揃えられるチームのみに使用可能なもので、ベテラン層も加わるチーム(コンサ・・など)では、「中間」位置までの上昇に止め、攻撃時は、横だけでなく、縦にもワイドの陣形で、最終1DFの位置とすべきものとなります。
良く言われる「3DFの脇スペース」の弱点は、守備態勢の局面では、帰陣したサイド選手のカバー力が中心・第一デイフェンダーで、DFはサイド選手のカバー・突破時対応と連携の2次役割です。DF選手に求めるスペースディフェンスではありません。しかし、攻撃時は、サイド選手は前線まで上がり、DFは、担当スペースエリアを横にも拡大し、「脇スペース」の発生を埋めて消します。ポジショニングで対応するものですね。
4バック・5バックのDFとは、担当スペースエリアの大きさが相違しています。
特に、アンカー併用型は、
最大~4バック(2CB)~3バック~5バック~最少で、4バックと5バックの中間形となり、要求される選手能力も、その順通りで、CBよりも縮小されたエリアディフェンスで良い訳で、必要スプリント・運動量能力に反映されます。
では、そのような必要能力でのコンサ選手適正を判定してみましょう。
2.選手適性点検
重要度順・・・に並べてみました。◎3〇2△1✖0ポイントで。
選手 予測 ポジショニング 高さ 強さ 運動量 連係 スピード 技術 パス 点数
稲本 ◎ ◎ 〇 ◎ 〇 △ ◎ ◎ ◎ 21 故障
増川 ◎ ◎ ◎ ◎ 〇 〇 ✖ 〇 〇 20 故障
河合 ◎ ◎ 〇 〇 △ 〇 ✖ ◎ 〇 18
福森 △ 〇 〇 △ △ 〇 △ 〇 ◎ 15
横山 〇 〇 〇 〇 〇 △ ✖ 〇 △ 14
菊地 △ △ 〇 〇 〇 △ △ 〇 △ 13
進藤 △ 〇 〇 △ 〇 △ 〇 △ △ 13
ミンテ ✖ ✖ 〇 〇 〇 △ △ △ △ 10
永坂 ✖ ✖ 〇 △ 〇 △ △ ✖ ✖ 7
濱 ✖ ✖ 〇 ✖ 〇 ✖ 〇 ✖ ✖ 3
この合計値の順番が適性選手順となりそうです...
上位2選手の故障離脱の現状、
河合・福森・横山がベスト布陣となります。
守備・失点阻止では、この布陣+「アンカー」「サイド」守備力で完成ですが、
その基盤の「DF陣」は以上の結果となりました。
如何でしょう。
2017年06月07日
チームも3連休で、ゆっくり・じっくりリフレッシュスケジュールペース。
14戦終了時点リーグ現況点検です。
その前に、
平川コメント「宮沢に代わって荒野を中盤の真ん中に置くアンカーにしていることも、変えた布陣のひとつ。アンカーとは船のいかりを意味する言葉。チームがバランスを崩さず安定して戦えるよう、しっかり中盤の底に根を下ろすように鎮座する。 かじ取りのボランチと似た言葉だが、真ん中に位置し一人でそれを担うという意味合いが強い。この日も荒野は、アンカーの位置でよくボールを触って動き回りリズムを作っていた。 宮沢に比べると荒野の方が動きにメリハリがあり、ボールの出し入れが多いのでリズムが出る。悪くない起用だと思う。そんないい流れであったが、前半終了間際の失点は痛かった。」について。
役割の「チームがバランスを崩さず安定して戦えるよう、しっかり中盤の底に根を下ろすように鎮座」と「アンカーの位置でよくボールを触って動き回りリズムを作っていた」とは矛盾していませんか。また「アンカーの位置で」の通り、常にその位置に「鎮座」していたでしょうか。二桁回数以上「ポジションを前に変えていたのが実態」で「鎮座」してはいませんでした。 元々、四方田監督コメントの通り、2次ボール回収・保持のため、起用し、2次回収の代償が、「スペース発生」となっていたもの。ボランチは、運動量・第3の選手役割がありますが、アンカー・2ボランチシステムでは、2インサイドハーフにその役割は分担されています。
今回、平川コメントは外れ気味??、の様に...
