〜進化〜 ホーム第2戦・第7節横浜FM戦展望

2020年07月24日

慌ただしく、あっという間の日曜26日・第7節横浜FM戦が「中3日」で、試合となります。前節FC東京戦も、その前第4節仙台戦から「中3日」で、リカバリー度合は、60%程度での、前節第6節となり、試合後疲労は、加重疲労で重度疲労状態で、木〜土曜の3日間では、リカバリー度合は50%がやっと、となります。
フィジカルレベルを推移で見ると、
〜第4節〜中5日〜第5節〜中3日〜第6節〜中3日〜第7節〜
  50%ー 40%        70%ー60%         80%ー40%           50%      と推定します。
試合前〜試合疲労〜試合後と、試合中に低下し、その後のリカバリー期間で、回復・上昇し、次の試合前状態となるものです。そのため、第7節のチーム全体フィジカルレベルは、僅かにリカバリーの、50%程度の低レベル状態と予想するものです。
第1に「試合準備の選手フィジカルコンディション・リカバリー」、続いて第2が「選手起用」、そして、第3が「対抗戦術・戦略、具体的対策とその実践」となります。

ここでは、先ず、対戦相手「横浜FM」現況、続いて、コンサ戦術・試合展開・メンバー予想を検討したいと思います。

1.第7節・対戦「横浜FM」現況
シーズン前は、J1制覇を達成したメンバーのほとんどがチームに残留し、FWオナイウ阿道、MF水沼、MF仙頭、MF杉本、DF山本、GK梶川、DF前貴之を獲得。選手層はリーグ随一の厚さとなった。コロナ中断明けも、移籍選手の主力フィットが進み、分厚い選手層を誇っています。
ポストグルー監督は、昨シーズンの開花・成功を踏まえ、今シーズン、益々戦術の洗練・熟成を指向していますが、
現在戦績は、
順位11位 勝点7 2勝1分3敗 得点11 失点11 得失差0
                     3位   14位
参考にコンサ数値は、
   8位   9 2勝3分1敗 得点 9 失点 8 得失差1

再開後戦績は、5試合で、2勝1分2敗・得点10・失点9(平均毎試合2得点・1.8失点の高得点獲得・しかし、多失点)ですが、勝利は「湘南・横浜FCに、大量得点~2試合で7得点」で、一方,強力チーム対戦は「2敗戦・1分、得点3・失点7の、得点減少・多失点」となり、弱~勝、強~負の状態。「強力チーム力」には到達していない、との現況です。

この様に、シーズン前評価は、断トツで「チャンピオン第1候補」から、現在は、昨年リーグ戦・チャンピオンチームが「中位停滞」し、想定・思惑を大きく乖離させる低内容・想定外現状となっています。
その原因が重要ですが、
昨シーズン爆発的に猛威を振るった「横浜FM戦術~ハイプレス」への対抗策が成功し、その状況からの改善・脱却に苦闘している点にあります。
その対策とは、
「ハイライン戦術」の一般的対策で、
「ハイライン戦術」は、相手攻撃の端緒・スタートとなる「ビルドアップを狙い、前線選手によりボール奪取を強襲」との戦術で、その「ボール奪取は、相手ゴール前となり、その位置からの瞬間的ショートカウンターは、GKとの1:1局面~得点獲得」と、「前線からの守備~即時ショートカウンター攻撃」の攻守連動戦術ですね。そして、その戦術実行には、前線選手単体・1名では、<そのチャージをパス交換で回避すれば、簡単に破綻>させられる、ため、複数選手が連動、「チャージ選手+周辺選手の相手他選手へのガード・パスターゲット阻止」と複数選手での連動戦術となります。詰まり、「前線からのボール奪取=ハイライン」戦術には、前線に、3~5選手の集積・連動が必須となる訳です。
そこに、欠陥と対策があります。
➀ハイラインの背後(裏)に広大なスペースがある。そこを突かれると、一気ににフリーパス・プレーから、危険・リスク局面となる。
➁ボランチでボール奪取となるとカウンターが有効となる。
の2ポイントです。
もう少し詳細に見ると、
➀~その内容を時系列に確認すると、
<1>横浜FMフォーメーション上「前線+インサイドハーフ」3~5選手がね「ハイライン作動」のため、相手ビルドアップに一斉・連動チャージを仕掛けます。
            [GK]
       [DF] [DF] [DF]ボールホルダー   
       ➚     ↑      ↖
      遠藤 エジガルジュニオール 仲川
    [SH]  [DM] [DM]  [SH]
          ➚      ↖
         喜田     Mジュニオール
      ****************** スペース発生
      ******************
            
