~進化~ 今シーズンH開幕戦・第6節FC東京展望

2020年07月20日

待ちに待った、道内ホーム戦・第6節FC東京戦が遂に来ました。
Jリーグ開始以来、「道内」で、過去7ヶ月間公式試合が空白だった事は当然ありません。それでも、時間が経過すればする程、益々、再開への希望・願望は拡がり、大きな期待の中、晴れて”再開 ”・サッカーが帰って来ました。

しかし、再開戦は、再開後の4連戦とは「桁違い・レベル違いの厳しい対戦」必至です。ミシャの「対戦日程での勝ち点・戦績目算」でも、「相当困難」との認識が、「前4連戦は、4勝が想定で、希望・想定以下の戦績」とのコメントとなったものだったと推測されますね。
その理由は、➀「中3日」3連戦の「真ん中日」で、「過酷フィジカルコンディション状態での対戦」となり「フィジカルレベル低下、プレー集中度・スピード・精度・キレ低下」想定、➁「リーグ最強選手層を誇り、個々選手とチーム力共に、リーグトップ」チーム・FC東京対戦、の2点ですね。
既に「中3日」3連戦は、その日程初戦となる第5節・仙台アウェイ戦で「途中5選手交代を含めた固定選手起用」「荒野暴力行為退場のペナルティー・出場禁止」で、「リカバリーされた、疲労回復の選手起用」は相当に限定されてしまいました。対戦前の「条件」は、厳しい・深刻ですね。
そんな過酷予想の対戦を「コンサ勝利のホーム開幕戦」とする方法・対策を展望しましょう。

1.対戦相手 FC東京現況
➀先ずは、選手層
シーズン前の戦力・選手保有対策は、
昨シーズンは2位で、クラブ史上最高成績でACL出場権獲得。しかし、選手移籍獲得では、補強ポイント右SHに、MFアダイウトン・MFレアンドロ獲得するも、MF大森移籍。問題は、CB陣。DF森重・DF渡辺剛の代表クラスで「スタメン2人は盤石」だが、3人目がポイントで、国内選手獲得失敗、DFジョアン・オマリ獲得も、外国人枠に余裕がなく、第3CBをDFジョアン・オマリのベンチ入りが困難となり、J1屈指のCB以外は、弱体。過密日程の中、フィジカルコンディション、故障離脱で、自慢の「堅守」も一気に弱体化との内容でした。
その後、シーズン開始後、
大卒ルーキートリオ~MF安部柊・MF紺野・DF中村拓は欠かせない戦力、MFアダイウトン・MFレアンドロもフィット、2019年J3得点王FW原大智、五輪代表FW田川も成功し、選手層が一気に厚くなっている。CB層に不安以外はほぼ万全で、ACL再開により、リーグ戦に大きなマイナス影響を及ぼすも、総合力では「2強川崎F・横浜FM」にも引けを取らない、とのJ1屈指の選手層です。
しかし、前節を最終出場とし「アンカーの橋本」海外移籍となり、大きな変化必至です。