1.リーグ全体現況
リーグ内のチームグループ化は益々進行。
首位~最下位との勝点差22=8試合差で、更に拡大中。
順調・好調チームは、更に急速に勝点積み上げ<平均1試合獲得勝点2点/試合>
下位・低迷チームは、良くて「引き分け」=勝点1のみで、勝点累積は停滞<平均1試合獲得勝点0.67点/試合>
中位チームは、<平均1試合獲得勝点1.4点/試合>で、この3グループの勝点累積スピード差が、勝点差急拡大の理由です。
チームのグループ化は、以下通りですね。
①首位争奪Aグループ(勝点3以内);1位柏・2位C大阪とBグループ(同6以内);3位G大阪
②上位Cグループ(同9以内);4~9位 F東京・鹿島・浦和・横浜FM・神戸・川崎
③中位Dグループ(同12以内);10~12位 仙台・磐田・鳥栖
④下位Eグループ(同15以内チームは無く、1ランクダウン18以内);13・14位 清水・甲府
⑤降格争いFグループ(同21以内);15・16位 コンサ・広島とGグループ(同24以内);17・18位 大宮・新潟
③と④間には勝点6差があり、大きな格差・間隔が空きました。
今後のシーズン展開上、④⑤チームは、奇跡の大連勝を成功させる以外、①②③グループには到達困難となっている、という事です。
つまり、コンサの今シーズン順位は、13位以下が濃厚となったという事です。
コンサの今シーズン絶対目標「J1残留」のためには、「13・14・15位」のどこかを目指す闘いに変化したという事です。
このため、<絶対落とせない対戦カードが明確になりました>。
直接対決として、
<清水・甲府戦は、13・14位上昇への直接チャンス>
<広島・大宮・新潟戦は、16位以下へ転落阻止の危機>となります。
今後試合対戦方針・戦略は、
A.全試合、同一対応
B.特定チーム対戦の勝利実現優先対応 の2通りがあり得ます。
現四方田監督は、A方針に結果としてなっていくものと予想されますが、
どう見ても、試合価値は全試合同一ではありませんね。
特定ターゲットチームに、適正に「優先対応」する事は、当然の正答だと思います。
今後のシーズン展開で、「優先するポイント」です。
という事で、次項では、特定チーム(現④⑤13位~18位)の現況を点検してみます。
2.当面ライバルチーム(清水・甲府・コンサ・広島・大宮・新潟の13位~18位)での現況
①基本項目
グループ 順位 チーム 勝点 得点 失点 得失差 連勝・敗
E 13位 清水 14 17 23 -6 2連敗
E 14位 甲府 14 10 17 -7
F 15位 コンサ 12 12 21 -9 4連敗
F 16位 広島 10 12 22 -10
G 17位 大宮 8 8 27 -19
G 18位 新潟 8 10 31 -21 2連敗
特徴は、
●得点数が清水と大宮以外はほぼ同数値で、得点力に差はありません。(堅守はもう死語)
●最下位2チームと4チームは、失点数の差で、4チームでは失点阻止力に差はありません。
●連敗(連勝も)は、チームの現ベクトル・傾向を示しています。
◎広島とコンサは、得失点数では全く差が無いものです。(偶然、現順位になっているだけ)
これらの内容から、全チームとの戦績ではなく、このチームとの対戦戦績が現順位となった経緯である事が解りますね。コンサの僅か3勝は、広島・大宮にF東京でしたから、ほぼその通りですね。
得点力の攻撃力・失点阻止の守備力は、ほぼ同水準・程度・レベルですので、各能力の劇的成長を成功させるチーム、か、それ以外の要素が勝敗の起因・原因となる事を示します。
・・・即ち、「戦術・試合展開・対戦対策」=「監督能力」の成否ですね。
当然、以降のシーズン展開では、この5チームとの対戦戦績が、より大きく影響・反映します。
上記の特定チームとの「優先対応」が必須である事を証明しています。
②攻撃
順位 チーム 得点 シュート数 枠内数 決定率 パス数 同成功率 クロス数 同成功率
13位 清水 17 6位 9位 12位 11位 16位 3位 4位
14位 甲府 10 18位 18位 9位 16位 17位 12位 17位
15位 コンサ 12 8位 15位 15位 17位 14位 4位 3位
16位 広島 12 1位 6位 18位 1位 2位 1位 8位
17位 大宮 8 17位 16位 17位 12位 13位 13位 12位
18位 新潟 10 12位 11位 16位 18位 18位 17位 18位