              仙頭
  テイーラトン  畠中     伊藤    小池

ハイラインをフルタイムとのチーム戦略のため、「前線からの守備選手グループ」と「守備陣グループ」との間に、しばしば、*****部分にスペース発生となります。このスペースを消す、防止するには、チーム全体が、前線グループの動きに連動して「相手陣へ上昇スプリント」が必要となりますが、「前線グループ」と「守備陣グループ」とに、「意識齟齬・ズレ」が発生した瞬間、「「守備陣グループの上昇遅れ」が発生し、「広大スペース発生」となります。その「意識齟齬・ズレ」の原因が、「前線選手のフィジカル」と「守備陣選手のフィジカル」の差に在り、試合経過=一定時間経過すると、「前線選手は積極飛び出し・ハイライントライを継続」、しかし、「守備陣」は、ハイラインで「相手陣へのスプリント」の後、「自陣へのバック走スプリント」が存在し、「二重負担」により、「フィジカル低下進行に差」が産まれてしまいます。そのため、一定時間経過後での「ハイライン作動・前進スプリント」に付いてこれない局面が発生、となる訳です。その時間帯は、「試合開始15分頃」とかなり早い時間帯から発生し、ハーフタイムのフィジカルリカバリーで、後半は、「後半10分」から発生、と予測出来ます。
「前半15~45分」+「後半10分~45分」=「65分」、「スペース発生時間帯」は、流石に、勝利は程遠くなるため、「ハイライン戦術」の作動時間をコントロールし始めています。しかし、そのタイミングのズレ=前線と守備陣との意識ズレが「対抗策作動・ハイライン破綻タイミング・局面」となるものです。

更に、➁~①の欠陥「ハイライン背後広大スペースのカバー」のため、前節・第6節横浜FC戦より、「アンカーシステム」にフォーメーション・チェンジしました。しかし、「アンカー」単独で「広大スペース」のカバーは無理ですし、単独では、複数選手によるアタック・チャージには粉砕・負け、となります。
このアンカー(上記フォーメーション例では、「仙頭」)で、ボール奪取されると、一気に「横浜FM守備陣」のみ、となり、DFのズレ・隙間を突いた突破、スルーパス、サイドを経由した揺さぶりで、自在に最終ライン突破とのカウンターが強烈に炸裂します。

この対策は、第1節GK戦でその端緒がトライされ、第2・3節では対策無しでしたが、第4節FC東京戦で「明確・確立」され敗戦・第5節でも激不調・鹿島に同一対策を実施され、完敗・連敗、第6節横浜FC戦でも「同対策をトライ」されるも「FMアンカーへのチャージ」に、チャージ選手の能力不足で失敗し、「大勝」の結果と推移しています。
Wワイドでも定着している「ハイラインへの対抗策」をコンサも使用ですね。

「横浜FM」は、「戦術が故に敗戦」との絶好機会・「鴨が飛んでくる」です。

選手層は、前記の通り、リーグ随一のハイレベル選手層を誇っています。「個々の闘い」は、強烈ストロングに溢れた選手で、「マッチアップは複数」がポイントです。前節・横浜FC戦での監督コメントの通り、「マンマーク守備は、開始直後は成功したが、直ぐ破綻」し、FMの想定プレーを実現させました。(FM監督も「試合開始後15分は、50:50、その後改善」とのコメント)
「マンマーク=1対1守備」は、至難の業・可能なのはほんの僅かなチームのみ、です。「複数・数的優位・連携守備」がポイントです。