➁今シーズン戦績・現状
順位2位 4勝0分1敗 得点9 失点6 得失差3
唯一の敗戦は、川崎戦でしたが、「0-4の完敗」で、
その内容は「堅守でボール奪取からカウンター」狙いの所、
「堅守・ボール奪取」の網に全く掛からず、何も出来ないまま、タイムエンドとの内容でした。
つまり、FC東京のチームスタイル<非保持型・速攻型>戦術の限界は、
「自らの能動的プレー」では無く、「相手チームへのリアクション」型は、「予定のリアクションが到達しない、通用しない」場合、「自らアクション・攻撃」など他の手段が無く、打開・解決が出来ない点にあります。そんな典型的な「完敗」となったものでしたが、他チームとの3戦では、「積極プレーでは無く、FC東京主導の試合展開」としたため、「想定通りのリアクション」により、粉砕されたものでした。
現時点までの、試合項目別に、リーグ順位を見ても、決してハイレベルでは無く、「中盤~守備陣」の守備力・ボール奪取力で「ボールを保持」し、そこからの「最速・高決定力カウンター」で得点奪取との強力チームスタイルです。
ここまでの項目別順位を記載。(コンサ・リーグ平均対比)
    FC東京  リーグ平均  コンサ
順位   2      -     7
得点   2位           8位
失点   8位           7位
30m侵入 17位           14位
シュート数 16位           7位
枠内数  4位           7位
枠内率%41.8  30.1  32.9 
決定率  2位           9位
パス数  18位          8位 
成功率 17位            13位 
支配率 17位            11位
走行距離18位            11位
スプリント数 4位            5位
※得点・枠内・決定率・スプリント数は高いが、攻撃回数・シュート数(機会数)・パス数・同成功率・支配率・走行距離は、リーグ下位数値です。
・・自ら「ビルドアップ・パス交換し得点」とのスタイルとは「真逆」の、「走らず・パス・攻撃機会・シュートも少ないが、スプリントと決定力」勝負とのスタイル。
 
➂戦術・チームスタイル
元々の「4-4-2」フォーメーションを「4-3-3」に変換し、相手状況により、試合内併用となっています。
フォーメーション形式で、起用選手を記載すると、
「4-4-2」
     永井  Dオリヴェイラ
レアンドロ 安部  橋本   東
  小川  森重  渡辺   室屋
        林
又は、「4-3-3」
      Dオリヴェイラ
  レアンドロ 安部   東
      高萩  Aシルバ
  小川  森重  渡辺   室屋
        林
いずれにしても、試合項目全般が高レベルとのスタイルでは無く、寧ろ、リーグ下位レベル内容も多数ですが、「リアクションサッカー」の命題通り、<相手プレーを阻止>のチェックアクションに、「成否」を掛ける、との独特スタイルです。つまり、
【非保持・速攻型】のリアクションサッカーで、リーグ随一の「個々ボール奪取力」を、自陣・ミドル・前線の各ポジションで発揮し、その奪取ポジションからのカウンターを攻撃パターンとしています。
更に、「最強攻撃力=得点力」は「前線の並外れた決定力の高さ」を根幹とし成立するものです。

特に、「ボール奪取力」は、サイドのレアンドロ・アダウイトン・東、ボランチの橋本・安部・高萩・Aシルバ、DFの最強CB森重・渡辺、SB小川・室屋と、11人もの「高ボール奪取選手」を揃えたもので、どこでも「ボール奪取」が起きるスタイルです。どの選手も、固有能力に加え、「屈強な体幹・素早い判断と動き」による「ハード・タイトチェック」の守備力が特徴です。
対する唯一の対抗ポイントが、
「チーム・組織としてのボール奪取」では無く、「個々のボール奪取」となる事から、「組織・複数での対抗」=「素早いパス回し」が有効となります。
FC東京のハードアタックを、<早いパス回しで、チェックが来る前に、パス交換し、タイトチェックのタイミングと時間を与えない>という事で、川崎が完勝したパターンです。
    
2.コンサ 対戦戦術・試合展開・メンバー予想
前記の通り、「強烈なボール奪取力による堅守」が「カウンターの出発点・スタート」、との事から、最大対抗ポイントが「ボール奪取の回避」、次が「カウンター対策」となります。
その大前提に、コンサ戦術・試合展開を予想すると、