●得点力は、清水のリーグ7位を除くと、14~18位の最低ランクでほぼ同水準・数値。対清水戦ではその対策が必須。
●シュート数は、意外の3チームがリーグ上位で、コンサもその一角。シュート数は、この水準で充分で、増加は不要。
●枠内数・決定率は、惨たんたる低レベルで、【得点最低ランクの主因】。コンサも緊急最大改善課題で、多くの敗戦原因。
●パス数・成功率共に、広島のトップランク以外、最低ランクは、積極的試合展開。試合コントロールを放棄し、相手主導試合しか出来ない主因。対広島戦での対戦を困難とする原因で、少なくとも、当該対戦試合は大幅上昇改善が必須です。
●清水・コンサ・広島は、クロス攻撃をストロングポイントとしている。
◎以上の通り、清水の得点力・攻撃力だけは、このグループでは抜けていますが、その他5チームの攻撃力は低ランク項目が共通し、どのチームも大幅・急速改善は困難で、当面改善は想定できない状態です。
コンサの「決定力」は、最近になって漸く注目項目ですが、昨シーズンからの課題で、今に来てのものでは無く、1年以上掛けても、改善しない項目。都倉をはじめとした「選手への督励」は益々緊張感の中、決定率を下げる結果にしかなりません。しかし、改善は「意外に簡単・短時間」で可能ですが、各チームの適正対策の有無が、現在の「決定率」を導いている点は、絶対目を反らしてはならない点だと思います。少なくとも、コンサ現監督・コーチには、その改善対策能力が欠如しているという事ですね。
③守備
順位 チーム 失点 被シュート数 被決定率 ボールロスト率 セツトプレー失点 クロス失点
13位 清水 23 8位 17位 16位 15位 12位
14位 甲府 17 11位 10位 17位 15位 1位
15位 コンサ 21 12位 12位 14位 9位 8位
16位 広島 22 7位 16位 2位 12位 3位
17位 大宮 27 18位 15位 13位 17位 12位
18位 新潟 31 16位 18位 18位 18位 12位
●失点数は、甲府・大宮・新潟以外の3チームは同水準・同数値。
しかし、システム戦術は、攻撃型;清水・広島、バランス型;大宮、超守備型;甲府・コンサ・新潟、と相違するも、その失点阻止効果は、甲府の失点数減少以外は同一失点数。
コンサの超守備戦術も、失点数大幅減少効果はもたらしていません。
●被シュート数=相手のシュートチャンス数=シュートエリアまでの守備力(前線~中盤守備力)指標となります、意外に、チームによりバラツキ、大宮・新潟以外の4チームはシュートチャンス阻止力7~12位のリーグ中位レベルで、4チームは大きな課題点はありません。
●被決定率=シュート(の得点)阻止力=DF・GK守備力指標で、甲府・コンサの2チームは10・12位の中位レベルで、他の4チームは最低レベルで、DF・GK陣の低レベル証明値です。
●セツトプレー失点は、全員守備力で特に「高さ」勝負、クロスは失点は、DF陣のマーク・跳ね返し・高さ勝負、ですが、両方共にリーグ中位ランクチームは、コンサのみで、選手能力はリーグ中位レベルとの証明データです。
しかし、失点数ランクは最低レベルとなっている理由は、それ以外の原因となります。
起用選手と戦術に大課題が濃厚ですね。
④その他
順位 チーム 支配率 運動量 スプリント数 システム戦術 故障・離脱数
13位 清水 15位 3位 13位 4-4-2 バランス型 6名
14位 甲府 17位 13位 9位 3-3-2-2 超守備型 4名
15位 コンサ 14位 2位 14位 3-3-2-2 超守備型 3名
16位 広島 3位 12位 18位 3-4-2-1 堅守・速攻型 2名
17位 大宮 12位 11位 8位 4-4-2 バランス型 2名
18位 新潟 18位 10位 4位 4-4-2 バランス型 5名
●支配率は、広島以外の5チームは相手主導の支配率。試合展開は、相手チーム戦術・展開次第の試合方針。
●運動量・スプリント数は、広島の両方とに低レベル値以外の5チームでは、逆比例していますね。つまり、スプリント主導・その分運動量低下は甲府・大宮・新潟、逆に、運動量主導・その分スプリント数低下が清水・コンサの2チームです。しかし、失点数は、どちらのアプローチも同水準の低レベルですね。推論ですが、運動量主導は、全選手全体での運動量増加、一方、スプリント数主導は、スプリント数増加が特定選手に集中型ではないでしょうか。