さて、別視点で、それ以外にも、FMへの対抗策はあります。
○横浜FMの失点パターンは、クロス6/11・54%が突出しています。
実は、FM左サイドからのクロス失点で「ウイークポイントの位置」が明確です。実際、前節・横浜FCでも「失点寸前まで至った大リスク局面」が複数回発生していました。それは「左サイドSBテイーラトン・左CB畠中の欠陥・欠点」の問題で、殆どのパターンが、「左サイドの相手侵入に、SBテイーラトンがチャージ」の時、「CB畠中がブロックのため前進しダブルチャージ」とします。その理由は「SBテイーラトン守備力の不安」と「左CB畠中が本来SBで、自然とSBポジションの強い直接カバー意識」が想定されます。問題は、その局面、右CB伊藤との間の「畠中本来担当エリア」にスペースを発生させ、「右CB(伊藤)」のスライドカバーはありますが、そのタイミングの遅れが、しばしば発生し、フリースペースを突いた「相手攻撃」のチャンスとなります。この解決には、「当該2選手が解決出来る」ものと言うより、「選手交代」の方が即効性が高い、と想定されますが、豊富な選手層も、「右守備陣~CBチアゴマルチンス・松原」の交代要員はあるも、レフティー限定で、代替が無く、改善は困難となっています。
コンサ・右サイド突破~ルーカス・白井と駒井連動攻撃は「絶好な効果」となりますね。同傾向は、セットプレーでの「左サイド」攻撃も同様で、弱点化しています。
前線は、「得点力とボール奪取力の、攻守能力の高い」優秀選手揃いで、「個の闘い」では無く、「複数・組織・連携守備」がポイントとなります。

2.コンサ 戦術・試合展開・メンバー予想
この様に、昨シーズンチャンピオン・横浜FMは、絶対戦力の強烈チームまで到達しておらず、攻略の糸口明確な状況で、十二分に「打破・撃破」可能です。
それでは、コンサの対戦展望を確認しましょう。
➀戦術
シーズンを通し、チーム全体で追求する「コンサ式ミシャ戦術」の進化・ランクアップを図る闘いです。
そんなシーズン展開の中、前節は「大きな転換点」となる成果がありました。
○(前ブログをそのまま再掲載・・)
 <パスサッカー戦術>を昨日レベルで実践出来れば、支配率・チャンス構築数は急上昇し、試合コントロールする試合展開を多数回実現出来る「力」となりました。コンサ・ミシャ戦術の【原点】を再確認し、チーム力として獲得した点は、最大の成果でした。
・「相手チャージ」を受ける=届く前に、
・「高成功率パス=ショートパス」連続 の徹底で対抗する。
ミスパス・リスクパスは排除し、「相手チャージを無効とする素早く・精度の高いパス交換」の「パスサッカー戦術」の徹底で、「強烈攻撃力獲得」、同時に、「攻略効果の高い、前線ポスト・サイドエリアへのチャレンジパス」も「高いボール保持(ボールロスト縮小)」となる様「高いポスト能力・サイドへの高精度パス」を実践です。なにより、「高集中力の連続」「最速の冷静判断」の「ハイパフォーマンスレベルの選手意識」がポイントです。
○(同・・)
≪コンサの「素早い寄せ」「最速寄せスピード」獲得≫を連続実施し、完全習得し「守備力の急改革・改善・レベルアップ」を実現するチャンス・機会となった。
の2ポイントですが、次節で、再現し、チーム完全習得とします。
そのためには、「スピードに乗った走り」が絶対条件で「良フィジカルコンディション」が必須となります。
「良フィジカルコンディション」が揃えられる、準備出来るかの勝負が、昨日・本日・明日に掛かっていますし、更に、「起用・最適選手選択」が勝敗の分かれ途ですね。