①戦術は、不動の「コンサ式ミシャ戦術」ですが、「ボール保持徹底」をとことん追求、です。「ボール保持からロスト」する局面は、a.パスミス、b.低成功率パスのロングフィード、c.ボール被奪取、の3局面となりますが、
a.パスミスは、「パス出し手」それ以上に「パス受け手」の、判断・タイミング・精度の「速さ・正確さ」に尽き、その大前提が「集中力の高さ、連携・サポート」となります。「パスサッカー戦術」の基本そのものですね。低成功率と成り勝ちな「リスクパス、ロングフィード」は、要注意です。「その場逃れパス厳禁!」で、「意図の明確な速く、正確なパス」徹底に尽きます。
いつものトレーニングの成果の出し処!です。
b.ロングフィードは、パス出し手の精度+受け手・ポストプレーヤーのポスト能力により、成功率が大きく相違します。今節では「ロングフィードと雖も、不成功は極限まで回避し、全て成功!を追求」です。ビルドアップへのハードチャージは、FC東京の永井・アダウイトン・レアンドロ・Dオリヴェイラの得意プレーです。そのため、「コンサ式ミシャスタイル」の所以、「前線ポストへのロングパス」は必要です。ポスト役「リーグトップポストのジェイ」の活躍場面です。同時に、「ロングパス」の成功率低下・ポストターゲット限定(確定は、事前にターゲットとして準備)が懸念されますが、<ミドルポスト戦術>が有効です。具体的には、(逆)サイド選手ターゲットと、前線選手のポジションダウンでのターゲットポイントのミドル位置設定、との策が効果的です。併せて、トライ・実践です。
c.ボール奪取チャージには、「逃げパスの周囲選手アシスト」の組織連携プレーが有効です。「強烈選手」には「複数選手」で対抗です。
この様に、「ボール奪取戦術」への対抗は可能です。

今節は、粗いプレーは封印し、細かく丁寧で正確な組織プレーを追求です。「脱、アバウトプレー」ですね。

②試合展開は、「堅守速攻」に対抗し、「極めて密度の高いプレー・局面が連続」との超緊迫試合が必至です。試合支配のためのキーポイントが、「先制点」で、この試合では、通常試合より遥かに大きな意味と価値を持ちます。
絶対に先制点獲得!です。
そのため、前節絶不調の「福森のプレスキツク」が必須となります。
「パスサッカー」で「相手ボール奪取の攻撃・アタック」を躱す展開が形成されると、一定時間で、相手同様体制は崩れ始め、弱体化もあり得ます。その展開では、更に追加点獲得があり、複数得点・大勝、まで目指せるものとなります。  全ては、「パスサッカー成立」と「先制点獲得」に尽きます。
想定の試合展開は、
試合開始~20分  緊迫の「コンサ攻撃・FC東京跳ね返し速攻」連続
  飲水タイム後
    ~45分  均衡状態の中、セットプレーでコンサ先制
後半開始~60分  選手交代で活性化
          コンサ攻勢の中、サイドからのクロスで追加点
  飲水タイム後  
    ~75分  コンサ交代で活性化、更に追加点獲得
    ~90分  「 3-0 完勝 」の展開を想定。

③メンバー予想
問題は、選手の累積疲労、フィジカルコンディションです。
前「中3日3連戦」では、選手のフィジカルコンディションコントロールは成功せず、2戦目は、前半は、前節試合による体重減少から、身体のキレ・動きがアップするも、後半、更に、第3戦目は、身体は著しく動きが悪化し、プレーレベルダウンとなってしまいました。更に、中5日空いていたはずの、前節仙台戦にも、一部選手の累積疲労がプレーレベルダウンを招き、勝利喪失、ギリギリ引き分けの戦績低下となりました。
再度「中3日」で、次節FC東京戦となり、前回の失敗は改善、払拭を期待していますが、どうでしょう。コンサのフィジカルコントロール力は、以前からの課題点でした。Jリーグでは、チーム格差が大きい項目ですね。
では、予想を。
(スタメン)       ジェイ
    チャナティップ 駒井
   菅  高嶺   田中 ルーカス 
     福森    宮澤 進藤
        菅野

 (サブ) ドド
      金子、白井、深井、早坂、
      ミンテ
      カウィン
    60分 金子、白井、
    75分 ドド、深井、途中起用
  戦術理解、フィジカル、精度、パス能力から、スタメン選択、
  サブも同様で、ドドは、勝勢局面では、効果大!
  とします。

ホームでの、サポーター観戦!
選手、スタッフだけでなく、サポーターも、真摯で、最大注意で、勝利の瞬間を作りましょう!
    




post by yuukun0617

09:14

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