どちらにしても、試合展開でのアプローチの違い程度で、問題点・課題点は見つかりません。
●全チーム、失点数多数ですが、システム戦術は、超守備~堅守~バランス型と守備中心に拘わらず、発生しており、戦術自体ではなく、その運用・実行に問題あり、を示しています。
●故障離脱数は、大きく差異が出ています。多数となっている清水・新潟・甲府にその大きな影響が発生ですね。コンサは、中途のリーグ最低状況期から回復・復帰の時期となり始め、最悪期から急速に脱出が進んでいます。7月増川復帰が、反転攻勢への大きなターニングポイントとなりそうですね。
以上、データから、今後のシーズン展開・そこでの特別対戦チーム・そのチームの現況を点検してみましたが、6チーム大変似た内容が多く、この順位グループ化した理由が明確でした。しかし、その中で、6チームとの対戦勝利獲得がキーポイントとなり、対戦対策と「決定率」改善の2大ポイントが課題です。
2017年06月05日
昨日ブログで、荒野アンカーを失点主因と記載しました。
ここで、現システムでの「中盤を支配する選手」のアンカー役割と選手適正を点検してみます。
先ず「アンカー」の定義・役割から。
通常の定義は
「アンカーとは、中盤のMFポジションの底を固めて、守備を安定させる役割」とされます。
そのため、具体的プレイは、
①試合の流れを的確に読み取り、・・適正な状況判断・認識力
②守備を意識しながら、隙あらば攻撃に転ずるためのボールコントロールをする司令塔プレイ・・攻撃起点パス能力 とされます。
つまり、
ポジションは、DF陣の前の隙間ポジション(バイタルエリアになりますね)に陣取り、
DF陣と攻撃陣を繋ぐ役割で、
相手に当たり負けしない体格とパワーを持ち、
相手の攻撃を読むセンスに長け、チーム全体の動きも常に予測し、
守備を行うタイミングとポジション能力も的確で、
一転、攻撃的MFと匹敵するパスの技術と視野の広さを持つ、
「中盤を支配する選手」です。
選手特徴として、「高い頭脳と高いテクニックと強靭な体幹」の3大能力を求められる大変難しいポジションで、適正選手は相当限定されますね。
※運動量は必要とはされ無いポジションです。
では、我がコンサの適正選手を点検してみます。
解り易く「マトリックス」で記載してみます。
上記4つの能力で点検です。
候補者 深井 宮澤 兵藤 河合 横山 菊地 ミンテ 荒野 菅 福森・・
体格・パワー 〇 〇 △ 〇 〇 〇 〇 △ ✖ △
把握・予測 〇 〇 〇 〇 〇 △ ✖ △ 〇 〇
タイミング・ポジシヨン 〇 〇 〇 ◎ △ △ ✖ ✖ △ 〇
パス技術・視野 〇 〇 ◎ ◎ 〇 △ ✖ ✖ 〇 ◎
点数 8 8 8 10 7 5 2 2 5 8
(◎3〇2△1✖0)
ハイ! これで結論は・・・【河合がチーム最適選手】です。荒野はポジショニングとパス能力で、失格ですね。実際、昨日試合では、荒野が「適正ポジションに居さえすれば」、そのスペースでのフリープレイを阻止し、失点は阻止出来ていましたね。
四方田監督は、前々試合で偶然試した「荒野」アンカーに縋りたい所でしょうが、既に、昨日失点原因となる結果で返って来ました。最低限、アンカーポジションを死守との指示は与えず、アンカー役割では、おまけ、補足の「2次ボール奪取」役を中心とした所に、「システム破綻」原因だった、という事です。
「河合」の本家本元ポジション、「アンカー」起用で守備整備は大きく進展すると思います。
「アンカー」について点検してみました。
2017年06月04日
第14節の勝敗の原因は、明確でした。
運が悪かった、との運命原因論では一切解決しません。
原因点・ポイントを記載します。
①超守備的システムを採用する限り、攻撃陣には「前線2人+1」の「個」でゲームメイクが出来る選手が絶対条件でしたが、前半は「適正順位2番目のジュリーニョで大正解」、しかし、「交代選手に不適格金園起用」で破綻。(金園の起用可能条件は、勝勢時の守備固めのみです。)【選手交代失敗】
②第2条件とした、「ボール奪取」からの「攻守切り替え」時のDFへバックパス~DFよりロングフィード回数を減少し、「ボランチ・アンカー経由ショートカウンター」を復活、は全く作動せず、「速攻」は一度も実行せず、全攻撃「遅攻」。【攻撃力減退したまま】