コンサ戦術は、一段ランクアップとなる瞬間です。

➁試合展開
前記の通り、試合開始~15分頃まで緊迫拮抗時間帯、その後、「横浜FM・ハイライン戦術ヒートダウン」と変化と同時に、コンサ「パスサッカー戦術」で圧倒の時間帯を成立させたいですね。成功すると、多彩攻撃から、先制点~追加点獲得の複数得点獲得・コンサ攻勢で相手攻撃時間帯減退による失点阻止
となる展開を指向しましょう。ボール支配率も高く、試合実態をコンサ支配の完全コントロールを狙います。ハーフタイム+飲水タイム直後「10~5分
横浜FMからのハイラインアタックがありますが、しっかり凌ぎ、その後攻勢、との試合展開がポイントです。
次節は、コンサが「横浜FM攻勢」も含み、時間帯毎に「対処・対策・狙い」を変化させ、コンサ守備と攻撃により、試合を支配する「完全試合」を狙えるものです。

想定試合展開は、
試合開始~15分  「横浜・ハイライン」Vs「コンサ・ハイラインをショートパス交換で、相手チャージ前に躱し、ハイライン背後スペースを突いたカウンター・攻勢」の緊迫・攻守切り替えが超スピードの試合展開
    ~21分  飲水タイム
          同上、再現
    ~30分  この時間帯が終了後、コンサ「パスサッカー」で攻勢
          クロスより先制点獲得
    ~45分  スタート時は、超緊迫・均衡、
      その後、コンサ攻勢・試合コントロールで、前半戦「1-0」
後半開始~60分  HT後も、「横浜ハイライン作動」緊迫状態
          60分交代で活性化
    ~67分  飲水タイム
    ~75分  飲水タイム後「5分間」横浜「ハイライン」作動
      その後、コンサ攻勢・試合コントロールで追加点獲得
          80分選手交代で活性化
    ~90分  コンサ攻勢活発化し追加点狙い
          「 2-0 完勝」 との試合展開想定です。

➂メンバー予想
「最大の検討課題;最適選手起用」ですが、「前書き」記載の通り、チーム全体でのフィジカルコンディションは、「50%」まで低下となります。
これで「良フィジカルコンディション」により、「最強パスサッカー戦術」「強烈・最速のボールへの寄せ・チャージ」は可能でしょうか?!
唯一の方法が、「若手選手の起用」ですね。「若手選手の最大の優位点が、フィジカルリカバリーの速さ・ダメージの少なさ」です。「中3日」連続の中でも、次節・日曜第7節時点「フィジカルコンディション~75%以上リカバリー」を達成しています。

その観点から、
スタメン    ドド 
   チャナティップ  駒井 
   菅  深井  荒野  白井
     福森 田中 進藤
        菅野

  サブ ジェイ(後半限定短時間・状況次第)
     金子(60分⇔チャナティップ)
     高嶺(60分⇔深井)
     宮澤(荒野状況次第)
     ルーカス(75分⇔白井)
     ミンテ(福森状況次第で、高嶺LCB・ミンテMCB・田中DM)
     カウィン
   とします。
  フィジカルダウンによるチーム力ダウンは、回避し、戦術追求が可能と想定します。

※武蔵とロペスは、もう1~2週必要ですね。特別指定・明大小柏の参戦は、アウェイ参戦を中心に近々、可能となりますね。小次郎の参戦も含め、大学トリオ➝大学クィンテット(5人バンド呼称)に増加し、有望若手・コンサ次代主軸の活躍は、コンサの成長そのものとなりますね。期待と希望が膨らみます。

日曜・第7節は、横浜FMに、日頃の、これまでの「溜りに溜まった借りを返す」「FMコンサ対戦優位意識へ引導を渡す」、強烈試合で完勝としましょう!  絶好のチャンスです! ドーム・TV前観戦でも、全力エールで、選手と共に、勝利を掴み取りましょう!    



post by yuukun0617

11:17

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