2020年07月28日
次戦・日曜第8節・神戸戦に向け、「中3日」連続・3連戦の「第2旬」を終え、
ミシャの「コンサ式トータルフットボールへの道」マスコミ表明にまで、戦術成長が、一気に進行した所ですね。
ここで、
公式試合データによる「コンサ数値」により、その動向・進行過程を確認したいと思います。
では、
1.公式試合データ値推移
※再開➁節以降、最高値
[全体] ➀ ➁ ➂ ➃ ➄ ➅ ➆節
走行距離 119 111 113 107 109 115 121
スプリント 204 140 173 156 176 182 184
推測フィジカル 90% 60% 70% 60% 70% 80% 80%
勝ち点 0 3 3 1 1 1 3
[攻撃] ➀ ➁ ➂ ➃ ➄ ➅ ➆
得点 2 2 2 0 2 1 3
30m侵入数 55 30 28 35 38 33 23
シュート数 27 12 7 7 15 10 15
枠内数 7 3 5 2 7 3 7
枠内率 25% 25% 71% 28% 46% 30% 46%
PA内シュート数 22 10 5 4 11 6 7
PA内シュート率 81% 83% 71% 57% 73% 60% 46%
決定率 7.4 16.7 28.5 0 13.3 10% 20%
パス数 507 482 512 504 456 481 346
成功率 75% 79% 80% 83% 81% 81% 73%
クロス数 22 15 10 16 13 14 8
成功率 40% 26% 10% 12% 30% 35% 37%
[守備] ➀ ➁ ➂ ➃ ➄ ➅ ➆
失点 4 1 0 0 2 1 1
被シュート数 26 11 20 14 19 14 11
被決定率 15.4% 9.1% 0 0 10.5% 7.1% 9.1%
タックル 25 22 11 24 15 29 27
クリア 17 14 16 20 20 12 30
インターセプト 2 4 3 2 1 3 4
2.ポイント
A.全体項目の推移は、
第➀はキャンプ準備後でフィジカルは最高値でしたが、
中断期明けは、
➁節は「対戦相手不在による実戦フィジカル低調」でシーズン最低、しかし「中3日連続・第1旬最終戦となった➃節」も再開時まで急減しましたが、「中3日連続第2旬」の開始節➄節は、再開初戦➁節を越えたフィジカル・走力で、
第2旬推移は「➄<➅<➆」となり、第1旬推移「➁<➂>➃」の低下循環を脱しました。試合前多くの予想が「累積疲労でフィジカル低下」でしたが、その逆となった「フィジカル上昇トレンド」を成立させた立役者が「大学トリオ・荒野・駒井・チャナティップ・ルーカス・白井」の若手・高フィジカル選手でした。選手フィジカルのランクアップがその原動力となりました。
特に、戦術遂行に必須条件が「スプリント力」で、「激しいポジション推移」を可能とする条件ですが、➆節「184回」はリーグ断トツトップ(2位177回横浜FMで、+7回差)にまで上昇しました。再開後推移で、最高値は➆節となり「最高パフォーマンス」達生でした。
B.攻撃項目は、
シュート数・枠内数は、➆節再開後ベストで、決定機構築力は再開後最高となりました。リーグ順位は、➆節~得点3位・シュート数6位・枠内数5位・決定率3位で、トップ・1位はありませんが、全攻撃項目がリーグ上位で、隙無く=不足無く、確実な得点獲得・攻撃力に到達を証明しています。
攻撃力は、リーグ上位に到達です。
パスは、
パス数・成功率ともに、➄<➅>➆で、大幅低下ですが、プレー精度低下では無く、「自陣内パス交換数減少・相手陣内パス増加」が理由で、「パス交換阻止守備が待っている相手陣内パス交換」=「攻撃目的パス交換」数が増加し、「コンビネーションによる中央突破・サイド攻撃による突破」を狙う「攻撃パス」は、「成功率が低下するチャレンジパス」となり、「パス交換中途でのボールロスト」も発生、つまり、その時点で「パス交換連続」が中断し、結果、成功率低下➝パス数低下との理由です。
ミシャ・パスサッカー戦術ですが、単純自陣パス交換は「相手陣内パス交換失敗」と成り兼ねず、高速・相手スペースやずれを狙う「攻撃的パス」は、「チャレンジパス」が発生し、「成功➝決定機獲得」の代償として「途中パス交換阻止・連携断」も想定するもので、「攻撃的パスサッカー戦術」となるものですね。
クロス数・成功率、セットプレーは、元々コンサのストロングポイントでしたが、「ここはまだ低レベル」に留まっています。
➆節までの「クロス累計成功率」は、「28.6%」でリーグ4位ですが、残念ながら、クロス得点獲得は「2得点」に留まり、リーグ6位、更に、名プレスキッカーと評価される「セットプレー得点」は「1得点」しか無く、リーグ8位で、「ストロング不発」状態です。
今後の「改善項目」です。
C.守備項目
再開後、失点は、6試合で5失点~0.8失点/試合、因みに得点は、6試合で10得点~1.6得点/試合で、「0.8点/試合」得点超過となっています。
昨シーズン対比では、試合平均・得点1.58得点/試合、失点1.44失点/試合で、今シーズン、得点はほぼ同水準、しかし、失点△0.64失点/試合で「64%減」との大幅減少で、「守備力急上昇」を実現しています。これこそ、「チーム全体守備力の向上」=「トータル守備力上昇」で、GK・DF陣・ボランチ・SH陣・前線全選手の守備力大幅向上が原因です。クロス・スルーパスからの失点は大幅減で、「想定外」こぼれ球パターンが主失点パータンで、「想定相手攻撃への守備力上昇」が現実化しています。実際、➆節が、被シュート数最少・インターセプト最大で、守備力上昇を証明しています。
「コンサ守備力はリーグ上位に到達です」。
この様に、試合データから、➅<➆節・「今シーズン最高パフォーマンス」に到達した事が証明されています。
「高いフィジカル」「高度な戦術をハイレベルで実践」「ハイパフォーマンス」が、毎節毎に成長・進展している事が証明されています。
他チームでは、「中断影響」も加わり、前シーズンレベルまで未到達のチームが多数となり、シーズン前予想とは大きく相違との事態も現出していますが、コンサは、「特別長期遠征」「中断前対戦トレーニング不足」の悪条件を跳ね返し、寧ろ、その事もプラス要因として、確実で、大幅な成長を進んでいます。「リーグ随一のチーム一体」「高度戦術とコンサ式トータルフットボール達成」を中核に、大きく前に進んでいきましょう。
プロフィール
中学高校サッカー経験〜DF。リーグ発足前からサポーター歴を始め、96年札幌居住で、監督・選手と近所付き合いから、コンサドーレサポーターに定着。札幌在住10年はホーム戦、その後、東京~さいたま市へ移住後はアウェーと、時々のホーム戦参戦。 本ブログは、戦略・戦術をテーマ。 より深く、より正しい理解とその上でのサポート実践を、全サポーターの皆様と共に追求するものです。
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