③失点の主因は、明白に「アンカー荒野」です。アンカーのポジション役割・目的を理解していませんね。守備要員に拘わらず、パスは殆どせず、再三ドリブルでのボール運びしかしていませんでした。その結果、メインディフェンススペースのバイタルに大穴・スペースを空け、前線へボランチまで追い抜き、アンカーが「攻撃陣」位置となる、ポジション逆転が常態化しました。その代償は、「担当ディフェンスポジションへの戻り遅れと、それによるスペースカバー遅れ」を多発し、更に、その周囲選手にもその突然空くスペースカバーの負担を背負わせ、結果、周囲選手のポジションを本来位置からズレた曖昧・不適正位置とさせ、2失点共に、アンカーポジション右脇スペースのフリーからのものでした。
一見、攻撃参加し、豊富な運動量で頑張っている、と見えますが、ポジションズレだらけで、荒野アンカーが続く限り、同一パターンの失点が継続するもの、です。
アンカーの適正は「2次ポール奪取の運動量」だけで、「タイト守備・適正ポジショニングによるバイタル守備・攻撃起点パス」は失格です。適正は低いです。専門家(選手)に任せるべきですね。【アンカー起用選手不適格】
④都倉を中心に、シュート決定力が敗戦原因ですが、シュート決定力を下げた原因は、都倉やシュートした選手でしょうか。答えはNo! 【YBC戦の累積疲労】ですね。
疲労感でのプレイで、一番特徴的な影響は、「精度低下」です。累積疲労で低下する項目は、一番が「精度」、身体が動かなくなる状態まで到達して「運動量」です。
YBC戦の勝利の代償ですね。・・・四方田監督判断です。
選手は、よく頑張りましたが、「思うように身体が動かない」と自信喪失になり兼ねないところが心配です。
監督責任について結論だけ。
監督責任とは、本来戦力を最大に実行させる責任で、勝敗責任は、その現実結果です。
四方田監督は、コンサの戦力を「現時点の最大に実行させている」かどうかが問題です。
別の言い方では、「長短ある選手能力を、その組み合わせと、有効な方法で、最大値とさせているか」です。
実例を一つ、直近の都倉の得点喪失原因は、ペアで「金園」です。超守備優先システムから、前線だけで攻撃構築ですが、その相手・ペアが「金園」では、前線からの守備の分担は減少しますが、ゲームメイク・ポストプレイ・スペース攻撃役を都倉自身で受け持つしかありませんでした。今日のペア「ジュリーニョ」では、一転して、相互分担可能で、そこから分担が低下し、自在なプレイの幅が拡がりましたね。ヘイスや菅や小野が良い理由です。
このような「最適組み合わせ」が、選手能力の最適化・最大化となる訳です。
監督は、性格的には、育成指導者としては最適ですが、指揮管理者としては疑問内容が多過ぎますね。
次戦まで2週間ある点についてのコメント
「開幕から休みなくチームとして試合を続けてきましたので、疲労を回復したりコンディションを整えることが一番大きい部分と思います。しっかり休養をとって休ませることと、もう一度残り試合に向けて自分たちがやるべきことを整理すること。1週間空くと言っても短い期間ですが、もう一度みんなで一つになって、残り試合を戦っていくという結束を深めて、次の試合に向っていきたいと思います。」 ・・本当にこれだけですか。コメントは、選手向けでもあるのでしょうが、今やっている事を続けていく、とは危機感がどこにもありませんね。
本当に、選手が納得するのでしょうか。都倉などの中心選手が悩むのは、自己とこのようなチームについてですね。
2017年06月02日
シーズンは序盤戦から中盤戦となり、当初の順調ペースから、各チームのコンサ対策効果が効きだし、攻守共に発揮していた戦力は低下し、降格圏争い・試合内容悪化状態。
水曜YBC戦の勝利は、選手に意識・認識変化の開始切っ掛けとなれば..ですが、緊張感・集中力アップの真剣派~ホッとしました系の楽観派まで色々で、「全員一体となってガンガン燃え上がる」との状態まではなっていません。・・かなり残念です。
その理由の一つが、変わらない「練習メニュー」で、高い意識も、変化しない日常・定例練習では実効効果を引き出す事は難しく、形から変えないと「実行・実践」には至り難いもの。全く同一練習でも「実行内容が激変する」程意識が高揚していれば別でしょうが、「外形・形から」変化は必要です。現監督・コーチなら、しょうがないんでしょうか。
この状態で、リーグ随一の戦力を有する、現在不発状態・強豪「神戸」との対戦は、「重い」ですね。 一番まずい予想展開は、前コンサYBC戦の様に、神戸にとり「やや格下相手との復調・調整試合」で、絶対、神戸に「予想外れで、あたふたさせる」試合を構築ですね。
1.戦術
戦術は、システムと、その効果を獲得できるメンバー起用の有無により、大きく相違します。
今シーズンシステム「3-3-2-2」アンカー・2ボランチの超守備型なら、①「少数攻撃陣」でもゲームメイク出来る選手②DFへバックパスからの前線フィードは速攻放棄で、禁止プレイ③その分、アンカー・ボランチ位置から速攻とし、その能力選手起用が必要条件です。
もう一方法が、システム変更。コンサ看板・昨シーズンメインシステム・今シーズン捨てた「3-4-1-2」・・より攻撃型となり「速攻開始位置も上昇し、速攻にキレ・スピードが復活」します。
更に、現行システムの変形「3-3-1-1-2」アンカー・斜め縦の2ボランチ(ボランチでトライアングル型)・・アンカーでバイタルスペースカバー、斜め前ボランチはトップ下化となり、「3-4-1-2」型の弱点バイタルスペースカバー・長所トップ下攻撃陣(守備陣に埋没しない)同様効果。
予想は、「3-3-1-1-2」型でシステムチェンジし、より攻撃型への戦術転換を形・外形で構築したいところですね。しかし、四方田監督は(前YBC戦の様な)変化・ギャンブルは性格的にも採れないでしょう。
【3-3-2-2】アンカー・2ボランチの超守備型システムでしょう。
守備ラインも、いつもの「D3rd上位置」では、攻守の低迷打開は不可能です。
「M3rd下位置」まであげられるか。
しかし、上記①~③条件は絶対条件となります。
「ボール奪取位置」は「M3rd中位置(センターライン付近)」となり、その位置からの「攻守切り換え」「速攻開始」で、サイド・DF裏のスペースにミドルフィード(当然、距離が短い分、精度アップとなりますね)と、2ボランチ・インサイドハーフ経由のショートカウンターの多彩攻撃復活です。
派生セツトプレーは、いつもの得点・得意パターンですね。
支配率も50%キープ、運動量・スプリント数も気合で上昇。
但し、カウンター予想・リスク意識薄弱は完全払拭し、攻撃時、DF陣・アンカーは、2次ボール奪取までとし、安易な攻撃バランスは撲滅です。
2.試合展開
守備一辺倒、耐えて耐えて耐え抜けナイ、からの脱却です。
長い守備時間帯に耐え、完全阻止は元々不可能。攻撃放棄の代償に大量失点を2点以内としても無意味ですね。
守備主軸の大枠コンセプトは変えずに、布陣位置、戦術も攻撃バランスを拡大し、失点しても、得点獲得し、均衡かそれ以上を求めましょう。
そのため、予想試合展開は、よりドラマティックです。
試合開始 〜 10分 堅守陣形にて中位置を維持し、跳ね返し、高い位置でのボール奪取から、速攻開始。
〜 20分 先制点獲得。
攻守バランス維持。
〜 35分 逆カウンターで失点もあり得る。
〜 45分 1:1で前半終了
後半開始 〜 60分 選手交代、活性化
〜 70分 追加点をカウンターから獲得
〜 75分 選手交代。守備固め
〜 90分 快勝。【 2 : 1 】
3.メンバー
【 3-3-2-2 】で予想してみます。下記条件となる起用ですね。
①「少数攻撃陣」でもゲームメイク出来る選手
②DFへバックパスからの前線フィードは速攻放棄で、禁止プレイ
③その分、アンカー・ボランチ位置から速攻とし、その能力選手起用
①・・都倉と誰を?ですが、単体で突破力、ボールキープ力、シュート・決定力、独創パス力選手です。FW:ヘイス・ジュリーニョ・内村・菅・上原の順です。ポイントは、金園は、リーグ戦では候補外で、勝勢局面での守備固め起用しかありません。四方田監督の最大の失敗起用でした。インサイドハーフ(2ボランチ)にも、同傾向選手起用です。2ボランチ:小野・兵藤・菅・早坂・宮澤・荒野の順です。
早坂は、マセード、田中復帰により、インサイドハーフで大活躍、キー選手に進化すると思います。
③・・攻撃起点のゲームメーカー、パサー:兵藤・福森・荒野・宮澤・菊地・河合の順です。
都倉 ヘイス
兵藤 小野(ジュリーニョ)
早坂 宮澤 マセード
福森 菊地
横山
ソンユン
SUB ジュリーニョ、荒野、菅、金園、河合、田中
金山
60分交代 ジュリーニョ 小野アウト
75分交代 金園 ヘイスアウト
河合 マセードアウト
小野は足首次第で、無理なら、(ジュリーニョ)です。
このメンバーなら、戦術展開もかなりのレベルとなり、勝負可能。
金園とミンテを、変える事です。
2017年06月01日
勝利の上昇気流に乗りましょう!!
13戦時;リーグ対比のコンサ現況と課題点、
次戦対戦相手神戸点検です。
1.13戦時コンサ現況
基本項目は月曜ブログの通り、降格圏に転落し、4チームで降格争いでした。
ここでは個別データです。
〔攻撃〕
得点 14位 攻撃回数 16位
30m進入数 12位
シュート数 8位
枠内数 15位 決定率 16位 ・・6.4%
パス数 17位 成功率 15位
・・73.4%、=高不成功(ボールロスト)率
クロス数 2位 成功率 8位 ・・25.1%
得点 6位 ・・3点
直接FK 18位 CK 7位
セツトプレー計 14位 ・・15回/試合 得点 10位 ・・4点
〔守備〕
失点 13位
被シュート数 12位 ・・シュート機会数=シュートエリアまで守備力
被決定率 12位 ・・シュート阻止率= 同 から守備力
タックル数 13位 クリア数 2位 インターセプト 12位
クロス失点 3位 セツトプレー失点 9位
依然として、決定率・パス成功率の攻撃重点項目が改善しません。
最大課題です。低パス成功率は、低攻撃回数直結。また、不成功=ボールロスト率で、カウンターリスクの高さ直結。
守備力は、リーグ下位項目で「堅守」データではありません。
更に、この3試合連敗試合、徐々に攻撃力・守備力共に縮小してきています。
この原因が問題ですが、先ずそのデータです。
攻撃回数 被攻撃回数 シュート数 被シュート数 タツクル クリア 支配率
8戦 ✖ 116 118 7 23 26 32 36.0%
9戦 △ 123 130 7 2 24 41 45.5%
10戦 〇 116 120 15 8 19 37 46.1%
11戦 ✖ 135 122 13 14 24 21 46.1%
12戦 ✖ 121 117 15 14 20 22 55.5%
13戦 ✖ 135 122 8 11 20 20 50.5%
11戦から明らかに変化している項目があります。
試合平均、攻撃回数+10回とシュート数+3本、増加しています。
実は、「各チームのコンサ対策・狙い」が見て取れます。
この間、コンサはシステムは同一ですね。
想定対策は、
①先ず、相手はコンサ陣内に押し込み、果敢にパス攻撃・シュート機会を構築実施
②その分、コンサには、ボール奪取の「攻守切換回数」=「攻撃回数」増加とさせ、コンサは、コングフィード(放り込み)中心の速攻と、ラインをゆっくり上昇させて遅攻の回数が増加します。
③所が、コンサの「枠内シュート等有効シュート率」の低さ(決定力の低さ)から、失点阻止となり、
④その間、攻撃バランスとなっているため、カウンターチャンス増大(ウィークポイントのカウンター防御で失点多発)、密集陣形もバラし、得点獲得チャンス拡大 との狙いです。
一見、攻撃回数増加に期待となりそうな所の筈ですが、それが罠で、密集陣形を破るよりも容易な「罠」となり、カウンター回数増加狙いに嵌める対策です。
これまでも、守備一辺倒で耐え切れずに失点との場面はあり、そこは大きく変化していません。実は、カウンター失点の急増で、「攻撃回数」増加に比例して増加です。
低パス成功率は、コンサ攻撃時の被パスカット多数回発生となり、そのカウンターで決定機多数発生です。
攻撃回数については、
「本当の得点獲得の攻撃」とは、数少ない攻撃機会でも、「相手を振り切るスピード・精度・強さ」により、決定機まで持ち込み、確実な、鋭い決定力で得点とする「質」の勝負で、「回数」ではありません。
コンサのカウンターの質の低さ、と決定力の低さを利用した対策です。
各チームのターゲット、狙いどころとなりますね。
2.次戦対戦「神戸」点検
①現況
順位8位 勝点20 6勝2分5敗 得点15-8位 失点13-4位 得失差2-7位
シーズン前、リーグトップを目標とした選手移籍保有戦略からは、不十分。
2016シーズン比は、
順位7位 勝点55 16勝7分11敗 得点-4位 失点-10位 得失差-6位
攻撃(得点)力↗ 守備(失点阻止)力↘ で、想定通りの結果になっていません。
選手保有は、楽天の豊富な資金力を基に、14選手移籍放出(FWペドロジュニオール移籍以外はランクダウン選手)・13選手移籍加入 (FWポドルスキ待ち・田中順也、MF高橋秀人・大森晃太郎、DF渡部博文の即戦力)で、各国代表クラス・日本代表クラスで構成されたトップ選手層です。リーグ最高レベル選手層チーム。
現在、故障離脱は
FW レアンドロ 左膝前十字靱帯板損傷等 2/25 6ヶ月 ×
FW 藤田 左膝内側側副靭帯損傷 4/22 6週間 –
FW 大槻 左ハムストリング肉離れ 5/6 6~8週間 ×
GK 吉丸 左ハムストリング肉離れ 5/6 6週間 ×
DF 橋本 左足付け根痛 5/24 –
GK キム スンギュ 韓国代表 5/26 で、豊富なハイレベルバックアッパーで影響は限定的。
一点、重大なマイナスポイントが「決定率」で、昨年1位から、13位まで転落し、「ゴール数」が、昨年4位から、11位まで低下し、現順位となった主因です。
つまり「レアンドロ」故障離脱で、代替「渡邉千真・田中順也」は低決定率でカバー不成功。
②戦術
【4-4-2】(BOX型)「攻守バランス・個の勝利を積み上げて行く」基本戦術。
ボール支配率は48.9%-10位で、パス攻撃・ドリブル攻撃・サイドクロス攻撃もリーグ水準と同程度。
「強力な個人能力」保有選手の、「テクニック・強靭性・スピードでの勝負」勝利とし、プレー展開を図り、「個の勝負」が均衡・・試合均衡、圧倒・・大差で勝利との展開が多くなります。唯一の欠点が「組織・連携力」で、「複数の優位性」勝負がポイントとなります。
運動量は15位、スプリント数は9位で、圧倒的なフィジカルではありません。
③選手
選手起用数は、21選手で平均水準。その内、13~10試合起用9選手、9試合~6試合起用6選手、5試合以下起用6選手で、中軸選手のスタメン固定化傾向が高い状態。・・累積疲労での故障離脱が発生しています。
しかし、スタメン以外のSUBも、優秀・代表クラス選手が多く、起用選手のネームバリューは、大きく、相手チームにプレッシャーですね。
マーク・要注意・注目選手だらけで、特定・絞り込みは意味が無いですね。
次戦「神戸」は、またまた、リーグ強烈・最強チームとの対戦。
神聖「ドーム力」のフル発揮!!を、目一杯お願いしま~す。
2017年06月01日
昨YBC戦勝利は、久々の美酒をチーム全体にもたらせました。
前ブログで、他チームの昨YBC戦メンバーは、コンサ以外の全チームで、育成・SUB選手の実戦機会を軸としたメンバーの所、コンサのみ異例・驚きの
●主力スタメンのみ起用・実戦の理由は、チームのためというより、監督固有目的では。
●起用選手のプレイが、その答えを証明し注目、と記載しました。
大きな賭け・投機での「勝利」、幸運による「YBC予選突破・プレーオフ出場」獲得は、大きな影響・効果をもたらせました。
主力での試合展開とした、主目的かどうかは別として、監督責任論は、急速に縮小、一旦は消化状態。
しかし、その様な「消極的・ネガティブ効果」だけではなく、大きな点が、
◎久し振りの手応えのある試合展開の中、プレイの充実・手応え感=自信自覚
◎選手意識の中のプレイ・内容への「迷い・困惑・混乱」を吹き飛ばす
から、今後、次戦以降の、「集中力・一体力」を獲得した事です。
つまり、「やや格下相手」との「実戦勝利」獲得は、【選手・チームの意識改善】の獲得となった、という事です。
確かに、間違いなく「昨日試合の疲労・ダメージ」が身体の中に溜まっていますが、「心地よい疲労感」として「ポジティブに認識」し、逆に、次戦へのエネルギー・スタート感を導いた様です。
監督の起用内容の是非は、依然ありますが、その選択も、選手と次戦のエネルギーとする≪素晴らしい選手・チームだ≫という事です。
更に、監督責任論の本質は依然として払拭されていませんが、監督自身、この一戦を転機に、「意識・認識変化」の成長・進化の機会です。今後の監督能力・実践に注目です。
次ブログで、13節時点コンサ現況をデータから確認、次戦対戦チーム神戸の点検とします。
プロフィール
中学高校サッカー経験〜DF。リーグ発足前からサポーター歴を始め、96年札幌居住で、監督・選手と近所付き合いから、コンサドーレサポーターに定着。札幌在住10年はホーム戦、その後、東京~さいたま市へ移住後はアウェーと、時々のホーム戦参戦。 本ブログは、戦略・戦術をテーマ。 より深く、より正しい理解とその上でのサポート実践を、全サポーターの皆様と共に追求するものです。
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